2015年東北・南三陸旅行記2

9月9日

早朝の青森駅に着くとホームのそば屋が開いていたのも昔の話で、いまはそばも売店も無くなってしまった。
駅舎の外に出たところに立ち食いそば屋があったはずで、改札口を通って駅の外に出ると既に営業していた。
「そば処八甲田」とあって、店名はホームにあった頃と同じだ。そこでたまごそばを食べた。

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青森駅の改札口を一旦出る。

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外に出たところにある駅そば屋。

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たまごそば(350円)。なぜか「月見」ではない。


青森 6:52発 − 大館8:38着 636M

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青森からはロングシート701系電車の旅となる。

青森からは奥羽線の電車で大館を目指す。701系オールロングシートで旅情もヘッタクレもない。
青森発車時は空席がたくさんあったが、平日なので弘前に近づくにつれて高校生で車内は混んできた。といっても電車は6両もあるので余裕がある。

弘前着が7:44なので時間からしてちょうど通学列車だ。弘前の次の石川でまた高校生が大勢降りて、そこから先はがら空きのまま大館に着いた。
大館駅は自動改札化されていない。昔ながらの改札口があって駅員が立っている格好は今では珍しくなった。次は花輪線だが、乗り継ぎ時間が長いのできっぷを見せて改札を出る。

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大館駅に到着。このあたりはまだ自動改札にはなっていない。

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花輪線の乗換駅になる大館駅。鶏めしでも有名。

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大館は『忠犬ハチ公』のふるさと。駅前に銅像もある。

大館での乗り継ぎ時間は39分。駅前の雨は上がっていたが特に見るものも無さげで、待合室に座って時間をつぶす。こういうときの時間は長く感じる。
待合室の奥に、大館の物産コーナーがあって土産物などを売っている。駅舎の反対側にJR東日本のコンビニNEWDAYSがあって、レジの横に大館名物の鶏めしが置いてあった。買おうかどうしようか迷ったが結局買わなかった。

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大館駅の待合室。


大館 9:17発 − 盛岡12:15着 1928D

発車時刻の10分前になって花輪線の改札が始まった。
跨線橋を渡ると2両編成の列車がホームに停まっていた。乗り込んだのはわずか数人だけ。

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花輪線盛岡行きの改札が始まる。


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花輪線はキハ110系の2両編成。

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車内はこの通り閑古鳥。

花輪線に乗るのは初めてで、少しワクワクする。雨も上がったようで、曇り空ながら明るくなってきた。
乗客は2両合わせても10人もいないだろう。私の乗っている車両の乗客は2人だけ。1両で十分な乗車率で2両編成、しかも車掌も乗務しているとは贅沢な列車だ。

大館を発車してから途中駅で1人、2人と乗ってくるが、また途中で降りる人ばかりでずっと空いたままだった。

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大滝温泉で下り大館行と交換。あっちもがら空きだった。

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十和田南駅はスイッチバック駅。ここから進行方向が変わる。同じような駅は石北本線の遠軽など。

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ホームの向こうは行止まり。



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八幡平から山が迫ってきて、山岳路線らしくなる。

途中駅で乗客もあったが、途中で降りる人ばかりで車内はずっと空いたまま。1両のワンマンカーで十分なほどの乗客数だった。大館で鶏めしを買っていれば車内で食べれたのにと少し後悔した。

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IGRとJR両方の表示がある駅名標。

大館から2時間27分かかって好摩に到着する。ここからIGRいわて銀河鉄道線になるがこのまま盛岡まで直通する。車掌はここで降りるのかと思ったら、終点の盛岡まで乗務していた。

好摩からは複線電化のIGR線を行く。元々が東北本線なので乗り心地も良くスピードも上がった。停車駅ごとに乗客も増えてきて、都市近郊電車らしい車内になってきた。

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盛岡に到着。JRからの直通だが、IGRいわて銀河鉄道線のホームに着く。

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IGRの改札口。青春18きっぷ所持者にはある意味関所。

盛岡駅はJRとIGRいわて銀河鉄道のホームと改札口はきっちりと別れている。青森駅や八戸駅ではJRと共同となっているのとは対照的だ。
青春18きっぷで青森から三セク経由で乗り通してくるとここで青森からの運賃を払うことになる。

