2018年オーストラリア旅行記14 アデレードの午後はビールで

 ◆ クーパーズ・ビール醸造所へ

国立鉄道博物館には1時間半ほどいただろうか。
もう少し見ていたかったが、次の予定があるので後にする。

こんど向かうのは、クーパーズ・ビール醸造所(Coopers Brewery)
ビール工場の見学で、見学後はビールの試飲をさせてくれるというので、出発前に予約を入れておいた。

ポートアデレードからクーパーズへは電車でも行けるが、一度アデレード駅まで戻らなければならないのと、本数も少ないので時間がかかりすぎるので、バスで向かうことにした。

ポートアデレードの商店街は駅前ではなく、コマーシャル・ロードとセントヴィンセント通りの交差するあたりにあって、歩道にはアーケードが続いている。その中にポートアデレード・ゾーンCというバス停があり、都心方面からのバスの発着場所になっている。

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 ポートアデレード・ゾーンCバス停。

ここから230番と232番のバスがうまい具合にクーパーズ醸造所近くのバス停を通る。
2系統合わせて15分間隔。

バスの方は電車より時間は倍くらいかかるが、本数は多い。
アデレードの交通の主役はバスのようだ。

11:51発の232番のバスに乗る。
バスの乗り方は、あらかじめネットで調べていた。

前扉から乗って、メトロカードを読み取り機にタッチ、降りたい停留所は降車ボタンを押す。

日本のワンマンバスと同じだが、アデレードのバスは車内放送が無いので、バスがどこを走っているのかを常に把握しておかなければならないので、初心者には面倒な乗り物だ。
乗客が無い停留所は通過になる。

その代わり、バス停にはすべて番号が振られていて、その番号で覚えればよいのは分かりやすい。

クーパーズ最寄りの停留所は『STOP18・デイズロード(Days Road)』で、ここからは10分ほど歩くことになる。

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 STOP18・デイズロード。

バス停からは幹線道路をテクテクと歩く。
交通量も多く、歩いている人は見かけない。

アデレードは車社会のようだった。
このあたりは日本もそう変わらんけど。

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 車の多い幹線道路。

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 クーパーズの工場入口。

醸造所ツアーの開始は1時から。
12時半には醸造所というか工場の前に着いたのだが、門扉が閉まっている。

入口が別にあるのかなと探してみたが、ほかにそれらしい入口も無かった。
またさっきの入口に戻ると、向かいから4人の一行がきて門に向かって行くではないか。

きっとツアー客だなと思い、そのあとについて行ったら、一行の1人が門のインターホンで何やら話す。
そうしたら門扉が自動で開いた。

よく見るとインターホンに『Please press for entry』(入るにはインターホンを押してください)と書いてあった。

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 ツアーズと書かれた案内版とミュージアム。

入るとそれらしい建物があって『TOURS』と書いた看板があるので、ここで間違いないようだ。
近くのベンチには、ツアー客と思しき人たちが、所在無げにしている。

工場の敷地内は手入れの整った芝生が広がっていて、ちょっとした公園のようだ。

12時45分くらいになって、ツアーの係の人が来て中へ入れてくれた。
建物の中は昔のビール醸造の道具なんかが展示してあって、ちょっとした博物館のようになっている。
ツアーは13時開始。それまで展示物などをぶらぶらと見学する。

他の参加者も同じようにしていた。
ほかにすることもないのだが。

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 ミュージアムは醸造に使われた器具などが展示。

さっきドアを開けたツアーの係の男性がこのツアーのガイドを務める。

予約の名簿と参加者の照合が終わると、オレンジ色のベストとヘッドホンが配られる。
荷物はここに預けてベストを着る。
ヘッドホンはワイヤレスガイドで、ガイドの話す声をこれで聞くことになる。

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 時間まで所在無げに過ごす。

ギリギリになってから着く人もいて、全員ベストを着て揃ったら出発。
人数は10人ほど。観光バスかなんかで来る人がいるのかと思っていたが、意外と少なかった。

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 全員オレンジ色のベストを着用して出発。

ガイドの説明は当然英語。
当方、ネイティブの英会話を聞き取る能力はゼロ

ではどうしたのかというと、別にどうもしない。
言っていることは分からないが、言わんとしていることは分かる。

対人コミュニケーションにおいて、言語的コミュニケーションが3割、非言語的コミュニケーションが7割という説がある。
ガイドの身振りや、周りの状況、それに断片的に聞き取れる単語を組み合わせれば、何となくは理解できるのだ。

見学したのは醸造タンクの部屋や、オートメーションの瓶詰工程など。

見覚えのある『SAPPORO』のラベルがあるサッポロビールの銘柄のビンも流れていた。
ガイドも「サッポロ」と言って説明している。

そういえば、オーストラリアに来てから、やけにサッポロビールを見かけたが、ここで製造していたのか。
シドニーのパブのビールサーバーにもサッポロがあったので何でだろうと思っていたが、そういうわけだった。

