2020年礼文島旅行記4 桃岩展望台コース

 ◆ 7月1日(水)

昨日と同じく鳥の鳴く音で目を覚ます。3時半。もう外からは明かりが差し込んで来る。もうひと眠りしてまた目覚めると5時過ぎだった。外からは相変わらず鳥のさえずり。

今日も相変わらずの曇り空だった。天気予報も今日は曇り、明日は雨マークもある。日本海上にある大型低気圧が北海道に接近しているようで、明日の雨はどうもガチっぽい。道南道央は完全に雨マークとなっていた。

朝食までボーっとしてても勿体ないし、テレビなど見る気もしない。
窓から見える浜に行ってみた。浜へは宿の裏手から出ることができる。

引き潮で広くなった砂浜は海面はベタ凪で波音もなく静か。海というより湖のようにも見える。
澄んだ海水ときれいな砂浜はどことなく南国のビーチにいるような錯覚にもなる。

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 船泊湾の砂浜はベタ凪の澄んだ海だった。

しかし澄んだ海中に揺らいで見える昆布はまさに北の海なのだった。

満ち潮の時には波打ち際になるだろうあたりには貝殻がびっしりと打ち上げられていた。
もしかして穴あき貝が落ちているかもと注意して見ながら歩くと、たちまちに何枚も集まった。



穴あき貝は、貝殻にドリルでつけたような丸い穴が開いている。もちろん人がつけたものではなく自然のもの。
これはツメタガイという肉食の巻貝が、やすりのような歯舌で貝殻を削って穴を開け、中身を食べた跡。
襲われた貝からすれば恐怖の存在だろうが、時を経てこうして浜に打ち上げられると何となく愛らしい姿となる不思議。

礼文島の土産物屋に並んでいたりするのを見かけたが、この辺りの浜では普通に拾えるものだった。
少し歩けば、たちまちに10枚以上拾うことができた。
これは海水で洗って持ち帰る。旅の思い出品にはなるだろう。

一面空を覆っていた雲はいつの間にか少なくなり、そのうちに日も差すようになった。

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 浜で拾った穴あき貝。

朝食は7時からだが、少し遅れて行くと仕事組の人たちは食事を終えて立ち去る頃だった。

お櫃と味噌汁を持ってきた女将に、
今朝はいい天気になりましたねえ
と言うと、女将が言うには、今週になってから(この時期にしては)珍しく天気が良くなって、先週はずっと雨で寒く、朝はストーブを焚いていたという。
なるほど、それで廊下にストーブが出ていたのか。

女将曰(いわ)く
でもあんまり天気が続いても、逆に花が早く終わっちゃうしねえ

まあ確かに相手は高山植物だから、日に当たることが続けばそうなるんだろうね。

テーブルにはおかずが入った重が置いてあるだけなので素っ気なく見えたが、昨日は塩鮭だったものは今朝はホッケになっていた。目玉焼きだったのも今朝は玉子焼き。
連泊者は違ったものを出すという心遣いがうれしい。

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 最後の朝食。ヨーグルトのデザート付き。

今まで仕事とプライベートを合わせても色んな所に泊ったことがあるが、ここの食事は1位とまではいかないが確実に2位か3位の座にはなると思う。
昨日の夕食といい、見た目は3流のボロ宿だが、料理は1流の宿だった。
これもたまたま日柄が良かっただけで、時化(しけ)の日に当たったら、それこそシケた食事が続いてた可能性もあるが・・・。

食べている途中で、「良かったらデザートをどうぞ」と持ってきた。
これはヨーグルトにマンゴと粉末の昆布砂糖(?)を乗せた品。昆布とヨーグルトの組み合わせが、変わった味がした。


 ◆ 香深へ移動

2泊した礼文荘は引き払って今日は宿替えとなる。
今日の予定は、病院前8時55分発のバスで香深へ行くことになる。
チェックアウトするときに2日分のお酒代1600円の支払い。これは初日に香深港で買って忘れていた礼文島プレミアム商品券を使った。
基本的に宿代には使えないが、追加の酒代や料理代には使うことができる。おつりは出ないので、3枚と100円で支払った。
土砂降りの札幌から持ってきたビニール傘は、邪魔になったので宿に引き取ってもらった。

出る頃にはすっかり青空が広がって、日差しも強くなっていた。

今日は暑くなりそうですよ
と主人が出がけに言った。
島の人が言うんだから間違いないのだろう。
礼文島の天気予報は、基本的に当てにならないと感じるようになっていた。

