2017年インド旅行記5 デリーを歩く

◆3日目 4/29 旅程
    デリー観光
 夕刻 ニューデリー〜(鉄道)〜コルカタ

昨夜行った1Fのレストランが朝食会場だった。
軍服の人たちと民族衣装の人たちがやたらと目立つ。

レーの鍋がいくつも並んでいるのはインドらしい。皿にカレースープとスクランブルエッグ、それにパンをいくつか取って席に着く。

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 ホテルの朝食。

今日は夕方発の夜行列車でデリーを発つ予定になっている。それまで何をするか。
このあとの日程では、翌日コルカタに着き、そこからまた夜行でバラナシへ。バラナシで1泊してからまた夜行列車でデリーに戻って1泊ということになっている。
終わりのほうでデリーでまた実質2日間過ごすことになるので、今日は特に観光地を回る必要はない。

まあ、デリーは何日いても見どころはたくさんあるのだろうけど、私は鉄道に乗るのが主目的だったのということもあって、観光地は正直あまり興味がなく、行きたいところも特に思い浮かばなかった。

食事のあと外へ出てしばらく歩いて見る。

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 朝のデリー。デッシュ・バンドゥ・グプタ・ロードという広い通り。

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 今日もカオスな町の1日が始まる。

道端で寝てる人の多いこと。暑い国なので雨と日光さえしのげればどこでも家になるのかもしれない。

ATMを見つけたのでお金を下ろそうとしたが、持っているカードは受け付けなかった。
昨日アグラで使いすぎたので、手持ちのルピーがだいぶ減ってしまった。これから先そんなに使わないと思うが、手持ちの現金が少なくなってくると不安になる。しかも今日は土曜日、銀行は今日も明日も休みだ。

ホテルに戻ると『MONEY CHANGER』と表示されたカウンターがある。ホテルでのレートは良くないらしいが仕方がない。ここで両替した。1万円が5,200ルピーに。初日の空港での両替よりは若干良かった。
2000ルピー札が2枚もあったので、1枚は細かい札にくずしてもらった。

チェックアウトタイムは10時となっているので、それまで部屋で過ごす。

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 左がデリーで2泊したホテル。


◆コンノートプレイスへ

10時近くになってチェックアウト。
昨日のルームサービスと冷蔵庫の水2本、それにオカシ1袋で300ルピーだった。安いものだ。

夕方までレセプションに荷物を預ける。預かり証をくれるのかと思ったが何もくれなかった。受け取りはここで言ってお願いしなければならないのか。面倒だな。

ホテルを出る。行くところは決まっていない。とりあえずはメトロ(地下鉄)に乗ってみよう。

とりあえず向かうはニューデリー駅。駅に用はないが、メトロの駅が駅構内を通り抜けた反対側にあるためだ。
あと、重たい荷物を背負って駅の中をウロウロしなくても良いように、夕方に乗る夜行列車の下見も兼ねる。

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 ニューデリー駅のパハールガンジ側駅舎。

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 駅前に展示してある車両。SL?

ニューデリー駅といえばとにかくトラブルが多いという知識を出発前にさんざん仕入れていたが、駅の中に入ればそういう人は見かけなかった。声すらかけられない。そのかわりやたらと警官(警備員?)の姿を見る。

警官が多いのは結構なことだが、そのかわり禁止されている列車の写真を撮りづらいのは痛し痒しであろう。

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 近郊電車が着いたところ。跨線橋から。

駅構内の反対側にメトロの入口が見えた。
駅を出るとリクシャーの運転手が寄ってくる。ノーノ―といって逃げるようにメトロの入口へ。彼らは駅の中までは追ってこない。

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 ニューデリー駅の地下鉄の入口。

階段を降りたところにセキュリティーゲートがあって、全員ここを通らなければならない。

メトロのニューデリー駅は、イエローラインとエアポート線の2本が乗り入れている。
地下に降りると2つの線の駅は地下道でつながっているが、改札もきっぷ売り場も別々になっている。

イエローラインの駅へ行くと、きっぷ売り場の窓口は長蛇の列。しかも押し合いへし合いで、とてもこんなところに並ぶ気にはならない。

メトロに乗るのはやめて歩くことにした。
地図を見るとニューデリー駅からコンノートプレイスまでは1kmほど。そこへいけば何かあるだろう。

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 ニューデリー駅からコンノートプレイスへの道。(チェルムスフォード・ロード)

