2日目 2018/11/24(土)
◆ オパールカードを買ってセントラル駅へ
入国審査も自動化ゲートですんなりと通れ、税関もフリーパスで拍子抜けだったが、これは日本からの直行便だったからかもしれない。わからんけど。
次にすることは、この空港から出なくてはならない。
空港から町に行く方法は色々あるが、普通ならば電車だろう。
日本ではSuicaとかKitacaとかICカード乗車券が全盛だが、ここシドニーの交通機関もICカード化されていて、その名はオパール(Opal)という。
これは、シドニーの市内交通である電車、バス、フェリーに使えるほか、西はブルーマウンテンズ、北はニューカッスルなどかなり広域にわたって使用できる。
片道券のシングルチケット(single tickets)というのもあって、これは券売機で買えるが、オパールよりも割高運賃となる。
またオパール運賃には1日当たりの上限額があって、オパールカードの区域内であれば、1日に15.8ドルまでしか引かれることがない。
つまり15.8ドルで距離も回数も問わず、実質1日乗り放題ということになる。
しかも日曜日に限っては上限額が2.7ドルとなるので、日曜日を含むのならば断然お得になる。
前置きが長くなったが、ともかくオパールカードの入手である。
事前に空港ターミナル内にあるWHSmithという売店で買えるとわかっていた。
1Fの到着ロビーをウロウロしているとその店を見つける。
オパールカードを買ったWHSmithというコンビニ。
早速レジの店員さんに「Do you have Opal card?」(オパールカード置いてますか?)
と聞くと、
「ペラペラペラ〜、ハウマッチ?」と聞かれた。
このハウマッチはチャージ額の様だ。
すこし考えて、「サーティー」(30ドル)と答える。
「ペラペラペラ〜、サーティーファイブ、オーケー?」
どうやらデポジット料が5ドル込みで35ドルということらしい。
「オーケー」と言ってクレジットカードを出した。
しかしネイティブ英語は聞き取れないね。
それで言うと、ドイツ人の英語は分かりやすかったな。
北欧の英語も分かりやすかった。
インド人の英語は、中学1〜2年程度の教科書が読めれば十分なほどだった。
話すのもゆっくりだし、多少でたらめな発音でもお互い通じるのは、お互いが外国語として話しているからだろう。
しかし、今回はペラペラペラと早口の英語である。
聞き取れた英単語の前後中間はすべて想像でつなげるしかない。
ある意味、相当な高等戦術かも (^^;
空港駅へは『Trains』とある方向に歩く。
とにかくオパールカードは無事ゲットできたので、次は駅から電車に乗ることになる。
案内看板に「Trains」の文字を見つけ、そちらの方向に向かって歩くと下るエスカレーターがあって駅のコンコースがあった。
コンコースには自動改札機が並び、その横に出札窓口が並んでいる。
『Get an Opal card』と表示があったので、ここでもオパールカードは買えたようだ。
インターナショナル・エアポート(International Airport)駅コンコース。
自動改札口にカードをタップすると改札機のゲートが開いた。
おお〜開いた とちょっと感激する。
ホームに入ってきた電車は2階建てだった。近郊電車で2階建てとは贅沢な電車だ。
入ってきた電車は2階建て。
セントラル(Central)駅までは4駅12分。
車内の座席は2人掛けと3人掛けが並んだ転換クロスシート。
車内もきれいだし、怖い感じも全くない。
雨の日に当たったら、こいつに1日中乗っているのもアリだな。
次第にあちこちから線路が合流して交錯してくるとセントラル駅。ここがシドニーの電車のターミナルとなる駅である。
シドニーセントラル駅に到着。
◆ セントラル駅からトラムに乗る
セントラル駅で電車を見送ってホームを見渡すと、不思議とどことなく日本の駅みたいに見える。
駅名標も電車も人種も違うものの、去年の同時期に行った九州から山陰地方の旅行を妙に思い出した。
どことなく日本と似ているセントラル駅のホーム。
セントラル駅の改札機にオーパルをタップすると16.77ドル引かれる。これはシドニー国際空港駅の使用料14.3ドルが上乗せされているからだ。前述の1日当たり上限額もこれには適用外となる。