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 病院前バス停からバスに乗る。

船泊診療所の前にある病院前のバス停で待っていると、一昨日(おととい)に同じバスに乗っていた利尻空港タグの兄さんがやってきた。久種湖畔キャンプ場で2泊してたようだ。

バス停は進行方向とは反対側だが、『香深方面行のバスは玄関前に停車します』と張り紙がある。
診療所の車寄せの下に立っていた兄さんは、診療所にやってきた車にクラクションを鳴らされていた。

・・・すまんね〜、浜の人は気が短いんでね〜、悪く思わんでね〜 (^^;
言わないけどそう思った。

やってきたバスはスコトン発だが誰も乗っていなかった。

ほとんど快晴に近かった船泊の空も、香深に向かうにつれて雲が多くなってきた。初日はくっきり見えた利尻島はガスに霞んでいる、湿気の多そうないやな空気が感じ取れる。

昨日歩いた島めぐりコースも今日にしていれば綺麗だったろうなと思ったが、そうしたら昨日何していれば良かったんだということになるし、あの曇り空の下を歩いたことは別に後悔してはいない。

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 バスの窓から。利尻山はまた頭だけ覗かせていた。

バスは終点までは途中から乗ってくる人もなく、乗客はずっと私を含めた2人だけだった。

ずっと法定速度で走って時どき後続車に譲ったりしながらバスは、香深フェリーターミナルには時刻表通りに着いた。途中から利用する場合も、時刻表の時間よりも遥か前に行ってしまうということもないようだ。

時刻はまだ10時前、今日もまたトレッキングコースを歩くことにしている。
まずは荷物を何とかしなければ。
今日から2泊する宿に頼めば預かってくれるのかも知れないが、何となく面倒くさい。
フェリーターミナルにコインロッカーがあるのでここに預けてしまおう。
バックパックごとロッカーに入れると手ぶらになってしまうので、中身を別の袋に移してそちらをロッカーに入れることにした。
別に手ぶらでも良さそうだが、礼文島は山の天気。雨具くらいは用意しておいた方が良い。


 ◆ 桃岩展望台コースを歩く

昨日、今日の予定をどうするか色々考えたのだが、今日は礼文島トレッキングの定番(?)ともいえる桃岩展望台コースを歩くことにした。

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 本日歩いたルート(地理院地図より筆者作成)

桃岩展望台コースは香深から桃岩展望台を経て島南部の知床という漁村へ下りる全長6.4kmのコース。
礼文島のトレッキングを取り入れたツアーも、このコースを歩くものが多いようだ。


9時50分、フェリーターミナルを出発する。
町中を北へ歩くと、やがて礼文島に2つしかない信号機のうちの1つという交差点がある。ここを左に曲がると上り坂が始まる。
ちなみに、もう1つの信号機は船泊にあって、そちらは押しボタン式となっている。
どっちも信号機をつけても意味ないように見えるほど車は通らないが、子供の教育上のために付けたのだとか。

しばらく進んで町が途切れたあたりに、新しくできた新桃岩トンネルが口を開けている。
これが出来たことによって、元々あった旧桃岩トンネルは封鎖されてしまった。香深〜元地間の往来は便利になったが、元地方面から桃岩展望台へ行くには逆に不便になった格好になる。

元地は地蔵岩や桃岩を下から見上げるポイントがあったり、有名なユースホステル桃岩荘もあるのだが、徒歩で行くにはこの長いトンネルを通るしかない。歩道も狭く、あんまり歩きたいトンネルではないな。

実は3年前に仕事で礼文島に来たのは、この新桃岩トンネル絡みだった(かなり間接的だが)。少々懐かしくもある。

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 2016年11月に開通した新桃岩トンネル入口。

新桃岩トンネルの入口わきに『桃岩展望台近道』と書かれた道しるべがあって、登山道はそこから始まる。

しばらくは鬱蒼とした林の道が続く。暑い。
ずっと着ていたウインドブレーカーは脱いでバックパックに入れた。

大型バス駐車場からのコースと合流するあたりから視界が良くなる。足元に高山植物も見え始めた。
レンジャーハウスまで続く車道と交差するとここから一気に登りになる。レンジャーハウス前は駐車場があって、一般車で来た場合はそこに車を置くことになる。

