今年はフィンランドへ行きます2

7月に札幌〜ヘルシンキ間往復の飛行機のチケットを買っていた。
突然オーロラを見てみたいと思い立ち、ポンと買ってしまった。

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ずっと先のことだと思って何もしていなかったが、気づけば出発までもう2か月を切っていたのである。

ぼちぼち旅行の支度もしなければいかんなあ・・・

とりあえずは予定から立てなくてはならない。
それからチケットやホテルの確保である。

飛行機は往復ともヘルシンキ発着となる。
オーロラを見るとなると北緯60度にあるヘルシンキでは無理だろう。
遥か北、北極圏まで行く必要がある。

ヘルシンキから北極圏手前のロヴァニエミという町までは鉄道があり、ヘルシンキからの直通列車がある。
夜行列車も2往復あって、これは『サンタクロースエクスプレス』と呼ばれている。

もうこれで行程は決まったようなものだ。

夜行列車でロヴァニエミまで行ってまた同じルートで戻って来るだけというのもつまらない。
ヘルシンキから北へ向かう夜行列車は2系統あり、もう一つはコラリという町まで行く列車だ。
ロヴァニエミからコラリまではバスで移動できるようだ。

しかし、オーロラについていろいろ調べていたら、ロヴァニエミあたりでもオーロラを見るのは厳しいらしい。
町中では光源が邪魔するので、オーロラを見るためには郊外まで行く必要があるとある。

夜中に郊外まで行くとなると、車でもなければ無理だろう。あとは現地ツアーに参加する方法もある。
現地ツアーもあれはあれで結構高いものだし、英語でやり取りするのも面倒くさい。

どこか小さい町のホテルに泊まるしかないのだろうかと思い、いろいろネットで調べていたら、イナリという町が良いらしい。小さな町なので光源が少なく、また北側が湖に面していて遮るものがないというのがオーロラ鑑賞に適しているらしい。

イナリはロヴァニエミから直線距離で約270km、定期バスがあってロヴァニエミからは5時間半で結んでいるとわかった。
定期バスがあるってわかればこっちのものだ。

それさえわかれば世界中どこへでも行きますよ (^^

というわけで旅行のルートが決まった。

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 2019年フィンランド旅行のルート。(googlemapより作成)

初日はヘルシンキに泊まって、翌日発の夜行列車でロヴァニエミへ向かう。翌朝ロヴァニエミに着いたら、そこからバスでイナリへ向かうという計画を立てた。

そうと決まれば、まずは夜行列車のチケットを入手することから始める。
これはフィンランド鉄道(VR)のHPから行う。

早めにチケットを買ったほうがお得なのはどこの国も同じだ。
ヘルシンキ〜ロヴァニエミで検索すると、夜行列車は2本表示される。
お値段は座席車で・・・・68ユーロ(約8千円ちょっと)

ヘルシンキ〜ロヴァニエミ間の鉄道の距離は900km。
これはかつてあった寝台特急『北斗星』の上野〜函館間とほぼ同じ。

おととしスウェーデンとノルウェーの列車を利用したとき、運賃の安さに驚いたものだが、フィンランドの鉄道もずいぶんと安い。
去年のオーストラリアも鉄道運賃だけは馬鹿に安かった。

物価の高い国の鉄道運賃って馬鹿みたいに安い傾向にあるようだが、何か理由でもあるのだろうか。

それはともかく、夜行列車だから寝台車もあって、それもHPからチケットを買うことができる。
寝台車は2階建てで、1階がトイレ共同の2人用個室、2階がシャワー・トイレ付きの2人用個室となっている。

個室の2人用寝台車は1人で利用すると男女別で相部屋となるようだ。
1室貸切というのも選択できる。この場合は料金も割高になる。

どうせなら2階の個室を1人で使用したい。

この個室もHPから好きな席を選択できる。
やはり人気列車らしく、個室の多くは予約済みになっている。
それでも空室を見つけ、予約から決済まで完了させた。
あとはメール添付されてくるチケットを印刷して持っていけば、直接列車に乗るだけで良い。

どこかのJRにも見習ってほしいシステムだ。

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 フィンランド鉄道(VR)のHP。予約完了の画面。

どうせ夜行列車に乗るならと、一番高い2階個室の1人利用とした。
それでも値段は226ユーロ(約2万7千円ちょっと)。

日本で言えば『サンライズ出雲』のシングルデラックス利用と同程度の値段ということになる。

夜行列車で贅沢した分は、宿代の方で節約することにしよう。

で、次はホテルの予約
列車のチケットを買ったことで、旅行の日程もほぼ固まってきた。

まずはメインであるイナリのホテルから探すことにした。
バス・トイレ共同でもいいから、1泊1万円以下でどこか・・・と考えていたが、それは甘かった

いつものホテル検索サイトでイナリのホテルを検索すると、一番安いところで1泊1万7千円台
あとは1泊4万円台とか5万円台とか。

当初は3泊はするつもりでいたが、最終日は満室だった。
値段も値段だし、イナリは2泊で退散することにした。
まさか1泊2日というわけにもいかないしね。

とんだ暴ったくりと言いたくなるが、そりゃあ世界中からオーロラハンターが来るだろうし、クリスマス期間だしねえ。

7・8月ハイシーズンの利尻礼文島だってこんなものだ (^^;

宿が取れただけでも良しとすべきなのだろうか。
もうこれ以上は考えないことにする。

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 2泊で3万4千円以上・・・( TдT)

イナリで2泊し、またバスでロヴァニエミまで戻ることになる。
ヘルシンキまで、戻りの列車は座席利用だね。

で、ロヴァニエミからヘルシンキまで夜行列車の座席車なら68ユーロ
インターシティと呼ばれる昼間の列車もあって、8時間近くかかるがこちらはなんと34.8ユーロ(約4200円)。LCCもびっくりのディスカウント価格。

夜行ならば宿代わりになるけれど、寒くて真っ暗な早朝に外に放り出されることになる。
昼行ならばホテル代はかかるけどその心配はないし、私は鉄道好きなので1日中列車に乗っているのはそれはそれでうれしい話。

結局、イナリからバスで着いたら、ロヴァニエミで1泊して翌日の列車でヘルシンキに戻ることにした。
冬場の旅行なので手堅く行きたい。
それにイナリでのオーロラが空振りに終わった場合の保険とすることもできる。

で、ロヴァニエミのホテルを検索してまたびっくり。
1泊最低価格13,728円。これ以外となると3万4万のホテルばかり。

オーロラのシーズンだし日本じゃ年末年始休みに入っているところだしねえ。
日本人ばっかりだったりして。

ホテル代と往復列車料金だけで軽く10万円は超えそうだ orz...
やっぱり年末年始は旅行するもんじゃないな。

当初はオーロラだけ見てサッサと帰って来るつもりだったのだが、なんだかんだで今回も結局大旅行になってしまうのだった

オーロラ見に20数万円かあ・・・
しかも見られる保証は全く無し。

今回の旅行は一世一代の大博打だな。

<関連記事: 今年はフィンランドへ行きます


posted by pupupukaya at 19/10/27 | Comment(0) | 2019年冬フィンランド旅行記
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