■リンダウHbf 11:12 → 13:28ミュンヘンHbf EC193
三角屋根のリンダウ中央駅は小さいながらも風格がある。ホームは頭端式4面8線で構内は広い。ローカル列車の発着が主体である。
リンダウ中央駅はローカル線のターミナル駅といったところ。
スイスのチューリッヒ始発のユーロシティ列車。
スイス国鉄の電気機関車が牽引してきた。
リンダウからミュンヘンまで乗る列車はスイスのチューリッヒ始発のEC(ユーロシティー)列車である。リンダウまではスイスの電気機関車が牽引してきたが、ここでドイツのディーゼル機関車に付け替える。リンダウから乗車する人はほとんどいない。
編成は1等2両、2等5両、それに食堂車の8両編成。乗った車両は車内に3人しかいなかった。座席はオールボックスシートだが、向かいの座席との間隔はとても広くゆったりしている。
発車してから車掌が検札に来て、「ネクストコーチ」と言う。この車両は寒いので隣の車両に移るとよいと言ったようだ。「ダンケ」と言ってお言葉に甘え隣の車両に移る。こっちは暖房が入っているのか幾分温かく、乗客もチラホラ乗っていた。
車内はオールボックス席。
座席の心配もいらないので、食堂車に行く。半円状のテーブルが並んだ変わった配置になっている。
席に着いて、テーブルにあったメニューを見る。「チキン・カリー・ライス」というのがあったのでこれを注文する。て言うかこれしか読めなかった・・・。ドリンクのビールはメニューにあった適当なのを指さす。
カレーはカレーシチューのような感じ。カレー粉のスパイスは効いている。なぜかフルーツも入っていた。ライスは細長くポロポロしているので食べずらい。残念だがあまりおいしくなかった。これ一皿で15.8ユーロ(約2千円)とは結構いい値段だ。ビールは缶入りだがこれはおいしい。
変わった座席配置の食堂車。
ドリンクのビール。なぜかオランダのブランドだった。
チキンカレーライス15.8ユーロ。
食堂車の車窓。
食堂車から戻る途中トイレに寄ったが、下が丸見えの垂れ流し式だったのには驚いた。
列車は80〜100km/hくらいのスピードで走る。今までICEに乗ってきたのでゆっくりに感じる。緩やかな起伏の丘陵地帯がどこまでも続く。
空いているのもあって車内はとても静か。
途中のブッフレ駅。対向列車の車掌さん。
途中のブッフレ駅からは電化区間になり幾分かスピードも上がった。だんだんすれ違う列車も多くなり、何本もの線路が並行するようになる。
ミュンヘン中央駅到着は定刻より10分遅れの13:38であった。
リンダウから牽引してきたディーゼル機関車。ミュンヘン中央駅に到着。
ドイツ鉄道乗り歩きはここでおしまい。一昨日荷物を預けたコインロッカーで2日分追加料金10ユーロを投入して荷物を出す。
初日に泊まったのと同じホテルに再びチェックインする。
初日と同じホテルの部屋。
■ミュンヘン再び
夕方、外に出る。街歩きとあと夕食。
時刻は3時過ぎ。暗い雲がたちこめて冴えない空模様だった。一応傘を持って出る。
目抜き通りのノイハウザー通りを歩く。相変わらず人出は多いが、通りに面した店はほとんどが閉店している。
今日は日曜日だった。ドイツでは日曜日はほとんどの店が休みになるのだった。
デパートも今日はすべて休み。そんな店先にはストリートミュージシャンがいて、格好のステージとばかりに演奏していた。
定休日の店先で演奏するストリートミュージシャン。
薄暗い曇り空で、マリエン広場の新市庁舎もいまいち冴えない。
初日に行ったビアガーデンで一杯やっていこうと、ヴィクトリアーリエン市場へ行く。しかし、日曜日のためか、雨天のためか分からないが、ここも閉店していた。ひと気のないテーブルだけが並んでいる。
夕食はちょっと勇気を出して、ビアレストランに入ってみた。
店は『ヴァイセス・ブロイハウス』。マリエン広場から近いのと、地球の歩き方に”日本語メニューあり”とあったからだ。
ビアレストランのヴァイセス・ブロイハウス。
席に着き、「ジャパニーズメニュープリーズ」というと店員は日本語メニューを持ってきてくれた。これはいい。
メニュー表には番号が振ってあり、店員に番号を伝えて注文した。
日本語メニューが置いてある。
ここのオリジナルビール『シュナイダーヴァイセ』。
ビールはさすがに本場で種類が多い。よくわからないし、メニュー表の一番上にあった『シュナイダーヴァイセ』というビールにした。
以下はメニュー表記載の引用です。
”深みのある琥珀色をもち、力強い味わいのヴァイスビア。クローブやナツメグを思わせる心地よいスパイシーなアロマ。バランスの取れた、爽やかで、コクのある味わいです。世界に名を馳せる元祖ヴァイスビア。 −蔵元初代が1872年に考案した秘伝の調合に基づく醸造”
”アルコール分5.4%、麦汁濃度12.5%”
ビールを飲んで、料理を待っていると相席になった。ドイツ人夫婦。どこから来たなどと英語で訊かれ、フロムジャパンなどと答える。
ポークソーセージ4本ザワークラウト添え。
相席になったドイツ人夫婦に撮ってもらったもの。
ビール1杯とソーセージ一皿だけで店を出た。外は雨が降り出していた。傘を持ってきて正解だった。
ヴァイセスブロイハウス。外観はこじんまりしているが中は広い。
また雨降りになった。マリエン広場。
歩いて中央駅まで戻る。
まだ明るいし、このままホテルに戻る気もしない。ビールを一杯飲んで気持ち良くなっているせいもあった。
駅構内をぶらぶら見物して歩く。
売店やカフェ、コンビニなど駅構内は色んな店がそろっていて賑わっている。
中でも立食テーブルがならんだコーナーは人気だ。インビス(軽食店)で買った飲食物を持ち込むスペースで、自由に利用できる。
売店やカフェ、コンビニなど駅構内は色んな店がそろっていて便利。
『インビス』と呼ばれる軽食のスタンドと立ち食いのテーブルが並んでいる。
ニュルンベルグソーセージを焼いて売っている屋台。
私も屋台でソーセージパンとビールを買って、立食テーブルで食べてみる。
人が行き交う駅構内や発着する列車がここから良く見える。いつまでも居たいと思うほど最高のテーブルだった。
ニュルンベルクソーセージを挟んだパンと缶ビール。
すっかり暗くなった。駅構内のコンビニでビールを買い、部屋でまた飲んだ。
ホテルの窓から、夜景。
駅でビールを買ってきて部屋でまた飲んだ。横のチップスは結局開けなかったが。
明日は1日ミュンヘン観光をする予定だ。天気が良くなればいいのだが。