2009年 南ドイツ・オーストリア旅行記6

2009/7/9行程  
ミュンヘンからインスブルックまで往復

ミュンヘンからインスブルックまでの地図。

毎朝天気予報とにらめっこしながら行く先を決めている今回のドイツ旅行だが、今日はミュンヘンより南、オーストリアのチロル地方の天気が良いようだ。
というわけで、今日は朝食抜き、急いで中央駅へ行く。6:30発のインスブルック行きに乗るためだ。こういうとき駅前のホテルは便利だ。

ミュンヘンからインスブルックへ行くにはICEだとローゼンハイム経由で、約1時間50分。遠回りだがそっちの方が早いし本数も多い。

一方、ドイツアルプスを越えて行く路線もあって、そっちは距離は近いがローカル線のため3時間近くかかる。
今回の列車の旅はミュンヘンからドイツアルプスを越えてインスブルックまでのローカル線に乗ろうというものだ。景色はこっちの方がずっといいらしい。

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 券売機で買ったミュンヘン〜インスブルックの往復乗車券。


●ミュンヘンHbf 6:30発[RB5409]9:22着 インスブルックHbf

今回は普通乗車券を買う。往復で59.6ユーロ、券売機で買った。言葉がわからないので窓口よりも、操作さえ覚えてしまえば券売機の方が簡単に買える。

先頭は電気機関車で客車5両編成がすでに入線していた。後ろ2両は途中のガルミッシュ・パルテンキルヒェンで切り離しになる。

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 インスブルック行は構内はずれのホームに発着。

売店でサンドイッチを買って車内に入る。早朝なので乗ってる人はほとんどいない。乗客は山に行くような格好の人が目立つ。
オールボックスシートで、ザルツブルクを往復した時のと同じタイプの客車のようだ。

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 雲が立ち込めた暗いドイツアルプスの高原を行く。

Sバーンの並走する区間を抜けると、だんだん高原っぽい風景になってくる。空は曇り空で薄暗い。7時過ぎに雨が降ってきて、気分も暗くなる。それでも南の空は幾分か明るい。停車駅ごとに数人の客が乗ってくる。通学時間なのか学生が多い。日本の通学列車には遠く及ばない。
7:57にガルミッシュ・パルテンキルヒェンに到着。ここでほとんどの客が降りて行った。

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 ゼーフェルト・イン・チロル駅。ここから観光客らしい人がたくさん乗ってきた。

ミッテンヴァルトを過ぎるとオーストリアに入る。このあたりで私服の2人連れがやってきて「パスポート」と言う。パスポートを見せると、そのまま返して去って行った。刑事?何か事件でもあったのか。職質だったのかな。

峠を越えると右側の眼下にチロルの谷が見えてくる。線路は谷の北側の斜面に張り付くように敷かれているので景色が良い。
峠を越えると曇り空から一転青空の広がる良い天気になった。曲線の多い下り坂を列車はゆっくり進んで行く。 

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 チロルの谷を見下ろしながら列車は下る。

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 山腹をゆっくり下って行く。

小さな駅があってこの列車はこまめに停まって行くが、山腹の住人の足となっているのかどの駅でも数人の乗客がある。

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 インスブルック中央駅が近づく。ドイツ、イタリア、フランス方面への路線が交わる要所でもある。

9:22に定刻にインスブルック中央駅に着いた。ミュンヘンを出るときは曇り空だったが、ここは青空が広がって澄んだ空気。気持ち良く観光できそうだ。


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 インスブルック中央駅に到着。


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 駅ビル風のインスブルック中央駅。 

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 駅前広場のターミナルから出てくるインスブルックのトラム。

インスブルック駅の案内所でインスブルックカードと言うのを買う。これはインスブルック市内の観光施設が1回だけ入場できる。また、トラムも乗り放題になるという便利なもので、24時間用ならば25ユーロ。ハーフェレカー(市内のロープウェイ)往復チケットが24.5ユーロということを考えれば十分お得なチケットだ。

