◆7日目 5/3
マハマナ・エクスプレスでニューデリーまで
8:10頃、ガーズィヤーバード駅に停車。定時では7:39発なので、約30分遅れ。
次が終点ニューデリーになる。
この駅から大勢の乗客が乗ってきた。この寝台車にも乗りこんできて、下段の寝台は満席状態に。驚いたことに、上段寝台だろうとスペースがあれば座られてしまう。
私の寝台は足を伸ばしていたので上がられることはなかったが、足元にカバンをドンと置かれた。
どの乗客もいかにもビジネスマンという格好。時間帯からして通勤客だろうか。
それにしても1等の寝台車に乗ってもいいんだろうか。全席指定席のはずなんだけど。
上段寝台まで相席になる。
各方面からの列車はだんだん停まったり、ノロノロと動き出したりを繰り返す。
遅れは増すばかりだが、だれも気にする様子もなくのんびりとしたものだ。
私も、ホテルに入るのにあんまり早く着いても困るので、もっと遅れてくれという心境だった。
ニューデリー着8:55、定時は8:25なので、ほぼ30分遅れ。
今回の旅行で一番遅れたのはコルカタ・ラージダーニー急行の1時間20分遅れで、あとの列車は1時間以内の遅れだった。
インドの鉄道は5〜6時間の遅れはざらだと聞いていたが、それからすると概ね正確に動いていたということになる。
ニューデリー駅に到着。
ホームから跨線橋へ。
旅行前半で何度も通った場所。ああ、やっとデリーに戻ってきたと思った。
なんだかタイムトンネルを抜けてきたような気分になった。
ニューデリー駅の跨線橋。
今日のホテルは、ニューデリー駅前から延びるメインバザール通りを10分程歩いたところにある。
チェックインするには早すぎるが、荷物だけ預けてしまおう。
駅を出ると早速リクシャーの運転手たちが寄ってくる。
客引きのあしらい方だけはバラナシでマスターしたので難なく通り抜ける。
ニューデリー駅前の雑踏。
メインバザール通りはニューデリー駅南側から西に向かう通りで、ずっと商店街になっている。道端には屋台もたくさんある。
このあたりはホテルやレストランが多いためか旅行者の姿も多く見かけた。
旅行者が多いということは当然客引きも多いわけで、歩いているとやたらめったらと声がかかる。
「ハロー、ハロー!」
「コンニチワ、ドコニイキマスカ」
もう完璧に慣れた。絶対に客引きにはつかまらない自信がついた。
ニューデリー駅から延びるメインバザール通り。
足が痛い。
重たいバックパックを背負ってえっちらおっちらと歩き続けると予約していたホテルが見えてきた。
地球の歩き方にも載っていて、
”屋上にレストランがあり、旅行者に人気”
とある。レストランにはビールもあるようなので、夕方になったら行ってみよう。
ニューデリーで1泊するホテルメトロポリス・ツーリストホーム。
ホテルの正面は何だかお化け屋敷のような佇まいで、大丈夫なんか?と言う印象だった。
レセプションで名前を告げバウチャーを渡すと、この時間からチェックインOKのようだった。
またお馴染みの大きくてぶ厚い宿帳にサインする。
レセプションの人は近くにいたスタッフを呼んだ。そのスタッフが部屋まで案内してくれる。
ここだけではなく、今回のインド旅行で泊まったホテルはどこも部屋まで案内してくれた。荷物は持ってくれなかったが。
部屋に入ると建物の見た目とは反対に、すごく豪華な部屋だった。
1泊3,748円(2,057ルピー)。インドでは高級宿の部類になるのかもしれない。
ホテルの部屋。ダブルベッド。
バスルーム。
クローク部屋?冷蔵庫もあった。
まずはシャワーを浴びてさっぱりとする。そして明日着る下着の分だけ洗濯。
足の裏には大きなマメができていた。やたらと足が痛かったのはこいつのせいだ。穴をあけて水を出した。ばい菌が入ると余計に痛くなるが仕方ない。
◆再びデリー
しばらく休んでから、外に出る。
今日の予定は特になかった。
明日は夜発の飛行機で帰国する予定で、今日は予備日みたいなものだ。
ずっとホテルにいてもつまらないし、観光でもしてくるかということで外に出たのである。
とはいっても全く当てが無いわけではなく、インド門と鉄道博物館へ行くつもりで部屋で行き方を調べていた。
ホテルを出てパパールガンジ通りをニューデリー駅と反対方向に歩くと、メトロ(地下鉄)ブルーラインのアシュラムマーグ駅が近い。
そこからメトロに乗って、イエローラインのセントラル・セキュリタリアート駅で降りる。
駅を出て、公園のような所をしばらく歩くと広い場所に出た。
人も車もまばらでひっそりとしている。広場の向こう見える建物は連邦政府庁舎。このあたりは官庁街になっていて、大統領官邸や国会議事堂など政府関係機関が多い。
