2008年9月14日の乗車ルート
バーゼル・バッド→リンダウ
リンダウ→ミュンヘン
■バーゼル・バッド 6:37 → 8:43 フリードリヒスハーフェンStadt IRE3101(ウルム行)
ハンブルクから乗ってきた夜行ICE804列車は24分遅れでバーゼル・バッド駅に到着した。ほとんどの乗客もここで下車する。と言っても、各車両から数人出てくるだけ。この列車は次のバーゼルSBB駅まで行くが、車内はほぼ無人で回送列車のようだ。
スイスはEU圏外のため、ホームから通じる地下道の出口には税関があったが、無人。そのまま通り過ぎる。
バーゼル・バッド駅。ここはスイスにあるドイツ鉄道の駅。
バーゼルにもトラムがあって早朝から動いていた。
朝6時過ぎの駅前はまだ真っ暗。小雨も降っていて寒い。
今日は日曜日で、車も人通りも無く真夜中のようだが、市電はすでに動いていて駅前広場を電車が出たり入ったりしている。
ドーム状の天井が広い駅舎内は、今日のような日は殺風景で寒々と感じる。駅内のコンビニが開いていたので、パンとミネラルウォーターを買う。スイスはユーロが使えないが、このコンビニでは使えるらしい。ユーロで支払おうとすると、お釣りは無いと言われる。仕方なしにクレジットカードで支払う。
バーゼルSBB駅内部。ドーム状の屋根。
駅舎内にコンビニが入っている。
ウルム行き4両のディーゼルカー。
バーゼルからドイツとスイスの国境沿いに延びる路線があって、リンダウまで行くことができる。
まず乗るのはウルム行き4両編成のディーゼルカー。ローカル線だが、1等席や自転車積込みスペースもある。
車内なぜか夜行列車のように照明を落としている。薄暗いが各席に読書灯がある。
バーゼル・バッド駅で買ってきたパンなど。
ずっと単線で、たまに駅で対向列車と交換する。何キロくらい出ているかわからないが、木々や線路際の草がすっ飛んで行くほどのスピード感がある。バーゼル・リンダウ間206kmを2時間45分で結んでいるので、日本ならばローカル特急並みの速さだ。
車窓は丘陵地帯の中にトウキビ畑や牧草地が広がっていて、いかにも農村地帯という感じ。
シャフハウゼンでは複線電化の線路が寄り添い再びスイスに入る。
だんだん開けてきて、複線電化の立派な線路が寄り添ってくるとシャフハウゼンに到着する。チューリッヒ方面へのICE列車も発着するジャンクションらしく大きな駅だ。ここは再びスイスだが列車は普通に停車して発車する。ドイツレールパスでもそのまま乗れる。
シャフハウゼン駅。
バーゼル・ウルム間気動車の車内。
ゆったりした座席。ボックス席には大型テーブルもある。
ドイツ南部の農村地帯を走る。
しばらく車窓にボーデン湖を見ながら行く。
■フリードリヒスハーフェンStadt 8:47 → 9:22リンダウHbf RB22711
この列車はウルム行なのでリンダウへは途中のフリードリヒスハーフェン駅で乗り換える。乗り換え時間は4分。駅舎に面した1番線から地下道を通って3番線へ。そういえばドイツの駅では各ホームを地下道で結んでいて、跨線橋は見なかった。
乗り継いだリンダウ中央駅行の列車は2両編成。1両目は老人の団体さんが乗っていて賑やかだが、2両目はガラ空きだった。
フリードリヒスハーフェンでリンダウ行に乗換え。
乗り継いだリンダウ行。こちらもローカル線の気動車。
途中駅。駅舎のなかに信号てこがたくさん見える。自動化されていない路線らしい。
車内から見えた変わった形の腕木式信号機。
湖を渡ってリンダウ島へ渡る。
リンダウはボーデン湖に浮かぶ島になっている。列車も湖を渡って島に乗り入れる。車内から見える湖は晴れていればキレイなのだろうが、厚い雲がたちこめた空の下暗い湖面が広がっている。
バーゼルから2時間45分、ほぼ定刻にリンダウ中央駅に到着した。
頭端式のリンダウ中央駅。
■リンダウ
ボーデン湖はドイツ、スイス、オーストリアの三国に面していて、リンダウはその湖に浮かぶ島になっている。島全体が中世の雰囲気で統一されていて、ドイツの保養地のような町になっている。
日曜の朝9時半なのでまだどこも開いてなく、人もほとんど見かけない。駅近くの観光船乗り場だけが人だかりがしていた。
港の灯台とライオン像。観光船が入港。
地図は持っていないので適当な方向へ歩く。まだどこも無人で静まりかえっている。暗い曇り空の下、ヨーロッパの昔ながらの町並みはどこか暗い影の印象を受ける。
歩きまわって路地で迷っていたら、どこからか教会の鐘が鳴り響いてきた。幻想的な感じがして、どこかの物語にでも迷い込んだ錯覚になった。
マルクト広場と教会。
美しいリンダウの町並み。
1436年建築のリンダウ旧市庁舎。
リンダウ中央駅。
リンダウ駅舎内部。歴史を感じるが少々寒い。