天の川を見にハイランド小清水725へ

どうも週末になると天気が崩れる。
あっという間に夏が終わり、秋分の日も過ぎてもうすぐ冬支度という頃である。

9月の連休もどこへも行かずじまい。
冬になる前にもう1度くらい遠出したいと思っていた。

9月最後の土日。ようやく好天の週末がやってきた。
ここがチャンスである。

色々行きたいところがあったが、星空が見たくなった。
天の川を見たい。

札幌の夜空じゃ無理な話。
去年のブラックアウトの夜は札幌でも見事な星空だったそうだが、残念ながら見逃している。

3年前、仕事で知床の羅臼に行く機会があり、そこの宿から見えた星空が見事だったのを思い出す。

知床は遠いなあ。

ネットで色々調べたら、屈斜路湖に近いハイランド小清水725という展望台からの星空がすばらしいらしい。
しかも車中泊もできるということだ。

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 ハイランド小清水725の場所(Googleマップより)

行先は決まった。
土曜日の午前10時前、札幌を出発する。
1泊2日、車中泊トンボ返りの弾丸ツアー。

目標は天の川ただ1つ!

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 札幌〜ハイランド小清水725間353kmのルート(Googleマップのルート)

札幌から国道275号線経由で滝川へ出て深川へ。
深川ICから高速へ入り、比布JCTから旭川紋別自動車道で瀬戸瀬ICまで、一路遠軽へというルート。

深川から比布までは有料区間になるが、ETC料金ならば片道970円。
旭川市内をスルーできるだけでも30分くらいは短縮になる。
ま、急行料金といったところか。

遠軽着が13時20分頃。ここまで3時間半少々といったところ。
深川まで下道経由で、JRの特急『オホーツク』と互角。
全線高速ならば完全に車の勝ちだ。

旭川〜網走間は、特急をやめて全便料金不要の快速にした方が乗客が増えるんじゃないか。
そんな提案が出た日には、特急が無くなるとは何事かと沿線自治体からの猛反発が出るだろう。

そんな人たちには以下の言葉を贈りたい。

『名を捨てて実を取る』

遠軽の町で給油と今晩の夕食を買い物して、今度は333号線経由で美幌に向かう。
地図で見るとわかるが、遠軽から北見まで石北本線は直角三角形の2辺を辿るが、333号線はその1辺をショートカットするルート。
石北線特急の北見〜網走間の営業成績が特に苦しいのもこの辺の事情がある。

美幌の町も特に寄る所はなく、ここからは334号線の山道を東藻琴へ向かう。
70km/hくらいで走っていたら後ろから追いついてきた車がガンガン煽って来る。

脇に車を寄せるスペースを見つけてそこへ避けた。
そうしたら煽ってきた車も何を思ったのか停まろうとするではないか。
やるのかこの野郎とドアをロックして身構えたが、また走り去っていった。

さっさと先に行けこの野郎 (#`Д´)凸

こういう面倒くさい連中とは関わりたくない。

東藻琴からは道道網走川湯線へ。

もうほとんど通る車はないが、途中で2台も追い越された。100km/h近く出しているじゃないのか。
しかしさっきの煽り兄ちゃんとちがって、こちらの方が気持ちが良い。

『藻琴山登山道入口』と『小清水高原』の標識が示す方へ曲がれば突き当りがハイランド小清水725だ。

小清水と言えばオホーツク海側に面した町というイメージだが、町の区域は藻琴山の山懐深くまで広がっている。

着いたのは17時過ぎ。すでに日は暮れかかっていた。
駐車場の先客は1台。
この時間ならば車中泊だろうな。

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 小清水高原の石碑と屈斜路湖。

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 屈斜路湖と硫黄山方面の展望。

屈斜路湖を見下ろすのならば美幌峠や津別峠のほうが良いが、全体的な眺めはこちらの方が抜群に良い。
標高725mからの眺めは、オホーツク海から屈斜路湖まで180度の壮大なもの。

壮大過ぎてアクセントが見つからず、写真写りは逆に悪いようだ。

空は雲ひとつない快晴。天の川も期待できる。
この方角だと、翌朝は朝日も拝めそうだ。

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 ハイランド小清水725の駐車場。

今日の日没は17時16分。完全に暗くなる天文薄明の終了は18時52分となる。
それまで、車の中で一杯やって待つことにする。

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 遠軽のコープで買った夕食と旅行中くらいはと奮発したエビスビール。

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 17時50分、日は落ちて遠くに町灯かりが星のように見える。

