札幌市電は平常運行

2022年1月14日金曜日。
私はいつも歩いて通勤しておりますが、今日も歩いて会社に向かいます。
出た時は雪は止んでいるが、すぐにもまた吹雪いてきそう。

今週は連日荒天の札幌、車道と歩道の間の雪山は、日に日に大きくなってゆきます。
この雪が、この時期にしては札幌では異例の湿ったベタ雪。
重たいし、夜になると凍ってカチカチになる厄介な雪だ。

2016年12月には、やはり湿った雪が大量に積もって固まり、ササラ電車では除雪不可能になって市電が終日運休の憂き目にもあっている。

参考 ↓
 札幌市電は本日運休

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南11条と電車通りの角。雪山で見通しが悪くなっている。
排雪作業が入るまではずっとこのまま。

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中島公園通を発車する外回りポラリスことA1201号。

JR北海道の運行状況は『全区間運休×』だらけだが、市電は通常運行。
バスも郊外の方は渋滞で、いつもの倍以上の時間がかかったという話も後で聞いた。

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歩いていたらいつの間にか吹雪いていた。
電車通りは歩道の幅員が狭く、歩道の除雪がされないので歩き辛い。

それでも車道側はきれいに除雪されている。
雪山の両側もロータリー除雪車でカットされて、車が詰まっても電車の進行を妨げないほどの幅は確保してある。

これは2016年の市電終日運休以来、電車通りの除雪体制が強化されたからだろう。

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だんだんひどくなってきた吹雪の中を走る内回り244号。
窓ガラスは曇っているが、車内は混雑しているのが見て取れる。

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なぜか内回り乗り場は仮設のままの東本願寺前電停。
電停の待ち客は7人ほど。
車内は混んでいて乗るのが大変そうだったが、無事全員乗れた。
西線ならば乗り過ごしても次の便がすぐに来るが、こちらは7〜8分待たねばならないので、運転手も車内整理に気を遣うだろう。

すすきの止まりだったころは朝ラッシュ時でも山鼻9条、東本願寺からすすきの行き電車に乗ってくる人はほとんどいなかったが、循環便になってからこれらの電停から乗る人が増えた。
ループ化の恩恵を一番受けたのはこの辺りの利用者だろう。

外回りの線路は雪が積もって隠れているが、これくらいならば普通に走る。

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資生館小学校前の角を曲がる外回り255号。

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私の通勤路は、資生館小学校前から西7丁目通りを直進し、南1条電車通りにショートカットする。
狸小路7丁目あたりはブリザード状態だった。

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『[外回り]西4丁目』の行先を掲げた3302号。
この形式だけは全面の行先表示機がLED化されずに方向幕のままとなっている。

朝ラッシュ時の西4丁目行き電車は、折り返しは西8丁目が始発になる。

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運行間隔が開いてしまったのか、中央区役所前の内回り乗り場は待ち客が溢れてしまった。
ここは地下鉄西11丁目駅が近いので朝はここから西線方面の通勤客が多い。

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なかなか来ないと思っていたら2台続行でやってきた。いわゆるダンゴ運転というやつ。
どちらも循環便。続行になった場合、2台目を中央図書館行きにして乗客を1台に集約することがある。

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外回りも2台続行となった。
西線は冬ダイヤの朝ラッシュは2〜3分間隔なので、こちらはよく見られる光景。
稀に3連チャンというのも見るが、それを見られたらその日はいいことがあるかも。
〜乗客からしたら迷惑な話だろうが・・・

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朝ラッシュ時は市電の最盛期を思わせる光景も。
ちなみに私は地下鉄開業後の生まれなので、市電最盛期は見たことがありません。

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西15丁目〜中央区役所前を走る8522号。
吹雪と雪山で見通しが悪い中、結構快走する。

 ↓
ここからは昼に撮影した画像です。

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西線を西4丁目方向に走る外回り246号。
二条横断歩道橋から。

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西線の電車は昼間でも結構混んでいる。

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こちらは中央図書館前方向へ走る内回り3303号。
雪山で車道が狭くなっているので前後を車に挟まれた格好。

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電車通りはまだ除雪が整っている方で、幹線道路から外れると背丈よりも高い雪山で車道が狭くなる。
西12丁目通りは大型車とすれ違うのも難儀なほど。これでも一応4車線道路。

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上画像は2022/1/14、7:50現在のJR北海道「Kitacaエリア列車運転状況」からの引用。
この日の札幌駅発着JR各線は朝ラッシュ時は全滅状態だった。
昼間も半分以上の列車が運休になったようだ。

やはり湿った雪のため通常の除雪体制では追い付かず、除雪を人力に頼らざるを得なかったこともあるのだろう。
昼過ぎには細々とながら運行を再開したようだが、この日は除雪作業のため札幌駅を発着する列車は21時をもって全列車運休となった。

バスも郊外の方は渋滞で大変だっただろう。

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市電だけは終日平常運行でした。
道路の除雪体制に頼るところも大きいのですが、意外と市電は雪に強い交通機関です。
今時期あまり取り上げられることも少ないですが、雪に強い市電も見直されてもいい頃ではないでしょうか。

〜最後までお読みくださいましてありがとうございました。


posted by pupupukaya at 22/01/15 | Comment(0) | 路面電車・トラム
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