2020年 秋の雨竜沼湿原へ

10月10日土曜日は雨竜沼湿原に行ってきました。

もうずっと前から一度行きたいと思っていたのだが叶わず・・・と言うか、札幌から日帰りで行けるところなのでずっと後回しになっていたのである。

今年は「雨竜沼湿原に行くのが今年の課題」と人に言っていたので行かなきゃならないな、と思っていたけど上記の理由から行かないでいた。

それが昨日(金曜日)の朝、ちょっとしたきっかけで雨竜沼湿原のことが頭に浮かんだ。
ネットで行き方などを調べていると、雨竜町のホームページに、
『令和2年度の雨竜沼湿原登山受付及びゲートパーク開設は令和2年10月11日(日曜日)までです。』
とのお知らせを見つけた。
えっ?今週末で終わりじゃん。

天気予報を見ると今週末は天気もよさそうだ。
これはきっと神様が行けって言ったんだな。ハイハイ行きますよということで行くことに決めた。

最初は金曜の夜に出発して車中泊して登山口へ向かおうと思ったが、もう10月ということもあって、夜や朝方はかなり冷え込む頃だ。
それに、暑寒別岳の頂上を目指すのならばともかく、登山口から上まで1〜2時間なのであんまり朝早くても意味ないと思うので、札幌を朝早く出て登山口に向かうことにした。

翌日朝6時半に家を出発する。滝川までの高速代が1,650円だったので片道だけ高速を使うことにしよう。
戻り道は、廃止になって半年近くなった札沼線の配線跡がどうなったか見ながら戻る予定にした。

高速を走っていると、目指す山の方向はうっすらとガスがかかっているのが見える。空は薄曇りだが、今日はいい天気になりそうな感じではある。もっと日が高くなれば青空が広がるだろう。
だから、あまり早く登り始めてもダメなようで、車中泊しなくて正解だった。

滝川ICから雨竜町の道の駅を目指す。着いたのはちょうど8時だった。
ここで身支度をしてから登山口に向かう。

雨竜市街から道道暑寒別雨竜停車場線を山に向かって走る。
途中の尾白利加(おしらりか)ダムまでは2車線の普通の道路だったが、ここからは1車線のダート道。
穴ぼこだらけで今週の雨のせいか水たまりもあるし、普通に入れる道道で今どきこんな道があるんだと逆に感心してしまった。

途中で2車線の舗装道路になるが、またダート道に戻る。
道路わきに停めている車を結構見かけたのは山菜取りだろう。

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 暑寒ダムから先はダート道が続く。

朝早い時間だけに対向車も無く、8時40分過ぎには無事登山口のゲートパーク駐車場に着いた。
山に入るとこの先はトイレは無いのでここで済ませておく。

登山口脇に管理棟があるので、ここで複写式になった入山届を書いて管理人に渡すと写しをくれる。これは下山したときにここで渡せば下山確認完了となるわけだ。
最後に「皆さんに入山協力金をお願いしてるんですが・・・」と言われる。
あくまで協力金という形で、入山料というわけではないのだが、断る人はいるのかな。

もっとも、見張っているわけではないので管理棟に立ち寄らずに登山道に入ってもわからないといえばわからないが。

協力金は500円。釣銭のないように持っていくと「助かります」と管理人に感謝される。
協力金と引き換えに雨竜町内で使える各種割引券の綴りがもらえる。
温泉とパークゴルフそれに商店街での100円割引券がそれぞれ3枚、道の駅の雨竜米アイス50円割引券が1枚。全部使うと入山協力金が実質150円となるが、下山してからパークゴルフ場に行く人がいるのかな。

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 最後のトイレ(左)と雨竜沼湿原管理棟(右)。

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 正面にデビルスタワーのような岩がそびえ立つ登山道入口。

8:52、雨竜沼湿原管理棟を出発。
しばらくは林道らしく、2条の轍のある道が続く。
ずっとこんな道ならば楽なんだけど、約800mほど進んだところで終わり。
その先には鋼製の吊り橋があった。

