海外旅行は風を感じるもの

1月にSL冬の湿原号に乗りに釧路へ行って以来、どこにも行っておりません。
どこへも行かなければ書くネタもないわけで、ブログの更新もずっとサボっておりました。

気が付けば雪も消え失せて、春になったなあ・・・。

今年も海外旅行はおあずけのようです。
と言っても、楽しみが1つ消えるだけで特に困ることではないし、そのうち復活するだろうGoToトラベルで国内旅行に精を出すつもりですが、でも寂しさはぬぐえません。

過去に4月5月出発で海外に出かけたことが3回あり、その年の今頃は週末ごとに旅行先の下調べ、ホテルや乗り物の予約なんかをやって、毎日ウキウキしていたものです。
秋や冬に出発する海外旅行でも、行先を決めたり安い飛行機のチケットを探していたのも今頃でしたね。

それが今年もナシ。
まあ、今はgoogleマップのストリートビューで世界中の街角の画像が見られるんだから別に行かなくていいんじゃないという向きもありますが、そうじゃないんですがね。
PCで見るのと、実際に身体をそこに置くというのは全然違います。これを何と説明したらいいのでしょう。

昨日車を運転しながらラジオを聞いていたら、『おぎやはぎのクルマびいき』という番組をやっていまして、その中で

「バイクは風を感じるものだ」

という言葉があり、それを聞いてうまい表現だな〜と感心したものでした。
私はバイク乗りではありませんが、そうだな、海外旅行って風を感じるものだなあ・・・と思ったものです。

風、空気、匂い、雑踏・・・

風と言えば私がまず思い出すのはミュンヘンのビアガーデンですかね。

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上画像は2012年6月7日、ドイツのミュンヘンにて。
英国庭園内にはいくつものビアガーデンがあって、これは中国の塔前にあるビアガーデン。

この日は祝日で、昼間から大勢の人がビールを楽しんでいた。
中国の塔ではバンドが演奏していたっけ。

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初夏の青空の下、1リットルサイズのジョッキをグイッと傾けた。
日向にいれば汗ばむが、乾いた風が頬や服の隙間を心地よく通り過ぎる。

この日は旅行最後の日で、飛行機の出発が夜だったので、このあとも午後から夕方までミュンヘン観光をするつもりだった。
ここで大ジョッキ2杯飲んだら、もう観光はどうでもよくなって、別なビアガーデンを2か所回って、結局午後はず〜っとビールを飲んでいた。

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次に行ったヴィクトリアーリエンマルクトは木陰のビアガーデン。ここも心地よい風を感じながら飲んでいると、時おり教会の鐘の音が風に乗って聞こえてきた。

ドイツでビールを飲んでも不思議と酔わないのは何でだろう。
それでも夕方空港に着いたら、まだ人が来ていない搭乗口前のベンチでひっくり返っていた。


もうひとつ風で思い出すのが、米国はウィスコンシン州にあるミルウォーキー。
シカゴからハイワサ号という列車で1時間半ほどの場所にある都市。

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上画像は2014年9月6日、ミルウォーキー川沿いのリバーウオークにて。

なぜか札幌と同じ風だなあと思った。
そしてそれは、夏から秋に移行しつつある、この時期独特の寂しさを漂わせる風。
涼しくなるのはありがたいが、ああ夏は終わったんだなあ・・・今年も仕舞いに向かうんだなあと思わせる風。

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この日はシカゴから日帰りでミルウォーキーにあるミラービールの工場見学ツアーに参加していた。
最後にビールの試飲会があり、これはその後に帰りの列車の時間まで酔い覚ましにリバーウォークを歩いていて感じた風。

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この時の旅行は、翌日から大陸横断鉄道の『カリフォルニアゼファー』号でシカゴからサンフランシスコに向かっていて、こっちが旅行のいちばんの目玉なのだが、どういうわけかミルウォーキーで感じた風が一番鮮明に覚えている。


最後はここですな。
ここの風はあつい、うるさい、くさい。
どこへ行っても人人人の熱気。

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2017年5月1日、インドのバラナシ。
バラナシはガンジス河に面したヒンドゥー教の聖地として知られる。

とにかく暑かった。暑いじゃなくて熱いと書きたくなるほど暑かった。
泊まったホテルもエアコンなし。
熱風から逃れることはできないのだった。

フラフラになって日本人が経営するエアコンの効いたカフェで、チキンカツ丼とアイスコーヒー2杯で生き返った心地になり、ホテルに戻ろうとして道に迷ったときのこと。

狭い路地があっちこっちに伸びていて、もうグーグルマップも役に立たず、どこも人人人の狭い路地をウロウロ歩き回っていた。

熱風に色々入り混じった生活臭、人混みに入り込んでくるウシ、スクーターのクラクション。
40℃近い暑季の風がまとわりつくので、汗が止まらなかった。

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この日の夜半から腹を壊して、翌日はレセプションに頼んでレイトチェックアウトにしてもらい、夕方までずっとベッドに横になっていた。

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そんな部屋では、ガンガーに面した窓から、川風と共に下の喧騒も入って来た。
渋る腹を抱えてベッドでうずくまって窓から入って来る喧騒を聞いてると、惨めな気持ちになったものだった。
幸い午後には体調も回復し、夕方には出発している。

というわけで、海外旅行は風を感じるものということで思い出した海外旅行を3つ挙げてみました。
早く海外旅行ができるようになってほしいですね。

今回はこのへんで・・・


posted by pupupukaya at 21/04/04 | Comment(0) | その他
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