気付けば、オーストラリア旅行出発まであと4週間を切っている。
週末ごとに色々準備は進めているのだが、そろそろ本腰を入れなければ。
なんせ、まだ宿の確保もしていないのである。
7月に大した考えのないまま買っていたJALの航空券。
あの頃はまだ先の話と高をくくっていた。
先月あたりからぼちぼちと準備を始めて、あそこへ行きたい、ここも行きたいと計画を練って、スケジュールもばっちり決めた。
思いのほか大旅行になってしまった。
ところが、いざその日が近づいてくると、不安感が増してくる。
こんなことやっていていいのだろうか、疑問を感じるようになる。
オーストラリアよりずっと難関のロシアとかインドも1人で行ってきたじゃないかとわかっているのだが、この湧いてくる不安感は何なのだろう。
今回だけじゃなく、海外旅行の前はいつもこんな感じになるのだが、年々ひどくなってくるような気がする。
旅行前は情報収集もかねて、ネットでこれから自分が行くところの旅行記などを探して読んだりしている。
これから行く未知の世界の、先に行かれた先輩方の旅行記は大変役に立つし、大いに勇気づけられたものだ。
で、今回もまたネットで色々情報収集をしている。
シドニーやメルボルンといった大都市の旅行記ならばいくらでも出てくるが、今回私が旅行するルートの旅行記を探してもなかなか見つからない。
あまりメジャーなルートではないようではあるが、例えばアデレードからメルボルンまで乗る予定のジ・オーバーランド号についてググってみても、乗車記と言えるものは少ししか見つからなかった。
それでも役立つ貴重な情報で、ありがたい。
しかしこのジ・オーバーランド号、そもそもクルーズ列車だし、始発から終点まで乗り通すだけなので不安の要素はほとんど無い。
オーストラリアでの鉄道旅行はあまりメジャーではないのだろうか。
超豪華列車であるインディアンパシフィック号の乗車記ばかりで、それ以外の列車の乗車記は本当に少数だ。
試しに『ジ・オーバーランド 旅行記』でググってみると、まだ乗ってもいない私のブログが4番目に表示される。
このあたり、いかにこの列車についての記事が少ないかおわかりいただけると思う。

なぜか4番目にこのブログの記事が出る。
それでも先輩方の旅行記が読めただけでも大いに参考になった。
もう1つ乗車する列車は、ブロークンヒル・アウトバック・エクスプローラー。
これはシドニーからブロークンヒルまで乗車する列車だが、こちらの乗車記は今のところ皆無。
週1のみ運転のローカル急行列車だし、行先がブロークンヒルという小さな町なので、普通の旅行者が乗るような列車ではないだろう。
でも、オーストラリアは多くの日本人が行っているし、ワーキングホリデーや留学で行っている人も大勢いるのだから1つくらいは乗車記があるだろうと探したが、いまだに見つかっていない。
英語で検索すれば若干出ては来るが、それでも少ない。
何だか秘密のベールに包まれた列車のような感じだ。
ブロークンヒルという町も、インディアンパシフィック(略してインパシ)の長時間停車駅としての情報ばかりである。
日本にはいわゆる鉄道ファンと呼ばれる人がわんさかいるが、彼らの興味は大半は日本国内の鉄道が対象である。
海外の鉄道に目を向ける、いわゆる『海外鉄』というのは、鉄道ファンの中でも少数派だ。いや少数派どころか、ひとつまみしかいないんじゃなかろうか。
それが証拠に、例えば大きな書店には鉄道書コーナーがあるが、多くは日本国内のを対象にした物ばかりで、海外を対象にした物はまず無いはずだ。
鉄道雑誌でも、海外ものを特集にした回は売れないというのが定説となっているようだ。
(その点鉄道ジャーナルはエライ)
それにつけても鉄道ものはインパシの乗車記ばかり。
普通の旅行記でも、シドニーやケアンズに着いて、いいホテルに泊まって、レストランで美味しいもの食べて、連れがいて、そんないかにもリア充然した旅行記ばかり。
私とは旅行スタイルも目的も異なるので、別に羨ましいとは思わないが、そんな旅行記を見ていると思う。
何やってんだろ俺は ○| ̄|_ ...

ネットでもインパシばかり目立つ。
今月に入ってから英語の勉強も細々と始めている。
とは言っても、現地で流暢に話せるには程遠い。
事前に頭を英語脳に準備しておくのが一番の目的だ。
いままで数々1人海外旅をしてきたが、実は語学ってさほど重要ではないことは経験で分かっている。
最低限の単語や、挨拶言葉を覚えていればそれで事足りる。
必要なのは語学力ではなく、自分の言いたいことを相手に伝える能力、相手が言いたいことを察する能力、この2つだけである。
だから言葉についてはそれほど不安はない。
あとは天気かなあ。
天気なんて誰の力でもどうにもならないしね。
どうにもならないことは心配しない。
は〜、不安がなあ・・・
漠然とした不安。あと旅行に出るのが億劫になってきた。
こういう症状を『トラベルブルー』と言うようで、調べると素人よりも旅慣れたベテランの方がこういう症状になりやすいらしい。
色々知っているだけに、不安の要素もそれだけ多くなるということか。
まわりで海外1人旅なんてやっているのは自分だけだからなあ。
トップランナーの孤独って、こんな感じなんだろうか。
【2018年オーストラリア旅行の記事一覧】
- 2018年オーストラリア旅行記17 メルボルンから帰国まで
- 2018年オーストラリア旅行記16 トラムの街メルボルン
- 2018年オーストラリア旅行記15 ジ・オーバーランド号メルボルンまで
- 2018年オーストラリア旅行記15 ジ・オーバーランド号に乗車
- 2018年オーストラリア旅行記14 アデレードの午後はビールで
- 2018年オーストラリア旅行記13 国立鉄道博物館
- 2018年オーストラリア旅行記12 とりあえずアデレード
- 2018年オーストラリア旅行記11 アデレードまで7時間の旅
- 2018年オーストラリア旅行記10 ブロークンヒルその2
- 2018年オーストラリア旅行記9 ブロークンヒルその1
- 2018年オーストラリア旅行記8 ブロークンヒルまで
- 2018年オーストラリア旅行記7 ブロークンヒル・アウトバックエクスプローラー
- 2018年オーストラリア旅行記6 ブルーマウンテンズと再びシドニー
- 2018年オーストラリア旅行記5 ブルーマウンテンズへ
- 2018年オーストラリア旅行記4 シドニーその2
- 2018年オーストラリア旅行記3 シドニーフェリー
- 2018年オーストラリア旅行記2 シドニーの電車
- 2018年オーストラリア旅行記1 シドニーまで
- オーストラリア出発1週間前
- 2018年はオーストラリアに行きます(ETAS登録編)