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 林道の終わりにある最初の吊り橋(第一渓谷吊橋)。

この吊り橋は見た目は頑丈そうだが、渡し板が側溝の蓋にあるような網目状の鋼板。下がスケスケになっている。
高さも結構あるので、高所恐怖症には恐怖の関門となる。
手すりをしっかり持って、見ないようにしてさっさと渡るしかない。

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 吊り橋上からうっかり下を見るとこうなる。(死ぬほど怖かった)

橋を渡った先から登り道が始まる。
実質ここが登山口だろう。
橋を渡った先にある看板には『ごくろうさま』とあった。これは無事橋を渡り終えた人に対してのものなのか・・・

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 吊り橋の先から本格的な登りとなる。

吊り橋の先は階段になっているが、その先はゴツゴツした岩がむき出しになった道。先週の雨のせいか岩は濡れていて滑るし、ぬかるみもあって歩き辛い。
うっかりスニーカーでやってきたら大変だろうな。それなりの装備でないと雨竜沼湿原は受け入れてもらえないようだ。

厚底の革靴なので少々のぬかるみは平気だが、ズボンの裾が泥だらけになってしまった。
見ていると皆さん登山用のパンツにソックスそれに登山靴としっかりと登山装備。
こちらは登山なんて年に1回するかしないかの頻度なので、身に着けているもので登山用のものは何一つない。
身体一つでパワーに任せて登って行くのが私流の登山なのだった。

ずんずんずんと進んで行くと次に現れたのは沢渡り。
水の上に出ている飛び石伝いに沢を渡るというもの。
都合よく渡れるように石があるわけではないので、事前に足を下ろす石を見定めてルートも選定しないと渡れない。
バランスを崩すと沢水の中へ足がドボンとなる。

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 沢渡り箇所。画像では簡単そうだが結構難しい。

何とか無事渡り終えて先へ進む。相変わらずゴツゴツの岩とぬかるみの道。岩の間を水が流れて沢のようになっている所もあった。

そんな道を登り続けるとちょっと開けた所にベンチがあった。
谷側が開けていて、ここから白竜の滝が見える。
高低差のある崖上から勢いよく水が落下する様を上から眺める場所にある。

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 勢いよく水が落ちる白竜の滝。

9:15白竜の滝
滝の撮影をしてちょっと一息ついたら出発する。
先を急ぐわけではないが、まだ休憩には早い。

滝から100mほど行くとまた吊り橋が現れた。
さっきの橋よりも狭くて、渡り板が傾いているではないか。
渡り始めるとユッサユッサ揺れる。横のワイヤーを持って足早に渡り切った。

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 2番目の吊り橋(渓谷第二吊橋)

橋を渡った先に『湿原入口まで1500m』『南暑寒荘まで1500m』の道しるべが立っていた。ここで距離的にはほぼ半分ということになる。

さあ、ここからが大変。
ひたすら鬼のような登りが続く。
中には高さ50cm以上はありそうな段差があったり、そのたびに片足をかけて「えいこら〜せっ!」と掛け声をかけて登る。
どうせ周りに誰もいないしね。

と思っていたら、後ろの方から別な熊鈴の音が聞こえてくる。
結構なハイペースで登っていたと思っていたが、さらに足の速いのが近づいてくるようだ。
ちょっと一休みしてその間に抜かせてもいいのだが、ひたすら鬼のような登りが続いているので一休みする場所すらない。
熊鈴は少しづつだが近づいてくる。

途中で一休み中の女子2両編成を追い越す。
こちらはさらに登る。

9:38、結構登ったところでペンケペタン川の沢が見えてきたので、ここで休憩することにした。
後ろには谷の間から石狩平野とさらに遠くにある大雪山連峰がうっすらと見えた。

すぐに単行の後続列車が現れ、挨拶を交わすとあっという間に通過して行った。
休憩といっても3分ほどで発車する。

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 湿原近くまで来るとすっかり葉を落とした木々ばかりになった。