10時30分桃岩展望台着。

フェリーターミナルからここまで歩いて約40分。
ちょっとした広場になっていて、その名の通り桃岩を上から見下ろす箇所。
ここに着いたら、

うわ〜〜〜!
マジかよ〜〜〜〜〜!
と叫びそうになった風景がそこにあった。

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 桃岩展望台と利尻富士。

さっきバスの窓から頭しか見えてなかった利尻富士が綺麗に姿を見せているではないか。
裾野は薄いガスを纏っているが、それが雲の上に浮かんでいるような恰好で、より一層幻想的な光景を作り出している。
まるで1000m級の頂上にでもいるような錯覚になるが、いま立っている場所の標高は200mと少しなのだった。

反対側は桃岩、その向こうには小さいが猫岩が見える。
この辺りは有名どころなのでわざわざ画像を貼るまでもないと思うが、一応貼っておきます。

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 桃の形をしているからこの名がついた桃岩。

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 猫が背を丸めてうずくまっているような形の猫岩(画像中央)。

車やバスで来た人は、桃岩展望台までで引き返すことも多いようだが、ここからがこのコースの本番となる。
ツアー客もぞろぞろと来るような道なので、木柵を設けたりやロープを張ったりして整備してある。昨日の腰まで藪に埋まるような岬めぐりコースの道とはえらい違う。

いやしかしこの雲に浮かんだような利尻富士の見え方はどうだろう。
足元には高山植物が咲き乱れ、天空の花道を行くようだ。
しばし足を止めて利尻富士に見入る。

実は肉体は既に失い、もう魂だけの存在になっていて、

この先に三途の川でもあるのでは・・・

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 海に浮かぶ利尻富士。

同じ礼文島でも花の縄張りが違うのか時期が違うのかは分からないが、咲いている花がずいぶんと違っていた。
昨日岬めぐりコースの主役だったエゾカンゾウはほとんど見つからず、代わってこちらの主役はピンクの花穂が揺れるイブキトラノオ(伊吹虎の尾)だった。
この群落にさしかかると、可愛らしくピンク色の穂が一斉に揺らいで出迎えてくれる。

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 あちこちでイブキトラノオのピンク色の花が揺れていた。

ピンクと緑と空色のコントラスト。
しかし写真うつりは悪かった。画像では肉眼の通りにはならない。カメラとか写真に造詣が深ければ綺麗に決めるのだろうが、一眼レフのオート撮影ではこれが限界です。

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 元地灯台1.9km 桃岩0.9kmの道しるべ。

景色に見入ったり撮影をしたり、何度も足を止めているうちに、後続組に抜かれる。
あと、意外と反対から来る人とすれ違う。知床から逆コースで来た人たちだろう。

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 スカイブルーの海の色。

ここまでは断崖の上を通ってきたが、やがて草原が広がる場所に出る。
草原の中に一筋の遊歩道が下ってまた登るのが一望できる。ここがキンバイの谷
キンバイって何だろうと思っていたが、ここがレブンキンバイソウ(礼文金梅草)の群落ということらしかった。

レブンキンバイソウはと探したが見つからず、意外と歩いている足元に普通に咲いていたりする。

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 レブンキンバイソウを見つけた。日本では礼文島にのみ自生する。

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 キンバイの谷を見下ろす。

さっきガイドとマンツーマンで歩いている人に追い越されたが、ガイド付きの人はキンバイの谷で引き返していった。
ここまで来れば知床まで通り抜けても手間は同じだと思ったが、よく考えたら車で来た人はまた車へ戻らなければならないのだった。

キンバイの谷からまた登り切ったところがつばめ山の頂上。
ここからは東に利尻水道、南に礼文水道、西に日本海と三方の海を望む場所。木柵で囲われた、ちょっとした展望台のようになっている。
眺めは抜群だが、雄大過ぎて1枚の写真で表現するのは難しい。

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 つばめ山から見た桃岩と元地方向。下に桃岩荘が見える。

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 足元に咲くチシマフウロ、レブンシオガマ、写真うつりが悪い。実物はもっと綺麗。

つばめ山を過ぎるとあとは基本下り。
途中に広地灯台があって、ここにはベンチがあった。ここでちょっと休憩させてもらう。

さっきまで尖がったシルエットを見せていた利尻富士は、いつの間にか頭だけすっぽりと雲の中になってしまっていた。
雲は少しずつ動いているので、待っていればまた雲が晴れるだろうと、ここでしばらく様子を見ることにした。
それにまだ11時30分を過ぎたばかり。

ゆっくり歩いてきたつもりだが、フェリーターミナルを発ってから、まだ2時間も経っていない。
早く下山したところで、次に行くところがあるわけじゃない。ここでしばらくのんびりと過ごす。