歩き出すと暑い、汗が噴き出す。駅周辺はカオス状態だが、こっちは整った道路になっている。
しかし歩いていると、よほど東洋人が珍しいのか、道行く人がやたら声をかけてくるのには参った。

「ナマステ」
「アーユーフロム?」

「ジャパン」と答えると日本人に会えて大感激という態度。悪い気はしないが、親日家なのか、カモを見つけたからうれしいのか分からないが多分後者だろう。

でも中には
「デリーメトロ イズ メイドインジャパン、ドウモアリガトウ」
と言って去って行った人もいて、どういうのがサギに豹変するのか見分け方がわからん。

だんだん街並みも綺麗になってくるとコンノートプレイスまで来たようだ。

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 どこかインド帝国時代を思わせる街並みが。

コンノートプレイスは1929年に建設が始まったデリーの経済、商業、ビジネス、ショッピングの中心的なエリアとされている。(wikiより)
円形の公園を中心にして周回する道路がある。ひっそりした感があるのは、今日が土曜日でオフィス街が休みだからだろう。

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 コンノートプレイス(Connaught Place)はデリーの中心部エリア。

ブランド専門店が多い。日本でいえば銀座みたいな所なのだろう。あまり見物するような所ではない。

それにしても辻ごとに「ハロー」とか「ナマステ」と声をかけられ「どこから来たの?」と聞かれるのでうんざりしてきた。

ナンパかよ(^^)

無視を決め込むと、今度はだんだん声を荒げる人もいて、あれは怖かった。

立ち止まってスマホで地図を見ていると、こんどはじいさんが近づいてきて話しかけてきた。
自分は耳かき屋だという。
ボロボロの写真を出して、いままで耳かきしたらしい人を見せてきた。
爺「ほら、ジャパニもいるぜ」

その自称耳かき屋というじいさんは、耳を見せろとしつこいので見せると、棒の先に綿をつけて耳に入れようとする。
ちょ、ちょっとやめてくれ。

爺「ノープロブレム、フリー、フリー(タダだから)」
そういう問題じゃないんだって。
逃げるように、じいさんを後にした。

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 ラジブ・チョーック通り(Rajiv Chowk)は、どこかヨーロッパ調な感じも。

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 緑が多く落ち着いた街並み。

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 ガネーシュ・マンディラGanesh Mandir ヒンドゥー教の寺院。

入りたいような店も無く、歩く。あつい、水がほしい。道端の屋台に売っているが、あんな日なたに置いてある水なんてお湯になっているよ。

日本に帰ったらまずは生ビールだな。
まだ旅は前半だが、日本に帰ったら何がしたいかということばかり考えるようになった。

コンビニらしき店を発見。入ってみる。
クーラーが効いて涼しい。陳列棚に商品が並び、いかにもコンビニである。
ビールも売っている。インドにもこういう店ができたんだな。
コーラを1本買う。レジではちゃんとお釣りもくれた。

コーラはよく冷えている。店を出ると一気飲み。うめ〜!
なんとか生き返る。

店の名前はセブンショップ(だったかな・・)だが、日本のセブン某とは関係ないようだ。

デパートかショッピングセンターでもあればそこに入って時間をつぶすのだが、そういう店は見つからなかった。
円形道路の中心にある公園に行ってみる。セントラルパークというちょっとした公園だが、木陰のベンチくらいあるだろう。

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 コンノートプレイスの中心にあるセントラルパーク。

セントラルパークの入口はここにもセキュリティゲートがあった。やはりテロ対策なのだろうか。

公園の中はきちんと整備されているしゴミも落ちていないので気分がいい。
しかしどういうわけかやたらとカップルが多い。1人ではあまり居心地の良い所ではないな。

さっき飲んだコーラが汗となって噴き出してきた。暑い。
汗を拭き拭き歩いていると、「ベリーホット?」とおじさんがニコニコしながら声をかけてきた。
「ヤー、ベリーホット」と答える。