第2吊り橋からここまで険竜坂という名前がつけられている。その名の通り険しい竜のような坂・・・坂というより山肌をそのまま登っているような感じだった。

もうだいぶ登り切ったのか、ここから坂は緩やかになる。
9:51、だいぶ開けてきた所に『湿原入口まで350m』の看板があった。
がむしゃらに登っていたらいつの間にか進んでいたようだ。

湿原入口の手前に最後の関門がある。それが2つ目の沢渡り。

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 2番目の沢渡り箇所。

沢渡りというか、靴底洗い場となっていて、湿原外からの種子を持ち込まないようにここで靴底の泥を洗い流すためにこうしてある。
飛び石もあるが、足をのせるのは頼りなさげ。浅い所でも深さ5cmくらいはある。
私は厚底の革靴だから難なく通れたが、薄底のスニーカーで来たら(そんな人はいないだろうが)裸足になって渡るしかないようだ。

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 湿原の中に新しい木道が続く。

靴洗い場からは新しい木道が通じている。
枕木に6本の角材を渡した木道は、見た目は快適そうだが、実際は角材の隙間に足を取られて歩き辛い。

9:56雨竜沼湿原入口に到着。
植物の案内看板があるが、周りに工事の資材が積んである。
そこからまた進むとプレハブ小屋があって、その先は木道の架け替え工事が行われていた。

作業の人たちは毎日下から登ってくるのだろうか。大変だなあ。
しかし小屋とか資材はどうやって持ってきたんだろう。道路なんて通じてないし。
下から担いで持ってきたんだろうか。まさかね。

脇に積んである資材を見たら、どうやって運んできたのか分かった。
解いていない資材はすべて網で包まれている。下からヘリコプターで運んで、ロープで吊るして荷下ろししたのだろう。
重機などあるはずもなく全てが手作業。大変そうだ。

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 木道の架け替え工事。

工事現場を通り過ぎて湿原テラスに到着。10:03
登山口を出発してここまで1時間11分。
ルートガイドだと登山道入口のゲートパークからここ湿原テラスまで距離は3.5km、所要時間は1.5〜2時間となっていたので、かなりのハイペースで登ってきたことになる。
表定速度ならば約3km/h、平地の早歩きの半分といったところ。

気分的には1000m級の山を登ってきたような感覚だが、登山道入口の標高は540m。対してここの標高は850m。何のことはない、310mしか登っていないことになる。
身体の方はそれほど疲れを感じてはいなかった。

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 湿原テラスから見た雨竜沼湿原。

さあやって来た憧れの雨竜沼湿原。
夏の間は緑一色で花が咲き乱れていた湿原は、10月も半ばに入る今頃にはすっかり黄金色に染まっているのだった。
下の登山口では薄曇りだった空も、きれいな青空になりつつある。

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 茶色く染まった湿原とすじ雲がステキ。

もうシーズンを過ぎたためか、まだ朝早いせいか、コロナのせいかは知らないが、人がほとんどいないのもまた良い。
私より早い時間にやって来た人たちと何人かすれ違ったくらい。
空気も澄んでいて、今日は最高の雨竜沼湿原日和である。

1つだけ残念なのは、若干風が強いということ。
湿原に無数にある池塘(ちとう:湿原にできる池沼)は、風のためにさざ波が立っている。
これが無風なら、水面が鏡面のようになって、青空に雲それに周辺の山々が映って美しいんだろうな。

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 無数にある池塘(ちとう)と暑寒別岳。

途中で木道が2手に分かれる。
2手に分かれる道は一方通行になっていて、行きも帰りも左側の道へ行く決まり。
まあ、シーズンはそれだけ訪れる人が多いんだろうな。

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 ペンケペタン川に架かる定員3人の浮島橋。

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 ペンケペタン川と暑寒別岳。

黄金色の草原に暑寒別岳。青い空に黒い神秘的な沼。
地獄のような登山道を登ってきて開けた不思議な空間の、すっかり虜になってしまった。
夢中でカメラのシャッターを切る。

