2021年新幹線で行く京都旅行記2

 ◆ 東京駅

14時04分に新函館北斗からはやぶさ18号で東京に着いて、東京駅では59分の乗り継ぎ時間がある。
駅を出てどこかへ行けるような時間は無いが、丸の内口の赤レンガ駅舎だけは見てこようと外に出る。

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 東京駅、東北・上越・北陸新幹線ホーム。

今の駅舎は戦災前の3階建てに復原されたもので2012年に完成している。

以前の2階建て三角屋根の駅舎も悪くないと思っていたが、今の方が威厳があってずっといい。
駅舎の2階と3階部分は東京ステーションホテルとなっていて、一度は泊まってみたいと思っているのだが値段がねえ・・・

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 赤レンガの東京駅丸の内駅舎。

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 丸の内南口のドームの吹き抜け。

赤レンガ駅舎を撮影したり、KITTEのテラスから電車を見たりしていたらあっという間に30分は経ってしまった。
また急いで駅に戻る。


 ◆ 東京15:03 → 京都 17:37【ひかり517号】

こんど乗車するひかり号はスマートEXで予約していたもので、チケットレスとなっている。
どうやって乗車するのかと言うと、予約したときに交通系ICカードの番号を登録しておけば改札口でそのカードをかざして通るだけというもの。
交通系ICカードはキタカ(Kitaca)で登録した。

東海道新幹線の改札機にキタカをかざすと乗車列車と指定座席が印字されたご利用票が出てきた。
これを持って列車に乗ればいいわけだ。

ホームに上がると、同じ新幹線ホームでも東北・上越・北陸新幹線とは駅名標のデザインも違えば売店も違う。
同じ東京駅でも別の世界に来たような印象だ。

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 東京駅の東海道新幹線ホーム。

それもそのはずで、在来線や東北・上越・北陸新幹線はJR東日本の駅、こちら東海道新幹線はJR東海の駅だからだ。

私が東海道新幹線に最後に乗ったのは1991年の2月だった。
札幌から九州ワイド周遊券で九州に行った時のこと。
急行八甲田で朝に上野駅に着いて、東京駅から100系ひかり号に乗ったんじゃなかったけ。

あの頃は東北・上越新幹線も上野発着だったし、東海道新幹線はのぞみ号が登場する前。
2階建て車両を連結した100系車両が全盛だったが、0系車両もまだまだ普通に走っていた。

その後在来線の東海道本線は数えきれないほど乗っているし、山陽新幹線はその後も何度か乗っているが、東海道新幹線に乗ることはなかった。

その理由はというと、特急料金が高いのもあるが、青春18きっぷ利用だと夜行快速ムーンライトえちごで早朝に着けば、在来線の普通電車を乗り継げば午後には大阪に着けるというのがあった。
夜行ならば大垣夜行(後のムーンライトながら)が利用できたから。
あとはブルートレインやサンライズ出雲での利用など。

そんなわけで、東海道新幹線に乗るのはちょうど30年ぶりということになる。
東京駅のJR東海領域に足を踏み入れるのも同じくというわけだ。

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 再び東京駅ホーム。こちらはJR東海の駅。駅名標のデザインが東日本とは違う。

30年ぶりとあって見るものすべてが珍しい。
しょっちゅう利用する人からすれば別にどうということもないのだろうが、こちらは北海道から出てきた人なので、まるで海外にでも来たようだ。

そんなわけで、しばらく探索にお付き合い願います。

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 デリカステーションはジェイアール東海パッセンジャーズ(JCCP)の売店。

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 JR東日本のデザインと比べると東海はどこか国鉄っぽい印象。

東海道新幹線はあまりにもメジャーすぎるのか、ホームで写真なんか撮っているのは私1人だけだった。
ホーム端でよく見かける撮り鉄もいない。

19番線ホームには14:42発のぞみ387号が停車中だった。車両はN700系。
窓から車内を覗くと、やはりコロナ禍の影響か空席だらけだった。
これが発車した後にひかり517号が入って来る。

列車が入ってきても折り返し整備のためすぐには乗れないし、ホームの端っこで入線するひかり号の撮影をしてみた。
光線加減が悪くていい画像にはならなかったが。

入ってきた列車はこだま720号。19番線に15分停車して、今度はひかり517号として折り返す。
東海道新幹線の車両はのぞみ号もひかり号もこだま号もみんな同じN700系。
車体の色も白と青のツートンカラー。趣味的にはちょっとつまらない。