「フロムカントリー?(どこから来た)」とか「パーポーズ、カムトゥーインディア?(何しにインドに)」とか聞かれる。
まあ、ほかに行くところがあるわけじゃないので、しばらくおじさんの話し相手になった。

いつ来た?いつ帰る?1人で来たのか?家族はいるか?などあれこれ聞かれる。
こちらも結構適当に答えたが。

なんせ慣れない英会話なもんで、相当に疲れる。

お「ホワット、ドゥーユーライク、ジャパニーズフード?」(日本の食べ物は何がある)
私「アイライク、スシ」(スシかな)
お「ホワットイズイット?」(どういうもの)
私「イッツ、フィッシュ」(魚だな)
お「オー!フィッシュイズ、マイホビー」

おじさんはどうやら釣りが趣味らしい。毎週釣りに行っているという話を聞かされる。
相手が妙齢の女性ならばテンションも上がるのだろうが、おじさんの身の上話なんかもうどうでもいいんだけど。

お「これからどこに行くんだい?」
私「どこへ行ったらいいのかな」
お「ゴールマーケットがいいぞ」
ゴールマーケットにはショッピングセンターがあるらしい。

お「コンノートプレイスは高いし良いものは無い」
たしかに、ここは専門店やブランド店ばかりだ。

お「地図は持っているか?」
ガイドブックは持ってこなかったので、スマホでグーグルマップを見せる。

お「ほら、コンノートはここで、ゴールマーケットはここ」
おじさんの指差す所を見ると、ゴールマーケットはそれほど遠くない。歩いても行けそうだ。

お「ゴールマーケットに行ったらNHBというショッピングセンターがある」
私「ありがとう、そこへ行ってみるよ」

別れようとすると、おじさんはリクシャーで行くと良いと言い出して、
お「リクシャーなら20ルピーだ、タクシーは高いからやめとけ」
お「俺が運転手に話をつけてやるよ」

なんとなく断りずらくてついて行く。リクシャが便利なのは、昨日何回か乗ってわかっているし、値段も交渉してくれるのならありがたい話だ。

おじさんが止まっていた1台のリクシャーにこれに乗れと言う。
運転手と何やら話をして、
「紅茶屋、NHBとまわって50ルピーだ」

おいおい、紅茶屋はいらないよ。

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 乗ってしまったリクシャ。

リクシャが走り出てから、ヤラれたと気が付いた。

教訓:知らない人について行っちゃいけません。

ゴールマーケットは歩いて15分くらいの所。リクシャならすぐに着くはずである。どこへ向かっているのかずいぶんと走る。
着いたところは緑が多く、ずいぶんと郊外のような感じ。

運ちゃんは紅茶屋に着いたというようなことを言った。
仕方なく降りて店の中へ。運ちゃんは店の入口までついてくる。店に入ったことを見届けるためか。

なるほど紅茶屋だなあ。高級そうだ。客は欧米系の外国人が数人。少なくとも怪しい店ではなさそうだ。
店内をひと回りして外に出る。さっきの運ちゃんが待っていた。
運「何を買った?」
私「はい、次行って次」

ショッピングセンターで降ろしてもらって、あとはそこで過ごしていよう。というのは甘かった。
着いたのは街中の土産屋だった。
どうもここがさっき聞いたNHBらしい。
看板には『NIRULA HANDICRAFTS BAZAR』とある。
またしてもヤラレタ ヽ(#`Д´)ノと思いつつ中に入ることになった。

店員がやって来て「インド土産かい、シルク?カーペット?ティー?」
ここもすぐに出れば良かったんだけど、つい品物に見入ってしまった。

店員がじゅうたんを出して広げて見せてくる。
いやいや、こんなん買っても持って歩けないから。

「アーユーフロム?」と聞かれ「ジャパン」と答えた。すると日本語を話す店員が出てきた。日本からのツアーなんかがよく立ち寄る店なのかもしれない。
英語ならノーノーで突っぱねるけど、日本語で話されたら弱くなる。

