2017年 山陰本線とサンライズ出雲旅行記2

さて、2年半ぶりの博多。時刻はまだ3時前。
どこに行こうかと出発前にあれこれ検討したが、とくに行きたいところもなく、新幹線に乗ってみることにした。

博多駅からわずか1駅、8分間で着いてしまうが、格安で新幹線に乗れる区間がある。
博多から博多南まで片道300円。
もとは新幹線の車両基地に駅を併設して、回送列車を客扱いにしたものだった。

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 博多駅博多口とJR博多シティ。

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 博多駅の新幹線コンコース。

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 博多駅新幹線ホームとひかりレールスター700系。

コンコースには博多南行の表示はなくて迷ったが、ホームの階段のところに表示を見つけた。
14番線の博多南行は700系ひかりレールスターだった。

車内はがら空き。指定席車両も自由席として開放されている。
指定席車両はサルーンシートと宣伝している2列+2列シート。グリーン車のようにゆったりしている。

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 博多→博多南の乗車券と特急券。

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 指定席者は2列+2列のサルーンシート。

発車時刻になり、静かに走り出す。乗り心地は新幹線。いい気分だ。
鹿児島中央に向かう本線と別れると、あっという間に博多南に着いた。

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 博多南に到着。

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 博多南駅の入口。

新幹線で着いたと言っても何があるわけじゃない。
駅前はベストリアンデッキになっていて、横にビルがある。
前にこのビルの屋上から新幹線基地が一望できると聞いたことがあって、ビルに入ったら全館工事中だった。

どこにでもある通勤駅といった感じ。
折り返しに33分の時間があるがどこにも行きようがない。

階段を降りたところに文具屋があったので、忘れてきたミニノートとボールペンを買った。
そのあとは隣りにあったドラッグストアをブラブラと見て駅に戻る。

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 博多南駅の改札口。

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 博多南駅のホーム。

ホームにはさっき乗ったひかりレールスターが停まっていた。
行き先は『こだま 岡山』とあった。
また博多に戻る。

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 ホームと反対側は新幹線の車両基地。

博多駅に戻ってきたのは4時近く、札幌ならばそろそろ薄暗くなってくる時刻だが、九州はまだ明るい。
どこかで1杯やってからホテルに戻るつもりでいたが、1杯やるにはまだ早い。
100円バスで天神の方へ行ってみようかとも思ったが、戻るのが面倒だ。

そういえば思い出した。JR博多シティの屋上にトレインビュースポットがあるらしい。
さっそく行ってみる。一番上の階がレストラン街になっていて、そこからさらにエスカレーターで屋上へ上がると『つばめの杜ひろば』という屋上庭園になっていた。

鉄道神社があったり、常設のミニSL(つばめ電車)も走っていて、なかなか楽しい。

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 JR博多シティ屋上の展望テラスから。

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 つばめ電車が走る。1人で乗る勇気はないな。

トレインビュースポットはどこにあるんだろうと思ってウロウロしていたら、もしやと思った通路を行くと奥に窓があった。
L字状になっていて分かりづらい。けど、あまり人が来ないのでゆっくりと見ることができる。

カメラを構えだまま20分くらいずっと立っていた。あまり頻繁に列車が出入りするわけではないが、ここは楽しいね。
こういうところは1日中でも居たい。

たまに人が現れて、こんな所あったんだーみたいにして去って行く。
意外と女性が多かった(^-^)

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 列車展望スペースは知る人ぞ知る?

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 博多駅真上60mからの列車展望スペース。

さて今度は博多駅に戻る。明日から使う乗車券を買わなければならない。
サンライズ出雲に乗るため、山陰本線と伯備線経由で成田空港まで。
窓口で説明するのが面倒なので、紙にルートを絵で書いて「これで成田空港まで」と言って差し出した。

値段は1万5810円、距離にして1404.5kmになる。JRの運賃は距離が600kmを超えた分の賃率が安くなるので、乗車券はできるだけ1枚になるようにしたほうが得だ。
これが出雲市〜成田空港間だと1032.8kmで1万2640円になる。
博多発と出雲市発の差額はわずか3000円ちょっと。2日かけて出雲市まで行くわけだから、青春18きっぷより安いね。

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 博多駅のきっぷうりば。

手にした乗車券の券面にある経由線を見ると
『経由:鹿児島線・山陽・山陰・伯備・山陽・東海道・総武・酒井』
となっていた。

最後の『酒井』って何だろう。酒井線?
成田空港支線って実は酒井線だった?

しかも乗車券のサイズは横長タイプ。自動改札機が通れないのはともかく、折らないと財布に入らない。
乗車券でこのサイズのを見るのは初めてだ。経由線が多いからか?

