2008年北海道フリーパスと特急まりも旅行記4

 ◆ 旭川 14:00発【スーパーカムイ32号】15:20着 札幌

旭川で乗り継ぐスーパーカムイは13:30発の30号もあるが、旧型785系の車両だったので見送ることにする。
00分発新千歳空港行が新型車両で運転されることが多いが、とくに決まりは無いようで、自分の乗る列車が新型に当たるか旧型に当たるか運しだいなようだ。
旧型でも所要時間は同じだし、車内もリニューアルされているので居住性はどちらも変わりない。

前に知人に「自分が乗った車両が新型か旧型なのかわからなかった」と言われ、「窓がブラインドなのが新型、カーテンなのが旧型」と答えておいたがあれで良かったのだろうか。

改札を出て、みどりの窓口で14:00発32号の指定券を発行してもらう。時間があるので駅前のデパートなどをうろついて時間をつぶす。学校は春休み最後の土曜日だが人出はあまり多くなかった。

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 ビルが立ち並ぶ旭川駅前。

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 平和通り買物公園と三角の時計塔が目立つ旭川駅舎。

ホームに立ち食いそば屋があったので天ぷらそばを食べる。駅そばもホームで列車に乗る前だとなかなか美味いものだ。
2・3番ホームに1箇所だけある店は駅弁屋の旭川駅立売による営業。待合室のは駅食堂のにっしょく北海道による営業と別々になっている。

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 旭川駅ホームの立ち食いそば屋。後ろは駅弁の売店になっている。

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 店内にある品書き。

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 天ぷらそば370円。エビ入りの大きなかき揚げが乗る。

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 2007年10月から運行を開始した789系スーパーカムイ。

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 駅構内からは新しい高架橋が見えた。

休日の昼過ぎなので空いていると思っていたが、発車10分くらい前に車内に入ると大体予想通りであった。

スーパーカムイの指定席は『uシート』と呼ばれ、グリーン車ほどでもないが座席の前後が広く、グレードアップな車両になっている。自由席専用のSきっぷでも510円追加すれば乗れるので人気がある。
自由席にも十分空席があるので札幌までがら空きだと思ったが、発車5分前くらいから次から次へと乗ってきて結構な乗車率となった。
自分の通路向かいの座席は、旭山動物園帰りらしいやんちゃ坊主2人に手を焼いている夫婦連れ。
やれやれ ┐(´д`)┌

深川・滝川でも乗ってきて指定席はほぼ満席に近くなる。
uシートの座り心地は良いが、1両の指定席は満席状態なので少々窮屈。車窓は何十回となく通った見慣れた景色。子供の泣き声に悩まされる。

滝川で乗ってきた前の席のおやじは、座るなりシートをリクライニングさせて眠りはじめた。
札幌着、15:20。これまでの車内が空いていて快適だった分、旭川からの長い1時間20分に感じた。

 ◆ 札幌 16:37発【スーパーとかち7号】19:16着 帯広

これで昨夜札幌を出発してぐるっとひと回りしてきたことになる。
まだここでは終わらない。こんどはスーパーとかちで帯広へと向かう。スーパーとかち用261系の新車に乗るためだ。

札幌駅では1時間37分のインターバルとなるが、行きたいところなどあるはずもなく、売店をのぞいたり、待合所のストーブで暖をとったりして過ごす。
今日は上野行寝台特急カシオペアの運転日だった。4番ホームへ行ってカシオペアの撮影や窓越しに車内を覗いたりして過ごす。

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 灯油ストーブが燃える札幌駅ラッチ内コンコース待合所。

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 16:12の発車時刻を待つカシオペア号。

全車2階建て個室A寝台車の豪華寝台特急。1度は乗って見たいが叶うことはない。ただホームをウロウロするだけの鉄道ファンである。

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 261系スーパーとかち。

さて今度は261系スーパーとかちの客となる。この車両も去年(2007年)10月改正で投入された新車。
新しい車両は気持ちがいい。
同じ車両は『スーパー宗谷』で先にデビューしたが、つくりは基本的に変わらないようだ。窓は真ん中に柱が立つブラインド方式。

自由席2両、指定席2両、それにグリーン車の5両編成。
自由席は悲しいほどにがら空き。
こちらの札幌〜帯広間の所要時間は2時間39分。この次の『スーパーおおぞら11号』ならば同じ区間を2時間18分となる。
所要時間では大きく劣るものの、居住性ではこちらに軍配が上がる。スーパーおおぞらのよく揺れるやかましい283系に比べれば、揺れも少なく静かなこちらの方が個人的には好きだ。車内販売も営業しているのも頼もしい。

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 261系スーパーとかちの車内。

空いているのでまた駅弁とビールで1杯やることにしよう。
買ってきたのは『幕の内弁当いしかり』。
税込みで800円ながらしっかりとした内容の駅弁である。

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 札幌駅の幕の内弁当いしかり。

この弁当の嬉しいところは、未だに経木の箱を使っているところ。
今じゃすっかり少数派になってしまった経木折の駅弁。これぞ駅弁といった歴史と風格が感じられる。
これにお茶の容器があれば完璧な駅弁セットとなるのだが、私はビールをいただきます。

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 経木折に包み紙、それを紐で結ぶ昔ながらのスタイル。

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 蓋も経木というのがまた嬉しい。

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 幕の内弁当いしかりの内容。

この幕の内弁当を売り出したのは青函トンネル開業のダイヤ改正時だったと思う。1988年3月13日。
上野〜札幌間の寝台特急が運行を開始したり、北海道の鉄道は一大ターニングポイントだった。それに合わせて札幌駅の駅弁も一大リニューアルとなった。

あらから20年、この弁当の内容は若干変わっているが、メインの鮭の切身、ホタテ、すき焼風煮は変わらず安定の幕の内弁当となっている。

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 車内販売で買ったコーヒー。

車内販売のワゴンが何度も通るが、この乗車率では売り上げも散々たるものだろう。所要時間わずか3時間足らずというのも営業的には悪条件だ。そのうち無くなってしまうかも知れないね。

通りかかったときに呼び止めてコーヒーを買う。
別にコーヒーが飲みたかったからではないが、何もほしいものがない時はコーヒーを買うようにしている。

19:46、すっかり真っ暗になった帯広に着いた。

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 帯広駅に到着。



posted by pupupukaya at 20/04/19 | Comment(0) | 道東の旅行記
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