自然一流、施設二流、料理三流の北海道

自然一流、施設二流、料理三流、サービス四流、関係者意識五流

北海道の観光産業を言い当てた言葉である。

かつてはそういう時代もあったのだろうが、たまに道内を旅行して思うのは、飲食店や宿、スイーツやお酒のレベルもかなり向上してきたなということである。

手前味噌ですが、北海道の観光地も、本州の観光地に比べると遅ればせながらだが進歩は見せているようだ。

しかし、そんなこともいっぺんに覆されるような観光地を見てしまった。

そこは函館朝市
道内でも有数の観光都市函館。その中でもトップクラスの観光スポットである。

たまたま仕事で近くへ行く用事があったので、10年以上ぶりくらいだが市場でも覗いて行こうと足を踏み入れたわけだ。

店先の商品を見ながら歩いているとやたらと店員から声がかかる。

「お兄さん、カニあるよ見ていかない?」
「お兄さん、朝食食べたのかい?」
「お兄さん、これちょっと食べてみない?」
「お兄さん、お兄さん、お兄さん・・・」

1丁歩いただけでうんざりした
まだこんな呼び込み商法をやっていたのか。

ススキノだって市の迷惑条例ができて呼び込みはなくなったぞ。

こういうのをうざいと思うか、庶民的とか人懐こいとか思うのかは、人によって評価が分かれるのだろうが、売っている品物は安くはない。

はっきり言ってスーパーで買った方が安い
こういう店で買い物をしたことがないので、物の良し悪しはわからないが、どの店も同じようなものばかり並べて売っている。

カニ、イクラ、メロン、水槽入りのイカ・・・

旬などお構いなしで、年から年中同じものを売っているんだろうな。
まあ、観光客がそういうものを求めるからなのだろうけど。

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 観光客ばかりの函館朝市。

私は生活者なので、どの品の相場はいくらなのかはわかっている。
観光地相場なのは仕方ないとしても、はっきり言ってスーパーの方が季節の旬のものが並んでいるし、普通の相場の値段で買える。

こんな市場など見る価値は全く無いと思った。

もう30年来も変わらないビジネスモデルが、ここではまかり通っているのだった。

変わったのは、客が本州からの観光客ではなく、外国人団体客(どこの国かはご想像の通り)になっていたということ。

函館の文化遺産として残そうとか、お客様に再度訪れて頂こうなどという気概は皆無に等しく、今来ている客に売れればいい、取れるところから取ってやろうという気構なのだな、というのが私の感想である。

まあ、気に入らなければ行かなければいいだけの話なので、この話は終わり。

     

朝市の先には、かつての青函連絡船の岸壁があって、函館市青函連絡船記念館摩周丸という施設があって、かつて青函連絡船だった摩周丸が係留され、記念館として公開されている。

本州と北海道を結ぶ重要航路だった青函連絡船。産業遺産としていつまでも青函連絡船時代を語り伝える施設としても貴重なものだ。

で、この摩周丸の前の広場で、だいぶ前から工事が行われていた。
ちょっとした広場になっていて、かつての連絡船で使われていた錨がモニュメントになっていた場所だ。

連絡船前広場でも整備しているのかなと思っていたが、この日見たら工事はほぼ終わっていて、何やら係船岸壁のようなものが出来あがっていた。

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 摩周丸近くにできた新しい岸壁。

一体何ができたのだろうとググってみたら、『函館港若松地区クルーズ船岸壁』というのができたらしい。
ここに4万トン級のクルーズ船が寄港することになるようだ。

(平成30年度 報道発表資料 函館開発建設部)

ここに『にっぽん丸』などクルーズ船が来るようになれば、寄港地として乗船客でにぎわうことになるのだろう。

結構なことだと思っていたら、別の資料を見て愕然。

(平成29年度 報道発表資料 函館開発建設部)

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 クルーズ船寄港時の函館港若松地区クルーズ船岸壁のイメージ。

何なんだこの摩周丸を覆い隠すような大型船の配置は。

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 摩周丸から港は見えなくなるね (´・ω・`)

摩周丸から港を見えなくするように壁を築かせる、その費用は国に請求する。

・・・どこかの国の某大統領の政策みたいですね。

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クルーズ船の岸壁を作るのはいいが、もうちょっとマシな場所はなかったのか。

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 無造作に置かれた青函連絡船の錨。

自然一流、施設二流、料理三流、サービス四流、関係者意識五流

冒頭の言葉だが、頭をよぎった。

観光客の増大もあって、ホテルや商業施設の建設ラッシュの函館駅周辺。
行政、デベロッパー、様々な事業が目白押しだ。

来年1月には、函館駅前である大門地区の、唯一の大型商業施設である棒二森屋が閉店する。

こんな中で函館駅の横に新たに商業施設がオープンするようで、骨組みも出来上がって工事中だ。
既存の商業施設が採算割れで撤退し、新たな商業施設が入れ替わりに進出する。


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 閉店する大門地区唯一のデパート、棒二森屋。

函館市民からは見放されて久しい大門地区。
周辺はガラガラの有料駐車場ばかり。
少しは無料駐車場として開放すれば、地元函館市民もやって来るのだろうが、関係者にそういう気は無いようだ。

もし、行政と民間が一体になって函館レトロ地区として整備すれば、世界的にもすばらしい観光地として認知されるだろう。
函館という街はそれほどすばらしいものを持っていると私は思う。

しかし行政も民間も、それぞれの思惑で、てんでバラバラに開発を行っているのが現状だ。

関係者意識五流

これからどう変貌するのだろうか。この函館大門地区は。

〜最後までお読みくださいましてありがとうございました。

タグ:北海道旅行

posted by pupupukaya at 18/11/08 | Comment(0) | その他
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