イギリス領インド帝国時代の1911年に首都がコルカタからデリーに移され、イギリスの設計と建築によって新都市がつくられた。これが今のニューデリーになる。
一方ムガル帝国時代から続く古くからのデリーは今はオールドデリーと称されている。
連邦政府庁舎と広場。
ここからインド門までは、ラージパト通りという広い通りが一直線に延びていて、ここからインド門まで歩く。
車道の両側には幅広の芝生があって、水路が並行している。
どこでもかしこも見かける屋台もここには無い。まるでインドらしくない。
まるでどこかヨーロッパの町を歩いている気分だ。
しかしここはインド。水路の水は淀んで藻が浮いている。そんな中を子供たちが素っ裸で水遊びをしていた。
またひどいスモッグで、2キロほど先にあるはずのインド門は霞んで全く見えない。歩いているとノドがいがらっぽくなってきた。
ひっそりとしたラージパト通り。インド門が霞んで見える。
ラージパト通りに並行する水路。
わんこ。暑いからか昼間は大人しい。
インド門は第1次世界大戦で戦死したインド兵士を弔うために1929年に建立された。
この辺りはさすがに観光客が多い。
30分ほど歩いてきただけだが暑い、ノドが渇く。
屋台でマウンテンデューを買った。毒々しいまでに蛍光色のペットボトルである。
一気飲み、また腹壊すぞー。
インド門は観光客が多かった。
高さ42mのインド門を下から。
懐かしのマウンテンデュー。
ライフルを持った兵士。
壁面のレンガには戦死者1万3500人の名前が刻まれている。
キャノピーと記念撮影する人々。
インド門と屋台。
インド門からは北に向かってメトロブルーラインのマンディハウス駅まで歩く。インド門からの距離は、来たときのセントラル・セキュリタリアート駅ともどちらも同じくらい。
ニューデリーのこの辺りはオフィス街なのだろうか。緑が多くハイソな感じ。インドらしくない。
ハイソなココパーニカス通り。
道路を渡るのは一苦労。一応横断歩道はあるのだが・・・
メトロブルーラインのマンディハウス駅。
こんどは鉄道博物館へ行くことにする。最寄駅はエアポートメトロのダウラ・クアン駅だが、駅からは3km以上もある。駅からオートリクシャで行こうか。
駅の窓口でラジブチョーックまでの切符を買う。切符と言っても丸いコイン状のトークンだが。
料金は10ルピー、日本円にしてわずか18円。
旅行者が一番安心して利用できる乗り物がこのメトロだろう。ぼられることもないし、本数も多くて確実だ。
しかし、どこの観光地もメトロの駅からは離れているので、あまり観光には利用できないのが残念。
マンディハウス駅のホーム。
コンノートプレイスの中心にあるラジブチョーック駅。
ラジブチョーック駅で降りる。この駅はコンノートプレイスのちょうど中心にある。メトロのブルーラインとイエローラインが交差する駅で、大勢の人が乗り降りする。
地図上ではエアポートメトロも交わっているが、ここには駅が無く、800m離れたシヴァジ・スタジアム駅がコンノートプレイス最寄りとなる。1回地上に出て歩かなければならない。
コンノートプレイスに来たので、初日に見かけたマクドナルドに行ってみることにした。
円形の道路が何重にも並行するし、同じような建物ばかりなので歩いていると混乱しそうになるが、何とか見つけた。
店に入るとエアコンが効いて涼しい。は〜天国だ。
コンノートプレイスにあったマクドナルド。
カウンターでメニューを見ると、おお、噂の『マハラジャマック』が。
注文すると店員が「ミート?」と聞くので「イエス」と答える。あとでメニューをよく見るとチキンマハラジャとベジマハラジャがあった。ベジにすればよかったかな。一度ベジを食べてみたかったが、聞かれるとついノンベジとか答えてしまうので未だにその機会が無い。
マハラジャマックのセット。コーラとポテト付きで282ルピー。
ハンバーガーの箱を開けると、まあデカい。
高さはビッグマックの倍くらいありそう。
これがインドのチキンマハラジャマック。
意外なのは、野菜がたっぷり挟まっている。レタス、タマネギ、トマト、ピクルスそれにパティ、目玉焼き。
持ち上げると野菜がポロポロとこぼれ落ちる。チキンのパティはビーフのより厚い。食べずらいな、これは。
ソースの味はインドらしくスパイシー。暑い中食欲をそそる。辛いのが苦手な人はだめかも。
マックのカウンター。
涼しいしトイレもある。デリー街歩きのオアシスだねここは。
しばらく涼んでから、次は鉄道博物館へ行く。
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