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 インスブルックカード。

早速3番の電車に乗る。電車は5両の連接車で広島電鉄のグリーンムーバーを少し小さくした感じ。線路幅が1mと狭いせいか車内は狭い。また、ヨーロッパでは珍しく両運転台式だ。 

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 駅前からトラムに乗る。街の人になった気分。

数分で旧市街入口のマリア・テレジア電停で降りる。ここからケーブルカーのフンガーブルクバーン乗り場まで歩く。

インスブルックはオーストリアのチロル州の州都。2000mを越えたアルプス山脈の谷間にある都市で人口は約12万人。2度の冬季オリンピック開催地にもなった所である。
古い街並みとアルプスの山々が調和した風景の美しい街だ。観光客も多い。交通の便はイタリア側からの方が良いようだ。

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 マリア・テレジア通りとアンナ記念柱。

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 時計塔の立つシュピタール教会とノルトケッテ連峰。

ケーブルカーは地下駅から発車する。珍しく自動改札機がある。ICチップを埋め込んだインスブルックカードをかざすと通ることができる。ここのケーブルカーの車両はこれもまた珍しく車両の天井から細分されたゴンドラの客室をぶら下げた構造になっていて、水平区間でも勾配区間でも客室は常に水平が保たれるという仕組みだ。車内は立客でいっぱい。途中駅もあって乗降があり、沿線の住人の足ともなっているようだ。

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 ノルトケッテバーンというロープウェイを乗り継いでハーフェレカーへ。白いのは万年雪。

終点からはノルトケッテバーンというロープウェイに乗り換える。ここも満員。中にはマウンテンバイクを持ちこむ人もいた。山頂から駆け降りるのだろう。

やっと山頂に着いたかと思うと、ここでまた乗り換えだ。山腹には万年雪も見える。さらに登り、標高2000mの山頂駅に着いた。
じつはここで終わりではなく、山頂まではまだ数百mの登山道を登らなければならない。

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 ハーフェレカーからはインスブルックの街のほかアルプスの山々が見渡せる。

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 石垣の展望台。シスターの姿も見える。

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 2334mの山頂に立つ十字架。

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 チロルの谷間を見下ろす。中央の川はインスブルックの語源になったイン川。

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 町の反対側は天険の山々。

十字架の立つ山頂からはインスブルックの街が一望できるほか、イタリアとの国境のアルプスの山々が一望できる。山頂へは一番乗りだったが、次第に後からの人が追い付いてきた。山頂はしばし賑やかになる。
それにしても下から山の斜面を伝って吹き上げてくる風がすごい。風だけじゃなく雲も下から吹きあがってくる。

街の反対側は天険ともいえる岩肌むき出しの山々がそびえたっていた。

雲が立ち込めてきたので、登りと同じルートで下山する。

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 市の塔。148段の階段で登れる。


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 市の塔からはインスブルックの町のほか、アルプスの山々も良く見える。

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 地上33mの高さの市の塔展望台から広場を見下ろす。

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 旧市街のヘルツォーク・フリードリヒ通り。

旧市街の中心は『黄金の小屋根』という金箔を施した出窓が特徴の建物。周辺はオープンカフェが並び、ランチタイムとあってかどこも盛況だ。小路には土産物屋が並び、チロルハットなんかを売っていた。 

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 黄金の小屋根と呼ばれる出窓。15世紀に皇帝が広場を見下ろすために作られた。

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 通りにはカフェが並ぶ。

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 土産物屋が並ぶホーフガッセという小路。

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 インスブルック一番の大通りマリア・テレジア通り入口に建つ凱旋門。

旧市街地あたりをウロウロしながら電車の撮影をした。
ここ、インスブルックの電車は赤一色で広告も無し、なかなか洒落たデザインだ。しかし、この電車の前面デザインはかつて札幌市内を走っていた市電A830型、のちに名鉄岐阜市内線モ870型として走っていた電車にそっくりな気がする。 

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 ムゼウム通りを行く電車。インスブルックのトラムは赤一色で統一されている。

→7へつづく


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