手ぶらで出るのも悪いし、置物でも1つ買うかという気になった。
「コレハドウデスカ、ガネーシャ、インドノカミサマデス」
象の顔をした木彫りの置物。見たことあるよ。

部屋に飾っても悪くないな。こいつでも買って行くか。
「ハウマッチ?」と聞いてみる。
「4800」
「ディスカウント、3000プリーズ」

昨日のアグラで経験しているので、もう値切るのがクセになった。
値札もないし、相場も分からないから相当ふっかけているんだろうし。

何回か掛け合って結局言い値の20%引きということで3,840ルピーになった。クレジットカードで払う。

「ガネーシャは商売繁盛の神様ね、まだほかにも神様あるよ」
いやもう「エネオス、エネオス(十分)」。もう何も買いません。

店を出るとまたさっきの運転手が待っていた。

今度はちゃんと買ったぜ、大将。

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 3840ルピー(約6800円)のガネーシャ様。

昨日今日とずいぶんと高い買い物をしてしまった。
インド人は商才があるのかもしれないね。
とにかく相場がわからないので暴利かどうかは何とも言えない。

運ちゃんが「次はどこへ行く?」と聞いてきたので「コンノートプレイスに戻ってくれ」と言った。
もっと店に連れて行きたい様子だったが、もう戻ってもらう。

この運ちゃんはしょっちゅう携帯でどこかと話している。さっきのおじさんとグルだったのかとも勘ぐってしまう。
だが、金額が妥当かどうかは別として、物はちゃんと得てるし、サギというほどのことではないだろう。

ま、授業料てとこか(T_T)

もうそれ以上は考えないことにする。
私がもっと英語が堪能だったら、きっと運ちゃんにこう言っただろう。

よう、あんたいくらもらったんだ( ^ω^)ノ

コンノートプレイスに戻ってきた。ここでいいと車を停めさせる。
運ちゃんに「ハウマッチ?(いくら)」と聞くと、
「アズユーライク(いくらでもいいよ)」
何だそりゃ。

「ワンハンドレット」と言って、運ちゃんに100ルピー札を渡して速攻で車を後にした。


◆ニューデリー駅へ

時刻は2時少し前、駅に行くにはまだ早い。しかしどこにも行くところが無いし、もう疲れた。
また歩くのもしんどいので、メトロのラジブチョーック駅へ行ってみた。

窓口は数人並んでいるだけだった。
ニューデリーまでの切符を買う。切符というかコイン状のトークンだ。これを自動改札機にかざして通る。

自動改札なのにきっぷ売り場が手売りというのがチグハグな感じがするが、IT化と人海戦術と相反するものを両立させるところにインド的な哲学があるのかもしれない。

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 コンノートプレイス中心にあるラジブ・チョーツク(Rajiv Chowk)駅。

ラジブチョーック駅はコンノートプレイスにあって、イエローラインとブルーラインが十字に交差している、デリーメトロの中心になる駅である。
それにしてもすごい人。土曜の昼間とは思えない、まるでラッシュ並みの混雑ぶり。

それ以上に驚くのは、きちんと整列乗車が守られていること。駅員がやたらと笛を吹いて整理している。
デリーメトロは日本の政府開発援助によって建設されたが、整列乗車も日本の指導によるものなのだろうか。

それでも電車が着いてドアが開くと、降り切らないうちから無理やり乗り込むので喧嘩のようになり始める。子供は泣いてるよ。
とても乗り切れずに積み残しとなる。
次の電車はすぐに来た。今度のは余裕で乗れた。

次のニューデリーで降りる。
メトロは冷房が効いていて快適だ。郊外には地上を走るところもあるし、またデリーに戻ってきたらメトロに乗って観光しよう。

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 またカオスなニューデリー駅前に戻ってきた。

整ったコンノートプレイスからニューデリー駅前に戻ってくると、改めてごちゃごちゃした所だなと思う。
しかし、よそよそしい都会よりもこっちの方が不思議と心は落ち着く。もうすっかりインドの感覚に慣れてしまった。

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 とにかくひしめき合っている。

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 駅前は屋台も並ぶ。

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 駅からホテルへ向かう道。

預けていた荷物を引き取りにチェックアウトしたホテルに戻ることにする。

歩いている途中で、今まで見なかった日本人らしき人たちをチラホラ見かける。
そういえば日本では今日からGWがスタートだったな。

見るたびに思うが、地球の歩き方を書店のブックカバーで持ち歩くのはどうかと思う。

posted by pupupukaya at 18:20 | Comment(0) | 2017年インド鉄道旅行記
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