土曜日、今日は天気が良かったので札幌駅まで歩いて行ってきました。
ちょっと駅に用があったもんで。
日が出ているからあったかいかと思っていたが、まだ風が冷たいねえ。
キタコブシの花が咲き始めた札幌駅前。
春ですねえ。
そういえばそろそろ水芭蕉の花が咲く頃だなと思い出し、ちょっとプチ旅行に出てみることにしました。
改札口に行くと、千歳線は人身事故の影響でダイヤが乱れ、そのあおりで各方面の列車も運休が目立つ。
幸い11:05発ほしみ行き列車は定時に出るようなのでこれに乗ります。
1番線に入線する列車。
いや、電車かな。
何系と呼ばれるのか知らんけど。
これで星置に向かいます。
ほしみ行き列車は手稲で4分停車。
本来ならばここで快速エアポートに抜かれるのだが、千歳線ダイヤの乱れでエアポートは20分遅れ。
結局カラ退避で手稲を発車する。
星置駅に到着。
ホーム山側には、まだ雪が残っていた。
七色の虹と星をかたどったマークが出迎える星置駅。
星置緑地は星置駅から徒歩5分。
札幌市内でも数少ない水芭蕉の群生地となっている。
水芭蕉は湿地を好んで生える。
星置緑地は市街地に残った数少ない湿原。
都会に残った貴重な自然だ。
水芭蕉の咲く地は水がきれいなところ。
北海道の湿原といえば茶色く濁った谷地水なのだが、ここのは透き通った水。
この水はどこから来るのだろう。
それはこちら ↓
井戸からは清水(せいすい)がこんこんと湧き出ている。
手稲山の雪解け水が地面に染み込み、山肌を伝わってここに染み出ているのだった。
こうした自然に湧水がある所をアイヌ語で『メム』と呼んだ。
昔は札幌の都心にもこうしたメムがあったが、都市化で枯れてしまった。
道庁の庭や知事公館にある池がメムの名残り。
このメムの名が地名になったのが、芽室=メム・オロ・ベッ(わきつぼの所の川)、女満別=メム・アン・ペッ(わきつぼのある川)。※
※ 北海道 駅名の起源より
井戸からこんこんと湧き出る水と湿地に湛えた清水を見ていると、開拓時代の札幌に思いを馳せることができる。
札幌駅北口近くにメムとその流れ出る川の跡を見ることができるが、メムの向こうに市街地が見えるあたり往時を想像させる。
緑地内の各所にある井戸。
こんな都会の近くで健気に咲く水芭蕉の花。
ヤチブキ(エゾノリュウキンカ)の花も咲く。
木の根元で白い花を咲かせるキクザキイチゲ。
林の向こうに家々が見える星置緑地はまぎれもなく都会の中の湿地帯。
明治大正の頃の札幌にあったメムを彷彿させる眺め。
星置緑地を一回りして星置駅に戻ります。
千歳線の影響でまだ運休列車がある。
駅に着いたらすぐにあった岩見沢行き普通列車で札幌に戻ります。
札幌駅に到着。
札幌市内の移動でしたが、普段は車社会の住人でJRを利用することも少ない私としては、プチ旅行に出た気分になりました。
星置緑地で見たメムを忘れないうちに、札幌駅北口近くに残るメム跡を、往時を偲んで歩いてみることにしましょうか。
〜最後までお読みくださいましてありがとうございました
タグ:北海道の鉄道
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