学園都市線の終点 新十津川へ乗車記

学園都市線の末端区間である浦臼〜新十津川間は現在3往復という超閑散路線となっている。2016年3月26日ダイヤ改正からはうち2往復が浦臼止まりに変更される。これにより終点の新十津川まで行く列車は午前中の1往復だけになり、札幌から気軽に乗りに行ける路線ではなくなってしまうだろう。
そんな学園都市線に終点の新十津川まで往復乗車してみました。

使用したきっぷは、札幌駅みどりの窓口で買った札幌〜新十津川間の往復乗車券。フリー券と違い乗車人員にカウントはされるだろう。『1日散歩きっぷ』が現在休止中なのでほかに適当なきっぷが無かったのもあるが。


●札幌16:20発 − 石狩当別17:06着 595M

学園都市線は札幌〜新十津川の路線だが、北海道医療大学までは電化されて札幌の通勤路線として電車が頻繁に運転されているが、そこから先は1両のワンマン気動車が下り8本、上り7本だけというローカル線になる。札幌からの列車はすべて北海道医療大学までしか行かないので、そこから先は石狩当別で乗換える必要がある。

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札幌16:20発595Mが入線。通勤路線らしくロングシート車が多い。


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石狩太美駅手前から。電化されてすっかり幹線らしい線路になった。

●石狩当別17:27発 − 新十津川18:56着 5433D

石狩当別に着くとほとんどの乗客は下車する。向かいの3番ホームには既に新十津川行が入線していてドアが開いていた。車内には誰もいない。乗り継いだのは私一人だった。
次の札幌16:40発597Mでも乗り継げるのだが、接続時間が4分しかないので1本前の列車で来たのだった。

ホームで写真を撮っていると、女性客が1人階段を降りてきて列車に乗り込んだ。

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石狩当別駅3番ホームには既に新十津川行5433Dが入線していた。

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車両はキハ40 401の1両ワンマン。400番台は学園都市線専用車両になる。

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車両前面の表示。もともとここは「普通」「快速」など列車種別を表示する場所だったが今は行先表示に使用されている。

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札幌16:40発の597Mが到着した。

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結構な人数が下車するが、こちら5433Dに乗り継いだ人は1名だけだった。

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札幌駅で買った新十津川までの往復乗車券。窓口の手違いで片道券2枚になってしまったが。

車内の乗客は石狩当別からの1人、乗り継ぎの1人でいずれも女性客、それに私と3人だけ。既に学校は春休みなのかも知れないが、平日の夕方でこの程度の乗車率とは、なんだか悲しくなってきた。

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私含めて乗客3名で石狩当別を発車する。

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17:32発 北海道医療大学駅、乗降ゼロ。

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石狩当別を発車すると石狩平野の水田地帯になるが、この時期はまだ一面の雪原。

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列車後方から。北海道医療大学−石狩金沢間。

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17:36発 石狩金沢駅、乗降ゼロ。

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駅を発車すると60km/hくらいまで加速、あとは惰行で次の駅までという走り方だった。

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17:42発 本中小屋、1名乗車、1名下車。

石狩当別からのおばさんは本中小屋で降りて行った。かわりに私服の高校生らしい1人が乗ってきた。ホームには2人いたがもう1人は見送りだった。

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17:47発 中小屋、2名乗車。
わりと年配の女性なのだが通勤客?

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17:52発 月ヶ岡駅、乗降ゼロ。

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日も沈み、この辺りからだんだん暗くなってきた。

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17:56発 知来乙、乗降ゼロ。

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17:59着 石狩月形、3人下車。ここで車内の乗客が、私以外全員入れ替わった。

石狩月形では向かいのホームに石狩当別行5432Dが停まっていた。ここでは9分停車するのでホームに降りてみる。
私以外の乗客3人は全員ここで下車、車内はしばらく無人になる。
となりの5432Dの車内は高校生が1人だけだった。

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石狩月形駅の駅舎。古い駅舎が使われている。

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停車中に高校生が乗り込んで行く。

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ホームの方面案内板。ローカル線らしい旅情のある駅だ。

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再び車内に戻る。石狩月形からは新たに4名の乗車があった。うち地元客は高校生2人と年配の女性客1人。あとの1人は鉄道ファンのよう。

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18:08石狩月形発車。駅員がカンテラを振って発車合図を出す。ここからはスタフ閉塞といって、手動の信号方式となるため。

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18:15発 豊ヶ岡、乗降ゼロ。

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18:19発 札比内、1名下車。月形からの高校生。

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18:25発 晩生内、乗降ゼロ。

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18:30発 札的、乗降ゼロ。

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18:34発 浦臼、2名下車。これで地元客はゼロになった。