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 19番線に入線するこだま720号。折り返しひかり517号となる。

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 こだま号改めひかり号となるN700A車両。

ホームの売店でまた駅弁とビールを買って車内に入る。
今度はグリーン車。

在来線と違って、新幹線のグリーン車となるとまた格が違んだろう。
のぞみ号ならば有名人が乗っていたりするのだろう。

しかし、ひかり号のグリーン車は予想通りガラガラ。
人は少なく、またゆったりと過ごさせてもらおう。

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 N700Aグリーン車の車内。

パッと見た目は在来線の普通車と変わらないが、これは座席が大柄にできているので小さく見えているだけで、座ってみるととてもゆったりしている。
座席にはコンセントと読書灯、足元にはフットレストがあるのがグリーン車の特権。

空いていて後ろに客がいないので、リクライニングもめい一杯倒しても、後ろから「チッ」と舌打ちが聞こえることもない (^^;

東京〜京都間はEXグリーン早特で14120円。同区間をのぞみ普通車指定席で14170円。
こんなに快適で、3日前までならばのぞみ号の普通車指定席よりも安く買えるのだからもっと人気があってもよさそうなものだが。

東京から京都までのぞみ号ならば2時間14分、ひかり号は2時間34分と20分しか違わないのに、なぜか皆のぞみ号で行ってしまうようだ。

だから安く乗れるというのもあるんだろうけど。

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 グリーン車の座席。

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 背面テーブルのほか、ひじ掛けにも小テーブルが出てくる。

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 シートバックポケットの車内誌。

さっそく駅弁タイム。遅めの昼食ということになる。

ホームの売店で買ってきたのは深川めし
東京駅の深川めしと言えばチキン弁当と共に東京駅の有名駅弁。

この深川めしって2種類あったって知ってました?
元々は東京駅の駅弁は日本食堂が販売していたが、JR発足後にJR東日本系とJR東海系の2社に分社化したことでこの深川めしも別々の道を歩むことになった。

東日本系NREの深川めしは以前はやぶさ号の車内で食べたことがあるが、東海系のJRCPのものは初めてだ。

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 深川めし(1000円)と一番搾り。

またプシュッとビール。
醤油系の味付が濃くて、ビールとの相性がいいね。

女性車掌がやってきて、
「お食事中すみません」

車内改札かと思ったが、使い捨ておしぼりを置いて行った。
ここはグリーン車だったと思い出した。
乗りなれないから戸惑うことばかり。

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 頭だけの富士山。

三島を発車すると富士山を見忘れたことに気づいて、慌てて右側の窓に目をやる。
愛鷹山に阻まれて頂上しか見ることができなかった。
その頭の下も厚い雲が覆っているようで、どこから見ても頂上しか見えなかっただろう。

ところで、東海道新幹線内のひかり号のスピードはのぞみ号と同じ285km/h。
スマホアプリで測っていてもなかなかMAX速度にはならない。

さっきはやぶさ号の320km/hを体験しているので、何だか物足りなく感じる。

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 スマホアプリで280km/hを表示。

三島の次は静岡に停まる。
このグリーン車も数少ない乗客が何人か入れ替わる。通路挟んだ隣のおっさんも静岡で降りた。
グリーン車なのに、単距離の客が多いのが意外だった。
やっぱり名古屋や大阪までの人はのぞみ号一択なのだろう。

静岡では5分停車、右側の線路を後続の のぞみ43号が通過する。

次の浜松でも4分停車の間にのぞみ397号が通過する。
のぞみ、ひかり、こだまの3列車が抜きつ抜かれつというのが東海道新幹線。
このひかり517号も抜かされるばかりでなく、小田原でこだま735号を追い抜いている。

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 すっかり傾いた西日と浜名湖。

名古屋でまた乗客が入れ替わり、この車内で東京からの乗客はもう私くらいしかいないようだ。

17時過ぎ。ずっとまぶしく差し込んでいた西日も、名古屋を発車してしばらくすると、遠い稜線の向こうに夕日が出たり入ったりするようになった。

京都に着くころには日は暮れているとわかっているが、宿に着く前に日が暮れるというのは心細くなる。
やっぱり旅行するなら日の長い時期の方がいいね。

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 濃尾平野に夕日が沈む。

岐阜羽島の手前、木曽川の鉄橋を渡るころには夕日はすっかり沈んでしまった。
だんだん暮れてゆく風景を見ながら京都に着く。

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 新幹線から京都で2泊の宿、ホテル京阪 京都グランデが見えた。

