2016年白夜・北欧旅行記15 オスロを後に

 2016年6月2日 エリングセン パンショナット(ホテル)〜

朝6時に起きる。今日も良い天気だ、暑くなりそう。
このホテルに来たときはてっきり朝食付きだと思っていた。ところがバウチャーをよく見ると85Krの別料金となっていた。
初日のヨーテボリで泊まったホテルとまったく逆で思い違いをしていた。もっと予約書をよく見ておくべきだった。

お金を払って朝食を取ってもいいかなと考えたが、まだパンやら食料品が残っている。これを全部食べてしまうことにした。お湯は沸かせる。

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 部屋の窓から。電車が通り過ぎる。

帰りの飛行機の時刻は13:15発。2時間前に空港に着いて、市内から空港まで電車で約30分ということを逆算すると、10時頃ホテルを出発すればいいことになる。

部屋で簡単な朝食を終えると荷物をまとめる。といっても、持ってきた物は少ないし土産物も少ないのですぐに終わってしまった。

することも無くなったので、散歩をしてくる。昨夜飲んだビールの空き缶も持ってきた。これはスーパーのリサイクル機で換金する。今さら小銭をゲットしても仕方ないし、ホテルに捨ててきても良かったんだけど、なんとなく習慣になってしまった。

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 オスロの何でもない街角。うーん帰りたくない・・・

1時間ほどあても無く歩き回る。

どこも古い街並みが途切れなく続く。外国の街中を歩いていて、どこかに迷い込んだ感覚になるのが好きだ。遠い異国の地にいることを一番実感したのはこの瞬間ではないかと思う。
オスロの人から見れば何の変哲もない街角なんだろうけど。

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 ショーウィンドウに映る街並み。

10時少し前、ホテルをチェックアウトする。

レセプションには昨日最初に来たときにいた主人がいて、鍵を返すと「Room was good?」と言った。こちらも親指を立てて「good!」と言う。
じっさい良い部屋だった。中央駅から離れていること、バストイレ共同ということはあるが、部屋もきれいだし広さも眺めも申し分ない。値段も手ごろだし、この次オスロに泊まることがあればまたここにしようとも思った。

ホテルからは歩いてナショナルテアトレ駅へ向かう。王宮広場を近道して通り20分弱ほどで着いた。この駅から空港まで電車に乗る。

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 ナショナルテアトレ(Nationaltheatret)駅の入口。

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 ホールのような地下のコンコース。

券売機で空港までのチケットを買う。
じつは昨日オスロ中央駅で買い方の予行演習をしていた。おかげですんなりと買うことができた。
ナショナルテアトレからオスロ空港までは92Kr。カードも使えるが現金で支払う。スボルベルで現金400Krを引き出していたが、ほとんどカードで決済していたので現金の出番がまるで無かった。出国するまでに使い切ってしまいたい。

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 空港連絡のリレハンメル行の電車。

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 オスロ中央駅に停車。ホームの向こうにエアポートエクスプレスが見える。

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 オスロ空港駅(Oslo Lufthavn)に到着。

空港まで行くのはリレハンメル行。ノルウェー国鉄の中距離電車といったところだろうか。これとは別に中央駅から空港までエアポート・エクスプレスという列車も運行されている。

31分でオスロ空港駅に着いた。

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 オスロ空港のチェックインカウンター。

フィンエアーのカウンターは出発ロビーの一番奥にあった。この辺りは人が誰もいない。カウンターの中に係員が1人だけ立っていた。
ここでいいのかなと思いつつ、「ハロー」と言って印刷してきたeチケットを見せる。
オスロから新千歳空港まで3枚のボーディングパスを受け取り、荷物を預ける。荷物は成田空港で受け取るようにとのこと。

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 オスロ空港で発券されたボーディングパス。

荷物はキャリーケース1個だけ。自慢じゃないが旅慣れると本当に荷物が少なくなる。空港で土産物の二品くらい買い込んでもまだ押し込めるくらいの余裕はあった。

“あたくしの帰りのかばんにはまだ若干の余裕があります、こん平でーす!”

