親知らず抜歯の記5 退院まで

◎10月7日
6時起床。痛みはだいぶ和らいだようだ。
検温と血圧測定。36.8℃と熱もなかった。

今日の予定は午前中に採血、午後はレントゲンとのこと。

寝ている間も少しずつ傷口から血が出ていて、シーツに血がついてしまった。これは看護師さんに言うと交換してくれた。

8時、朝食。今日からまた食事が復活する。といっても、咀嚼不要の嚥下食になる。
主食はおかゆ。おかずは煮物のような物。おそらく食材をムース状にして固めたものだろう。カップヌードルに入っている肉片を『謎肉』というが、こちらは謎煮と呼びたくなる。

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 10/7朝食。おかゆとおかず、とろみが付いた吸い物風の汁物。

食後は抗生剤の点滴。これは1日2回、日曜日の夜まで行うそうだ。
9時近く、部屋の人全員が診察に呼ばれる。
まだ点滴の途中なので、点滴を下げている棒をガラガラと引いて治療室へ向かう。もう完全に病人姿だ。

治療室では口の中の診察となる。
「ふん、いいね」
「痺れとかはないですか?」
無いと言うと終了。とくに問題も無いようだ。
腫れは48時間後がピークなので、まだまだ続くらしい。
ま、このあたりも前回1本抜いたときに経験済みなのだった。

ベッドに横になり、ずっとDSでドラクエをして過ごす。
抜いたところは痛くはないが、うずくというか、とにかく存在感が増してイライラする。

9時半ごろ掃除とゴミ回収のスタッフ。

10時、斜め向かいの歯を7本抜いたというおじさんが退院していった。
隣とその向かいの兄さんたちも入院は長いようだ。

担当の先生がやってきて、様子を伺いに来た。
昨日抜いた歯をケースに入れて持ってきて見せてくれた。
面白いから、「貰ってもいいですか?」と言うと、「どうぞどうぞ、ちゃんと消毒してありますから」といってケースごとくれた。

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 抜いた歯。

手術は、下の親知らずが根が張っていて手こずったことや、アゴの骨も少し削ったこと、手術が2時間もかかったことなどを聞いた。
ほかに聞いておきたいことなどありますか?と言われたので、退院日について相談してみた。

予定では退院日は11日火曜日になっているが、1日前倒しで月曜にしてくれないかと頼む。10日(月)が体育の日の祝日なので、連休明けからそのまま出社できるからだ。

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 10/7昼食。

午後からまたウズき出す。熱も出てきた。
前回1本抜いたときは翌日から普通に生活していたが、今回のはどうしたことか。やっぱりいっぺんに3本もやったのは相当ダメージだったのだろう。

2時検温。37.9℃、結構熱が出てきましたねーとのこと。
その後は1Fのレントゲン室へ行く。
途中通り抜けた外来病棟にいる人たちを見ていると、何だか別世界の人みたいに見える。

担当の先生がまたやって来て、退院許可証が渡された。退院日は希望通り10日月曜日。
今日の17:30までに1Fの入退院受付で退院手続きを終わらせてくださいと言われる。
ずいぶんと早いが、土日は窓口や事務が休みになるためだ。
人出が減る休日はあまり退院させたくないのが本音に見えた・・。

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 退院許可証と次回抜糸時の予約票。

14:30頃また治療室に呼ばれる。大学病院なので、毎週金曜は教授回診がある。
2台ある診察イスをぐるりと取り囲むように、大勢の学生や研修生が立っていた。
ネームプレートに『教授』と書かれた先生が口の中をのぞきこみ、「ふん、いいね」で終わった。
抜歯だけだ経過も良好では、あまり学生たちの参考になるものではないのだろう。

15:30頃母が見舞いに顔を出す。2Fの喫茶室で2人でソフトクリームを食べた。冷たくてうまい。

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 2Fにある喫茶室。

夕方、同じ日に入院した隣のおっさんのところに医師と看護師が何人かやって来た。部屋を移されるらしい。突然のことで、おっさんも何で移されるのか疑問のようだった。
行き先は個室。
さっき奥さんが見舞いに来たとき、大いびき姿を見ていたので、奥さんが気を利かせたか。

