2016年白夜・北欧旅行記8 ナルビクその2

ナルビクの中心部から歩くこと50分、ベイスフィヨルドの橋のたもとまでやってきた。

おおー、フィヨルドだ。
暑い中テクテク歩いてきた甲斐があった。

道路の脇から海辺へ下りてみる。ここも引き潮で、海藻がびっしりと覆っていた。

フィヨルドに架かる橋はベイスフィヨルド橋というらしい(Wikiより)。下を船が通るためか、真ん中部分が盛り上がった太鼓橋になっている。

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 峡谷に静かに水をたたえたベイスフィヨルド。

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 国道E6号線のベイスフィヨルド橋が架かる。

橋は車道と歩道が区切られているのだが、歩道の方は排水溝の蓋のような格子の鋼板になっていて下が丸見えになっている。
私は高所恐怖症。戻ろうかと思ったが、落ちるはずはないと自分に言い聞かせて進むことにした。

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 ベイスフィヨルド橋。

落ちることは絶対にないが、やっぱり怖い。しかも車が通るたびに橋が揺れる。足元から下の水面がよく見える。小物など落としたらそのまま海中へドボンだ。

しかし、橋の上からの眺めはまた格別だった。

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 ベイスフィヨルド橋からの眺め。

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 U字型にえぐれた氷河地形。

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 橋の下をボートが通り過ぎる。

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 歩道は格子の隙間から下がスケスケ。

歩道を自転車が通り過ぎる。ロードレーサーのような下を向いて乗るタイプで、颯爽と行ってしまったが怖くないのだろうか。

橋を渡った向こうには何もなさそうだ。真ん中まで行ったところで引き返す。

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 交差点とガソリンスタンド。

橋の手前にある交差点にガソリンスタンドがあって、コンビニも併設している。コンビニがガソリンスタンドもやっているというべきか。
日曜日だが営業している。飲み物を買おう。これはありがたいと店に入る。ガソリン以外の人も結構来ていた。

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 ガソリンスタンドにあるコンビニ。サークルKという店だが日本のとは関係あるのかな。

店内にはちょっとしたイートインコーナーがあった。ここで休ませてもらおう。

ところが値段を見てびっくり。コーラ1本31Kr(約420円)昨日スーパーで買った同じものは21Krだったから、コンビニは高い。だから日曜でも営業しているのか。

それでも涼しい店内で冷たいコーラを飲んだら生き返った。カフェにでも入ったと思えば安いもんだ。

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 31NOK(420円)のコーラ。

またテクテクと歩いてナルビクの中心部へと戻る。

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 ナルビクの町に戻ってきた。

こんどは、昨日は素通りするだけだったナルビク駅を見てきた。
駅は中心部を通り過ぎて脇道に入り、坂を下ったところにぽつんとある。昨日と同じようにひと気が無い。

ホームには15:12発のストックホルム行きナイトトレインが停車していた。いまは14:40だからそろそろ列車に乗る人が集まっても良さそうなものだが、待合室には2組の乗客らしき人がいるだけだった。

駅舎は立派な2階建てだが、中は小さい待合室があるだけ。きっぷりばの窓口もあるが閉まっている。そのかわりなのか、SJの券売機が1台あった。
かつて観光案内所が入居していた部屋は空き部屋になっていて、移転しましたと言う旨の張り紙があった。

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 赤錆色の鉄鉱石貨車。

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 坂を下った場所にあるナルビク駅。

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 ナルビク駅の駅舎。

停車中の列車は先頭が機関車で客車7両、うち2両はルーレオ行きと表示してある。最後尾はビストロカーだった。機関車も客車もすべてスウェーデンの車両。
車内に人影はない。

ナルビク駅を発車する便はこの1本前の10:38発ルーレオ行きといま停車中の2本だけ。数少ない貴重な列車のはずだが、この人の少なさは寂しすぎる。
観光シーズンいがいはいつもこんな感じなのだろうか。

ナルビク発の列車は、すぐに国境を越えてしまう。基本スウェーデン側の列車なので地元の利用はほとんど無いだろうし、観光客や旅行客が乗客のメインなのだろう。なによりこの鉄道の主役は鉄鉱石であって、旅客輸送は副業みたいなものである。とっくに貨物専用鉄道となっていてもおかしくない。それでも律儀に旅客輸送を行っているのは、さすがヨーロッパというべきか。

そういえば町中を歩いていたが、観光や旅行者のような人はほとんど見かけなかった。もちろん日本人も全く見ていない。ナルビクは鉄道の終点というだけで、特に見どころがあるわけではなかった。ロフォーテン諸島や、さらに北のトロムソ、そのさらに北のノールカップなどがあり、旅行者は素通りする町なのかもしれない。

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 ストックホルム行ナイトトレインが停車中。

ホームに石碑に北緯68°27′6″とあった。今日の陽気で忘れかけていたが、まぎれもなくここは北極圏の地。
この石碑にはスウェーデン王家の紋章の一部と、開通当時のスウェーデン王だったオスカル2世のサインが刻まれている。

駅構内だけは、どこもスウェーデンだった。

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 オーフォート鉄道記念碑(Minnebauta Ofotbanen)が立つ。

