2016年白夜・北欧旅行記9 ロフォーテン諸島

 2016年5月30日 ベストウエスタン ナルビク ホテル〜

■ナルビク〜スボルベル ロフォーテンエクスプレス 23-760のルート
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今日はバスでロフォーテン諸島のスボルベルまで移動する。
バスは9:40発なのでゆっくり支度できる。

ところが朝から気が重い。
なぜかというと、今日宿泊するホテルは少々変わっていて、いわゆる無人ホテルというもので、フロントデスクが無く、かわりにメールで部屋番号とホテルの入口と部屋の暗証番号が送信されてくるというシステムになっている。

メールが無事に着信できれば問題ないのだが、こちらは旅行で移動中、しかも海外の一人旅である。
メールの設定は自宅のPCとなっているが、手持ちのスマホでも見ることができる。
しかしそれにはネットに繋がる環境でなければならない。ホテルにいる間は、ホテルのWi-Fiに接続しているのでメールを確認することができる。

そもそも何でこんなホテルを予約したかというと、一番安かったから。
スボルベルはロフォーテン諸島の拠点となる町で、やはり白夜の季節は観光シーズンなのだろう高いところばかりだった。普通に1泊1万5千円以上はする。そんな中で見つけたのが今回のホテルだった。1泊10,380円でバストイレ付シングル部屋とは掘り出し物だった。

無人ホテルとわかったのは、予約して料金を払い終わってからだった。
キャンセルして別のホテルを予約し直せば良かったのだが、キャンセル料がかかることや、ほかのホテルもどんどん値を上げていることから、結局そのままにしてしまった。

ホテルからのメール送信は到着日の午前8時に行われると予約時のメールには書いてあった。しかし、印刷して持ってきた予約書には到着日の午後に送信と書いてある。どっちなんだか。
とりあえず今のホテル滞在中にメールが来ていればいいのだが、来なかったらどうするか。

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 予約確認の画面。よく読めばよかったのだが・・・

いま持っているスマホは(大抵そうだろうけど)データローミング機能といって、海外にいてもネットも電話も現地の通信会社経由で接続できるようにはなっている。ただ、通信料が高額になるので機能はOFFにして、ネットは無料のWi-Fiのあるところだけで使っていたのだ。
機能をONにすればメールを確認することができるようになる。ただ、余計な出費が発生することになるが。

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 2泊目の朝食。今朝はハムとベーコンが置いてなかった。

6時半に朝食へ。今のうちにたらふく食べておく。
昨日と違って今朝は空いている。おかげでゆっくりとできた。

8時を過ぎても結局メールは来ていなかった。
仕方ない、データローミングを利用することにした。
念のために日本のコールセンターに電話してみる。ノルウェーからの電話だが、この通話は無料である。
聞くと、海外向けのパケットプランがあって、料金は月単位になっていて、月額1,980円で利用できるとのこと。

月単位ということは、5月分の料金で利用できるのは今日と明日だけ。こんなことなら最初からローミング機能を使っておけばよかった。
とにかくこれでいつでもネットに接続できる環境にはなった。
しかし本当にメールは来るんだろうか。

9時にホテルをチェックインする。
外に出るとも雲ひとつない快晴。今回の旅行は天気には恵まれている。
ホテルからバスターミナルまでは歩いて20分くらいのところにある。キャリーケースを引いて歩くが、今度は下り坂ばかりなので楽だ。

今日は月曜日なので、昨日は閉まっていた銀行が開いていた。中に入るとATMが1台だけあった。ここで現金を引き出そうとしたら機械に張り紙がしてある。どうやら使えないようだ。あきらめてまた外に出る。
スウェーデンから国境を越えてノルウェーに来て3日目になるが、いまだにノルウェークローネ(Kr)の現金は持ち合わせていない。すべてクレジットカードで事足りてしまうので、現金を持っていないことすら忘れてしまうのだった。

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 陸橋を渡ったところにあるショッピングセンター。

昨日下調べしておいたので、バスターミナルの場所はわかっている。
鉄道のナルビク駅とは離れた場所にあって、AMFIというショッピングセンター1階の裏側にある。営業中であれば店内から行けるようだが、昨日は日曜日、今日はまだ10時の開店前なので、脇にある階段を下りることになる。大型スーツケースを持っていると大変かもしれない。

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 ナルビクのバスターミナル。

バスターミナルと言っても、裏の駐車場のような広場。建物の壁に簡素なバスの時刻表が貼ってあり、屋根が張り出しているのでそれらしくなっているだけで、バス停の標識も案内看板も何もない。
時刻はネットで調べればわかるし、乗車券は車内で運転手から買うのだろうから、これだけで十分ということなのだろうか。

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 バスターミナルに掲示の時刻表。

9時半ごろ1台のバスが来た。前面に『760 LofotXpressen』と表示してある。待っていた何人かがバスへ向かって歩き出す。
このバスで間違いはないだろう。

荷物は床下のトランクが開いているのでそこにに置く。
チケットはどうするのだろうか。おそらく、乗車時に運転手から買うのだろうと予想はしていた。他の乗客を見ていると案の定で、運転手に行先を告げて、カード機にクレジットカードを差し込んでいる。

