2007年急行はまなすと東北新幹線旅行記3

丸2日間の鉄博や京急乗車を楽しんで、今度は帰り行程になる。

12/24 東京 17:56【はやて29号】20:59 八戸
 〃  八戸 21:18【つがる29号】22:18 青森
 〃  青森 22:45【はまなす】翌6:07 札幌

2002年の東北新幹線八戸開業時に、はまなす乗り継ぎダイヤは上りは劇的に改善したが、下りのダイヤはほとんど恩恵を受けなかった。東京発が17:56というのは盛岡時代から変わっていない。青森到着が早まったことで、『はまなす』の青森発時刻が繰り上がったため、札幌着が6:18→6:07になったくらい。
次のはやて31号に接続となると青森発を23:40以降にせねばならず、それは見送られたのだろう。

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丸の内駅舎はどこも工事が始まっていた。新幹線東京延伸からホーム増設工事、こんどは駅舎復元工事である。
いつも工事ばかりやっている印象の駅だが、これが完成したら落ち着くんだろうか。
丸の内側だけでなく八重洲側も絶賛工事中で、前に来た時とは様変わりしていた。

しかしいくら改造工事をしたところで丸の内←→八重洲の行き来が不便なのは変わらないんだろうな。

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17時台の東北新幹線ホームは発車ラッシュ。東北・上越・長野新幹線の臨時列車も入れれば17時台だけで11本もの列車が東京駅を発車する。
どの列車も折り返し時間は12分。乗客を降ろし、車内清掃をして、新たな乗客を乗せ発車。これを12分でやるのだから大変だ。

しかも折り返し列車も、はやて号が到着したら再びはやて号として折り返すのでもないようで、複雑な運用になっているみたいだ。複雑なダイヤを読み解くのは趣味的には面白いのだろうが、旅立ち前のワクワク感とか旅情とかをここで感じるのは難しい。

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早めにホームに来ていたので、1本前のやまびこ63号が停車していた。
慣れない人が東京駅に来たら間違えて乗りそうだな。車両もはやてと同じだし。

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到着して車内清掃が終わり乗車開始となったのは発車3分くらい前だった。全く慌ただしい。

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連休最終日の下り列車ということもあってか、指定された席は3人掛けの通路側だった。隣と窓側の人はいない。
全車指定席のはずだが、発車してもデッキに立っている人は何だろう。
次の上野でも結構乗ってきて、窓側の席にも人がやってきた。
デッキの人たちは大宮で降りて行った。自由席の客だったのか?

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大宮でも隣の真ん中席は空いたままだったので、駅弁とビールを取り出して夕食にする。
ホームの売店で買ってきたのはチキン弁当。ビールは奮発してプレモル。

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鶏のから揚げとケチャップ味のチキンライスというシンプルな弁当。
天皇陛下も好物とされているようで、新幹線に乗るときはこれを召し上がることもあるのだとか。

このチキン弁当、見た目は子供向けのようだが、これがビールと合うのだ。
隣は空席だし、次は仙台まで停まらない。しばし晩酌タイムとさせてもらう。

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仙台あたりでだいぶ席が空くのかと思ったが、意外と八戸まで行く人が多かった。
連休を東京で過ごした人たちなのだろう。自分もこの中の1人だが。

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八戸からは在来線、つがる29号に乗り継ぎとなる。
新幹線から乗り継ぐ人も多かった。青森の人ならば新幹線の延伸開業が待ち遠しいところだろう。

コンコースの売店が開いていたので、また駅弁とお酒をかってきた。

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さっきチキン弁当を食べたので軽いものをと選んだのがいかめし。
青森まで1時間で着くので、発車前からワンカップで1杯やっていたら、隣の通路側席に客がやってきた。
わずか1時間の特急で指定席の客など少ないと思っていたが、指定席も意外と混んでいた。
だいぶ窮屈になったが仕方がない。これも隣人とて同じことだ。

ところが隣人は次の三沢で降りて行った。
たった1駅24分で指定席にするか?と思ったが、同じ車両からも三沢で降りる人が何人かいた。
きっと東京までの企画乗車券の所持者だろうな。東京まで指定席で往復でというものだろう。