その入れ替わりなのかわからないが、今日大院したおじいさんがいた場所に新たな人が移ってきた。
来るなりカーテンを閉めてPCをカタカタ。開けっぴろげで顔が合うよりはいいけど。

部屋の移動は、使用していたベッドと戸棚ごとの移動となる。

夕食はまた嚥下食。お世辞にもうまいとは言えないが、ほかにすることもないし食事だけは全部食べる。

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 10/7夕食。

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 おかゆに混ぜるとトロミが増す『トロメイク』。これ自体に味は無い。

さっき移って行ったおっさんが部屋に顔をだし、イビキがうるさくてすみませんでしたと言った。やっぱりそうだったのか。
と言っても、1人減っても大して変わらんよ、この部屋は。

7時、また点滴。左手の甲に針を刺しっぱなしなのだが、接触不良なのか薬が落ちてこない。看護師がいろいろチューブの角度を変えたりしてようやく落ちてきた。点滴は約30分で終わる。
点滴はあと2日間続くので、針はまだ刺したまま。両手が使えないので、顔を洗うのも一苦労だ。

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 点滴を受けながらしみじみ天井を見る。

21時、消灯。またスマホのヘッドホンを当てて眠る。
あと3泊、退院の日が待ち遠しい。

◎10月8日
今日は土曜日だが起床はいつも通り6時。
起きてから歯を磨く。手術以来最初になる。血餅が取れるのを恐れて、歯磨きは控えてきた。それでも抜歯箇所にブラシが行かないよう気を付ける。
休日は人が少なくなるせいか、体温と血圧測定が回ってきたのは6:40だった。

8:00朝食、8:40診察、9:30点滴の流れは休日でもいつも通り変わらず。
点滴が終わるとき針を一旦抜いてもらった。ずっと刺しっぱなしだった左手の甲は少し腫れていた。

シャワー室が空いていたので使わせてもらう。顔も満足に洗えていなかったのでさっぱりした。

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 廊下にあるシャワー室。一応予約制だが、空いていれば使える。

隣の兄さんは10時から外出、その向かいの兄さんも午後から外出する。
外出するには届けを出して許可をもらえば可能だ。

今日は看護師の定期回診しか来ないので静か。隣と真向いのベッドは空いたまま。
時が過ぎて行く。
夜はイビキ大会なので、昼間が一番静かかもしれない。

いいかげんDSのドラクエにも飽きてきた。
ことあるごとに部屋を出て、病院内をウロウロする。

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 禁煙の張り紙。

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 B2Fの理美容室。

B2Fに大浴場があった。のぞいてみると誰もいない。部屋にタオルと石鹸を取りに戻る。
入浴していいのかわからないが、ほかにすることもないし一風呂浴びる。
どうやら一番風呂。気持ちいい。

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 B2Fの大浴場。

風呂上りにビールでも飲みたいが、病院ホテルじゃそうもいかないね。

夕方には外出の2人も戻ってきた。

17時頃、夜勤引き継ぎの看護師が来て様子を聞かれる。
もう嚥下食でなくとも大丈夫そうなので、普通食に替えてくれるように頼んだ。明日の昼食からということになった。

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 10/8、夕食。

18:40点滴。
21時消灯。

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 夜の病棟。幽霊は・・あまり出そうな気配はない。

◎10月9日
6時起床。6:25看護師が来たが問診だけで検温は無かった。
8時朝食。今気づいたが、平日は別のスタッフが行っていたが、昨日から配膳も看護師がやっている。土日はスタッフは休みになるようだ。看護師がすべてやらなければならないので大変そうだった。

