2006年 さようなら 夜行オホーツク&ふるさと銀河線 6

 ◆ 北見18:08 【特急オホーツク8号】 22:36 札幌

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 1番ホームは網走行普通列車を待つ人々。

北見からは、18:08発の特急オホーツク8号で札幌に帰る予定である。
1時間と少々の時間があるので、どこか食事する所でもと、夕暮れの北見の町へと歩いてみる。

この時間は商店街はどこも閉店しており、歩いている人もほとんどなく静まりかえっている。
アーケードの照明だけはやたらと明るい。駅横の東急デパートの地下食品売場をのぞいて見るが、こっちも見事に閑散としている。 

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 北見駅の夜景。

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 寂しい北見の町の様子。

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 アーケードは明るいが人通りはほとんどない。

どこへも行きようがなく、一回りしただけで駅に戻る。駅そばも駅弁の売店もすでに閉まっている。PM7:00まで営業と書いてあるが、日曜は午前中のみ営業の日があると張り紙がしてあった。

キヨスクだけは開いていたので、粉末のオニオンスープとオニオンスパイスというのを買う。

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 駅コンコース。

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 北見駅は自動改札ではなく、昔ながらの改札風景。

18時頃になって、オホーツク8号の改札が始まる。

結構乗る人は多く、1番線ホームの特急の乗車口の前には列ができる。
自由席じゃないので別に並ぶ必要はないと思うが、皆さん律儀に並んでいる。持っている指定券は21号車。21両編成の列車が来るわけではなく、増結した車両が21号車、22号車とつけているだけ。 

夜行オホーツクが廃止になれば、18:08発特急が札幌行の最終列車ということになる。今までは、この列車に乗り遅れても、まだ夜行があると安心していたのだが、夜行が廃止になると少し心細いことになる。

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 札幌行オホーツクを待つ人々。

オホーツク8号は、3両増結して7両編成で入ってきた。
時刻表の編成表では4両となっているが、常に1〜2両増結しているのである。停車時間が短いのであたふたと乗り込む。

指定された席は一番奥の座席だった。網走から着いた車内は、まるで回送列車のようだったが、北見でたくさん乗ったのでなんとか特急らしくなる。それでも空席はまだたくさんあった。

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 オホーツクの乗車口。

デッキとの仕切りの自動ドアは、今は自動ドアはほとんどセンサー感知になったが、めずらしくマット方式のものである。
マットにきちんと乗らないとドアが開かないので、戸惑う人が多い。片足がマットに着いてないと、人がいてもドアが閉まるので危なっかしい。

留辺蘂を発車したところで車内販売が回ってきた。
駅弁はないかと尋ねたが、売切れだと言う。遠軽で『かにめし』を積むと言うので1つ予約する。

外は真っ暗で、窓の外を見ても自分の顔が映るだけ。北見から札幌まで4時間半もこの暗闇と付き合うのはちょっとしんどい。こんなことだろうと札幌から持ってきた本を読みはじめる。 

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 北見から席が埋まった車内。

もうすぐ遠軽に着く。ここで列車の進行方向が変わるので、おなじみ座席の回転作業をしなければならない。

前後の客と交渉しなければならないので結構面倒なのだが、今回は一番端の席なので遠軽に着く前に、ひょいと座席を回転させる。座ると前面が壁の席になってしまった。

遠軽駅に停車していると、隣の線路に網走行きの『オホーツク5号』が入ってきて先に発車していった。 

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 遠軽駅夜のホーム。

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 遠軽でオホーツク5号と交換。

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 増結21号車。21両連結ではない。

遠軽を発車してから、車内販売員が予約してあったかにめしを持ってきた。
「飲み物は?」と聞かれ、ビールを1つ頼む。弁当は経木の折に詰められてまだ温かかく、このしっとりとした感じが良い。

駅弁にはやっぱりビールだな。日曜の朝出る列車なんかに乗って、どうせ着くのは昼だからと、朝から飲むビールが実は一番うまかったりするのだが。

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 車内販売で買ったかにめしとビール。

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駅弁を食べてまた本を読んだりしてるうちにあっという間に旭川に着く。

「自由席は多くの方が乗ってきますので座席は譲り合ってご利用ください」と車掌のアナウンスがある。
ホームの自由席のところには大勢並んでいる。指定席のこの車両は降りる人が若干いたくらいで、乗ってくる人はいない。静かなものだ。

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 旭川駅。札幌までもう一息。

深川を過ぎたあたりからもの凄い積雪量になってきた。きのうの吹雪でだいぶ積もったようだ。

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 滝川駅に停車。

滝川・砂川・美唄・岩見沢と停まるごとに自由席の方は乗車があるようだ。指定席の方にも自由席の客が迷い込んでくる。 

岩見沢で札幌に戻るらしい2人連れが乗ってきた。

「わーこれ、オホーツクだ」
「チョー懐かしい、実家が網走なのー」

の言葉を残して自由席の方へ消えていった。

昨夜、寝台車の窓から見た町の景色は、北の新天地に一歩一歩近づいているような、そんな新鮮な感じがした。全く同じ所を列車は走っているはずなのだが、今はいつも通過している見慣れた町にしか見えない。寝台車からみたあの風景は幻影だったのだろうか。 

列車はまもなく終着駅札幌に到着し、今回の旅は終わりとなる。

今後同じルートで列車で旅立つことはもう叶わない。
夜行オホーツクはまだあと1ヵ月近く走り続けるし、流氷シーズンは臨時列車として復活するが、それでも再び乗ることはおそらく無いだろう。

この列車が終着駅札幌に着けば、ふるさと銀河線も、夜行オホーツクも、もう心の中でしか走ることはない。

さようなら。それと、長い間本当にありがとう。

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 札幌に到着。

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 北見から4時間半乗って来たオホーツク。

〜おわり

 ◆リメイク版あとがき

2006年3月のダイヤ改正で、利尻、オホーツクの夜行列車は臨時列車化とされましたが、夜行利尻は2007年9月、夜行オホーツクは2008年3月が最後の運転になりました。

このダイヤ改正が発表されたとき、両夜行が臨時列車化されると知って、結構ショックでした。

本州の夜行列車は90年代後半から次々と廃止され始めましたが、北海道は広く、昼間の特急が高速化されても時間はかかり、夜行列車は安泰だと思っていたからです。

何よりも、週末の夜に思い立って旅行することができなくなりました。
週末は天気だからとか、つらいことがあったから旅に出ようと飛び乗ったのが夜行列車でした。

釧路行の『まりも』、青森行の『はまなす』は2006年のダイヤ改正で残りましたが、両列車も既に過去のものです。

ふるさと銀河線も廃止から12年。
たまに車で沿線を通ることがありますが、線路は既に撤去されて久しく、所どころに廃線跡を残すだけになっています。

このたび、過去の画像や文章を引っ張り出して見ると、あの当時の記憶がよみがえって、今夜あたり夜行オホーツクでふるさと銀河線に乗りに行こうかなあ、なんて気が沸き起こったりします。

いかん、いかん。
もう夜行列車もふるさと銀河線も無いんだ (^^;

〜最後までお読みくださいましてありがとうございました。


posted by pupupukaya at 18/03/24 | Comment(0) | 2006年の旅行記(リメイク版)
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