2017年 山陰本線とサンライズ出雲旅行記3

◆2日目 博多〜小倉〜門司港〜下関〜長門市〜東萩

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 博多〜東萩間のルート。(地理院地図より作成)

旅先の朝は早い。今日は6時前に起きた。

7:28発の快速に乗る予定なので、7時過ぎにはホテルを出たい。
8時半過ぎの列車でも山陰本線の列車には乗り継げるのだが、門司港へ寄ってみたいので1時間以上も早く出るのだった。

昨日、博多駅のスーパーで買っておいたパンといなりを朝食にする。

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 朝食の九州風味いなりとロングホイップ。

ホテルをチェックアウトして博多駅へ。

改札口に着いたのは7:16だった。
改札口上の発車案内を見ると、小倉行快速は7:18発とあった。時間を間違えた?

あとで時刻表を見たら乗る予定にしていた7:28発の快速は『土曜・休日運転』とあった。

最初からこれで大丈夫なのかオイ ヾ(--;)

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 成田空港までの長旅は博多駅北改札口からスタート。

気付いたときに走れば間に合ったかも。

まあいい、7:31発の特急にちりんシーガイア7号があるので、それで小倉まで行く。
改札口横にあったみどりの窓口で小倉までの特急券を買った。510円。
余計な出費になったが、小倉には予定より早く着くので門司港での滞在時間が増える。

時は金なり。


◆ 博多 7:31【にちりんシーガイア7号】8:31 小倉

ホームに行くと、特急の乗車口はどこも長蛇の列ができている。この列車の小倉着は8:31、時間からして通勤特急といったところ。並ぶ人もいかにも通勤という人ばかりだった。

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 にちりんシーガイアの自由席は長蛇の列。

列の最後につく。小倉までは1時間。立ちっぱなしも覚悟したが、窓側の席に座れた。
発車間際に続々と乗ってきた。
吉塚、香椎と停まるごとに大勢乗ってきて満席になった。デッキには立つ人も見える。

赤間を発車したあたりで車掌が車内改札に来た。
特急の定期券を持っている人がほとんどで、隣の人も定期券を見せていた。

停車駅の多い特急なので、案の定特急券を持たずに乗っている人が多い。
その度に車掌さんは行先を聞いて端末を操作して特急券を売る。次の駅が迫っているので車掌さんもやきもきだろうな。

折尾で降りる人が多いが、乗ってくる人も多い。隣の人も入れ替わった。
次の黒崎も降りる人が多い。小倉まで乗り通す人は意外と少数派だった。
考えたらこの区間は新幹線なら僅か16分。こちらは1時間かかる。博多から小倉までなら断然新幹線だろう。

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 小倉に到着。


◆ 小倉 8:36【1150M】8:52 門司港

小倉では門司港行普通列車に乗り換える。
こちらはラッシュも終わったのか、乗客は数えるほどしかいなかった。

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 門司港行はがら空きだった。

門司から門司港までは、時刻表の路線図で見ると支線のように見えるが、こちらがれっきとした鹿児島本線である。

門司で分かれる関門トンネルが開通したのは1942(昭和17)年。それまでは関門連絡船が本州側の下関と九州側の門司を結んでいた。門司とは今の門司港駅のことである。トンネル開通とともに今の駅名に改められ、それまで大里駅であった駅が九州側の新たな玄関口として門司と改められた。

このように由緒ある路線なのだが、車内も車外もなんだか錆びついてしまったような印象を持った。
北海道ならば室蘭に似ているなとも思った。

小倉から16分で終点門司港に着く。車内の乗客は私一人になっていた。

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 門司港に到着。


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 門司港駅の頭端式ホームと0哩標。

門司港駅は終着駅らしく頭端式のホーム。
ルネッサンス風の木造駅舎は1914年(大正3年)に現在の駅舎に建て替えられたときのまま使われている。

私の持っている乗車券では門司〜門司港間が区間外乗車になるので、改札口で210円を払って出る。

駅の外に出ると、木造駅舎は工事のために完全に覆われていた。
駅舎は2019年まで保存修理工事中なんだとか。

残念(´・ω・`)

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 門司港駅の木造駅舎は残念ながら工事中。

2019年完成したら、大正時代の姿が復元されるそうだ。
また次回ね。

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 旧駅の面影を残す駅入口。

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 関門連絡船通路跡。

駅舎は見ることができなかったが、駅前は古いビルが健在で、大正ロマンを感じるような街並みになっている。
駅から歩いて一回りしてきた。

通りは人も車も少なくて静か。
ここは九州の玄関口としてすべての拠点だったところ。
戦時中に関門トンネルが開通してから拠点は小倉へ、博多へと行ってしまい、すっかり錆びついてしまったかのようだ。
そのおかげで、今になって門司港レトロという観光地となった。

