2004年道東鉄道旅行記2

■花咲線 釧路→根室

根室本線の釧路・根室間は花咲線の愛称がついている。根室までは札幌からの直通列車は1本もなく、特急スーパーおおぞらに接続するこの快速ノサップが花咲線の唯一の看板列車ということになる。

この車両は花咲線専用のようで、車体には花咲線のロゴが入り、車内もリニューアルされ、座席はフクロウやタンチョウなどのイラストも入り派手な内装となった。

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 1両の根室行快速「ノサップ」。

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  花咲線は専用車両になっている。

10:52に札幌からのスーパーおおぞらが到着すると、6〜7人が乗り継いでくる。
11:03になり、30人ほどの客を乗せ、釧路を発車する。

東釧路で釧網本線と別れるとすぐに武佐で、数人が下車する。ここで人家は途切れ、山間に分け入って行く。

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 上尾幌駅に停車。

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 海が見えてくると、まもなく厚岸。

花咲線の車窓は、何回乗っても日本離れしていると思う。駅間には人家はほとんど無く、森や湿原の中を延々と走り、突然人家が現れたところで駅に停まる。前に旅したサハリンの北部の光景によく似ている。列車の中から車窓を眺めていると、何かシベリアあたりの鉄道に乗っているような錯覚を覚える。

右窓に厚岸湾を見て厚岸に着く。ここで半分くらい降りて、だいぶ落ち着いてくる。厚岸からは湿原地帯を走る。線路際まで湿地や沼がせまり、まさしく北方の風景が広がる。

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 厚岸・門静間は沼や湿原が続く。

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 開けた窓から心地よい風、それにレールの継ぎ目を刻む響きが入ってくる。

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 花咲線のキハ54はリニューアルされていた。

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 座席モケットの柄。北海道の鳥が織り込まれている。

茶内・浜中でも数人ずつ下車し、車内はかなり寂しくなった。
かつて標津線が分岐していた厚床を過ぎ、落石の手前では太平洋岸の高台の上へ出る。一瞬だが雄大な景色が広がる。

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 落石の手前で雄大な太平洋が広がる。

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 日本離れした風景の草原地帯。

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 落石駅で上り列車と交換。

釧路から約2時間、13:09に終点根室駅に着いた。ホームに降り立ったのは10人たらずだった。改札口を抜け、だだっ広い駅前に降り立つ。
根室駅は日本最東端の駅と言いたいが、実は隣の東根室駅が最東端の駅となっている。しかも根室本線の線路の終端は西を向いているというのも意外だ。

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 やっと根室に到着。お疲れ様。

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 日本で2番目に東にある根室駅。じゃあ1番目は?

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 西向きに建つ「根室本線終点」。


■■根室名物エスカロップ・タイエー・納沙布岬

さて、今回根室に来た第一の目的は、エスカロップなるものを食べるということである。

エスカロップとは何だか健康ドリンクの名前みたいだが、根室市内のみで食されているという洋食である。フランスで修行した根室市内の洋食屋さんが考案したそうで、その後根室市内で爆発的に広まるが、根室以外には広まらないまま現在に至るというものである。

根室の中心は駅から離れたところにあり、歩いて10分ほどの中心部に近い「どりあん」という店に入る。

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 エスカロップで有名な店『どりあん』。

早速エスカロップを注文すると、「エスカ ワン」と奥に伝えた。あとから入ってきた地元の兄さんも「エスカ」と言って注文していたので、地元の人はエスカと略すようだ。

しばらくして待望のエスカロップが出来上がる。揚げたてのトンカツにデミグラスソースがかかっており、タケノコ入りバターライスの上にのっている。付け合せに生野菜がついている。カツとデミグラスソースの組み合わせは、相当にコッテリしている。バターライスとも相まってボリュームはかなりのものだ。

最果ての町になぜこんなものが・・・と思うようななかなか洗練された味だった。
店内のメニューには、オリエンタルライスというのもあり、これも根室限定という。次回来たときにぜひ食べることにしよう。根室に行く用事がまた出来た。 

