2019年ソロキャンプ、野塚野営場へ

今年はソロキャンプを再び始めようと思っていた。

いや、毎年春には始めようと思っていたのだが、面倒なので結局やらずに過ぎていた。

私がテントをはじめキャンプ道具を揃えたのが2014年春で、その年だけはソロキャンプに熱中していたのだが、翌年からはパタッと途絶えてしまった。

今年こそはと思って、予定を立てて行こうとするとバカみたいな熱波が来たり、週末は雨だったりで延ばし延ばしにしていた。

6月14日金曜日、この日は休みを入れていた。
この週末は、日曜は雨の予報となっているが、金土はなんとか晴れるようだ。

いよいよ決行のとき。

というほど大それたことではないが、金曜日の昼頃にキャンプ道具を車に積んで出発した。

行先は積丹。
積丹半島の先の方に野塚という町があって、その少し先に野塚野営場という無料のキャンプ場がある。

ソロキャンプ第1回目としては、手ごろな所だろう。

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 高台の道路から見下ろした野営場。

途中でスーパーに寄って買い物して、札幌から3時間ほどで野塚野営場に着いた。

先客のキャンパーは1組だけ。
駐車場には、ほかに車が数台停まっている。

キャンプ場の砂浜には釣り人が何人か見える。その車だろう。

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 張り紙の野塚野営場の駐車場位置図。

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 水洗トイレ(左側の建物)と駐車場。

無料のキャンプ場だが、水洗トイレと水道が使える炊事場がそろっている。

海水浴シーズンになると、あまり広くないテントサイトにはテントが林立し、駐車場も満車状態になるが、まだシーズン外の今時期では閑散としている。

キャンプ場というより、釣り人の駐車場といった感じである。

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 まずはテントを広げて設営を開始。

着いてから最初にすることはテントの組み立て。
2014年秋以来だから、4年半ぶりということになる。

テントの説明書もどこかへ行ってしまった。
見よう見まねで建てるしかない。

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 エートどうだっけ。試行錯誤でテントを組み立てる。

うーん、あーでもないこーでもない。
骨組みができたらシートをかぶせ・・・あ、逆だった。

こんな感じ (^^;

何とかそれらしくなる。
最後にペグを打ち込んで、ロープを張って完成。

着いてからここまで1時間近く過ぎていた。
誰かが見ていたら何となく恥ずかしいが、見ていたのは少し離れた先客の1組だけだったろう。

でもよく見たら、内側のテントシートは前後逆になっていた。

もうこれでいいや。

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 なんとかテントが完成。ここまで1時間近くかかってしまった。

完成してしまえばここがひと晩の我が家。
目の前が砂浜でその先が海というオーシャンビュー。

なかなか快適ではないか。

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 砂浜の海岸と後方の芝生。海キャンプならば最高のロケーション。

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 キャンプ地前の砂浜。今は釣り人が数人いるだけ。

ひと仕事終わって、さっそく1杯やりたいところだが、まだ夕方4時前。
6月の夏至が近い今時期はまだ日差しがきつい。

砂浜をぶらついてみたが、特に面白いものもなく、テントに戻って横になってひと眠り。

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 ひと晩の我が家から海を見る。

5時、そろそろ1杯始めようか。

今日の献立はジンギスカン。
北海道人が空の下で食べるものといえばジンギスカンでしょ。

物の始まりが1ならば国の始まりが大和の国、島の始まりが淡路島。
泥棒の始まりが石川五右衛門ならば、北海道キャンプの始まりがジンギスカン。

というくらい、北海道人はジンギスカンに始まりジンギスカンに終わる。
(本当かいな)

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 屋根付きの炊事場。水道とコンクリート製の流し。

炊事場で野菜を洗って切ってくる。
準備はそれくらい。

道具はSOTOのレギュレーターストーブ。ガスボンベを直接装着して使うガスコンロだ。畳めば手のひらサイズになる。
市販のカセットコンロが扱いやすいが、あれはかさ張るので、車中泊での寝床の確保では邪魔になる。。