3月26日ダイヤ改正からは浦臼から先に行く列車は1日1往復のみになる。しかし、夕方の下り列車で実質的な乗客ゼロでは仕方ないのかもしれない。

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外は完全に暗くなった。窓ガラスに車内が映る。

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18:39発 鶴沼、乗降ゼロ。

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18:42 於札内、乗降ゼロ。

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18:45発 南下徳富、乗降ゼロ。

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遠くに石狩川対岸の街灯りがポツポツと見える。

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18:49発 下徳富、乗降ゼロ。

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石狩当別からの運賃表示機。

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18:56着 新十津川、2名下車、ただし私を含めファン客のみ。

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終点新十津川駅は無人の駅舎があるのみ。蛍光灯が寂しく照らす。

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新十津川駅の正面。駅前は街灯も無く真っ暗闇。

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真っ暗な駅前広場。数台の車は、廃止になる夜の列車を撮影しにきた人たちのらしい。

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新十津川駅発車時刻表。3月26日から1往復のみとなる。

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待合室はきれいに管理も行き届いている。ただ、ストーブは無いので寒い。


●新十津川19:22発 − 石狩当別20:53着 5434D

待合室はきれいに管理も行き届いている。ただ、ストーブは無いので寒い。
新十津川での折り返し時間は26分となっている。この間に国道275号線沿いのコンビニまで往復して買い物してくる。コンビニまでは歩いて3~4分の距離、折り返し停車時間でも十分余裕がある。着いたときは小降りの雪だったが歩いているうちに降り方が激しくなってきた。

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さっき着いた列車は折り返し石狩当別行5434Dとなる。

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新十津川駅の発着列車は、3月26日からは午前中の1往復のみとなり、夜間の発着列車は無くなる。こんな光景もあとわずか。

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降り出した雪はうっすらとホームに積もりはじめた。

折返しの5434Dは着いたときの私ともう1人のファン客のみ。ダイヤ上で判断すると実質石狩当別へ戻る回送列車とも見て取れるので、このまま発車すると思っていたが、発車間際に女性客が息を切らせて乗ってきた。年齢や恰好からすると地元客のようだが。

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19:22新十津川発車。数人の撮り鉄たちに送られて。

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駅から歩いて3~4分のコンビニで買ってきたおにぎりと酒。がら空きの列車内で夜汽車気分ということで。

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ほろ酔いで月明かりに照らされた雪景色を見ていると夜汽車気分。

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19:44発 浦臼、新十津川からの女性客が下車。

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20:10着 石狩月形、1名下車。
交換する列車は浦臼行5435D、車内に乗客の姿は見えなかった。この列車も3月改正後は石狩月形止まりになる。

石狩月形では10分停車になるのでまたホームへ降りて写真を撮る。
駅舎は基本昔のままの姿で使われている。古い駅舎でも駅員のいる駅は大抵今風にリフォームされているが、ここは国鉄時代からほぼ変わらない姿で営業している。
待合室のストーブやガラスで仕切られた出札窓口、改札口の案内板など、昭和の時代の雰囲気に戻ることができる貴重な駅だ。

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改札口上の駅名表示。

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待合室にはストーブも灯って暖かい。

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昔ながらのきっぷ売り場。駅員1人でやっているので列車発着時は不在になる。

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改札案内の札が掛かる。

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5435Dは20:11、先に発車するが、こちらは20:20発車、しばらく無人のホームに停まり続ける。

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石狩月形からはついに乗客は自分だけの貸切になった。

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20:53 石狩当別着、1名下車。1名とはつまり私。


石狩当別21:13発 − 札幌21:53着 642M

石狩当別では乗継時間が20分あったので、一旦改札を出て待合室に入らせてもらう。オープンカウンターのみどりの窓口があり、自動改札機もあって、ここからは札幌都市圏なのだということを感じる。
ただ、待合室にあったキヨスクはシャッターが閉じて閉店の旨の張り紙があった。対面販売のキヨスクはコンビニ化するか閉店かと二極化が進んでいる。

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石狩当別21:13発642Mに乗り継ぐ。前3両は721系、後ろ3両は731系の6両編成。

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転換クロスシートの721系電車。まだ非電化だった頃、まさか学園都市線に721系電車が走るなど思いもしなかった。
石狩当別からはさすがに札幌都市圏内で、停車駅ごとに乗客があった。

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札幌に着くと冬に逆戻りしたような天気だった。

あと数日後に控える3月26日ダイヤ改正では、北海道新幹線が華々しく開業する。その一方で、ローカル輸送の列車は大幅に減便となる
きびしいダイヤ改正となる。同時に、利用の少ない8駅が廃止になるなど、ローカル線やローカル列車の大幅な見直しが行われる厳しいダイヤ改正でもある。

今後も路線の廃止や減便は続くと思われる。今回は小さな旅でしたが、これもあるうちに乗っておこうと思い、今回新十津川まで往復してきました。

最後までお付き合いいただきありがとうございました。

〜おわり〜
乗車日:2016,3,23
posted by pupupukaya at 16/03/25 | Comment(0) | 北海道ローカル線考
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