2008年ドイツ鉄道旅行記10

■リンダウHbf 11:12  → 13:28ミュンヘンHbf  EC193

三角屋根のリンダウ中央駅は小さいながらも風格がある。ホームは頭端式4面8線で構内は広い。ローカル列車の発着が主体である。

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 リンダウ中央駅はローカル線のターミナル駅といったところ。

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 スイスのチューリッヒ始発のユーロシティ列車。

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 スイス国鉄の電気機関車が牽引してきた。

リンダウからミュンヘンまで乗る列車はスイスのチューリッヒ始発のEC(ユーロシティー)列車である。リンダウまではスイスの電気機関車が牽引してきたが、ここでドイツのディーゼル機関車に付け替える。リンダウから乗車する人はほとんどいない。

編成は1等2両、2等5両、それに食堂車の8両編成。乗った車両は車内に3人しかいなかった。座席はオールボックスシートだが、向かいの座席との間隔はとても広くゆったりしている。

発車してから車掌が検札に来て、「ネクストコーチ」と言う。この車両は寒いので隣の車両に移るとよいと言ったようだ。「ダンケ」と言ってお言葉に甘え隣の車両に移る。こっちは暖房が入っているのか幾分温かく、乗客もチラホラ乗っていた。

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 車内はオールボックス席。

座席の心配もいらないので、食堂車に行く。半円状のテーブルが並んだ変わった配置になっている。
席に着いて、テーブルにあったメニューを見る。「チキン・カリー・ライス」というのがあったのでこれを注文する。て言うかこれしか読めなかった・・・。ドリンクのビールはメニューにあった適当なのを指さす。

カレーはカレーシチューのような感じ。カレー粉のスパイスは効いている。なぜかフルーツも入っていた。ライスは細長くポロポロしているので食べずらい。残念だがあまりおいしくなかった。これ一皿で15.8ユーロ(約2千円)とは結構いい値段だ。ビールは缶入りだがこれはおいしい。

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 変わった座席配置の食堂車。

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 ドリンクのビール。なぜかオランダのブランドだった。

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 チキンカレーライス15.8ユーロ。

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 食堂車の車窓。

食堂車から戻る途中トイレに寄ったが、下が丸見えの垂れ流し式だったのには驚いた。

列車は80〜100km/hくらいのスピードで走る。今までICEに乗ってきたのでゆっくりに感じる。緩やかな起伏の丘陵地帯がどこまでも続く。
空いているのもあって車内はとても静か。

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 途中のブッフレ駅。対向列車の車掌さん。

途中のブッフレ駅からは電化区間になり幾分かスピードも上がった。だんだんすれ違う列車も多くなり、何本もの線路が並行するようになる。
ミュンヘン中央駅到着は定刻より10分遅れの13:38であった。

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 リンダウから牽引してきたディーゼル機関車。ミュンヘン中央駅に到着。

ドイツ鉄道乗り歩きはここでおしまい。一昨日荷物を預けたコインロッカーで2日分追加料金10ユーロを投入して荷物を出す。
初日に泊まったのと同じホテルに再びチェックインする。

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 初日と同じホテルの部屋。


■ミュンヘン再び

夕方、外に出る。街歩きとあと夕食。

時刻は3時過ぎ。暗い雲がたちこめて冴えない空模様だった。一応傘を持って出る。

目抜き通りのノイハウザー通りを歩く。相変わらず人出は多いが、通りに面した店はほとんどが閉店している。
今日は日曜日だった。ドイツでは日曜日はほとんどの店が休みになるのだった。
デパートも今日はすべて休み。そんな店先にはストリートミュージシャンがいて、格好のステージとばかりに演奏していた。


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 定休日の店先で演奏するストリートミュージシャン。

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 薄暗い曇り空で、マリエン広場の新市庁舎もいまいち冴えない。

初日に行ったビアガーデンで一杯やっていこうと、ヴィクトリアーリエン市場へ行く。しかし、日曜日のためか、雨天のためか分からないが、ここも閉店していた。ひと気のないテーブルだけが並んでいる。

夕食はちょっと勇気を出して、ビアレストランに入ってみた。
店は『ヴァイセス・ブロイハウス』。マリエン広場から近いのと、地球の歩き方に”日本語メニューあり”とあったからだ。

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 ビアレストランのヴァイセス・ブロイハウス。

席に着き、「ジャパニーズメニュープリーズ」というと店員は日本語メニューを持ってきてくれた。これはいい。
メニュー表には番号が振ってあり、店員に番号を伝えて注文した。

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 日本語メニューが置いてある。

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 ここのオリジナルビール『シュナイダーヴァイセ』。

ビールはさすがに本場で種類が多い。よくわからないし、メニュー表の一番上にあった『シュナイダーヴァイセ』というビールにした。

以下はメニュー表記載の引用です。

”深みのある琥珀色をもち、力強い味わいのヴァイスビア。クローブやナツメグを思わせる心地よいスパイシーなアロマ。バランスの取れた、爽やかで、コクのある味わいです。世界に名を馳せる元祖ヴァイスビア。 −蔵元初代が1872年に考案した秘伝の調合に基づく醸造”
”アルコール分5.4%、麦汁濃度12.5%”

ビールを飲んで、料理を待っていると相席になった。ドイツ人夫婦。どこから来たなどと英語で訊かれ、フロムジャパンなどと答える。

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 ポークソーセージ4本ザワークラウト添え。

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 相席になったドイツ人夫婦に撮ってもらったもの。

ビール1杯とソーセージ一皿だけで店を出た。外は雨が降り出していた。傘を持ってきて正解だった。

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 ヴァイセスブロイハウス。外観はこじんまりしているが中は広い。

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 また雨降りになった。マリエン広場。

歩いて中央駅まで戻る。
まだ明るいし、このままホテルに戻る気もしない。ビールを一杯飲んで気持ち良くなっているせいもあった。

駅構内をぶらぶら見物して歩く。
売店やカフェ、コンビニなど駅構内は色んな店がそろっていて賑わっている。

中でも立食テーブルがならんだコーナーは人気だ。インビス(軽食店)で買った飲食物を持ち込むスペースで、自由に利用できる。

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 売店やカフェ、コンビニなど駅構内は色んな店がそろっていて便利。

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 『インビス』と呼ばれる軽食のスタンドと立ち食いのテーブルが並んでいる。

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 ニュルンベルグソーセージを焼いて売っている屋台。

私も屋台でソーセージパンとビールを買って、立食テーブルで食べてみる。
人が行き交う駅構内や発着する列車がここから良く見える。いつまでも居たいと思うほど最高のテーブルだった。

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 ニュルンベルクソーセージを挟んだパンと缶ビール。

すっかり暗くなった。駅構内のコンビニでビールを買い、部屋でまた飲んだ。

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 ホテルの窓から、夜景。

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 駅でビールを買ってきて部屋でまた飲んだ。横のチップスは結局開けなかったが。

明日は1日ミュンヘン観光をする予定だ。天気が良くなればいいのだが。

→11へつづく

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