2005年 特急利尻で稚内へ 2

稚内駅の北側にある日本最北端の線路を写真に撮る。
ここもすっかり観光名所になったようだ。

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 最北端のホーム端には「日本最北端の駅」の看板が立つ。

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 最北端の線路の看板と車止め。昔は先にある港まで線路が伸びていた。

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 最北端の線路と特急利尻。

列車から降りた人たちはすぐに駅前からバスや徒歩でフェリーターミナルへ行ってしまったので、すぐに静かな駅になる。

待合室にある「そば処宗谷」は日本最北端の駅そば。ここも夜行利尻早朝から営業して、特急利尻の客を待っている。
明るくてきれいな駅内はいつも美味しそうなツユの匂いが漂っている。

まずはこの名物の立ち食いそば屋で月見そばといなりを食べる。

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 待合室の立ち食いそばも、利尻を待ち受けて営業している。

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 立ち食いそばのカウンター。

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 月見そば(320円)といなり(50円)。ナルトが2枚載るのが昔からここの特徴。

ここの立ち食いそばは古くからやっているように見えるが比較的新しく、この店ができたのは1990年頃と記憶している。
いまはどうなのか知らないが、当時はJR直営店舗だった。

列車の利用者よりも町からのお客の方が多く、列車のない時間でも繁盛している。
珍しくコーヒーも置いていて、地元の人たちのサロンと化していることもある。

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 利尻の乗客が去って静かになったコンコース。

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 待合室の窓から。

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 改札口からホームを見る。


 ◆ 稚内 6:38 【4326D】 6:55 抜海

稚内から6:38発の始発列車で抜海まで行くことにする。車内の私以外の乗客は旅行者らしい2人だけで発車した。
次の南稚内で高校生が2人乗ってきた。

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 6:38発名寄行。稚内駅の始発列車。

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 転換クロスシートが並ぶ車内。

南稚内を出て市街地を抜けると丘陵地帯を行く。笹と疎林だけの丘を縫うようにして1両だけの列車は走る。 

稜線が丸みを帯びた特徴ある宗谷丘陵は周氷河地形といわれ、大昔このあたりが氷河に覆われていた時代の名残なのである。
かつては大密林に覆われていた宗谷丘陵は明治以降の相次ぐ山火事で今のような笹原となったという。 

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 日本海と利尻富士を望む。

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 一面笹の宗谷丘陵を行く。人家は全く無い。

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 防風柵と利尻富士。

無人の笹原を過ぎて人家や牧場が見えてくると6:55、抜海に着く。ここで列車を降りる。
列車が発車していくと、「ホーホキョ」とウグイスの鳴き声が聞こえるだけの静かな駅になった。

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 抜海で列車を降りる。降りたのは自分1人だけ。

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 1両の列車は抜海を発車して行った。


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 抜海駅の駅名標。

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 抜海駅のホームと木造駅舎。

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 木造駅舎は長いこと風雪に耐えてきた風格がある。

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 抜海駅のホーム側出入り口。

抜海駅は古い木造駅舎が残っている。無人駅だが、待合室のベンチには座布団がかけられ、駅ノートには遠くから訪れた旅人のメッセージがびっしりと書き込まれていた。 

いつまでも残ってほしいものだが、厳しい気象条件の土地なので古い建物はいつ潰れてもおかしくない。
もっとも昔の建物なので、現代の建築物よりは丈夫に建てられているかもしれない。

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 旧改札口上には似合わないキティちゃんの時計が掛かっていた。

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 駅ノート。

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 駅舎の正面側はリフォームされていた。

3へつづく


posted by pupupukaya at 18/04/01 | Comment(0) | 道北の旅行記
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