おはようございます。10月17日日曜日。
朝7時、今朝はあいにくの雨。
天気予報は雨のち曇り、午前中は雨マークとなっている。
エレベーターで雨の京都駅を見ながら2階に下りて朝食会場のレストランへ。
雨の京都駅前。ホテルのエレベーターから。
朝食会場のオクターヴァ。
朝食会場のレストランは昨日よりも人が多かった。
ブッフェのおかずは、昨日とは変わって洋食っぽくなっている。
トマトソースがけハンバーグやスクランブルエッグなど。
汁物は今朝はにしんそばにした。あと、ローストビーフにデザートのケーキ。
今朝も元気だ、めしは大盛。右はにしんそば。
昨日はたくさん飲んだが早く寝たので二日酔いも無し。
大盛に盛っためしがうまい。
旅先では食欲が3倍になる。
あ〜食った食った、
朝から腹11分目。
◆ 京都 → 嵯峨嵐山【JR嵯峨野線】
8時50分チェックアウト。
外に出ると雨は上がっていた。
今日のこれからの予定は、嵯峨嵐山まで行って嵯峨野観光鉄道のトロッコ列車に乗ることにしている。
京都駅からは嵯峨野線(山陰本線)の普通電車で向かう。
31番線には8:58発の園部行きがもうすぐ発車するところだった。
車内は立ち客が多く、日曜の朝から混んでいる。
次の電車でもいいのだが、先頭車両の方へ行くと空席だらけだったので乗ってしまった。
嵯峨野線(山陰本線)の園部行き普通電車。
どうせロングシートだと思っていた車内は、転換クロスシート。
新快速のお古のようだった。
山陰本線は、下関から伯備線が分岐する伯耆大山までは乗ったことがあるが、京都側は初めて。
左手に京都鉄道博物館を見ながら右へカーブして東海道本線と分かれると少しワクワクした。
と言っても、高架橋の上から見る景色は普通の住宅街ばかりだったが。
18分で嵯峨嵐山に到着。
混んでいた電車はみんな嵐山観光かと思っていたが、ここで降りる人は意外と少なかった。
嵯峨嵐山駅の隣にある嵯峨野観光鉄道のトロッコ嵯峨駅。
トロッコ嵯峨駅は駅を出たすぐ隣にあった。
発車は10:02なのでちょっと早すぎたか。
乗車券売場と土産物屋は開いていたが、まだがらんとしている。
トロッコ嵯峨駅の広いコンコースと乗車券売場。
時間があるので駅近くをぶらぶら歩いてきて、戻ってきたら賑やかになっていた。
乗車券売場に貼られたジグザグにロープを見るとこのトロッコ列車の人気ぶりが分かる。
しかし並んでいる人はいなかった。
ここは当日券専用なので、ほとんどの人は事前に切符を買っているのだろう。
前売り券はJR西日本のみどりの窓口での販売となっている。
嵯峨野トロッコ列車は人気があるので、できれば事前に予約・購入しておいた方がいい。
紅葉シーズンなどは発売と同時に売り切れるプラチナチケットともなるようだ。
ひところは、切符の入手が難しいのは『トワイライトエクスプレス』か嵯峨野トロッコ列車か、などと言われたこともあったとか・・・
JR西日本のインターネット予約サービス、e5489(いいごよやく)でも買うこともできる。
これも自宅のPCから予約と購入をしておいた。
この場合はJR西日本のみどりの窓口か指定券券売機で事前に発券する必要がある。
トロッコ嵯峨駅では発券できないので注意。
下画像は、昨日京都駅の指定券券売機で発券しておいた切符。
ちなみに、乗車券はクレジットカード利用明細と同じサイズなので間違って捨てないように注意しましょう。
e5489で買ったトロッコ列車の乗車券と指定券。
ところで、e5489からの予約だと座席の指定はABCD席しか選択できず座席番号は指定できない。進行方向になるか逆向きになるかは座席表を見ればわかるが、谷側になるか山側になるかは運次第ということになる。
それで取れた座席が山側だった場合はがっかりだ。
でも、そうした場合の裏技を見つけてしまった・・・
裏技は披露すると裏技じゃなくなってしまうので気は進まないが、今日はご覧いただいた読者サービスで特別に教えて進ぜよう。
それは・・・・・・・・・・・・・
山側席だった列車の、同じ列車とABCD席を指定して『変更』すること。
こうすると取った座席の次の座席番号席が割り当てられるようで、高確率で谷側の座席を引き当てることができる。
もっとも谷側の席が空いていればの話だが。
と言うわけで、座席指定は往復とも谷側の進行方向席にしてしまった。
そこまでしなくてもJR西日本のみどりの窓口なら座席を指名して買えるし、あくまで裏技なので・・・
◆ トロッコ嵯峨 → トロッコ亀岡【嵯峨野3号】
改札は発車15分前に始まった。
そんなに混んではいないだろうと思っていたが、いつの間にかホームの各乗車口は長蛇の列が出来上がった。