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 元地灯台は別名花の浮島の灯台。

40分くらいベンチで利尻富士の様子を眺めていたが、頂上の雲は流れているが一向に消える気配はない。
あきらめてもう先に行くことにした。

元地灯台からは下に会津ノ崎と灯台、それに利尻富士を見下ろしながら一直線に下る道。
それはそれで絵になる風景だが、今までずっと絶景ばかり続いていたのと、もうそろそろコースも終わりだなということで退屈な感じは否めない。
かといって、ここからまた来た道を戻るのかと言われれば、そこまでする気にもならない。
途中からは灯台の管理用なのか、二条の轍の道となった。

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 利尻富士を正面に見ながら知床へ下る。

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 桃岩展望台コース知床口。

知床口のゲートでトレイルコースは終わり。
桃岩展望台コースに咲く花の看板が立っていて、花の写真と名前が載っている。
その中に、これでもかと咲いていたピンクのイブキトラノオと白いハナウドは載っていなかった。ありふれているからなのだろうか。

さらに下ると知床の漁村が見えてきた。
時刻は12時30分。さっき元地灯台の休憩時間を差し引けば、香深フェリーターミナルを出発して2時間で知床に下山できたことになる。
桃岩展望台コースのフェリーターミナル〜知床間の所要時間は、ガイドブック等の公称では3時間程度となっているが、実際にはゆっくり歩いても2時間程度の所要時間なのだった。

このまま真直ぐ行けばバス停のある道道に出るのだが、町の手前に『北のカナリアパーク0.6km』と書かれた道しるべがあったのでそちらの方へ行ってみる。

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 知床の漁村と雲をかぶった利尻富士。

小さな沢を渡った先に、廃校になった小学校の建物が現われた。
それらしく綺麗にリフォームされているので期待するが、今は防災避難所となっているだけのようだ。
そこから新しい道路を行くと北のカナリアパークがある。

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 北のカナリアパークとロケに使われた木造校舎。

利尻富士を背に建つ古い木造校舎は、2012年に放映された東映映画『北のカナリアたち』のロケに使われたもの。
吉永小百合演じる小学校教師が、とある事件から島を追われ、その教え子が起こした事件からまた再び島を訪れるまでのストーリー。

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 映画『北のカナリア』に使用された校舎。

実はこの旅行に出発する前にDVDをレンタルして見ておいた。
おお、映画で見たのと同じ校舎だと感激する。
礼文島に行って北のカナリアパークも見てこようという人は、一度この映画を観ておいて損はないですよ。


 ◆ ゲストハウスのんの

ここ知床から香深までは3kmほどの距離。数少ないが路線バスもあって元地灯台で休憩しなければ間に合ったが、もうずっと平坦な道路なので、歩いてもどうってことは無い。それに早く戻っても困るので。

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 知床から香深までの道道。

右側に海と利尻富士を見ながらテクテクと歩く。道沿いは家が途切れることなく続いていた。
13時45分、ぐるっと1周してまたフェリーターミナルに戻ってきた。

コインロッカーの荷物を出して、14時になったので今日からの宿に向かう。
チェックインが14時からとなっていたからだ。

今日から香深で2泊する宿はゲストハウスのんの
素泊まりオンリーでトイレ・シャワー共同ながら1泊4,500円という格安なのが魅力。
ビジネスホテルでも3千円台からある本土に比べると安くはないが、この時期に礼文島に泊ると平気で1万円超えがザラということを考えると格安ということになる。

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 今日から2泊する宿はゲストハウスのんの。

場所はフェリーターミナルから徒歩1分という交通至便な場所にある。とはいっても町の中心部からは若干離れているので、フェリーターミナルに近いのが必ずしも便利というわけでもないようだが。
ともかく、当初は礼文荘の2泊で帰るところだったのだが、もう2泊するのを決めたのはこの宿の存在だった。

1階はカフェになっていて、宿のエントランスもカフェと同じで、店に入った脇に2階の宿へのドアがある。
チェックインは1階のカフェで行う。
店番のねえさんが2階まで一緒に上がってきて色々説明してくれた。電子レンジや電気ポット、冷蔵庫もあってこれらも共同である。
海外旅行で安宿に泊まるとこんな所ばかりなので、むしろ慣れた宿に感じた。

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 6畳1間の簡素な和室だが、値段相応。

下のカフェに似合わず部屋が畳部屋なのは、元々旅館だった建物を改装したからだろう。
窓の外はすぐ隣家の壁。小さなテーブルと、布団が敷いてあるだけの簡素な部屋だが、1人旅ならばこれで十分。