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 1903年ナルビクの鉄道開通時に使われていた蒸気機関車、ビフレスト号。

また戦争博物館前の広場に戻ってきた。広場には噴水があって、町の人が噴水のまわりで日向ぼっこしている。のんびりした町だ。
広場にはオープンテラスのカフェがあって、ビールを飲んでいる人もいる。ここで一杯飲んで行こうかと思ったが、高そうなのでやめた。

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 戦争博物館前の広場。

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 噴水のまわりは憩いの場みたいになっている。

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 戦争博物館向かいにあるシティーセンター。ツーリストインフォメーションや図書館が入っている。

広場の向かいに新しい建物があって、ツーリストインフォメーションの看板が見えた。もうどこにも行く気はないが、中に入ってみる。無料のパンフレットや地図をいくつかもらってきた。

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 ツーリストインフォメーション(観光案内所)。

日曜日はどこも休業ということは予想はしていたが、ここまで徹底しているとは思わなかった。
営業していたのはガソリンスタンド兼コンビニとコンゲンス通りにあるカフェ兼キオスク1軒だけ。
もしノルウェーを旅行するのなら、必要なものは土曜日のうちに買っておいたほうがいい。

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 ナルビク中心部、コンゲンス通り(Kongensgate)の商店街。

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 坂道を登ってホテルへ戻る。

3時半ごろホテルに戻ってきた。
昨日とは打って変わって人がいない。今日は空室だらけのようだ。まだドアをあけっぱなしで掃除もまだの部屋も多くあった。

部屋に戻ると掃除されていない。タオルも使ったままになっていた。『掃除してください』の札を出しておかないと掃除してくれないのだろうか。

まあ、ええわ。

洗面所の水が冷たくて気持ち良い。地球の歩き方によると北欧ではほとんどの場所で水道水が飲めると書いてある。それを信じて飲んでみた。ゴクゴク・・・、冷たくてうまい。ぬるいミネラルウォーターよりもずっと良い。

体中汗だらけなのでシャワーを浴びる。ついでに洗濯もした。

夕食はホテルのレストランでディナービュッフェをやっているのでそこで食べることにした。

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 レストランは貸切状態だった。

ビュッフェスタイルなのでセルフサービスになる。言葉のやり取りが面倒な海外では、この方がありがたい。
料理は選ぶほど種類は無かった。
デミグラスソースに浸ったステーキと付け合せ、サラダ、スープ、パンで全部だった。

ビールは別料金。カウンターで頼むと、缶ビールを出してグラスに注いで渡された。

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 ディナービュッフェの料理。

冷たいビールがうまい。あったかいメシがうまい。
ペロッと平らげた。

この先も多分まともな食生活では無いと思うので、これが最後のまともな夕食かもしれない。
お会計はディナービュッフェ189Kr、ビール85Krの計274Kr(3,725円)。

ホテルの食事とはいえ、やっぱり外食は高いね。

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 ビールが死ぬほど美味く感じた。

今日こそは白夜を体験するべく、午前0時まで起きていよう。

本当に体験するならば一晩中起きているのが一番いいのだろうが、明日の行動にも差し支えるし、そこまでする元気もない。
せめて午前0時の太陽を見て、白夜の体験とすることにしたのだ。

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 20:27、まだ午後4時くらいの感覚。

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 20:58、窓から容赦なく日が差し込む。

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 部屋のカーテンは白夜対策(?)で、遮光カーテンになっている。

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 22:02、ようやく日が傾いてきた。

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 23:02、日が屋根の影になって見えなくなった。

24時を回った頃、外に出てみる。北側の空は夕焼けになっていた。
太陽は水平線の下には沈まないはずだが、オーフォート湾の向こうにそびえる山々の影に隠れてしまっていた。

もっと夏至に近い時期ならば沈まない太陽が見られたかもしれない。
それでも、深夜0時でも昼間のように明るいことが確認できたので、これで良しとする。

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 0:08、ホテル向かいのスキー場から。太陽は山の影に隠れてしまったようだ。

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 白夜の証拠として腕時計を撮った。あまり意味はないが・・・

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 0:20、夕焼け空。

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 山の上のほうは日が当たっている。山頂では太陽が見られるのだろう。

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 0:27、日は隠れても普通に明るい。

午前0時をまたぎ、これで白夜の体験となった。

ここは文明社会なので、明るかろうと暗かろうと時計に従って生活している。昼間のように明るいが、この時間の町はほとんどの活動を終えているし、もう寝ている人が多いだろう。
昔、時計が無かった頃はどうしていたのだろう。いつ寝ていたのだろうか。

今は深夜0時すぎということは分かっているが、どうもまだ夕方くらいの感覚が抜けない。
ホテルの部屋に一人で過ごしていると、時が止まっているかのような感覚になる。
時が止まっているのに時計の針だけが進んでいるような感じ。

白夜の感覚を表現するとしたらこうなる。
昼間に部屋にいて、ふと時計を見るとなぜか夜中の時刻を指していた、というような感じ。

疲れているし、もう寝ることにします。


posted by pupupukaya at 16/08/07 | Comment(0) | 2016年白夜・北欧旅行記
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