◆8日目 5/4 デリー
今日が最終日。
いつもの旅行ならば、あー帰りたくないよう・・・となるところだが、今回の旅行だけは待ちに待った最終日だった。
帰りの飛行機の時刻は19:35なので、今日も1日デリーに滞在することになる。
どこか観光へとなるが、あまり面倒な所へは行きたくない。また、暑い中歩くのももういやだ。
1日じゅうメトロに乗っていようか。涼しいし。
ショッピングモールのような所はないんだろうか。スマホで探してみる。
いくつか見つかるが、どれも郊外で、車でないと行けないか駅から相当歩くところばかり。
もうオートリクシャ―に乗るのも面倒くさい。
探しているうちにパシフィック・モール(Pacific Mall)という所を見つけた。メトロのブルーライン沿い。サブハッシュ・ナガー(Subhash Nagar)駅から近い。
ここに行ってみよう。
今日の行先が決まった。
8時過ぎ、朝のメインバザールを歩いてみる。
商店街はどこもまだシャッターが下りているが、朝食屋の屋台があちこちに店を出している。
ホテルは朝食付きではないので、屋台で朝食を食べてみるのも面白そうだが、何だか面倒になってやめた。
もう帰国することばかりが頭にある。
朝のメインバザール通り。
ホテルの隣にラッシー屋があって、ここでラッシーを飲んでみることにした。
インドに来てまだ1回も経験していない。
ホテルの隣にあるラッシー屋。
店の兄さんにマンゴラッシーを頼む。朝食代わりだ。
店の中はハエがブンブン飛んでいる。ラッシーを作っている兄さんは氷をぶっかいて素手でつかんでカップに入れた。
また腹壊さなきゃいいけど。
金属のカップに入ったマンゴラッシー。
マンゴラッシーは50ルピー。ヨーグルトとマンゴーが混ざり合ってなかなかおいしい。
メインバザール通りの賑やかな屋台。
ホテルのチェックアウト時刻は11時までなのでそれまでゆっくりする。
◆メトロでパシフィックモールへ
11時少し前、チェックアウト。バックパックはレセプションで預かってもらう。
メトロブルーラインのラマクリシュナ・アシュラムマーグ駅へ歩く。ホテルからはニューデリー駅よりこちらの方が近い。
この駅はコンノートプレイスにあるラジブチョーックの次の駅だが、高架駅になっている。デリーのメトロは郊外は地上を走るのだが、このブルーラインはほとんどが地上の高架区間になっている。
サイクルリクシャーが並ぶラマクリシュナ・アシュラムマーグ駅。
駅のコンコース。
ニューデリーのメトロ駅と同じように、コンコースの入口はセキュリティーゲートがある。各入口に1口しかないので、よくもまああれだけたくさんの乗客をさばけるものだと感心する。しかし止められている人は見なかった。よほど物騒な物でも持ち込まない限り通れるのかもしれない。
窓口で乗車券のトークンを買う。サブハッシュ・ナガー駅まで16ルピー。
インドのメトロの運賃は本当に安い。オートリクシャ―と違ってぼられることもないし、電車もエアコン付でずっと快適だ。
デリーメトロのトークン。
高架駅のアシュラムマーグ駅。
電車はずっと高架区間を進む。高い場所を走るので眺めは良い。
デリーに来て、外を歩くのが怖いと言う人は、メトロに乗って車内から観光するのもアリかと思う。
乗ること25分、サブハッシュ・ナガー駅に着いた。
駅を出るとリクシャーの運転手から声がかかる。もう客引きにも慣れた。
駅からパシフィックモールの入口まではメトロの高架沿いに歩いてすぐだった。
パシフィックモールのエントランス。
どこから入るんだろうと思ったが、歩いて行く人の流れについて行くとセキュリティーゲートがあった。人の集まるような所には大抵あるようだ。
中に入るとインドにいることを忘れるほど近代的な空間だった。日本のイオンとかアリオのような。
エアコンも効いて涼しい。今日はもうここで過ごすことにしよう。
パシフィックモールの吹き抜けフロア。