19時を過ぎると真っ暗になった。
トイレにある街路灯がすこし邪魔だが、それが無いと完全に真っ暗だから防犯上は致し方ないだろう。

空はすでに満点の星空。ぼんやりと薄い天の川も良く見える。
星座早見盤を家に忘れてきたのが残念。

さてこれを撮影するとなると難しい。
スマホや一般のコンデジならば無理だろう。

私がいま持ってきてるカメラはニコンの『COOLPIX P330』というコンデジ(コンパクトデジカメ)。
2013年発売のもので、2016年に2万2800円で買った新古品。

一番の特徴は開放F値が1.8という明るいレンズ。
コンデジながら一眼レフにも劣らない仕事をしてくれるので、海外旅行のお供から家での料理写真まで幅広く活躍している。

で、そのカメラの今夜の仕事は星空の撮影である。

三脚も持ってきたが、これもコンデジ持ち歩き用のコンパクトな三脚。
これでどこまでできるのかやってみよう。

まずオートモードで撮ったのがこちら。

DSCN1421.JPG
 露出補正+2、絞りf/1.8、露出1秒、ISO-800

うーん、部屋を暗くして何とか星が見える程度。

このカメラの素晴らしいのはマニュアルモードがあること。
これをすべてマニュアル設定にして再度写してみる。

このカメラの最高性能である、絞りf/1.8、露出8秒、ISO-3200でどうだ。

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 天の川とはくちょう座、夏の大三角形の星空。

ISO-3200ではノイズだらけだが、何とか見栄えのする程度には収まる。
露出8秒は三脚据え付けでもブレる。三脚も簡易なものだから仕方ない。
それでも5回に1回はまともに写ってくれた。

それをデジカメの簡単レタッチ機能でコントラストを上げてます。

DSCN1553.JPG
 南天に光る天の川。見事だねえ。

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 36km離れた網走市の街灯かり。

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 駐車場のレストハウスとトイレ。右下の眩しいのはトイレの街灯。

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 北の空にはお馴染みの北斗七星。

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 わが車と星空。中央下側にスバル(昴)が写っている。

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 スバルは正式名プレアデス星団。元富士重工ではなくこちらが元祖。

9時過ぎ、1台の先客が去っていった。
どうやら車中泊ではなく、天の川の撮影に来ていたようだ。

物音ひとつなく、あたりはシ〜〜〜〜ンと静寂に包まれる。
ムチャクチャ怖くなってきた。
幽霊でもUFOでもなくヒグマ
もう車から出たくない。

22時を過ぎたころ、また車が1台やってきて駐車場に停まった。
こちらは車中泊のようだった。
やれやれだ。こんなところで貸し切り状態はいやだ。

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 朝4時、空が白み始めたころ・・・

翌朝4時、目覚めてトイレへ行き、車に戻る途中で屈斜路湖を見下ろすと、これは・・・・

湖は雲が覆って、町からの光で雲がそこだけ光っている。
いつの間にか雲海になっていた。

駐車場の車もいつしか増えて、自分含めて6台にもなっていた。
これは朝日狙いだなとわかる。
藻琴山へ登って行った人たちもいる。

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 日の出前、眼下には屈斜路湖を覆う見事な雲海が現われた。

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 標津岳の向こうから朝日が顔を出す。

明るくなるにつれて湖の部分だけ白い雲海が覆っているのがあらわになった。

屈斜路湖の雲海は、何年か前に美幌峠で車中泊したときに見たことがある。
これもそう簡単に遭遇するものではないが、屈斜路湖のはわりと見られる確率が高いように思う。

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 藻琴山登山口の高台から撮影すると迫力ある構図になる。

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 レストハウス脇の小道を少し下った展望台から。

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 これは隣にある藻琴山展望駐車公園から見た屈斜路湖の雲海。

天の川と雲海、2つの大自然のショーを見ていたら、憂鬱な気分など吹き飛んでしまった。

実は札幌を出発前、行こうかよそうかかなり迷っていたのだ。
身体は行きたがっているが、頭は気乗りしない状態だった。

ていうか夏以来、休日でもどこへ行く気にもならず、何をやっても楽しいとは思えない、まるでプチうつ状態だったのだが、北海道の大自然に、モヤモヤしたものが全て吹っ飛んでしまった。
もうすぐ10月になるが、冬になる前にもう1度だけどこかへ行きたいとも思った。

昨夜の天の川と今朝の雲海を見られたことに感謝。
ここがチャンスと感じたら、すぐに行動が大事ということを身をもって感じた旅行でもありました。

〜おわり

タグ:北海道旅行

posted by pupupukaya at 19/10/05 | Comment(0) | 2019年その他旅行記
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