自分の番が来たので運転手に「スヴォルヴェル」と言うと通じた。機械にクレジットカードを差し込んで暗証番号を入力する。こっちに来てからスーパーでもコンビニでも支払はずっとこのスタイル。レシートが発行されて渡される。レシートというか、これがチケットということになる。
途中停留所で、ほかのバスから乗り継いできた人は、運転手にレシートのようなチケットを見せて乗車していた。

ナルビク〜スボルベルの料金は340Kr(4,622円)。

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 バスの車内からナルビクのバスターミナルを見る。

始発であるナルビクバスターミナルバスターミナルからの乗客は10人くらいで空いている。運よく1番前の座席に座れた。ここからロフォーテンの景色を満喫できる。

ナルビクからスボルベルまでの道のりは約240kmあって、所用時間は4時間10分とバスならば結構な長距離路線だ。しかし、路線バスということになっていて、途中にバス停があって頻繁に停まることになる。
車内にトイレはなかった。

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 バスの座席。4時間の乗車でもさほど苦にならなかった。

発車して、次も町中にあるショッピングセンターの前にある停留所に停まる。ここからも何人か乗ってきた。

町はずれにあるロンバーケンフィヨルドに架かる吊り橋を渡ったあたりから景色は素晴らしくなった。
時どき思い出したように集落が現れて、1人2人と乗客を降ろし、また拾って行く。観光バスではなく、まさに路線バス。

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 ロンバーケンフィヨルドに架かる吊り橋。

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 橋からの眺め。

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 集落のバス停から乗ってくる乗客。

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 オフォート湾の対岸にナルビクの町が見える。

ナルビクを出発して1時間10分、バスは空港ターミナルに着いた。ここがハシュタ・ナルビク空港で、ナルビクの玄関口となるところ。
ここで10分間停車があった。運転手や乗客の何人かは、車外でたばこを吸っている。まだ先は長いので、空港ターミナルのトイレに行っておいた。

発車間際になってここから乗車してくる人が何人かあった。大きなスーツケースやバックパックを持って、海外からの旅行客といった感じだ。運転手から切符を買うときも現金を出す人が多い。

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 ナルビクの玄関口になるハシュタ・ナルビク空港(Harstad/Narvik lufthavn)。

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 空港のターミナルでしばしトイレと喫煙休憩。

空港を発車してしばらく行くと吊り橋が見えてきた。ここまではスカンジナビア半島側の本土で、あの吊り橋の渡った先はヒン島という島になる。あそこからがロフォーテン諸島ということになるのだろう。

橋の手前にドライブインらしい所があり、そこの駐車場にバスは停まる。もう1台バスが先に停まっていて、このバスから何人か乗り継いで行った。

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 本土とヒン島を結ぶチェルドスンド橋(Tjeldsundbrua)。

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 接続のハシュタ行バス。ハシュタはチェルドスンド橋から約26km北方にある町。

ここからは集落はさらに少なくなる。途中に停留所があるはずだが、ほとんど停まらなくなった。
窓からの景色はさらに美しくなる。

『アルプスの頂を海に浮かべたよう』と形容されるロフォーテン。その入口の、しかもバスの窓から眺めただけだが、その美しい風景を楽しむことができた。このルートにして良かったと思った。

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 国道E10号線を行く。

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 桟橋にも寄る。ここから連絡船に接続している。このバスはここで引き返す。

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 道路わきの距離表示。スボルベルまでは33km、あと少し。

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 途中のバス停で接続待ちするバス。

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 氷河の浸食で削られた険しい山々。

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 ロフォーテンの山々は「海上に浮かべたアルプス」と形容される。

13:50、終点スボルベルに到着した。バスにしてはめずらしく定時到着。ナルビク空港を含め、途中で3回ほど時間調整の停車があり、たばこ休憩にもなっていた。
しかし、今日は空いていて、途中停留所もほとんど通過していた。もう少し混んでいるときは時間調整の休憩も無く、ぶっ通しで4時間も走るのか。

バスが着いたのは駐車場のような寂しい所だった。一応バス停の標識が立っているが、ここもわかりずらい場所だ。
ここがスボルベルのバスターミナルとなっているようで、隣には、ロフォーテン諸島の先端にあるオー(Å)行きのバスが停まっていて、何人か乗り継いだようだった。

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 終点スボルベルに到着。

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 スボルベルでは、オー(Å)行きのバスが待っていた。

ホテルからのメールは依然として来ていない。
キャリーバッグを引きずって200mほど歩くと広場に出た。そこそこ人が多く賑わっている。広場の中ほどにはバザールがあって花の苗が並んでいる。食べ物の屋台も出ていた。

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 スボルベル中心部の広場。

観光案内所があったので入ってみたが、これといったものはなくすぐに出る。ホテルからメールが来るまで待つしかないが、どうにも居場所が無い。
ホテルはここから600mほど歩いたところにある。とりあえず行ってみることにした。予約済みで、もうお金も支払ってある。わけを話せば中に入れてもらえるだろう。

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 とりあえずホテルの前まで来たが・・・

広場から歩いて行くと、ホテルがあった。3階建ての瀟洒できれいな建物だ。看板もしっかりと掲げられていて、ここで間違いない。
ホテルの棟続きはオフィスのような入口がある。ホテルと関係あるのだろうか。とにかく中に入れてもらわなくては。

→10へつづく
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posted by pupupukaya at 16/08/20 | Comment(0) | 2016年白夜・北欧旅行記
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