2月6日に札幌は短時間で大量の雪が降って記録的な大雪となった札幌。
しかも今年から市の除雪体制が変わったとかで、幹線道路でも雪山が積まれたままとなっています。
今週は札幌の街中は雪山に埋もれてしまったかのうような光景が。
ちょっと近年見ないような雪国となってしまいました。
あっという間に雪に埋もれ、かわいいシマエナガそっくり?。
6日日曜日夕方の駐車場。
買い物に行こうと駐車場に行ったらびっくりした。
こんもりと積もった雪。掘り起こそうにも、どこから手を付けたらいいのかという状態だった。
この日昼間に積もった雪の量は、24時間降雪量としては観測史上最大の60cmということだった。
6日は午後から札幌圏のJRは全線運休。
翌日7日月曜も全線運休、8日の夜から一部が運転再開となった。
それでも、学園都市線と特急列車は10日まで全面運休。
全方面が再開したのは金曜日の朝からということになったが、これも間引き運転となり、平常運行に戻るのは月曜からということだ。
2022年2月6日のJR運行状況(JR北海道 列車運行情報より引用)
一方でダイヤは乱れたものの、運休することなく動き続けたのが札幌市電。
3台のササラ電車がフル稼働して軌道の除雪に当たったからだ。
雪山で狭くなった通りを走る市電。
雪山も高くなり、車の方が大変そう。
同じ鉄軌道でも平常運行を守った市電と全面運休になったJRは何が違うのか?
市電が運休にならなかったのは、営業運転中に除雪車の運転ができることに尽きる。
雪の日に電車通りを歩いていれば、昼間でも営業電車に混じって除雪するササラ電車を見ることができる。
雪煙を上げて軌道上を除雪するササラ電車(2016年撮影)。
ではJRはどうか?
このブログの読者ならばとっくにご存じだろうが、JRは1閉塞1列車しか入れないことがあって、営業運転中に除雪車を運行するのが難しい。
例えば、昼間の千歳線で、快速エアポートや各方面の特急の中に混じって除雪車が走れるかというと無理だろう。
そのためにはあらかじめ計画運休を行って、除雪車のダイヤを決めてからでなければ走れない。
厚別駅で立ち往生した列車(JR北海道-【社長会見】2022年2月6日より画像引用)
今回の運休は、駅で列車が止まってしまい、その間に短時間の大雪が積もり列車自体が埋まって自走困難となってしまったことが原因だ。
線路上でいくつもの列車が立ち往生すれば、それが障害となって除雪車が走れないからだ。
こうなると、まず埋もれた列車を人手で掘り出さなければならない。そのあとは線路上の雪をかき分けながら自走するしかない。
線路上で立ち往生している列車全てを人力で掘り起こして、一旦車両基地まで引き上げなければならない。
本格的な除雪作業は、立ち往生した列車が全て引き上げてからの作業となる。
運休から運転再開まで多大な時間がかかったのはこうした事情からだ。
だからもう仕方がないの一言なのである。
ここまで復旧作業にに当たった方々には、ただただ感謝しなければならない。
とはいえ、私は関係なかったから勝手なことを言っているのであって、JRで通勤している人は大変だったようだ。
大麻から1時間以上かけて新札幌まで歩いて地下鉄で来てる人もいて、大変だとこぼしていた。
普段はJRの人たちも地下鉄に集中するから、地下鉄もいつもより混んで大変だったそうだ。
市電沿線の私は特段交通機関で困ることはなかったが、1つだけ困ったことといえば歩道が歩きづらいこと。
雪山で家が半分隠れてしまった。
どこを歩いているのかわからなくなるほど高くなった雪山。
それでも、幹線道路の歩道は一応除雪車が通って普通に歩けるようにされている。
雪山はすごいけど。
今シーズンから札幌市の除雪方針が変更となったとかで、毎年ならばこまめに排雪が行われる幹線道路でも雪山が高く積まさったままとなっている。
大体2月の雪まつり前にはきれいにされる道路も、雪まつりが今年も中止になったからかは知らないけど、もうずっと放ったらかし状態。
車線が減って、郊外の方は渋滞が酷いらしい。
らしいというのは、私は今週は中央区から出ることがなかったので実際に見たわけでないので。
郊外で詰まっているからなのかはわからないが、月曜なんて都心周辺はいつもより車の量が少ないと思ったものだ。
石山通は国道で除雪の管理は国ということになるんだけど、市の方針に倣ってなのか、この通りも雪山の排雪が行われない。
でも、歩道は除雪されているので歩きやすい。
通勤は石山通経由だと少し遠回りになるので普段は歩かないが、今だけはこっちを経由している。
除雪された国道230号石山通の歩道。
JRも大変だったけど、バスの人も大変だった。
積み上げられた雪山で車線が減って大渋滞の道路。
7日月曜日は渋滞や道路狭隘のためバスも多くの路線が運休となった。
多くの路線は8日に再開したが、これも渋滞でダイヤが乱れて大変なようだった。
石山通にあるバス停。
それでも除雪車の入る道路はまだマシで、中央区に多い除雪車の入らない狭い道路は大変。
雪を置いていかないからそっちの方がいいなと思いがちだが、基本踏み固まるだけの雪道は、建物との出入口との段差がひどい。
またこれが昼間表面が溶けて夜は固まるものだから、デコボコのスケートリンクのようになる。
昼間はザクザクになって、車輪が埋まって立ち往生してる車をよく見かける。
除雪されない裏通りは雪山は大きくならないがザクザクに。
踏み固まった雪が土手のようになった道。
じゃあ除雪が入らない道路の歩道はどうかというと、これがひどい状態。
雪山との間に自然とできた獣道。
道路や車の出入り口は削られて低くなり、それ以外は高くなって山あり谷あり状態。
それが日が経つにつれて表面がツルツルになるものだから、歩き辛いことこの上ない。
一筋の道だから向かいから人が来るとすれ違うのも一苦労となる。
除雪されない歩道は山あり谷ありの獣道状態。
除雪された通りから除雪されない通りへの段差。
昼間溶けた雪が夜は凍ってツルツルに。だんだん真ん中が盛り上がってくる。
ツルツルの歩道はだんだん真ん中が盛り上がって来る。
斜めになった部分は滑って歩けないので、脇の低い部分を選ぶか、馬の背を綱渡りのように歩くしかない。
あまり段差の酷いところには階段ができていたりする。
自然とできるわけはないので、親切な人がスコップでこしらえてくれたのだろう。
ロードヒーティングされた歩道との段差には階段が作られた。
手作りの階段。だれかが作ってくれたのだろう。
しかし街が雪山に埋もれても、山あり谷ありツルツルデコボコ道を人々は颯爽と歩いているのだった。
歩幅を小さくすり足で・・・違います。
靴底にスパイク・・・違います。
氷の上を、まるでアスファルトの道を行くかのように歩けるのが札幌人なのです。
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