フライパンはイオンで買った鉄製のグリルパン。
アウトドア用のものではないが、使いやすいので重宝している。

炭火を起こして網で焼肉なんてのはもうやらない。
道具が増える一方だし、後始末も大変だ。

少ない道具で気軽に出かけるのがソロキャンプの良さである。

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 ジンギスカンのスタンバイ完了。

肉はオーストラリア産生ラム肉。
野菜は玉ねぎ、キャベツ、ジャガイモ、ししとう、エリンギ。

タレはソラチのたれを使います。
特にこだわりがあるわけではなく、いつも使用しているベルのたれがなくなったので今回はこっちを買った。

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 肉を焼く。

グリルパンに油を敷き、熱したところで肉を入れる。
ジュウジュウともうおいしそう。

肉を敷いたらその上に玉ねぎを乗せ、それをかぶせるように野菜を置くというのが私流の焼き方。
普通はもやしを入れるが、今日はキャベツにしてみた。

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 焼けるまで待ちきれず、ビールを開ける。

キャベツを蓋代わりにしてかぶせて、ビールをグラスに注ぐ。
せめてビールはグラスから飲みたいと思い、グラスは持ってきた。
それに、余計なプラスチックごみを出さずに済む。

ビールは買い物したスーパーの無料の氷で冷やして持ってきた。

まずはビールをグーッと・・・うまい。

さっきテントの組み立てで汗をかいたのでビールの旨さも倍になっている。
汗といっても、半分くらいは冷や汗だったが・・・

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 キャンプ一人飯の席。

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 良く焼けたラム肉。

肉から脂が出て、フライパンがじゅうじゅうと美味しそう。
肉は焼きすぎると固くなるが、ジンギスカンだけは良く焼いて焦げ目がついたくらいのが好きだ。

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 シェラカップがタレ皿。肉を浸して食べる。

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 ビールを飲みながらジンギスカン鍋をつつく。

具材はラム肉のほか、玉ねぎ、ししとう、ジャガイモ、キャベツ。
もやしは入れなかった。脂を吸ったもやしは捨てがたいが、今回はキャベツにしてみた。

海を見ながらビールを飲んで食べるジンギスカンはうまい。
345gあったラム肉もペロッと食べてしまった。

炭火焼肉なんかした日にゃ後始末を考えただけでうんざりだが、こちらは炊事場で洗ってくれば完了である。

焦げ付いたグリルパンは重曹を振りかけてタワシでこすればきれいに落ちる。
油汚れには重曹が最強。百均で売っているもので十分。
環境にもお財布にも優しい。

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 底が抜けたアウトドアチェア。

食べ終わって、炊事場に洗いに行く。

戻ってきて、さあまた一杯やるべとアウトドアチェアにドカッと腰を下ろすとスポッと底が抜けてしまった。

これも4年前に買ったもの。
キャンプには行かないが、ベランダに出しっぱなしにしていたので、布地が相当疲労していたのだろう。

仕方ない、荷物台にしていた百均で買った腰掛に座ってビールをもう1本空ける。

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 雲の隙間から顔を出した夕日。

夕日を期待していたが、だんだん雲が多くなってきて、ほとんど曇り空になってしまった。
雲の隙間から僅かな間だけ顔を出したのが唯一見えた夕日である。

今夜のキャンプ場は、先客のもう1組と私の2組だけ。
釣り人もいなくなり、浜も無人になった。

人がいないのは快適だが、寂しいというより夜などちょっと怖い。

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 日も暮れ黄昏てゆく。

8時近く、日は暮れたが空はまだまだ明るい。

ビールは飽きてしまったので、お湯を沸かして焼酎のお湯割りにする。
だいぶ冷えてきたしね。

焼酎はいつも飲んでいる物をペットボトルに詰め替えて持ってきた。

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 お湯を沸かしてお湯割りを飲む。

黄昏つつある浜辺を眺めながらお湯割りをチビチビ飲んで時が過ぎてゆく。
たまにはこんな時間もいいよね。

最後の画像が9時ごろだったので、その頃にはもうテントで横になっていたのだろう。

   