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青森着。ここからは急行はまなすの客となる。
跨線橋から見ると『はまなす』はすでに入線していた。
青い客車を連ねて静かに乗客を待つ姿はどことなく貫禄があり、頼もしさも感じる。旅というものはこうでなくては。

東京からここまではドタバタして、通勤電車の延長でしかないように感じた。

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ホームに下りるとはまなすの車内は空席だらけ。
つがる29号の乗客の大部分が青森までで、『はまなす』のホームは今着いた人たちがパラパラとホームに下りてくるだけ。
寂しい発車前のホームだ。

新潟からの特急いなほ7号も到着済みだし、これが今夜の『はまなす』の客のすべてということになる。
道理でいつもは人気で満席のことが多いカーペットカーの指定券が取れたはずだ。

いつも青森駅を通り過ぎるときに感じていたが、八戸から函館方面へ直通する列車でも、乗客の大部分は青森で入れ替わる。
ここ青森を境に人の流れが変わるということで、1つは東京へ、もう1つは札幌へとの流れだ。帰省ラッシュも基本的にこの流れとなる。これは青函連絡船時代から言われていたことだ。
青函トンネルで陸続きになって久しいが、津軽海峡には相変わらず見えない壁が立ちはだかっている。

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『はまなす』の客のためにホームの売店も営業中。

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正式には『のびのびカーペットカー』と呼ぶ。
もともとは座席車のオハ14を改造した車両。

カーペットカーは快速『ミッドナイト』で2回ほど利用したことがある。お酒が飲みずらいというのはあったが、やはり横になるのと座席で行くのとは疲れ方が全然違うものだった。
夜行ではないが、快速『海峡』にも1両連結されていて、『ミッドナイト』のボックスシートで1晩過ごしてから函館で乗り継いだ『海峡』のカーペットカーで横になり、青森まで体を伸ばして眠ったものだった。

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2段になっているカーペットカー。1階席は枕木方向に、2階席はレール方向に横になる構造。

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2階席は半個室のような構造になっている。
しかし、階段を挟んで2席が向かい合っている格好なので、横になっていればともかく、起きていると隣の客と向かい合わせということになる。

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1席ずつ電気カーペットが備わっていた。床にじかに寝ていると相当冷えるのだろうか。

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一応仕切りカーテンはあるが、身体の半分くらいまでが隠れる格好。座ってみると、隣人の足元は丸見え。
それでも横になれるのはありがたい。座席車ならば、前の席と向かい合わせにしても身体をくの字に曲げて横になるのが精いっぱいだ。
これが指定席料金の510円で利用できるのだから大サービスといえる。これが同じ列車に付いているB寝台車だと6,300円。完全に隠れるカーテンと浴衣付きの違いはあるものの、横になることには変わりない。

このカーペットカーも、床からの振動が気になるとかで嫌う人もいるようで、夜行だから横になりたいという人ばかりでもないようだ。

このカーペットカーは、定員が25人とB寝台車よりも少ない(B寝台は32人)。それで追加料金が510円しか取れないのだから不経済この上ない車両ということになる。寝台車に代わる車両となることは無いだろうな。

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 ※上画像は札幌駅に到着後に撮影したもの。

明日札幌に着いたらそのまま出社なので、お酒もそこそこに横になる。
旅の疲れもあるのか、横になったら終点札幌までぐっすり眠れた。


2007年12月25日(火)

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終点札幌に到着。
一旦自宅に戻ってからまた出勤となる。
大変だが、さほどお金もかからずに行ってみたかった鉄道博物館に行けたので満足だ。
嫌なこともだいぶ吹っ切れた気がする。

道内夜行は残念なことに無くなってしまったが、本州方面の夜行は健在だ。
また突然どこかへ行きたくなったら『はまなす』や『北斗星』の世話になることにしよう。

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 おまけ・・・チキン弁当に付いていた雪だるまチョコレート。

おわり


posted by pupupukaya at 20/05/02 | Comment(0) | 東日本の旅行記
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