9時56分、トロッコ亀岡発の嵯峨野2号が入線。
入線する列車を撮ろうとカメラを構えると、ホームにいる人たちも一斉にスマホやカメラをかざすのには参った。
皆に混じってカメラを構えていたらスマホを持つ手ばかり写ってしまうよ。
かといって、黄色い点字ブロックから外側に出たり、身を乗り出したりするのはもってのほか。
ではどうするか。
列車が入ると皆一斉にスマホやカメラを向ける。
そういう時はしゃがめばいいのです。
で、撮ったのが下の画像。
こんなローアングルもいいんじゃないでしょうか (^^
ちょっとした工夫でステキな画像に仕上がるのです。
DE10に牽かれて入る嵯峨野2号。
編成はディーゼル機関車のDE10+客車5両。
機関車はトロッコ亀岡行きになるときは後ろから押す推進運転、トロッコ嵯峨行きになる時は先頭で引っ張る形になる。
出入り口のドアや、JR北海道のノロッコ号に似た造りから50系客車の改造かと思ったが、そうでなく無蓋貨車からの改造だそうだ。
車内は木製ベンチのボックス席。
すぐにカップルと相席になったので落ち着かない。
向こうも同じように思っているんだろうけど、席を買ったのはこっちが先だからね (^^;
大型の窓と木製ベンチが並ぶトロッコ車両。
発車すると、ゴツンゴツンとした固い振動はいかにも貨車。固い木のベンチとあまり乗り心地の良いものではない。
網棚が無いので、荷物は膝の上に置くしかない。
次のトロッコ嵐山ではホームを過ぎてトンネルに突っ込んで停車する。
ホームが短いため、前の2両はトンネル内で停車になるんだとか。
ここで乗ってくる人も多く、空きボックスも全部ふさがった。
隣席は空いたままだったので、荷物はここに置かせてもらう。
最初のトンネルを出ると進行左側に渓谷が現れ、歓声が上がる。
ここで、何だよ山側の席かよ〜とがっかりしてしまいがちだが大丈夫。
左側に見える渓谷が続くのは5分ほどで、鉄橋を渡ってトンネルを抜けると、進行左側が渓谷の眺めを独占できるのだ。
保津川橋梁を渡ると渓谷は右側に移る。
もともとこの線路は山陰本線の旧線で、1989(平成元)年に複線化のために現在の新線に切り替えた際に廃止されたもの。
1991年に観光専用鉄道として復活し、トロッコ列車が走るようになった。
京都からこんなに近いのにJR化後も旧線のままで、特急『出雲』や『あさしお』が走っていたり、普通列車は気動車やディーゼル機関車が牽く客車列車ばかりだったのが信じられない。
10:25、終点トロッコ亀岡着。
列車から降りた人と、ここから新たに乗ってくる人で、ホームは人、人、人。
終点のトロッコ亀岡駅。
今度は機関車側の5号車に移動する。
折り返し時間は5分間しかないので慌ただしい。
◆ トロッコ亀岡 → トロッコ嵯峨【嵯峨野4号】
今度の5号車は窓が無いリッチ号と呼ばれる車両。
ドアの上に『ザ・リッチ』と表示してある。
リッチと言うだけあって、座席や造りがアッパークラスなんだろう、いいなあ・・・
と思ったら大間違い。
側面は吹きさらし、天井はガラス張り、足元は線路がスケスケという車両。
雨の日に乗車したら雨ざらしだが、今日は晴れてくれたので幸いだった。
夏は涼しそうだし、渓谷の風に吹かれながら乗車したい人向けだ。
5号車のリッチ号は窓のない車両。
嵯峨から乗ってきた人がまた引き返すのかと思っていたら、半分くらいの人が入れ替わったようだ。
ここで降りても何もないし、JR馬堀駅が最寄だけど結構歩く。
帰りは保津川下りの舟でという人も多いのだろう。
戻りのリッチ号のボックス席も夫婦と相席になってまたも窮屈。
向こうも同じだろうけど、何度も言うけど席を買ったのはこっちが先だからね (^^;
窓が無く、床もスケスケなので発車したら冷たい風が吹き込んできた。
まあ寒いこと。
こちらはウインドブレーカーを着てホテルから出てきたからまだいいけど、昨日が暑かったせいか半そで姿の人も見かける。
あちこちから「寒い寒い」との声が聞こえた。
リッチ号に乗る際は寒さ対策も忘れずに・・・
アミアミの床板からは線路が丸見え。
帰りの列車もまた渓谷側の進行方向席。
美しい渓谷の眺めを堪能する。
帰りの列車からは急流を行く保津川下りの舟を多く見かけた。
あと、ラフティングやカヌーなど。
水しぶきの中を船頭が操って行く様は見ていてもスリルがある。
手を振る舟下りの人たち。
あちこちで川下りの舟やラフティングのボートと並走するが、逆の川登りは見なかった。
ああいう舟は下った先ではどうなるのかなあ。トラックで回送するのかなあ。