2011年からクーパーズの工場で、サッポロビールのライセンス生産をしているそうである。

工場ツアーは1時間20分ほどで終わり、またスタートの建物に戻ってきた。
オレンジベストとヘッドホンを返して、ツアーは終了。

さてさて、いよいよお待ちかねの試飲タイム。
じつは工場ツアーよりもこっちを楽しみにしていた。

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 工場ツアーから戻ってきたら試飲開始。

カウンターにグラスが並べられて、試飲開始。

ガイドは今度はバーテンダーになって、冷蔵庫からビールを取り出してグラスに1/3ほど注いでくれる。

いろいろギャグまじりにビールの説明して、そのたびに笑いが起こるが、こちらはさっぱりわからない。
が、ビールの味はわかる。
それでいいんじゃなかろうか。

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 これはクーパーズビター・・・だったかな。

そのうちの1本は『SAPPORO』だった。
日本でもおなじみの黒ラベルだが、味は日本のとは似つかず・・・

思わず、
「I'm from sapporo」
というと、「オー フロムサッポロ!」ナントカカントカ(わからず)
「ヤー(yeah)」と答えると、周りから笑いが・・・

12杯くらいは飲ませてくれただろうか。

3時20分頃、すべて試飲が終わりお開きになった。
試飲に使ったクーパーズのロゴ入りグラスはお土産に持ち帰りができる。

いい感じで酔った。
このクーパーズ醸造所見学は、日本のガイドブックには載っていないが、ちょっとした穴場的な観光スポットかも知れない。
ビール好きならば楽しいところだ。

見学にはインターネットからの事前予約と支払いが必要で、これは クーパーズのホームページ からできる。

見学料金は27.5ドル。興味のある方は行かれてみては。ただし英語オンリー。

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 イズリントン駅はホームだけの無人駅。アデレード行2両の気動車が到着。

クーパーズへ行くのはバスが便利だが、歩いて15分の場所に電車駅もある。
帰りは電車でアデレード駅へ戻ることにした。

最寄り駅はイズリントン駅(Islington)
工場から幹線道路を歩いて駅へ向かう。

駅とは言ってもホームだけの無人駅。
だだっ広い空き地の中にホームだけがあるような駅である。

しかし本数はポートアデレードよりも多く、日中ならば1時間に4本はある。
来たのは2両編成の気動車。アデレードの電車(列車)はこれが標準のようだ。

しかし乗ってしまえば早い。僅か10分でアデレード駅に着いた。

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 車内のタッチパネルと券売機。


 ◆ 再びアデレード

アデレードで昨日書いた絵ハガキを友人に出そうと、郵便局へ行く。

アデレード駅からトラムでビクトリアスクエアへ。
トラムの無料区間なので、メトロカードのタッチは必要ない。無料なので、いつも混んでいる。

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 アデレード駅前のトラム。

ビクトリアスクエアはアデレードの中心にある広場。
初夏の青空に似つかわしくない大きなクリスマスツリーが立っている。

その広場から見える時計塔がアデレード中央郵便局(Adelaide General Post Office)になる。
1872年建設、新しいビルに囲まれているせいか、いっそう古色蒼然として見える。

時計塔といえばヨーロッパでは教会のランドマークというイメージだが、ここオーストラリアでは郵便局がなぜか時計塔になっているのが多い。

新しいビルは時計塔より高いが、この時計塔もそれに負けないくらいの存在感がある。

ちなみにジブリ映画『魔女の宅急便』で飛行船が時計塔に引っかかるシーンがあって、この郵便局とビクトリアスクエアは、その時計塔のモデルになったと言われている。

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 ビクトリア・スクエアは町の中心。左の時計塔はアデレード中央郵便局。

その中央郵便局の中は、吹き抜けのホールになっていて、これも重厚な造り。
メインはステーショナリーグッズが並ぶ文房具屋で、その奥にレジ兼郵便局のカウンターがある。

オーストラリアでは、郵便局が文房具屋も兼ねているのだった。

カウンターで「To Japan」と言ってハガキを差し出す。
日本までの切手代は2.3ドル。切手は貼ってくれた。
これをポストに入れればOK。

国際郵便といっても別に難しいことはなく、あて先に『JAPAN』と『AIR MAIL』の文字だけ目立つように書けば、あとは日本語で十分。
AIR MAIL』は書かなくても届くが、どうかすると船便に回されて、到着まで1か月もかかってしまったということも起こりうるため。