おお、地下にはスーパーマーケットがあるではないか。ヨーロッパではよく見かけるスパー(SPAR)だ。
ああ〜スーパー。私は旅先でスーパーを覗くのが大好きなのだ。
ここは帰り際に寄って買い物することにしよう。
ひと通り回ってきてからフードコートに行く。
朝はラッシー1杯しか飲んでいないので、何か食べて行こうと一回りしてくる。
店を見ていると客はみんなカードを出して注文している。現金を出している人はいない。
ははあ、どこかでICカードを買ってきてそれで支払うらしい。
カード売り場を探すと『cashier』の表示があるカウンターを見つけた。そこでsaltカードというのを買い、300ルピーをチャージした。
saltカード売り場。
インド料理店があったのでそこにする。
デラックスターリーというのを頼む。店員にナンにするかクルチャにするか聞かれたので、クルチャというのにしてみた。
219ルピー。
カレーを注文したアムリツァリー・エクスプレス(Amritsari Express)。
しばらくすると番号で呼ばれる。
トレイに乗ったターリーはこれも結構な量だ。
クルチャというのは具が入ったナンで、インド版お好み焼のような感じがした。
デラックスターリー(219ルピー)。
たぶんこれが最後のインド料理になるだろう。
カレーに外れなし。
しかし、コルカタ・ハウラー駅の食堂のカレーはひどかったなあ。
クルチャは相当に脂っこい。最初はおいしいが、だんだんくどくなって半分残した。
saltカード。
フードコートはテーブルもたくさんあって落ちついて過ごせる。店もひと通りそろっているし、何よりエアコンが効いて心地よい。
デリーでほかに行くところが無くなったらここ、メトロで行けるパシフィックモールがおすすめです。
落ちつけるフードコート。
最後に地下のスパーで買い物する。
カゴを持って店内をウロウロ。ここは食品だけでなくホームセンターも兼ねていて、日用品や電化製品も置いてある。
スパイスが豊富なのはやはりインドらしい。
いくつかの食品のほか、スパイスもカゴに放り込んだ。
レジではカゴから自分で出してベルトコンベアの上に並べるという、ヨーロッパあたりと同じシステム。
ていうか、レジ係がカゴから清算済みカゴに移すというのは日本だけのシステムなんだろうか。
結構買ったような気がするけど、お会計は516ルピーだった。さすがインドの物価は安い。
それでもここはインドでも上流階級の人向けの店なんだろう。
ショッピングモールの外に出たのは2時半ごろ。
うおー、暑い。モール入り口前の道路には屋台が並んで、オートリクシャ―が客待ちしている。
またインドに戻ってきた。
モールを出ると普通にインドになる。
サブハッシュナガー駅前もオートリクシャ―がいっぱい。
またメトロでラマクリシュナ・アシュラムマーグ駅まで戻る。
ホテルに着くのは3時過ぎくらいだろうか。預けていた荷物を受け取ったら、もう空港に向かうことにしよう。
サブハッシュナガー駅は道路上の高架駅。
しかし、デリーの地下鉄も不思議な空間だ。
駅構内も電車もきれいだし、静か。
クラクション鳴らし放題の割り込みし放題の道路上や、人びとが床に座り込んだり寝っ転がったりしているニューデリー駅とはえらい違いだ。
車内はエアコンの効いて快適。車内も静か。インド人じゃなければ日本の電車に乗っているようだ。
車内から、ごちゃごちゃしたデリーの街並みを眺めていたら外とのギャップを、本当に不思議だなあと思った。
きれいに保たれたメトロのホーム。
落ちついたメトロの車内。
メトロの車窓から。
途中の駅。
都心が近づくにつれて車内は混んできた。
ラマクリシュナ・アシュラムマーグ駅で降りる。
駅からのメインバザール通りは、相変わらずの喧噪。
でもこれで最後だなと思うと余裕が出てきたのか、もう少しこの喧噪のなかに身を置いていたい気がしないでもない。
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