2015年12月20日、ついに札幌市電のループ化が開業しました。
西4丁目から駅前通りへのカーブを曲がる8512号。
駅前通りのホワイトイルミネーションは市電に主役を奪われ脇役になった印象。
西線方面の乗客で混雑する西4丁目停留場。
電車が着くと昔の最盛期のような光景も・・・
人気のA1200型電車『ポラリス』は夜の街の新しい主の貫録。
【動画】札幌市電ループ化 火花を散らして通過する電車
開業日の20日から25日までの1日の平均乗客数は、平日が前年同期比3764人(13%)増、日曜・祝日が同4040人(22%)増だった。目新しさも手伝い、好調な出だしとなっている。
どうしんウェブ 札幌市電ループ化1週間 平日乗客13%、日曜祝日22%増 12/27 07:00 より引用
開業間もないこともあって試乗客が多いこともあるだろうが、当初交通局はループ化による乗客増は1日平均600人と想定していたのに対し、開業後の乗客数はそれをはるかに上回り、好調のようだ。
私は山鼻線の利用者だが、ループ化開業後の乗客数増加を実感している。朝ラッシュ時でも狸小路や西4丁目で下車する人が多くなり、その分利用者は増えたようだ。
今回の開業に際しては反対意見も数多くあって、でもそのほとんどは「路面電車は過去の遺物」「車の邪魔」といった何十年も前の価値観から一歩も進歩していない発想からに思えた。
欧米に行ったことのある人ならわかるだろうが、今や路面電車は見直されて世界中で活躍している。日本でも遅ればせながら復権の兆しを見せていたものの、実現しているのはどちらかというとローカル輸送の分野であった。本格的な都市交通としての新規開業は札幌が全国で初めてやってのけたのだ。
たった400mの延伸だが、これが次期路線延伸、あるいは他都市への普及への布石となることを期待します。
タグ:北海道の鉄道
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