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 レトロな建物が並ぶ門司港駅前。

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 大正ロマンを醸し出す街角。

昭和戦前から時が止まったような一角が現れて立ち止まると、ふと昔の白黒映画の中を歩いているような気持になった。

人を見ないのになぜか人懐っこい。門司港はそんな不思議な空間だった。
門司港は次回来ることがあればもっとじっくりと歩きたいと思った。

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 関門海峡と関門橋。

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 バナナマンの人形。門司はバナナの叩き売り発祥の地なんだとか。

30分ほどでひと回りして駅に戻って来た。
駅近くには九州鉄道記念館や門司港レトロ観光列車の乗り場があるのだが、今回は時間が無くて行けなかった。
次回来た時に。


◆ 門司港 9:40【2335M】9:47 門司港

こんどは門司まで戻り、そこから下関まで行く。
久留米行4両編成の列車はオールロングシート。この車内はすいていた。
バックパックを背負ったまま腰掛け、わずか2駅。

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 門司港から出発する。



◆ 門司 9:53【5144M】10:00 下関

門司で乗り換える。ここから下関までの1駅は山陽本線になる。

ホームに入って来た下関行の電車は、なんと国鉄形の415系電車。九州電化の際から走っている交直両用電車である。
北海道の711系電車ですら既に廃車になっているのに、こんなところで国鉄形電車に出会うとは思わなかった。

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 門司からは415系電車で関門トンネルをくぐる。

乗るのは1駅7分間だけだが、ボックス席が空いていたのでそこに座る。
走りだすと音といい振動といい、うーん国鉄形。あまりにも堂々とした走りっぷりに感動してしまった。

考えたら九州は交流電化、関門トンネルと本州側は直流電化で、その交直セクションが門司駅の手前にあるためにこの区間は交直両用電車である必要がある。
高価な交直両用電車などあまり新製したがらないのだろう。

同じように駅間にセクションのある羽越本線村上〜酒田間では電化区間だが普通列車はすべて気動車である。
この次来るときは関門トンネルの列車は気動車に置き換わっていたりして。

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 下関に到着。

下関からは山陰本線になる。
向かいのホームには岩国行の2両編成が停まっていて、この電車から乗り換える人が多かった。
妙に鮮やかな黄色一色。この黄色い電車は115系でこれも国鉄形だ。

黄色い岩国行2両編成に立ち客を乗せて発車していった。ずいぶんとケチくさい電車を走らせること。

下関の乗り換え時間は35分、外に出ようと思ったが、大したものもなさそうなのでホームで待つことにした。
地下道のところにセブンイレブンがあったので何か買っておこうと入る。
『とらふくひれ酒』というのがあって下関らしいので1つ買った。515円。

山陰本線のホームは9番。まだ30分も前なので、ホームには3人くらいしかいない。
ホームでぼんやりと列車が来るのを待つ。

昔、ブルートレインのさくら号に乗って長崎へ行ったときに、下関で機関車交換の停車中にホームの売店で駅弁を買ったっけなあ。そのホームの売店は今は無く、駅弁すら無くなってしまった。

ホームは少しずつ人が集まって来た。ホームの乗車口のところに立っていると、自分の後ろに何人かの列ができた。



◆ 下関 10:35【828D】12:31 長門市

10:25に仙崎行の列車が入って来た。

1両だけって(-_-;)

車両はキハ40のワンマン列車。昔ながらのボックスシートだった。
それでも車両はリニューアルされていて、冷房が付けられたほか、窓のサッシが新しくなっていて、上段は開くが下段が固定窓になっている。

しかしこの車両、一番新しいものでも製造から軽く30年以上も経っている。
JR北海道ですら、そろそろ取り換えの話が出てきている。

JR西日本はまだまだ使うつもりなのかね(^^;)

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 下関からの仙崎行828Dはキハ40単行だった。

車内はすべてのボックスと車端のロングシートに何人かというほどの乗車率。
次の幡生で結構乗って来た。ジャージ姿の中学生が多い。

幡生からは山陰本線になる。単線でローカル線といった雰囲気。『本線』と言っても、幡生から益田までの区間約160kmは普通列車しか走らず、実質ローカル線でしかない。

2003年に今回と全く同じルートで博多から東京まで移動したことがあって、その当時は小倉から米子まで特急『いそかぜ』に乗ったのだが、その特急もいつの間にか無くなっている。

停まる駅ごとにジャージ姿の中学生(それも男子ばかり)が乗り込んでくる。部活動なのかわからないが、車内は賑やかになってきた。
彼らは相席を嫌って、通路に立ったままボックス席には座ろうとしない。ひじ掛けに腰掛けたりするくらいなら座ればいいのに。それにしてもうるさいこと。

そんな彼らも吉見で全員降りた。車内は静かになる。
ここから先は降りる人ばかりで、車内はだんだん寂しくなっていった。

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 駅ごとに乗客が減って行く。小串駅。

小串を過ぎたあたりから海岸沿いを走るようになる。
昨日までの台風の影響か波が高い。空も雲が覆っていて、冬のような風景だ。

それでも手付かずの自然の海岸は美しい。
山陰本線はずいぶんと良い所に線路を敷いたものだ。

それに海の見え方が良い。

山の中を走っていて、突然オーシャンビューが開けるのが憎い演出だねえ。

日本海はオーシャン(大洋)ではないけどね(^^)

