2018年オーストラリア旅行記5 ブルーマウンテンズへ

3日目 2018/11/25(日)

 ◆ シドニー・セントラル 7:54【ブルーマウンテンズライン】9:44 カトゥーンバ 

今日はシドニーに着いて2日目、シドニー滞在の中日(なかび)になる。
旅行中に雨に当たるのは仕方ないが、私は市内観光の場合は、晴れ用の予定と雨天用の予定を2つ立てることにしている。

ここシドニーでも、晴れならばブルーマウンテンへ、雨ならばニューカッスルへ行こうと決めていた。
どちらも電車で行け、ブルーマウンテンへは2時間、ニューカッスルへは2時間半ほどの距離だ。

というわけで日曜の朝。

晴れ!

ブルーマウンテンズ行きに決定。

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 青空が広がる日曜日。シドニー・セントラル駅北口。

7:40にホテルを出る。
駅前のホテルはこういうときに便利だ。

ホテル真ん前の南口から入っても中ですべてのホームにつながっているのだが、ここはやはりグランドコンコースから行きたい。
シドニー・トレインズ(近郊電車)は通過型ホームに発着するが、セントラル駅始発の電車はインターシティ・トレインズという位置付けで、こちらは頭端式ホームに発着する。

あちらが電車線ならば、こちらは列車線といったところ。電車線と並行する区間は、停車駅も主要駅のみとなる。
日本流に言えば、ブルーマウンテンズ快速線ということになる。

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 頭端ホームに発着する、ブルーマウンテンズラインの電車。

7:54発のカトゥーンバ(Katoomba)行は8両編成。オール2階建てなのは電車線と同じ。
座席は転換クロスシート。ただ、電車線の座席は3+2なのに対し、こちらは2+2と若干グレードアップしている。

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 2階建て電車。

改札口に近い後ろの車両はそこそこ乗っているが、先頭の方へ行くごとに乗客は疎らになっていた。

セントラル駅を発車すると、ずっとシドニーの郊外住宅地の中を進む。
電車駅が次から次へと現れて通過する。
どの駅も駅前商店街があって、何だか日本の電車に乗っている感覚と変わらない。

街並みは日本のとは似ても似つかないのは分かっているが、シドニーに来てから海外にいる感覚がフッと抜けてしまうのはなんでだろう。

日本と同じ左側通行だからなんだろうか。

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 各駅停車の電車と並走する場面も。

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 ブルーマウンテンズラインの車内。基本2×2の転換クロスシート。

セントラルから4駅目がペンリス(Penrith)駅で、この駅が並行する電車線の終点になる。
常磐線で言えば、各駅停車の終点、我孫子駅といったところ

なんでもかんでも日本の電車に当てはめるのもどうかと思うが、それだけ日本の、しかも首都圏の電車に似ているということ。

ここまでの所要時間は50分だが、各駅停車の電車線ならば1時間8分となる。

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 ペンリス駅は電車線の終点。

ペンリスからはブルーマウンテンズ・ラインも各駅停車になるが、この電車は終点のカトゥーンバまで快速運転で、いくつかの駅は通過する。
家並みも途切れて、山岳区間の景色。林の中をくねくねと曲がりくねった山道を行く。

スピードも上がらず退屈な眺めが続くが、時どき左側に広大な森が広がっているのが見える。
これがブルーマウンテンズか、と心躍るが、これからそのブルーマウンテンズへ行くので、ここでそんなにはしゃぐことはないのだが。

セントラルから1時間54分で終点のカトゥーンバ(Katoomba)駅に着いた。
前の方の車両はがら空きだったが、後ろの方は結構乗っていたようで、ホームは下車客でごった返す。

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 カトゥーンバ駅に到着。

カトゥーンバは世界遺産のブルーマウンテンズへの最寄り駅。
観光地らしく、クラシカルな建物が並んだ商店街になっている。

”地球の歩き方”の説明を借りると、昔は石炭の採掘で栄え、以降はシドニーの人たちが避暑や保養に訪れた地ということだ。

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 クラシックな建物が並ぶカトゥーンバ駅前。

さて、ブルーマウンテンズと一口に言ってもエリアが広く、見るスポットをいくつかに絞らなければならない。
事前に色々調べたところ、シーニックワールドというのがメインの観光施設のようだ。

まずはそこへ向かうことにする。

えーと、686番のバスに乗ればいいのだが、どこから乗るんだっけ。
駅前をウロウロしているとバス停があって、人だかりがある。多分ここだろうと待っていると『686 Scenic World』と表示したバスがやってきた。

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 カトゥーンバ駅とブルーマウンテンズを結ぶ686番のバス。

ここのバスもオパールカードが使える。乗るときと降りるときにタップすればOK。
今日は日曜なのでオパールカードならば2.7ドル以上引かれることはない。ここから先はいくら乗っても実質タダである。