セントラル駅の北側エントランス。
T1からT8まで系統番号の付いた近郊電車は、そのほとんどの系統がセントラル駅に集まっており、セントラル駅から先は都心部を地下線で1周し、またセントラル駅に戻って各郊外へという路線になっている。
シドニーにはいわゆる地下鉄は無いが、この地下区間は本数も多く、実質地下鉄のような存在になっている。
シドニー近郊列車路線図(Transport NSWより引用)
電車の説明はこのくらいにして、セントラル駅の見物をしよう。
土曜日の朝で人が少ないので、駅の観察をするのにちょうど良い。
それに、あさって月曜の早朝は、この駅から列車に乗車するので下見も兼ねておくことにする。
シドニー・セントラルステーションの駅舎。
シドニー・セントラル駅の駅舎は時計塔を持つ格調高い駅舎だ。
壁面はシドニー砂岩が使われ、建設は1906年。高さ85.6mの時計塔は開業当初からのものではなく、1921年に追加されたもの。(Wikipediaで調べた)
駅本屋の内部はグランドコンコースと呼ばれる広間になっていて、待合所や案内所など長距離列車向けの施設はここに揃っている。
グランドコンコースに面して、頭端式のホームがが8本15線並ぶ。こちらはセントラル駅始発のIntercity Trains(都市間列車)とRegional Trains(長距離列車)が使用するホームである。
このグランドコンコースから頭端式ホームが見渡せるが、ヨーロッパのとは違って、日本のように自動改札機で仕切られている。
そのうち1〜3番線は、キャンベラやメルボルンへの州跨ぎの長距離列車が使用するホームで、このホームだけは改札機は設置されていない。
西海岸のパースへ向けて週1回運行されるインディアンパシフィック号もここから発車するようだ。
通過型のホームも4面8線あって、こちらはSydney Trains(近郊電車)が使用するホームになっている。
いわゆる列車線と電車線が分かれており、このあたり上野駅の構造に似ている。
駅の改札口は3か所。北側は駅本屋が建つエディ通り(Eddy Ave)に面した所、北東側はエリザベス通り(Elizabeth St)に面した所、一番南側はチャーマーズ通り(Chalmers St)に面した所で、ここは私が予約しているホテルが目の前にある。
いずれも自動改札機が並んでいて、3つの改札口は、それぞれ地下道で各ホームにつながっている。
鉄道案内所と発車案内表示。
◆ トラムでフィッシュマーケットへ
グランドコンコースから平面で外に出た所は車寄せのようになっていて、そこはトラムの停留場になっている。
まだ早朝で、どこにも行く当てがないし、とりあえずトラムに乗ってみることにした。
グランドコンコースから外に出た所にあるトラムのホーム。
シドニーに1系統だけあるトラムは、1997年開業と比較的新しい路線。
古くからある路面電車ではなく、新しいライトレールとして開業したものだ。
2014年に、現在の終点であるダルウィッチ・ヒル(Dulwich Hill)まで延伸されている。
終点のダルウィッチ・ヒルからは、近郊電車のT3でセントラル駅に戻ってこられるので、ちょっと電車で1周というのには手ごろな路線だろう。
セントラル駅始発のトラム。
ホームにはだんだん乗客が集まってきた。
やがて電車が到着する。
車両は低床車5連接。広島電鉄の5100形グリーンムーバーマックスを赤くしたような印象。
このセントラル駅が終点なので、手前の降車専用ホームで全員を降ろしてから乗車用ホームに移動してきた。
ホームにいる全員が乗ったら、立ち客も出るほどの乗車率になった。
土曜の朝だが、人気路線の様だ。
まずは、オパールカードを読み取り機にタップする必要がある。
市内の交通機関は距離で運賃が変わるので、乗車時と下車時にタップが必要となる。
車内に入ると、カードの読み取り機が無い。
見るとホームの柱に機械があった。トラムの場合は乗車する前にタップする必要がある。
電車はしばらくは狭い通りを進む。
停留場は短い間隔にあって、そのたびに降りて行く人があって、だんだん席も空いてきた。
途中からは専用軌道になって、軽快に走るようになった。