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 オーシャンビューその1 小串〜湯玉間。

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 オーシャンビューその2 阿川〜長門粟野間。曇り空なので色彩はいまいち。

手付かずの海岸線が多いということはそれだけ人口が少なく過疎ということで、鉄道の経営的には厳しいところなのだが。
これだけの景色がありながら特急列車も無く、観光列車も走らせず、遅くて不便な普通列車ばかりというのは勿体ないなあ。

TWILIGHT EXPRESS 瑞風(トワイライトエクスプレスみずかぜ)はこの路線を走るが、普通の人が乗れねーじゃん。

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 1両なのでこれが全ての乗客。

混んでる列車には乗りたくないが、あんまり空いているのもちょっと寂しい。
空きボックスばかりが目立つ1両だけの列車は長門市に着いた。
この列車は仙崎行で、長門市から1駅だけの支線に乗り入れる。仙崎まで往復してきても良かったのだが、何となく長門市で降りてしまった。

長門市からは東萩行の臨時列車があるので、それに乗り換える。

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 長門市に到着。

改札口で乗車券を見せると、駅員は券面の経由地を指でなぞって確認した。

駅員「すごい切符ですね」
私「ええ、サンライズ出雲に乗ってみたくて」

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 長門市駅の駅舎。

長門市駅からは美祢線と仙崎支線が分岐する。
ジャンクションとなるので、それなりに大きな駅かと思っていたが、意外と小じんまりした駅で、待合室にはベンチがいくつかと売店があるだけ。
駅前も何も無いところだった。

今日はたまたま臨時列車がある日だったが、そうでなければこの駅で2時間も過ごすことになっていた。

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 長門市駅の待合室。


◆ 長門市 12:57【8594D】13:34 東萩

腹が減って来たので、売店でお茶と『バナナン』というお菓子を買って改札を通る。
12:57発の列車は改札口上の発車案内では益田行と表示されていた。

今度の列車はキハ47のワンマン2両編成。
列車の行先表示は、ここも益田と表示されている。東萩行じゃなかったのかこれは。

もしかして東萩から先は時刻表に載っていない臨時列車か。

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 益田行き臨時列車8594Dはキハ47の2両編成。

長門市と益田の間は、山陰本線の中で一番の閑散区間である。

長門市から東萩まで行くのに、1日に普通列車が8本しか運転されていない。
しかも長門市発の上り列車は9:10発の次が14:34である。

北海道のローカル線もびっくりの閑散ダイヤ。

当初乗り継ぎの計画を立てていた時は長門市で2時間もどうしていようかと思っていたのだが、新しい時刻表を見たらちょうど旅行日の日にだけこの臨時列車が運転されていた。

2017年10月の運転日は、10/10〜15・21・23〜26となっている。平日だったり休日だったり、どういう人を対象にしているかよくわからない列車だ。

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 車内はこのとおり。

2両編成の車内は悲しいほどにガラ空き(ノ_・、)

1両目は数人乗っているが、2両目は私一人だけ。まるで貸し切り列車だね。

折角だからビールでも飲みながら駅弁を食べたいところだが、そんなものは売っていないし。
山陰本線は、この先出雲市まで駅弁を売っている駅は無い。

売店で買ってきたバナナンはバナナの香りがする饅頭だった。
初めて見たので買ってみた。このあたりで作っているのかと裏をみたら、住所は大阪府門真市とあった。

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 長門市駅の売店で買ったお茶とバナナン。

さっき下関駅で買った、とらふくのひれ酒を飲んじゃおうかなとも思ったが、さすがに平日の昼間だし、それに萩では歩いてあちこち回るのでやめておく。

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 オーシャンビューその3 飯井〜三見間。青空が出てきた。

長門市からの車窓は、またまたオーシャンビュー。
1両貸切列車からの風景なのである。

ある意味トワイライトエクスプレス瑞風よりも贅沢かもしれない。

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 オーシャンビューその4 玉江〜萩間。

東萩の1つ手前の萩駅は立派な木造駅舎。
駅舎が登録有形文化財に指定され、中は鉄道の父・井上勝記念室となっているので鉄道旅行ならば立ち寄りたいところだが、今回は時間が無いのでパス。次回は必ず・・・

次回ばっかりだな(^^;)

東萩に到着。萩市の代表駅はこちらの東萩になる。
東萩駅のホームにはそこそこ乗客が立っていて、私と入れ替わりに乗り込んで行った。

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 東萩に到着。

改札口で乗車券を見せる。今度はなにも言われなかったが、駅員に頼んで下車印を押してもらった。

さて、東萩から先は時刻表に無い臨時列車のはずなのだが、と思って待合室にあった時刻表を見ると13:54発益田行とあった。
この列車は東萩が終点とばかり思っていたが、東萩からは列車番号を1568Dと変えて、そのまま定期列車になるのだった。

〜4へつづく



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