すね者なので、すぐに無粋なことが頭に浮かぶ。
走行中はカメラを持ったスタッフが乗客を撮影して回っている。
写した画像を見て気に入ったら記念写真としてプリントしてくれるサービス。
サービスと言ってもしっかり料金は取られるわけで、1枚1200円。
「高いなあ」なんて声もどこかから・・・
自分にも回ってきたが、いやちょっと勘弁して・・・
ただいまトンネル通過。
保津峡と新・旧山陰本線。
トロッコ嵐山駅。
トロッコ嵐山では半分くらいの人が降りたようだ。
京福嵐山駅や渡月橋へはこの駅からの方が近いようだ。
トロッコ嵐山から終点のトロッコ嵯峨までは山陰本線の下り線を走行する。
つまり逆走。
道路と違って正面衝突の心配はないが、結構違和感はある。
トロッコ嵐山からトロッコ嵯峨までは嵯峨野線の下り線を通る。
終点トロッコ嵯峨着。
ホームはさっき乗った時よりもさらに多くの人が並んでいた。
見た目軽装の人が多い。
昨日の観光もそうだったけど、遠方から来た人より、日曜で天気も良く、緊急事態も解除になったのでちょっと出てきたという感じの人ばかりだった。
◆ 嵐山(阪急)→ 大阪梅田
大盛況のトロッコ嵯峨駅から今度は大阪へ移動します。
嵯峨嵐山への電車は3つあって、1つはさっき京都から乗ってきたJR嵯峨野線の嵯峨嵐山駅。
2つ目は京福電鉄の嵐山駅。
3つ目は阪急電鉄の嵐山駅。
レトロな京福電鉄の電車に乗ってみたいが、実はあっちは過去に何回か乗ったことがあるのでまた今度。
JRは目の前が嵯峨嵐山駅だが、一旦京都まで戻って乗り換えになるし、大阪駅までの運賃が990円。
阪急はというと、こちらも乗り換えがあるが梅田駅まで400円。
というわけで阪急にします。
土産物屋やカフェが並ぶ嵐山の長辻通り。
JR嵯峨嵐山駅から阪急の嵐山駅までは20分ほど歩くことになるが、途中に土産物屋が並ぶ長辻通りや渡月橋、嵐山公園といった名所を通るのでちょっとした観光にもなる。
朝は雨で、予報も午前中は雨マークだったのに、青空も出て日が差すようになっていた。
去年の礼文島も石垣島もそうだったように、私が行く先は雨予報だろうとお構いなしに晴れてしまうのだった。
長辻通りや渡月橋はシーズンオフの平日はこんなもんかなというほどの人出。
やはりここも修学旅行生が目立つ。
コロナ前の一昨年だったらすごい人混みだったんだろうな。
あっちを向いてもこっちを向いてもインバウンドの人たちだらけ。
自撮り棒持って馬鹿でかいスーツケース引っ提げてねえ。
あの頃は日本人の京都離れなんて言われてたなあ。
かく言う私も、ちょっと付き合いで数年前の夏に京都に来たことがあって、あまりの暑さと人の多さに京都なんて二度と行くもんかと思ったものだけど、こうしてコロナ後の人の少ない時に来て見ると、京都もなかなかいい所だと思った。
渡月橋と桂川。
阪急の嵐山駅に着くとちょうど電車が着いた頃で、大勢の人が駅から出てきた。
日曜だし、天気になったし、ちょっと京都でも行こか・・・みたいな人ばかり。
スーツケースを引いた遠方からのような人は見かけない。
新幹線も空いていたし、まだまだ旅行客も戻ってきてはいないようだ。
GoToトラベルが再開すれば・・・とそれまで見合わせている人が多いのだろうか。
私なぞは、緊急事態解除とともに我慢しきれなくて飛び出してきたわけですが・・・
渡月橋の南側にある阪急の嵐山駅。
嵐山から大阪まで阪急にしたのは一番安くて速いということもあるが、実は阪急電車のファンだったというのもある。
ファンというほどのものでもないが、阪急電車のプレシャスな感じが好きでねえ。
銀色ステンレス車ばかりになった昨今でも、頑なに小豆色のボディー(阪急マルーン色と言うらしい)を守っていたり、車内は転換クロスシートだったり、関東以北の鉄道事業者には絶対にないプライドとか意地が感じられる。
もう1日あれば1日中阪急電車に乗っていたいくらい。
あと、京阪と阪神の電車にも乗りたい。
結局、どこへ行っても電車に乗るしか頭にないのでありました・・・
あずき色の阪急電車。嵐山駅。
車内は転換クロスシート。
嵐山線は快適だけど、3駅7分で終点。
桂で梅田行きの特急に乗り換えとなる。
桂駅で京都本線に乗り換え。
ホームに立っていると、なぜだかわからないが3年前の今時期に乗ったオーストラリアのシドニーの電車を思い出した。
あの時もシドニーにいながら日本のどこかの電車に乗っている気分なのが不思議だったが、もしかしたら阪急電車の雰囲気と重なったのかも。
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