で、まず降りたところはフィッシュマーケット(Fish Market)停留場。
ここはシドニーフィッシュマーケット(魚市場)の最寄りとなる。
時間は朝の8:16。この時間からやっている観光地といえばこのフィッシュマーケットくらいなもの。
停留場の名前の通り、ホームから階段を上って、横断歩道を渡るとすぐのところにあった。
フィッシュマーケット停留場。
フィッシュマーケットはシドニーの一大魚市場として知られている。
ほとんどの店は既に開店しているが、この時間では客もまばらで静かだ。
もっと早い時間ならば競り市も見られたようだが、ぶらぶらと眺めているだけでもそれなりに面白い。
鮮魚店や惣菜店が並ぶフィッシュマーケットの中。
魚市場だけあって鮮魚店がいくつも並ぶ。
どの店も砕氷をこれでもかというほどケースに敷き詰めて、その上に魚介類を乗せて売っている。
エビやカニは目立つが、魚も1匹まんま並んでいる。
日本でもおなじみの魚もあれば見たこともない魚もあったり。
店員はほとんど東洋人。中国系のような印象。
いくつかある鮮魚店。手前はウニ。
総菜屋もあって、こちらはガラスケースに並んでいて、店員に取ってもらう方式。
昼時は観光客で一杯になるであろう店内のイートインスペースも空きテーブルが多い。
せっかくだから、何かつまんでいこうかとも思うが、朝食は機内食が出たし、昼食には早すぎる。
こちらは片言の英会話しかわからないので、やり取りがとにかく面倒くさい。
そんなわけで、見るだけでそそくさと退散する。
惣菜屋のカウンター。ケース越しに店員に取ってもらう方式。
海に面したテラス席。ここもイートインスペースのようだ。
しばらくテラス席で休んでから、再びトラムのフィッシュマーケット停留場へ戻る。
着いてからここまで約30分。いい時間つぶしにはなった。
フィッシュマーケット停留場とオパール用の読み取り機。
ここからセントラル駅へは戻らずに、来た方向と同じ電車に乗る。
終点のダルウィッチ・ヒルまで行き、そこからT3の電車でセントラル駅というか中心部まで戻るつもりだ。
ところで、空港から背負ってきたバックパックは、どこにも預けずにずっと背負ったままだ。
宿泊するホテルに頼めば荷物だけ預かってくれるのかもしれないが、英語で説明するのが面倒。
かといって、駅で預ければお金がかかるし、2時過ぎにチェックインするまではこのまま持ち歩くことにした。
それに、大したものが入っているわけではないので、そんなに重たいものでもない。
トラムの前面展望。運転席はガラスの壁で完全に仕切られている。
再びトラムの客となる。
運よく最前列の席に座れた。
この席はどうやら優先シートのようだが、ほかに席が空いているし座らせてもらう。
トラムはシドニー郊外の住宅地を見ながら専用軌道を進む。
今日は快晴で空気も澄んで気分が良い。気温はちょっと上に1枚羽織るものがあればちょうど良いといったところ。
季節が日本と真逆のオーストラリア。
日本が11月下旬ならばこちらは5月下旬。
乗客も半袖にハーフパンツといった格好が目立つ。
終点のダルウィッチ・ヒル停留場。
トラムはダルウィッチ・ヒル(Dulwich Hill)が終点。
100mほど離れたところに、近郊電車の駅があるので、今度はそれでセントラルまで戻る。
◆ ダルウィッチヒル【電車】サーキュラーキー
ダルウィッチ・ヒル駅は橋上駅で、階段を下ると島式ホームという構造。
駅舎の中にシングルチケットとオパールの積み増し用の券売機がある無人駅。
駅前は小さいながらも駅前商店街のようになっている。
電車駅のダルウィッチ・ヒル駅。
駅前は小さいながらも商店街になっている。
海外で郊外の駅といえば、町はずれにポツンとあって、町も駅にはそっぽを向いているという感じのところが多いが、この駅はどことなく日本的な感じがする。
ホームで電車を待っていると、聞こえてくる会話は英語だし、駅の造りも町並みも日本とは全然違うが、不思議と外国にいるのを忘れてしまう感覚になるのはなぜだろう。
オパールカードを読み取り機にタッチすると残金が表示される。
入ってきた電車は2階建て。空港から乗った電車と同じだった。