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 ヒツジグサが浮かぶ丸い池。

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 湿原の中に消えてゆく木道。

分岐から2kmほど歩いた地点で、別れた木道と合流する。
ここに道しるべがあって『南暑寒岳まで3300m』『展望台まで480m』とある。
展望台があるのか。せっかくだから行ってみよう。

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 浮島橋手前で別れた反対側一方通行の道と合流。

木道が終わって、またきつい登りが始まる。といってもさっきの険竜坂ほどではないが。
展望台までの間に2人ほどすれ違った。
この先に展望台なんてあるのかと思いかけた頃、『展望台』と書いた板が木に打ち付けられていた。

10:54雨竜沼湿原展望台着。

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 展望台から雨竜沼湿原を一望する。

ここは雨竜沼湿原を見下ろすことができる場所。
平らな湿原の中にいくつもの池塘が点在するのがよくわかる。

しかし写真映えはあまり良くない。
下の方は笹が茂っているために遮られてしまうのが気にかかる。

70mmの望遠で撮影した画像を切り取って拡大したのが下の画像。
それっぽく仕上がるのが画像の不思議。

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 望遠で見た湿原テラス方向。

こうして上から眺めていると、湿原というよりはツンドラ地という言葉が頭に浮かぶ。
同じ湿原でも釧路湿原やサロベツ原野とは違う。衛星画像で見る北極圏の地形に似ている。

ここにスウェーデンハウス風の小屋があれば北欧だなあと思った。

再び下まで降りて、一方通行なので来た道とは別の道で戻る。
11:11、だんだん人が多くなってきたようだ。反対側の道を歩く人影がいくつも見えていたからだ。
さっき歩いていたときは、人影などほとんどなかった。

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 木道の別れ道。一方通行なので来た方と別の道を行く。

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 そのまま自然に還ってしまいそうな木道。

湿原の中を通る木道は入口付近にあった新しい木道よりも歩きやすい。
草原の中に消えてしまいそうな頼りない木道だが、それがまた湿原の風景に妙に溶け込んでいる。

別に新しくしなくとも、このままでいいんじゃないかとも思うが、腐って板が抜けていたり、踏むと沈んで湿地の水が染み出すような箇所もあって、そういう所は応急的に別の板が張ってあったりする。相当古そうだし、やっぱり全部新しくするんだろうなあ。

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 行きとはまた違う風景を楽しむ。

行きの道も良かったが、帰りの道もまた良かった。
黄金色の草原に黒い池。
池の水は泥炭地にありがちな茶色く濁った水なのかと思っていたが、のぞき込むと驚くほど澄んでいた。

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 池の水はとても澄んでいた。

10月も半ばに差し掛かった今時期の雨竜沼湿原は黄金色と言えば聞こえがいいが、枯れ草ばかり。
ここはもう晩秋を迎え、あとは雪が降るのを待つばかりという風だった。

今度は色とりどりの花が咲き乱れる初夏に来てみたいと思った。
でもその頃には人も多いんだろうな。

一方通行の片方の道とまた合流する。ここからは頻繁に人とすれ違う。
4〜5人のグループも見かけるようになった。

来たときは誰もいなかった湿原テラスも何組かの人が休んでいる。
ここで一休みしてから下山しようかと思っていたが、このまま下山することにした。
もう見るものは見たし、撮るものは撮った。
カメラは一眼レフとコンデジの2台持ってきたが、ここまでの撮影枚数は400枚以上。もう思い残すことはない。

11:50、湿原入口まで戻って来た。
展望台まで行き、そこから別の道を通って2時間かけて1周してきた格好になる。

また靴底洗い場を通って下山開始。
ここからも1人、2人と登山者とすれ違う。今年のシーズンはもう最後だし天気もいいからということでやって来た人たちだろうか。
また険竜坂をえっさほいさと下る。
登りよりは体力は使わないが、滑ったり転んだりしないように、足を下ろす場所に気をつけたり、登りより下りの方が怖い。