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 クラシックな店内。

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 これが根室名物 エスカロップ。

腹ごなしに根室の港まで歩いてみる。港は停泊する船も無く、とても静かだ。そういえば街中でもロシア人の姿は見かけなかった。ロシアとの貿易もあまりうまくいっていないのだろうか。根室港よりも、むしろ花咲港のほうが活気があるような気がする。

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 港への途中に古い倉庫もある。

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 根室港の対岸に見える弁天島。

夕方の帰りの列車までまだまだ時間があり、ほかに行くところも無いので、バスでノサップ岬まで行くことにした。

駅横のバスターミナルから納沙布行のバスに乗る。バスは広々とした草原を通り、高くそびえる平和の塔が見えてきて納沙布岬に着く。

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 納沙布岬まで往復のバス乗車券。

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 バスの車内。

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 納沙布岬までは草原や湿地がつづく。

岬には数軒の土産屋と食堂があるが、夕方なので店じまいを始めていた。納沙布岬の標柱があちこちに建っているが、本当の岬は灯台の裏になる。
標柱には少々苦しく「本土最東端」と書いてある。本当の最東端は東京都の南鳥島なので日本最東端とは名乗れないのだろう。

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 『本土最東端』の納沙布岬。

天気がいいので、貝殻島の灯台や、その先の歯舞諸島まではっきりと見える。しかし自由に行き来することは出来ない。
北方領土問題は、両国が東京とモスクワでお互いに意地を張っているとしか思えない。せめて自由に行き来することは出来ないものか。

納沙布岬に40分ほど滞在し、再びバスで根室に戻る。

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 納沙布岬で座礁した漁船。

列車の時刻まで1時間ほどあるので、市内のスーパーをのぞいてみる。生うにが880円で売っていて、しかも半額になっているのを見つけ、思わず買ってしまった。
あと、お土産のオランダせんべいも買う。
オランダせんべいとは、マンホールのフタのような形をした根室のお菓子で、アイスモナカの皮を大きくしたような味だ。はじめはシケっているような感じがしたが、不思議とだんだん病みつきになる。

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 根室のコンビニは『タイエー』。

駅に向かう途中で、タイエーに入る。タイエーとは根室市内にのみ数店舗展開する24時間営業のコンビニで、ここの名物はやきとり弁当である。やきとり弁当は小・中・大とあり、注文してから焼き始める。ほかには おでんやうどんそばのセルフサービスコーナーもあった。エスカロップ弁当もある。

5分くらいで出来上がり、やきとり弁当と根室の地酒北の勝の小ビンを買い、根室駅へ行く。


■■■花咲線 根室→釧路

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 根室駅の待合室。

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 根室駅の改札口。

18:53発釧路行の列車は、乗客のほとんどが高校生。しかしがら空きだった。

車内は空いているので、一杯やるには都合がいい。根室を発車してから早速やきとり弁当を開く。ゴハンの上に海苔が敷き詰めてその上に豚串がのっている。函館の某ストアと同じだ。続いてウニの折りも開ける。醤油もかっておいた。ウニをつまみながら北の勝を飲んで、極上の気分になる。

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 『やきとり弁当』のフタ。はてどこかで見たような。

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 タイエー名物 やきとり弁当(小)。

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 スーパーで半額で買った生うに。

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 根室の地酒 北の勝とともに。

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 根室のお菓子 オランダせんべい ひょうたんぱん。

高校生は厚床までに全員降りてしまい、車内はたった3人のみとなった。車外は真っ暗な闇がどこまでも続き、釧路に着いたときは少しほっとした。

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 暗闇の中を走り続けること2時間。釧路に到着。

釧路では駅から歩いて10分のところにあるカプセルホテルに泊まる。大浴場と朝食付きでなんと2500円。疲れていて風呂に入らずそのまま寝てしまった。

posted by pupupukaya at 16/12/03 | Comment(0) | 北海道鉄道旅行記(リメイク版)
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