空港線だから特別車両というわけでなく、これから乗るシドニーの電車はすべて2階建てなのだった。
2階席は結構乗っているが、1階席は空席が目立つのはどこも同じだった。
この電車で都心まで戻り、今度はフェリーに乗ってシドニー見物をすることにしている。
電車の車内。3×2列の転換クロスシート。
2つ目のサイデンハム(Sydenham)という駅で車内放送があった。
何を言っているのかはさっぱりわからないが、車内の乗客が一斉に席を立つ。
いくつかの系統が集まる駅だが、こんなに大量下車のある駅とは思えない。
これはいかんと、私も席を立ってホームに出た。
こういうときの勘は鋭い。
どうやらこの駅で運転打ち切りのようで、ホームは車内の乗客が全員下車して、続々と階段へと向かっている。
これくらいのことなら、想像はつく。
サイデンハム駅で訳も分からず電車を降りる。
別の電車に乗り換えるのかと思ってついて行くと、どこへ行くのか、みんな続々と改札を出て行く。
通路にある発車案内を見ると、セントラル方面の電車はことごとく空欄になっている。
どうも、この区間で何かあって運休になったらしい。
駅員が立って、尋ねてくる客にしきりに「busses」(バス)と言っているのが聞こえる。
ここから先はバスで行ってくれということらしい。
バスといってもどのバスに乗ればいいのか見当もつかないし、スマホで調べればいいのだが、今はネットに繋がっていない。
高い海外ローミングはなるべく使いたくないので、フリーWi-Fiスポット以外では使わないつもりだった。
降りた乗客はすぐにバスに乗り移ったのか、混乱もなく、気付けば降りた人たちはいなくなっていた。
さっき着いた電車は、この駅で折り返しになるようで、発車案内ではすでに逆方向の行先が表示されていた。
こういうことがしょっちゅうあるのか、乗客も鉄道側も随分と慣れたもので、もう静かな駅に戻っている。
こちらは別に急ぐわけではないが、いつになったら復旧するのかもわからないし、困ったことになった。
どうしたものかと思いながら路線図を見ていると、T4でセントラルとは逆方向に2駅行くと、T8のエアポートラインに乗り換えができるようだ。
この線が動いていれば、遠回りになるがセントラルへ戻れるかも。
ダメだったらまた戻ってくればいいだけの話で、反対方向の電車ならばこの駅折り返しで動いている。
ちょっと賭けに出てみることにした。
T4もさっそく折り返し運転が始まっていた。
JRならばまだ止まってるんだろうなあ。感心するくらい対応が早い。
これがシドニー版 逝っとけダイヤ ならば 客もプロ・・・って 京急か (^^;
T8の電車に乗ること2駅、ウォリー クリーク(Wolli Creek)駅で降りる。
皆同じことを考えたのか、ここでほとんどの乗客が下車した。
地下道をAirportと飛行機マークを頼りに歩いて行くとT8エアポートラインのホームに出た。
こちらはセントラル方面の電車は通常通り運行していた。やれやれだった。
こんどはセントラル駅では降りずに、サーキュラーキー(Circular Quay)駅まで行く。
セントラルからは地下区間になり、再び地上に出て高架駅がサーキュラーキー駅だった。
サーキュラーキー駅に到着。都心の駅は自動改札機が並ぶ。
サーキュラーキーは都心北部のターミナルという位置付けになる。
市内交通のひとつにもなっているフェリーはこのサーキュラーキーを拠点に運航されているほか、有名なシドニー・オペラハウスやシドニーのシンボルであるハーバーブリッジも最寄りで、観光拠点駅でもある。
高架駅のサーキュラーキー駅。
ところでこのサーキュラーキー駅、なんでかわからないが、横浜の関内駅か桜木町駅を思い出すのはなんでだろう。
セントラル駅は横浜駅といったところか。
似ても似つかないのはわかっているが、時々オーストラリアにいることを忘れてしまう。
飛行機で着いて寝不足のせいなのだろうか。
今まで乗っていた電車も、三浦半島あたりを走っている京急電車のイメージが抜けきらなかった。
サーキュラーキー駅は駅を出るとフェリー乗り場直結。
さて、ここからはフェリーに乗ってシドニー見物をしてきます。
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