何だか謎だらけの乗車券だ。

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 福岡市内から成田空港までの乗車券。

無事乗車券も手に入ったので1杯やることにしよう。

出発前に九州出身の人に、福岡で何を食べたらいいか聞いてみた。
即「ラーメン」と返ってきたが「いや、ラーメン以外でさ」
そうしたら「もつ鍋」とのことだった。

ほかにも博多名物はいっぱいあるが、ここは言われたことに従うことにした。迷い始めたらキリがないというのもあるが。

スマホでもつ鍋の店を調べたら店はいっぱい出てくるが、さすがに鍋料理は2人前からしか無いようだ。
1人で鍋をつつくのもいないか、と思っていたら、1人前でもやっている店があった。

博多駅の横にあるKITTE博多の地下にある店。
店の前には赤提灯に『一人鍋』とあった。これはいい。

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 KITTE博多地下1Fの博多もつ鍋おおやま。

まだ5時前で、いつもならまだ仕事している時間だが、旅行中なので勘弁してもらおう。

店に入ると客は2人いるだけだった。
テーブルには衝立があって、なるほど一人鍋用だね。

もつ鍋と一品料理がセットになった『どんたくセット』というのにする。初心者には無難なところだろう。博多でもつ鍋を食べるのは初めてなのである。

鍋の味は味噌、醤油、水炊き風とどれにするか聞かれた。おすすめはと聞くと味噌味だというのでそれにした。
鍋の締めはちゃんぽん麺にするかご飯にするかと聞かれ、これもおすすめはと聞くと「私ならばちゃんぽん麺」と言うのでそれにした。
人に従ってばかりだが、わからないことはわかる人に尋ねるのが一番良い。

まずはプレモルの中ジョッキから。お通しに明太子が出た。

次に酢モツと辛子高菜。
酢モツはさっぱりしている。あんまり酸っぱくないね。

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 牛酢モツと辛子高菜、明太子はお通し。

そうしてメインの鍋が出てきた。ニラに火が通ってから召し上がってくださいとのこと。

具材はほかにキャベツと豆腐。
しばらく煮たててから小どんぶりによそう。
モツはトロッとするほど柔らかい。噛むと油が染み出してくる。スープもかなり濃厚だった。
うまいよ、これは。
人に言われたとおりにして良かった。

臭みも全くないし、モツが苦手な人でもいける。
モツだと知っていなければ脂身のようにも思える。
でもモツ嫌いの人って頑としてモツを食べるのを拒むからね。勿体ないね。

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 もつ鍋(味噌味)の登場。

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 牛もつはこんな感じ。

できるだけチビチビ飲んでいたビールだが、空になってしまった。
おかわりしようかと思ったが、焼酎にした。

このモツの濃厚さには焼酎の出番だろう。

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 追加の焼酎黒霧島ロック。

あー焼酎うまい。

鍋が汁だけになったころを見計らって、店員がちゃんぽんの麺を持ってきた。
麺を投入して煮込む。

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 〆めのちゃんぽん麺を投入。

このちゃんぽんがまた良かった。濃厚なスープとモツの油が絡んでうまーい。

焼酎も飲み干してフィニッシュ。
お会計はお通し込みで3466円。

博多でもつ鍋が食べられた。今回の旅行は幸先の良い出だしだな。
地元のの人に言わせればもつ鍋についていろいろ意見もあるだろうが、初心者なのでこれで満足だ。

私もジンギスカンについてだったら一家言くらい持っていますぜ。

ホテルに戻る前に駅の中にあるスーパーで酒と明日の朝食を買う。
ここからは節約旅行になる。

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 博多駅にあるスーパー。

駅の外に出ると夜景がきれいに見えた。酔った目では何でもきれいに見える。

駅前の夜景をいくつか撮影する。
夜景の撮影って意外と難しいのよ、これが。

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 博多駅の夜景その1。

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 博多駅の夜景その2。

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 博多駅の夜景その3。

しかし、人がい多いというか活気があるねえ。北海道とはえらい違う。
私なんかはこの人の多さにちょっと疲れてしまうんだけどね。

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 サンライズ出雲の寝台券(下)と明日から使う乗車券(上)。

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 また部屋で一杯やる。

ホテルの部屋に戻って、ちびちびと焼酎を飲んでいた。
おつまみにめんたいちくわを買ったけど要らなかったな。でも持って歩きたくないので食べてしまう。

明日は7:28発の快速列車から始まるので、7時過ぎにはホテルを出たい。
焼酎を1本開けたら横になった。

〜3へつづく


posted by pupupukaya at 17/11/04 | Comment(0) | 西日本の旅行記
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