それでも、登りはとにかく登ることに夢中だったが、下りは景色を眺めたり少し寄り道する余裕はできた。

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 険竜坂の上から見える石狩平野。遠くに深川の町が見える。

12:25、第二吊橋の手前で最後に登山者とすれ違った。
登山口の管理棟ではなるべく16時までに下山するように言われている。10月半ばは夕方4時半を過ぎると暗くなってくるし、登り1.5時間、湿原1周1時間、下山1時間それに休憩時間なども入れると、今時期は登山開始は12時頃がタイムリミットだろう。

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 第二渓谷吊橋を下から見る。

第二吊橋からは下りも幾分緩やかになる。それでも足元はゴツゴツした岩やぬかるみで歩き辛い。
でも景色を見ながら歩く余裕はある。
このあたりから紅葉がだいぶきれいになっていることに今更気づいた。

13:00ゲートパーク着。
湿原入口からここまでの所要時間は1時間10分。
なんだ、登りも下りも所要時間はほとんど同じだった。
下りは少々ゆっくり目に来たのもあるが、どんだけハイパワーで登っていたんだ。

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 ゲートパークのキャンプ場(右)と管理棟。

管理棟で行きに受け取った入山届の写しを渡せば雨竜沼湿原登山は終了。

朝は駐車場が半分ほど埋まるくらいの車だったが、戻ってきたらほぼ満車というほどの区画がふさがっていた。
駐車場の一部は木道工事用に囲ってあって、その中に鉄板を水平になるように並べた一角がある。ここが臨時のヘリポートになって、上の湿原まで資材を運んでいるのだろう。

あとは車で帰るだけ〜 ♪

では終わらない。再び1車線ダートの地獄の道道を10km以上も戻ることになる。
待避所も少ないので、狭い所で対向車と鉢合わせしたら大変だ。こういう箇所では一応登り優先ということになっている。

対向車来るんじゃね〜ぞ〜!と念じながら穴ぼこだらけのダート道を穴ぼこや水たまりを避けながら運転する。
幸いなことにすれ違ったのはたまたま待避所のところで出会った『れ』ナンバーの車だけだった。

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 これでも一応は道道。

干上がった尾白利加ダムが見えてきたらほっとした。
ここからはずっと舗装の2車線道路である。

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 すっかり干上がった尾白利加ダム。

13:50には雨竜市街まで戻って来た。
せっかくだから旧札沼線の雨竜駅跡を見てくる。

札沼線の名は、もともと札幌と石狩沼田を結ぶ線として付いた名称だ。
昭和47年6月に新十津川〜石狩沼田間が不採算路線として廃止になっても路線名は札沼線のままとされた。
雨竜駅はその時に廃止となった駅のひとつ。

廃止から48年経つとはいえ、農業倉庫以外に駅前らしきものは何一つない。
国道の方が栄えていて、駅前には商店1つ無いというのは今年廃止になった新十津川も同様だ。
滝川へ直通するバスの方が圧倒的に便利とあっては、当時からして駅は人の集まる場所ではなかったのだろう。

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 『札沼線雨竜駅跡』の碑と後ろの農業倉庫が駅の名残。

農業倉庫の前に停まっている数台のトラックを見ていると、札沼線があった時代は今の季節は倉庫から貨車へ米を積み込むのに忙しかったんだなと想像した。

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 道路わきに立っているボロボロの腕木式信号機。

入山協力金と引き換えに町内で使える各種割引券を貰えるのだが、その中に雨竜米アイス50円割引券というのがあるので道の駅で使うことにした。
雨竜米アイスは260円のところ50円引きの210円になる。

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 粒々のご飯が練りこんである雨竜米アイスは桜餅やおはぎのような感覚。

あとは温泉100円引券やセイコーマートでも使える商店街100円引券。
一応11月30日まで有効なので捨てることはない。それまでに雨竜に来ることはあるかな・・・

このあとは札沼線の駅跡をいくつか見ながら札幌に戻ることにする。

〜 廃止半年後の札沼線 へつづく


posted by pupupukaya at 20/10/11 | Comment(0) | 道央の旅行記
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