バス停の全員が乗ったら車内は満員になった。

乗客は中国系の人多し。多しというか、半分以上はそうじゃないか。
車内は中国語(多分)のざわめき。
もうどこにいるんだかわからなくなってくる。

もう一つ参ったのは入れ墨(タトゥー)
オーストラリアに来てからやたらと目にするが、バス車内でこう近くで見せられると・・・

こっちではファッションの一種とはわかっているが、堅気(かたぎ)の日本人から見ると、あまり気分いいものではないな。

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 シーニックワールドに到着。

バスの乗客はエコーポイントというバス停で半分くらい降りた。ここもブルーマウンテンズの有名スポットのひとつ。
カトゥーンバから15分ほどでシーニックワールドに着いた。

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 シーニックワールドの入口。人だかりはチケット売り場。

建物入口には人だかりができている。
BUY TICKET HERE』の看板が立っているので、ここでチケットを買うようだ。

前には20人くらい並んでいるが、売り場は4口もあるのに列はさっぱり進まない。
客一組ごとに丁寧に説明しているからなんだろうが、それでも10分も経たずに自分の番が来た。

「アダルト、ワン」というと、43ドルと言われクレジットカードを出す。

係の人がパンフレットを出して、まずこれに乗って、ここへ行って、またこれに乗ってみたいな説明を英語でされる。
そのあたりは事前に調べてきてあるので、言わんとすることはわかる。

説明の度に「ヤー、ヤー」と言っていたら、「アーユーフロムカントリー?」と聞かれた。
「ジャパン」というと、日本語併記のパンフレットを渡された。

それ、最初に聞いてくれよ (-_-)

右腕にバーコードが印刷された紙の輪っかを装着される。これが各乗り物のチケットになるそうだ。

3つの乗り物が乗り放題とはいえ43ドル(約3600円)はずいぶん高いような気がするが、ここまでの交通費がタダみたいな値段なので、トータルで考えれば安いものだと思うことにする。

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 シーニックワールドのチケット売り場。

メインの建物は無料で入れる。
1階が土産物屋、2階がカフェになっていた。

チケット売り場のおすすめ通り、最初はシーニック・レイルウェイでブルーマウンテンの谷底に下りる。
これは、1本の線路を1編成のケーブルカーが往復している。

ホームはケーブルカーらしく段々になっている。
そこで並んでいると、下からケーブルカーが上がってきた。

乗っていた人が全員下車すると、こちらが乗車となる。

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 ケーブルカーのシーニック・レイルウェイ。

座席が妙に仰向けなのが妙だが、これは発車するとすぐにわかった。

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 仰向けになった座席。

全員乗車して、上へ跳ね上がったドアが閉まると発車。
すぐにトンネルへ突っ込む。

ここからが急こう配を一気に下る。
最大傾斜52度。仰向けになっていた座席でも、つま先に力を入れてないと前につんのめりそうなほどの傾斜。
広大なブルーマウンテンズの谷間を見ながら一気に下るのは、まるでジェットコースターに乗っているかのようだった。

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 52度の急こう配でブルーマウンテンズの谷底へ向かう。

頂上駅から谷底駅まで約2分間。
なかなかスリリングな乗り物だった。

シーニックワールドに行ったら、まず先にこのケーブルカーに乗るのがおすすめです。

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 谷底駅(Bottom Station)に到着。

谷底駅からは遊歩道があって、ブルーマウンテンズの自然を間近で見ながら散策することができる。

最初に目についたのは、炭坑の坑道入口と馬車のトロッコ。

このあたりは昔は炭鉱だった場所で、案内看板によると、ここから延長100kmにも及ぶ坑道が伸びていたそうだ。
1878年から採掘が始まり、40もの鉱山を数えたが1930年代前半には閉山したとのこと。

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 坑道の換気用炉跡。カメラだけ突っ込んで撮影。

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 炭鉱のトロッコ馬車のモニュメント。

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 旧炭坑入口。

パンフレットを見ると、このまま道なりに歩いて行けばケーブルウェイの谷底駅に出るようだ。
それでまた上へ戻ることにしよう。

歩いているうちに、耳慣れた言葉が耳に入ってきた。
日本の団体さんがいて、ガイドがあれこれ説明している。

「ここは、ファイト一発!で有名なリポビタンDのCMに使われた崖です」
「この木は恐竜時代からある生きた化石と呼ばれる木で、ここから撮影するとベストショットですよ」