外から聞こえる人の話し声で目が覚める。
時計を見ると2時半、まだ真っ暗だ。

やかましいなと思いつつ尿意もあったので、トイレに行く。

話し声の正体は釣り人だった。
ここはキャンプ場だが、釣りのスポットでもあるようで、札幌や小樽を夜中に出発してここまでやって来るのだろう。

キャンプ場なのだからもう少し静かにしてくれよと言いたいが、テントの数がこう少なくては、彼らにとってはキャンプ場というより釣り場の駐車場に見えるのだろう。

無料のキャンプ場は大体こういうオチがつく。

目が覚めてしまったので、寝酒にまた1杯やりたいところだが、車の運転があるのでテントに戻ってまた横になる。

眠ったんだか眠れなかったんだかという状態だったが、明るくなって時計を見たら6時前だったので眠っていたようだ。

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 釣り人を見ながら朝食の支度。

お湯を沸かして紅茶を飲む。
モーニングティー。

コーヒーじゃないのかって?
私はあまりコーヒーは飲まない。

嫌いではないのだが、コーヒーはカフェインが強くって・・・
実は私は、子供並みにカフェインに弱いのである。

今朝はですね、今までやったことがなかった炊爨(すいさん)に挑戦してみる。

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 鍋でご飯を炊いてみる。

炊爨といえば飯盒(はんごう)だが、そんなものあるはずもなく、また物を増やしたくないので既存の物で代用する。

どこで買ったのか忘れたが、アウトドア用アルミ鍋。
研いだ米に水を入れて30分ほどうるかす。

米は1カップで、これは家から持ってきた。水は1カップ半ほど入れた。

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 モーニングティーを飲みながら炊飯。

30分うるかした鍋をガスコンロにかける。
鍋の中が沸騰したら弱火にして15分くらい。

紅茶を飲みながら飯が炊けるのを待つ。

正確に計ったわけではないが15分くらい、おこげの匂いがしたので慌てて火を止めた。
これはしばらく置いて蒸らす。

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 おかずの目玉焼き。

グリルパンで目玉焼きを作る。
卵2個は家から持ってきたもの。

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 炊きあがりは、おコゲの風味も香ばしく。

蒸らしている間に粗熱も取れた鍋は手で持てる。
鍋がそのまま茶碗代わりにもなるのは良くできた鍋だな、と改めて思った。

炊きあがりのご飯はちょっと(どころかだいぶ)固かった。
水は2カップくらい入れても良かったかな。無洗米だったから水は多めにすべきだった。

おかずは目玉焼きと納豆。

目玉焼き丼にして、納豆を入れてぐちゃぐちゃにすると旨かった。

DSCN0171.JPG
 もうすることが無い、テントを畳んで撤収。

8時ごろになると釣り人が撤収を始める。
入れ替わりに、新たなキャンパーやカヌーを持った人たちがやってきた。
今日は土曜日だ。

こちらも、もうすることが無くなったのでそろそろ帰ることにする。
テントを畳んで撤収開始。

ゴミはすべて持ち帰り。

物が少ないせいか、撤収作業はそれほど時間がかからずに済んだ。

車中泊やキャンプ道具はいつも銀色のソフトクーラーボックスに入れて車に積んでいる。
帰ったらもっと物を減らして、このボックスにすべて収まるくらいにしたい。
そうすればもっと気楽にソロキャンプに出発できるだろう。

今回使わなかったものは今後も使わないつもりで処分するか。

壊れたチェアーは買わなきゃならないな。百均の腰掛ではあまりにも情けない姿だ。

〜最後までお読みくださいましてありがとうございました。



posted by pupupukaya at 19/06/29 | Comment(0) | 道央の旅行記
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