寝台特急北斗星。
上野と札幌を約16時間かけて結んでいた夜行列車で、定期列車としては2015年3月ダイヤ改正をもって、臨時列車としても同年の8月22日の上り列車で運行を終了しています。
私が最初に乗ったのが1989年、最後に乗ったのが2006年でした。
こいつには何回乗ったかなあ・・・
過去の記憶を辿ったら、北斗星は合計で6回乗っていました。
もう1回か2回は乗っておきたかったと思いましたが、国内旅行は早くて安い飛行機を利用することが多くなったこと、2010年の東北新幹線新青森開業後は企画乗車券も三セク区間の運賃も上乗せされるようになって割高となったことから北斗星に乗る機会はありませんでした。
そうこうしているうちに北斗星の寝台券もプラチナチケットになってしまい、ますます縁遠い列車になってしまったわけです。
今回の画像は2015年8月12日に函館駅で撮影した下り北斗星の画像です。
これ、実は出張で函館駅前のホテルに宿泊していたので撮影できたもの。
さすがに仕事中や出張中のことは記事に出来ないので秘蔵にしていたものですが、さすがにもういいだろうということで記事にさせていただきます。
廃止10日前とあって上野駅や札幌駅ではお別れファンでホームが埋め尽くされるほどだったようだが、さすがに函館駅のホームはファンの姿もまばらだった。
この日の下り北斗星は107分遅れで運転中。
長いホームの一番先端からED79に牽かれて入線する北斗星を撮影できた。
1時間47分遅れは、札幌に着いてから乗り継ぎや特に急ぎの予定が無い乗客にはちょっとしたサプライズだったかも。
でも2時間以内とあっては特急料金は払い戻しにならないね。
B寝台車は、けだるい朝の様相。
4人グループならばいいが、そうでなければ他人と相席となる。
北斗星は函館駅でスイッチバックする。
今までは最後部だったが、今度はこちら側が先頭となるので、ここに2台の機関車を連結する。
今着いたばかりなのでホームにいた数人のファンがカメラを向ける。
ドアが開くやいなや乗客がドドドドと集まってきてこの通り。
青森でも同じように機関車の交換があるのだが、ドアが開いて機関車交換が見られるのは函館駅だけだからしょうがない。
もう見納めだから撮影しておかなきゃね。
先頭の人だかりをよそに、編成中ごろは長閑な停車中風景。
撮影組の人たちも車内に戻ってホームはまた静かになる。
食堂車グランシャリオでは朝食タイム。
いいなあ。もう1度あの頃に戻って食堂車を楽しみたい。
札幌へ向けて発車。
まだまだ先は長いよ。
北斗星は札幌へ向けて発車して行った。
ホームの駅舎側に残された電気機関車ED79 7号機。
北斗星発車後、ED79も五稜郭へ向けて回送していった。
画像を見ているとついこの間のような気がするけど、もう7年経つんですね。
北斗星も夜行列車も、既に記憶の中でしか存在しない・・・
ところがこの4月から再び北斗星に乗れるようになったとか。
修復された北斗星の車両(2022年3月筆者撮影)
北斗市茂辺地の茂辺地中学校跡地に保存されている2両の寝台車。
北斗星広場と名付けられたのはいいが、潮風にさらされてボロボロの車体となっていましたが、この度修復されて新たに宿泊施設として営業することになりました。
ああ、憧れの北斗星今ここに蘇る。
動くことはないが、いっぺん泊まってみたい。
往時の寝台車を思い出したいものですねえ。
【北海道の駅鉄の記事一覧】
- 2025年 イトーヨーカドーが閉店する琴似駅前を歩く
- 手稲駅前今昔〜1999年5月への旅
- 高架駅になる篠路駅と消えるノスタルジック空間
- エスタ閉店と新幹線工事が始まった札幌駅
- 閉店する札幌駅のキヨスク3店
- 廃止される東9丁目踏切とアリオと直結した苗穂駅
- 気づけば切符が結構たまってしまった件
- 2023年3月の廃止を待つ浜田浦駅
- 札幌駅周辺再開発のまとめと新幹線アクセスを考える
- 改修工事が始まった地下鉄すすきの駅
- 2022年新幹線工事開始前の札幌駅を見る
- ひっそりと消える地下鉄南北線の古い看板
- ノスタルジック空間、20年前の2002年篠路駅
- ノスタルジック空間、2022年篠路駅
- 2007年札沼線終点の新十津川駅
- 改称した当別駅と新設のロイズタウン駅を見る
- 3月12日に駅名改称する石狩当別駅と石狩太美駅
- 2021年新幹線工事が始まる前の札幌駅を見る
- JR北海道の駅名標は交換が始まったようです
- 縦長の駅名標からサッポロビールが消える