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 アデレード郵便局の重厚な吹き抜け。

クーパーズの酔いも、街中を歩いていたら覚めてしまった。
夕方のラッシュの時間のようで、トラムの停留所は人で溢れている。

ランドルモールのスーパーでまたワインを1本買ってホテルに戻る。

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 トラムは都心区間では無料区間なので大人気。

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 夕方のランドルモール。

ホテルの部屋にバッグを置いてまた外へ出る。

隣のホテルの1階がパブになっていて、ハッピーアワー(Happy Hour)4pm-6pmと表示してある。
ハッピーアワーとは平日の夕方に設けられたお酒が安く飲める時間帯のことで、通常は1杯8〜9ドルはするビールが5.5ドルとあった。
ビールのほかワインはグラス1杯6.5ドル。

お酒を飲むならば、この時間をねらって行った方がいい。

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 ストラスモアホテルのパブ入口。

中のカウンターでビアサーバーを指さして1杯もらう。
この辺のジェスチャーはもう慣れたものだ。

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 ビアサーバーが並ぶカウンター。

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 外のテラス席で。

外にもテーブルが並べられていて、そっちで飲むことにした。
道を行くトラムや通行人を眺めながらの1杯もなかなか洒落ている。

ただ、外のテーブルは灰皿が置かれた喫煙席となっているのは参った。
この辺は我慢するか。

飲み終わったらまた街をウロウロ。
そういえば、ブルーマウンテン以来、日本人らしき人は見かけないなあ。

これといって見るものも有名どころも無いし、わざわざ観光だけでアデレードに行く人も少ないだろう。
私的には、地味な街だけど落ち着いて整っているという印象で、アデレードは好感を持った

観光客が好んで行く都市でもないというのは確かに言える。
中国人団体も、アデレードでは見なかった。

またさっきのパブに行く。
こんどは食事をしようと思った。

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 番号の立て札を置いて料理を待つ。

メニューがあって、ステーキ食べたいなあと思いつつ見ると35ドル。これにビールをつけたら4千円近くになっちゃうよ。

ビールとのセットメニューがあって、それなら25ドル。

でもせっかくオーストラリアに来たんだからここは エイヤっと・・・
とはならなかったのである。

普段のケチっぷりをここでも発揮してしまった。

貼ってあったセットメニューを指さして「ティク ディス プリーズ」。
食事もセルフサービスで、レジで注文時に会計するシステム。
レストランのように、テーブルで会計ではないので、その点は楽だ。

そのレジのねーちゃんに色々聞かれる。
ゆっくり言ってもらったりして理解して返事をする。
その度にねーちゃんはオーバーリアクション。通じたのが嬉しいのか。

肉はビーフで、ソースはマッシュルームソースということになった。
もう言葉のやり取りでなくて意思疎通のエスパーだね。

クレジットカードで払うとビールと番号を書いた立て札をもらう。

料理ができると、その番号の立て札がある席へ運ばれるというシステム。

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 シュニッツェル(子牛のカツレツ)マッシュルームソースかけ。

料理が出る前にビール全部飲んでしまったら、またもう1杯頼もうかなと思ったが、意外とすぐに運ばれてきた。

メニューにはシュニッツェル(schnitzel)とある。要はビーフカツにデミグラスソースをかけたもの。
バターライスが付いていたら、根室のエスカロップだな。

しかし、ビーフはでかい。
さすがオーストラリアだと感心する。ビーフもオージービーフだな。

サックリと揚げたてのカツレツとデミグラスソースとコッテリとした品には白ワインが合うかな。
さすがにそれは千円札がもう1枚飛んでいくことになるので、あとは部屋で飲むとしよう。

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 ソースのベースはデミグラスソース。ワインに合いそう。

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 部屋でワインを飲みながら黄昏れを見る。

食事のあと部屋に戻って、また窓際でワインを飲んでいる。
暗くなって、今日の日記を書いていたら眠くなってきた。今日もよく歩いたな。

ベッドに横になったら、9時前には眠ってしまった。

   ★  ★  ★

4時頃目が覚める。
窓のカーテンを開けっぱなしで寝ていた。
まだ真っ暗だった。

真っ暗な部屋から外を見ると星が見える。
そういえばこの部屋は南向きだったな。南十字星は見えるだろうか。

スマホで南十字星の探し方を調べて、また星空を見る。

う〜ん、あれらしいな。
小っちゃいな、あれじゃわからんわ・・・

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 この画像に南十字星が写っています。わかるかな?

北斗七星みたいなのを勝手にイメージしていたが、南十字星のなんと小さいこと。

 初夏の夜に霞んで南十字星

オーストラリアやニュージーランドの国旗にも採用され、昔はこの十字架に光る星を頼りに、南へ南へと航海していた南十字星

しかし南十字星は小さく頼りなく見えた。

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 正解はこちら ↑ 南十字星は意外と小さかった。

minamijuji.jpg
 南十字星の拡大画像。

〜15へつづく


posted by pupupukaya at 19/02/23 | Comment(0) | 2018年オーストラリア旅行
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