9:00点滴。9:15朝の診察に呼ばれ点滴姿のまま治療室へ。待つ間斜め向かいベッドの兄さんとまた立ち話。
同室の人との会話はこの診察待ちの間くらいなもの。病室でやたらと話しかけられても困っちゃうけど。

11:50昼食。この回から普通食に戻される。

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 10/9昼食。この回から普通食へ。

また病院内をウロウロ。

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 病棟の共同洗面所。

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 デイルーム。テレビ、電子レンジ、給湯器などが置いてある。

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 誰もいない外来病棟。

日曜日の午後になると、家族連れの見舞い客がゾロゾロとやってくるようになる。
1Fの待合室のベンチも、いつの間にかテーブルを囲むように並べ替えられていて、あちこちで束の間の家族団らんが繰り広げられる。
1人身には目の毒に見える。

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 日曜日の1F待合室ロビー。

14時、検温と血圧。
「明日退院ですね、痛くないですか?」
看護師さんは天使だね。

17:50、夕食。メインは麻婆豆腐。おお、やったーと喜ぶが、味噌仕立てで辛くない。病院食だから当たり前か。大きく切ったトマトは少々難儀だった。それでも全部食べる。

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 10/9、夕食。デザートにライチーが3個ついていた。

日曜は19時まで見舞いタイム。廊下の方から子供の声とか聞こえて賑やかだ。

19:30点滴。これが最後となる。

21時消灯。イビキ大会もこれが最後。明日の午前中には退院だ。

◎10月10日
月曜だが、今日は体育の日で祝日。
今朝は採血があった。担当の看護師は男性(涙)。
今日の退院は10時となっているが、薬が出されるのでそれを受け取ってからと伝えられる。

テレビを観ていると、今朝の気温は8℃、ついに気温も一ケタ台になった。

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 10/10、朝食。

9時、朝の診察。
部屋に戻るとしばらくして看護師が薬を届けに来た。もう準備ができたら退院して良いとのこと。なんかあっけない。
手首のリストバンドも外された。

ロッカーからキャリーケースと服を出して着替える。
持ってきた物をキャリーケースに納める。あまり物は持ってきてなかったのですぐに片付いた。
テレビカードの残額を換金する。
テレビはあまり見ていないし、冷蔵庫も使っていなかったので、返金は850円。150円分しか使っていなかった。

最後に同室の人たちに挨拶をして、部屋を後にした。

ナースステーションに寄って、体温計を返す。それと忘れてはいけないのは、セットレンタルの終了申込書。これを出さないと病衣がずっとレンタルしたままということになってしまう。平日ならばセットレンタルコーナーに出すが、休日は看護師に渡す。

9:30、外に出て病院を後にする。

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シャバの空気うまい。ホリエモンかお前は)

祝!退院

◎10月14日
退院から4日後、手術からは8日後、今日は抜糸のための通院となる。
あと、入院代が確定するので、それの支払いも行う。
前と同じように2Fの歯科口腔外科外来へ。

抜糸の傷跡の治りも順調で、腫れもほぼ無くなっていた。
診察室に入ると、入院の時に担当だった先生がいた。

前回の抜糸は痛かったので覚悟したが、今回はさほどではなかった。
下の親知らずを抜いた後は穴が開いたままとなった。これは何か月もかかるが徐々に塞がってくるということだった。

本日の会計:3割負担230円。(内訳:診察770)

治療が終わるとこんどは入退院受付で入院費の手続き。
5泊6日の入院費は95,120円となった。
(内訳10/5〜10/10 指導管理料3250 投薬料1080 注射料14400 処置・手術料96330 検査料19440 画像診断料4020 入院料161740 食事料5040(保険外))

今回の入院費は『高額療養費制度』が適用されるので、申請をすれば約32,000円ほど還付になる予定である。
つくづく日本はありがたい国だと思った。

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 入退院受付窓口。

思いのほか長々とした記事になってしまいましたが、最後までお読みいただいた方、どうもありがとうございました。

おわり

posted by pupupukaya at 16:41 | Comment(0) | 親知らず抜歯の記
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