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 京都駅に到着。

17時37分、京都着。
札幌を6時00分に出発してから11時間37分。
移動距離はJRの営業キロベースで1676.9km。
乗り鉄の私からしてもたっぷりの乗りごたえだった。

自由席の方は下車客が大勢見えたが、グリーン車や指定席の方は下車客はまばらで寂しい到着だった。

もう日は暮れて暗くなっている。
ホテルは京都駅八条口からすぐの場所にしておいて良かった。
駅から出るとすぐにホテルに行きチェックインした。

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 ホテル京阪 京都グランデのエントランス。

京都での2泊3日の宿はホテル京阪 京都グランデ
時刻表の『日本ホテル協会会員ホテル』にも掲載がある、いわゆるシティホテル。
とは言っても、近年はビジネスホテル並みに値段を下げてコスパを前面に出しているようだ。

シングルルームの造りは新しいホテルに比べるとちょっと古くさいかなと言う感じだが、清潔だし2泊の宿としては満足。
部屋は13階で眺めは良かった。

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 ホテル京阪 京都グランデの禁煙シングルルーム。

これで朝食付きで2泊で1万円(+別途宿泊税400円)。
それに予約サイトのクーポンで500円引きに、ついでにポイントも500p使ったので1泊あたり朝食付4,700円となった。

コロナ禍の影響でここのところホテル代の値下がりが著しく、私などは出張や旅行でワンランク上の宿が選択できるようになったので大変恩恵を受けている。
少なくとも2年前ならば京都で1泊4千円台のホテルを探せば、辺鄙な場所かボロ宿くらいしか見つからなかっただろう。

でも早く平常に戻ってもらいたいし、こんな状況がいつまでも続いていたら日本の宿泊業がだめになってしまう。
せいぜい今のうちに恩恵を受けておこうというわけだ。

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 11階の部屋からの眺め。

ところで、スマホのバッテリーがもう10%台にまで減っている。
さっきグリーン車の車内で充電しようとしたのだが、どういうわけか上手くいかなかった。

まずは充電と,部屋のコンセントに挿したが、やはり充電できない。どうも充電ケーブルが断線でもしているようだ。
酒と夕食の調達もしなければならないし、外に出る。

充電ケーブルなど百均のもので十分なので、百均を探したが駅や地下街には見当たらなかった。
ヨドバシカメラの看板を見つけたので、しょうがないここで買うか。

ヨドバシの店内で見たら、充電ケーブルも結構高いものだね。
まあいいや、ちゃんとしたのも1本持っておくか。
一番安いのを選んでポイント払いにしたので出費は無し。

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 京都駅中央口の夜景。

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 京都タワーのライトアップ。

その後夕食を仕入れようと駅前や地下街をウロウロ。スーパーは無いようだ。
伊勢丹のデパ地下があって値引きセールも始まっていたが、ホテルの狭いテーブルにデパ地下惣菜を並べる気にもならず、そもそも食欲がなかった。3時過ぎに駅弁を食べたばかりだし。

コンビニで酒とつまみでも買おうとホテルに戻る途中に、ドン・キホーテを見つけたのでそこでビールとおつまみを買って部屋に戻る。

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 ドン・キホーテで買ってきたビールとおつまみ。

9時半ごろビール3本じゃ飲み足りなくて、外のコンビニに酒を買いに行く。
1階でエレベーターを出たらフロント前は行列ができていた。
考えたら今日は金曜日。終業後に東京から新幹線に乗ればちょうど今時間に京都に着く。

〜そうだ 京都、行こう。〜
はJR東海のキャンペーンだが、大旅行はともかく、週末旅行の観光客は戻ってきているようだった。

10/15、本日の費用(現地支払分のみ)
品名場所値段(円)
タクシー自宅近く→札幌駅1,170
蝦夷ちらし、ビール函館駅1,541
深川めし、ビール東京駅1,247
宿泊税現地払いホテル京阪京都グランデ400
ビール3缶、おつまみ2袋ドン・キホーテ1,397
焼酎カップセブンイレブン261
10/15 合計6,016



posted by pupupukaya at 21/10/24 | Comment(0) | 西日本の旅行記
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