団体さんのあとに、私も撮らせてもらう。ふむ、なかなかいいアングルだ。

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 ファイト!一発!の舞台となった崖。

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 シーニック・ケーブルウェイの谷底駅から。

団体さんにはケーブルウェイ乗り場でまた追いついた。

「このロープウェイは今年入った新車ですからね」

ガイドの説明を盗み聞ぎというわけではないが、聞くとはなしに耳に入るものはしょうがない。

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 頂上駅からのゴンドラが到着。

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 ゴンドラからの眺め。日本人団体客に囲まれて。

再び頂上駅に戻ってきた。

こんどはスカイウェイで谷の東側へ渡ろうと思っていたが、さっきの団体さんも同じ行程のようで、2階にあるスカイウェイ乗り場は階段まで行列ができていた。

別に急ぐわけではないし、1階の土産物などをしばらく物色する。

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 シーニックワールド入口の恐竜。口が動く。

土産物ったって、見るだけだよ。何も買わないよ。

まだまだ先は長いし、バックパックを背負って歩かなければならないので、荷物を増やすわけにはいかない。
手足がマグネットになったコアラのぬいぐるみを見つける。鉄の棒にぴたっとしがみついていた。

これ欲しい〜 (^^)

あーいかんいかん。先は長いし、どこかの土産物屋でも売ってるべ・・・

と思ったのが間違いで、このあと町々の土産物屋で探したがどこにも売っていなかった (TT)
これは、と思ったものは買っておかなきゃダメってことね。

勉強になりました。

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 シーニックワールドのお土産屋。

11時近く、表のチケット売り場は来た時の3倍くらいの行列ができていた。
今日は日曜で天気も良い。ちょっとブルーマウンテンでも行こうかみたいな恰好の人ばかり。

早めに出て正解だった。1時間後の電車に乗っていたら、この行列に並んでいたことだろう。

次はスカイウェイで谷の東側に渡る。
この行列はさっき階段まで続いていたのは、件の団体さんが入ったからと思っていたが、まださっきと変わらず階段まで行列している。
仕方なく、行列の最後につく。

並んでいる人たちを見ていると中国人ばかり。

この人たち、
四六時中なにか食ってるのはなんでだろう。
暗いところでもサングラスしてるのはなんでだろう。
景色を撮らず自分たちの顔ばかり撮っているのはなんでだろう。
この人たちに囲まれてると疲れるのはなんでだろう。

なんでだろ〜 (^^;

と思っているうちに、20分くらい並んでようやく番になった。

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 高さ270mの渓谷を結ぶシーニック・スカイウェイ。

3回くらい待ったかな。
30人くらいごとに区切って乗せているので、そりゃ列も進まんわ。

しかし乗ってしまえば谷と谷の間の空中から見る景色は最高。
雲の影が山肌に落ちているのが少々残念だが、晴れてくれただけでも上等上等。

遠くが青く霞んでいるのは、これがブルーマウンテンズの由来でもある。

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 シーニック・スカイウェイからの眺め。 

5分ほどで東岸駅(Skyway East Station)に着く。

シーニックワールドはこれで終わり。もう山頂駅へは戻らない。
ここからエコポイントまで、崖っぷちに遊歩道があるので、そこを歩いてみることにする。

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 渓谷の上空を行くスカイウェイ。

スカイウェイ東岸駅の脇から下に行くと小さな展望台があって、そこから遊歩道が続いている。
バスや車でポイント巡りもいいけど、こうして歩きながらブルーマウンテンズの景色を眺めるのはもっと良い。

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 スカイウェイ東駅とエコーポイントを結ぶ遊歩道。

エコーポイントまでは約800m。途中いくつかの展望台で撮影したりして歩いても、30分はかからなかった。


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  エコーポイント展望台(Echo pPoint lookout)。

エコーポイントからの眺めで、一番の見ものはスリーシスターズと呼ばれる岩だ。

この岩にはアボリジニの伝説があって、”地球の歩き方”に載っている物語を要約すれば以下の通り。

美しい3人姉妹が魔物に襲われたとき、父親が娘たちを岩にして隠したというものである。
この父親自身もコトドリに変身して逃れたが、元の姿に戻ることができず、娘たちも人間に戻ることができなくなった。

ググれば出てくるが、ほかにも伝説があるようだ。
いずれも、岩に変えられた娘たちが人間に戻れなくなったということは共通している。


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 スリーシスターズの奇岩。エコーポイントから。

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 スリーシスターズに架かる小橋(ハネムーン・ブリッジ)。

悲しい伝説のスリーシスターズだが、今では階段と橋が架けられて、その岩まで行くことができる。

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 ハネムーン・ブリッジへ続くジャイアント階段。

エコーポイントから、とにかく下へ下へと続く急な階段を下りると、スリーシスターズの一番手前の岩へ小さな橋が架かっている。
橋を渡った先は岩陰のちょっとした空間があるだけ。

戻りは、今度は延々と登り階段。
階段を上り下りする体力と気力があれば、行ってみるのもいいんじゃなかろうか。

〜6へつづく


posted by pupupukaya at 19/01/12 | Comment(0) | 2018年オーストラリア旅行
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