身軽になったので、空港内を見て回るが、これといったものはない。店はカフェやコンビニ程度。並ぶ品物は市内のコンビニ並みの値段だった。荷物を預ける前にお菓子をいくつか買っていこうかと思ったが、値段を見るとやっぱり買う気が失せた

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 カフェやコンビニが並ぶ出発ロビー。

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 コンビニに並ぶスナック菓子類。1袋40Kr(約540円)。

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 バナナはなぜか安い。2本で12Kr(162円)。

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 ターミナルの外はポプラが風にそよぐ、のんびりとした風情。

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 免税店が並ぶ。あれこれ物色するのも楽しい。

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 ビールはさすがに安い。

まだ早いと思ったが、セキュリティチェックを通って中に入る。免税店やカフェは出発ロビーよりもたくさん並んでいる。こっちを見ていた方が楽しそうだ。

また長旅になるので腹ごしらえしておこうとカフェに入る。
カウンターでケースに並んでいるパンとビールを注文してトレイで受け取る。値段は198Kr(約2700円)。うわっ、北欧価格。免税店じゃなかったのか?レシートを見るとしっかりと税金25%とあった。

考えたら免税店で売るものは海外で消費することが前提なので、飲食店で消費するものにはしっかりと税金がかかっているのだった。
ここも現金で支払う。ノルウェークローネはコインだけ残してほぼ使い切った。

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 カフェのカウンターに並ぶサンドイッチ。

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 エビを挟んだパンとビール。

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 北欧の女性は美しかった。

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 ヘルシンキ行搭乗ゲート。自分のほかに日本人はいないようだ。

ノルウェーはここでおしまい。こんどは日本に向かってひたすら飛行機の旅になる。

まずはオスロからヘルシンキへ1時間25分のフライト。
機内は満席のようだった。席は通路側で、外が見えないのが残念だが、大柄なノルウェー人ばかりなのでかえって良かったかも。

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 ヘルシンキ行きAY656(JL6810)便の機内。混んでいる。

ヘルシンキ空港に離陸すると外にはバスが待っていた。ターミナルまではバス移動となる。
人の流れに着いて行くと『EXIT』と書かれたゲートがあって、みんなそっちに歩いて行く。
出ちゃっていいんだろうか。トランスファー(Transfer)の文字を探すがどこにもない。

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 出口へ向かう。

ほかに行きようがないから仕方がない、『EXIT』の方に進むと名前を書いたカードを持った出迎えの人が並んで立っていた。
ほら、外に出てしまった。この時点で頭の中はかなり『???』状態だった。ここからどうすればいいんだ?

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 どうやら本当に外に出てしまった。出迎えの人たちが立つ。

案内板に『Departures』の文字を見つけて、エスカレーターで上の階に行くとセキュリティーチェックがあった。もう一度中に入り直すのか。
日本人を発見、少し安心する。

再び免税エリアへ。名古屋行は37番ゲートとあるのでそっちの方へ歩く。

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 再び免税店エリアへ。

免税店が並ぶ通路を抜けると、初日に着いたところと同じ見覚えのある場所に出た。
ようやくここで自分がどこをどう通ってきたのか理解できた。

ヘルシンキ空港の乗継を整理すると以下のようになる。

オスロから到着
(シェンゲン協定エリア)
 ↓
荷物は受け取らず出口へ
 ↓
1F到着ロビー
 ↓
2F出発ロビー
 ↓
セキュリティチェック通って中へ
 ↓
免税店エリア ←←今ここ
 ↓
出国審査
(ここからシェンゲン協定外へ)
 ↓
搭乗ゲートから日本行飛行機へ

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 日本人、韓国人、中国人など東アジア方面への出国ラッシュ。

ヨーロッパの空港での乗り継ぎは、シェンゲン協定の中と外があるのでややこしい。慣れればどうってことないのだろうが。

それにしてもこの辺りは日本人ばかり。着いた時もそうだったが、日本行の飛行機がこの時間帯に集中しているからだ。
あと多いのは韓国人、次いで中国人といったところ。

出国審査のゲートは大行列ができている。名古屋行の出発まであと1時間。免税店で買い物をしたかったが、この行列に並んだほうが良さそうだ。
1時間半の乗り継ぎ時間ではゆっくり買い物する時間も無かった。

並んでいるとまた新たな団体さんが来て、列の後ろにつく。年配の人ばかり。

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 出国審査の大行列。

審査場は自動化ゲートと有人のゲートがあって、ICパスポートの日本人は自動化ゲートを利用できる。が、列はさっぱり進まない。
ICの情報を読み取り、顔を撮影して機械で認識するという仕組みのようだが、認識するまでに1人ひとり時間がかかる。

機械の前で案内しているフィンランド人の空港スタッフは日本語がペラペラなのは感心した。
自分の番が来て、機械の前に立つ。しばらくすると認識完了となった。

ここまできてようやく余裕ができた。
免税店で買い物をする。フィンランドのチョコレート。いわゆるバラマキ土産というやつ。

あとで「フィンランドに行ってらしたんですか」と言われることになる。面倒なのでこちらも「そうなんです」なんて答えていたが・・・

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 空港にあったムーミンフェスタのポスター。ムーミンはフィンランド生まれだったな。



posted by pupupukaya at 16/09/19 | Comment(0) | 2016年白夜・北欧旅行記
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