時刻はまだ2時を過ぎたばかり。さて、これからどうする。
夕食はどこか店に入るか、それとも何か買ってきて部屋で飲みながら食べるか。
横になってしばらく考えた。

あっ、礼文町郷土資料館があるのを思い出した。一応雨に当たったときのことを考えて、屋内で時間を潰せるようなところはマークしておいた。そこへ行くことにした。


 ◆ 香深の過ごし方

外に出ると、さっきまできれいに見えていた利尻富士がきれいさっぱり消えていた
水平線ちかくは雲が覆っていた。ほんの30分前まではあんなにくっきり見えていたのに。
本当にこの時期の利尻礼文は大気が不安定というか山の天気そのものだと実感する。

郷土資料館は『礼文町町民総合活動センター ピスカ21』という建物に同居していた。中の受付で310円の入場料を払ってチケットとパンフレットを貰う。
礼文島のジオラマやトドのはく製から始まって、島の歴史や文化を展示している。
それなりに見ごたえもあって、これなら500円くらい取ってもいいんじゃないくらいに思えた。

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 トドのはく製。

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 1階の展示コーナーを見下ろす。

できるだけジックリと見てきたつもりだが、外に出ると15時20分。40分しか経っていなかった。

利尻富士は相変わらず雲の中。
もう宿に戻って1杯やってようかと、香深唯一のスーパー、香深マリンストアに寄る。
これが店内に入ると驚いた。

ロシア人もびっくり

何に驚いたかって、棚や冷蔵ケースはスッカスカ。またどれも高いこと。離島だから高いのは仕方ないが、昨日行った船泊マリンストアーとはえらい違いに感じた。

どうでもいいことだが、昨日行った船泊の『マリンストアー』に対し、ここ香深のは『マリンストア』となる。
本当にどうでもいいが。

しょうがないな、セイコーマートまで行くことにした。
礼文島唯一セイコーマート香深はなぜか香深の町ではなくて、町から2km以上北に行ったところにある。
車社会だから別にどこにあってもいいのだろうが、車を持たない人や旅行者にとっては困ったところ。

まあいいや、セイコーマート買い物コースというトレッキングコースとでも思えばいいや。
どうせ時間はたっぷりとあるし。

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 礼文島にただ1軒のセイコーマート。

さすが我が道民のセイコーマート。こんな辺境でも期待を裏切らない豊富な品揃え、本土と変わらない価格。
あらためてセイコーマートを見直したのだった。
ホットシェフやイートインもある。ただ、イートインはコロナの影響で閉鎖中だった。

総菜や酒、それに明日の朝食を仕入れて、セイコーマートの袋を下げてまた来た道を戻る。
青空なのだが、歩いている途中、利尻島を隠した海霧(ガス)が流れ込んできた。
香深に戻ってくる頃には、ガスは町中を真っ白に覆い隠すほどになっていた。

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 香深に戻ると町はガスに覆われていた。

フェリーターミナルには、ちょうど稚内からのフェリーが着くのが見えた。
着いた人を出迎える気分で、ターミナルに寄ってみる。

1階のコンコースには、一昨日はほとんどいなかった各宿の迎えの人たちが、宿の名前の入った幟(のぼり)を持って立っている。
日本じゃとっくの昔に消えた時代がかった光景が、真新しいフェリーターミナルのコンコースに残っているのだった。

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 宿の幟(のぼり)を持って下船客を迎える光景。

やがて乗船客が次々とエスカレーターを下りてきた。
一昨日と違って、観光客とわかる人が増えていた。
道民限定で旅行代金を補助する『どうみん割』も今日からスタートしている。

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 今日の夕食というか酒宴。

部屋に戻って、シャワーを浴びてから1杯やりはじめる。
ずっと歩いていたのでビールが美味い。
焼き鳥は電子レンジで温めてきた。

礼文荘の2食付き据え膳上げ膳(すえぜんあげぜん)も悪くなかったが、部屋にこもって1人で酒宴というのもまた気楽な良さがある

スマホで明日の天気を見ると、雨マークが消えていた。これも朝が晴れだったり逆に夕方から晴れとするのもあったり各社バラバラな予報だが、少なくとも雨に当たることはなさそうだ。
コロコロと変わる予報だから、どうなるかはまだわからないが。

7月1日(水)の費用
費目場所金額(円)
交通費宗谷バス980
食費(飲料)香深フェリー(タ)120
コインロッカー香深フェリー(タ)300
入場料礼文町郷土資料館310
食費(食品・酒)セイコーマート香深2,237
7/1 合計
3,947

5へつづく


posted by pupupukaya at 20/07/23 | Comment(0) | 2020年その他旅行記
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