2008年北海道フリーパスと特急まりも旅行記7

 ◆ 函館 10:40発【白鳥18号】11:19着 木古内

函館からは江差まで往復してくることにした。
江差行普通列車は10:12に函館を発車しているが、後続の白鳥18号に乗れば木古内で追いつく。

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 函館からは特急白鳥18号で。

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 リニューアルした485系特急電車。

昨日の道東は暗い雨模様だったが、今日の道南は一転して快晴。
上磯を過ぎたあたりから見える津軽海峡は波もなく青空が広がっている。
本州の島影が見えないかと期待したが、さすがにそこまでは見えなかった。

木古内までは普通列車ならば1時間以上かかるが、特急はやっぱり早い。わずか39分で木古内に着く。
ここで江差行の普通列車に乗り換える。

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 木古内に到着。


  ◆ 木古内 11:27発【普通】12:34着 江差

江差線の江差行は4番ホームで待っていた。1両のみワンマン列車。
向かいの5番ホームはドアが閉まっているが函館行の普通でこれも1両。
近頃は、普通列車はどこも1両ばかりなので寂しい。

特急から乗り継いだ人は私だけのようだ。
半分くらいのボックスが埋まるほどの乗車率で発車する。

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 江差線に乗り換え。

昨日の道東とは対照的に、今日の道南は気温も上がってもう春の陽気。同じ道内でもこうも違うのかと改めて認識する。
沿線はまだ起こす前の畑や田んぼが広がるばかり。あまり眺めていて面白い車窓ではない。
車両の後ろのデッキへ行って、運転台後ろからの車窓を眺める。

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 貨車駅の吉堀駅。

江差線は松前半島横断のため、津軽海峡に背を向けて峠へと向かって行く。峠の稲穂トンネルの前後には25‰の勾配が控えている山岳路線でもある。
吉堀を出てしばらくすると人家も途切れ、山へと分け入って行く。線路脇にはまだ残雪も見えるようになった。
速度計を見ると時速30キロ台まで落ちてしまった。
非力な国鉄型気動車ではこれが精いっぱいなのである。

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 江差線吉堀〜神明間の後面展望。

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 時速30キロ台を差す速度計。

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 稲穂トンネルへ入る。

峠を下って、ようやく町らしいところが現われたら湯ノ岱に着く。
ここではすっかり少なくなったタブレットの交換が見られる駅。
列車が着くと、駅舎からタブレットの輪を抱えた助役が出てきた。

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 湯ノ岱駅に到着。タブレットを持った助役が出てくる。

列車の後ろから見ていると、発車しても助役がずっと立っている。
発車した列車が駅構内を出るまで監視する光景など、信号が自動化された今ではめったに見られない。
非自動の駅では、列車が出て行ったのを確認してから手動で信号を赤に切り替える必要があるからだ。

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 列車を見送る湯ノ岱駅の助役。

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 駅構内を出るまでずっと立ち続ける。

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 ばいばーい。

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 場内信号機までが湯ノ岱駅の構内。

上ノ国からは左手に日本海が現われる。
最後のラストスパートといいたいところだが、列車のスピードは65km/h止まり。並行する国道の車にも負けてしまう。
海とは別れ、また山側に回ったところで終点江差となる。

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 終点江差駅。

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 ホーム奥の車止めがまぎれもなく終着駅。

江差駅はローカル線らしくない立派な駅舎と駅前広場があって、団地の駅といった感じである。
駅前は商店が1軒あるだけで、あとは何もない。
駅自体が町の南側の高台にあって、中心部へはここから10分以上歩かなければならないのだ。
江差は江戸時代から開かれた古い港町である。後から出来た鉄道駅を設けるのはこんな町外れしかなかったのだろう。

江差駅での折り返し時間は39分。
駅前は観光するところもなく、基本住宅地なので何かあるわけではない。
唯一見どころがあるとすれば、駅向かいの崖の上から日本海が見渡せるということ。
そこから日本海と鴎島を見て江差観光とする。

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 駅近くの高台から。

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 北側に見える鴎島。

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 駅前に唯一ある店。

駅へ戻って待合室で過ごす。
広い待合室が賑わったこともあるのだろうか。
函館へは厚沢部経由のバスの方が便利だし、札幌へは熊石経由のバスで八雲へ出て特急に乗るのが早い。
列車に乗ってくればここが終着駅だが、町の人からみれば鉄道は影の薄い存在なのだろう。

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 駅員が常駐していて、みどりの窓口もある立派な駅。

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 石油ストーブはまだ必須。

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 折り返し函館行となって発車を待つ。


 ◆ 江差 13:13発【普通】14:19着 木古内

折り返しの列車は函館直通だが、こちらもがら空きで江差を発車した。

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 車窓に見えるのは天の川。

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 津軽海峡線に合流。

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 江差−木古内−函館の表示。

1両でガラガラというのが日常の光景。
乗り物は基本的にすいていた方が快適だが、いつもこうだと逆に寂しくなる。




posted by pupupukaya at 20/04/30 | Comment(0) | 道東の旅行記
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