一体いくらになるのか調べたらなんと5,480円。目時で運賃が別々になっていることを考えても随分と高くなったものだ。
ちなみに新青森〜盛岡間を新幹線の自由席(特定特急券)ならば5,610円なので、130円しか違わないことになる。

もっとも私は北東パスなので見せるだけで改札を通れる。
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盛岡駅正面。駅の中は人が多くて活気があった。

ちょうど昼時なので駅で食事をしておこうと地下のレストラン街を歩いていると「盛岡冷麺」の看板を見つけた。そういえば盛岡冷麺が名物だったなと思いだし、そこに入ることにした。

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駅の地下にあった盛岡冷麺の店。

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盛岡冷麺(1026円)。真っ赤なスープと強いコシの麺が特徴。

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特辛にしたが思ったほど辛くはなく。

冷麺はわんこそばとじゃじゃ麺と並んで盛岡三大麺とも呼ばれるらしい。
盛岡の人には悪いが、どこか物足りないというか、いい値段の割に特にどうということもなかった。さっぱりした口当たりは焼肉のシメには良いかもしれない。
だけど、盛岡に来て盛岡名物を食べれたので不満は無いし、話のタネにはなろう。


盛岡 13:08発 − 一ノ関14:35着 1540M

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今度はJR東日本の改札口を通る。

今度はまたJRの701系電車の旅になる。

こんどの電車は2両ワンマンカー。
奥羽本線の6両編成や花輪線の2両編成は過剰とも思えたが、こっちは2両ワンマンとずいぶんとケチくさい電車を走らせる。

車内は満席どころか立ち客多数、ローカル列車としては満員御礼といったところ。盛岡〜一ノ関間はいつ乗っても混んでいて、立ちっぱなしの印象しかない。
そのうち席も空くだろうし、しばらく辛抱することにする。


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一ノ関行は701系2両編成。

乗客は駅ごとに降りてだんだん余裕が出てきたがそれでも混んでいる。花巻では降りる人が多いが乗る人も多かった。
結局立ちっぱなしのまま一ノ関に着いた。ここで全ての列車は乗り換えになる。

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やれやれ一ノ関に着いた。


一ノ関 14:41発 − 小牛田15:28着 538M

こんどの電車もまた2両の701系ワンマン電車だった。さっきの電車ほどではなく余裕で座れた。

一ノ関を出てしばらく、花泉のあたりから雨になった。小牛田に近づくにつれて降り方が激しくなって、雨粒が車体にたたきつけるほどになった。台風18号が接近しているのでその影響だろう。

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仙台色の701系電車2両編成。

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小牛田近くなると雨が激しくなってきた。


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小牛田に到着。


小牛田 15:42発 − 仙台16:30着 2554M

小牛田からは仙台都市圏の電車になる。4両編成で後ろ2両はE721系、前2両は701系電車。E721系はセミクロスシートになっている。クロスシート部分はすべて先客がいるので、先頭の701系電車に乗った。こちらはオールロングシートだが余裕で座れた。

新車の方がクロスシートで古い方がロングシートとは、最近は車内をクロスシートにする傾向になってきたのだろうか。

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新型のE721系電車。

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701系ロングシートもこのくらいの乗車率ならば快適。

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仙台着。今日の移動はここまで。

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仙台駅の中央改札口と大時計。

今日の移動はこれでおしまい。仙台では「ホテルパーク仙台I」を予約していた。1泊4,400円。
仙台駅からホテルまでは歩いて10分くらい、早足なら7分くらいか。

駅から外に出ると雨は上がっていた。今日はまだ1度も雨には当たっていなくて、持ってきた折り畳み傘も使っていない。ずいぶんと運のいいことだ。

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ちょっと狭いが、駅近くでこの値段なら良しだろう。

ホテルにチェックインして荷物を置いたら街中を歩いてくることにした。


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駅前から続いているアーケード商店街。

仙台では牛タンを食べようと思っていた。仙台駅の中に『牛タン通り』という牛タンを出す店が並んでいるところがあって、1人だしそこへ行けば間違いはないと思って、また駅を目指した。

ところが牛タン通りにある牛タン屋はどこも行列ができている。並ぶのはいやだし、他の店を探すのも面倒になってきた。駅の地下食品売り場で牛タンの弁当を見つけたのでそれを買ってホテルで食べることにした。

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仙台駅のデパートで買ってきた牛タン重とずんだ餅カップ。

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台風18号を報じるニュース番組。

出発前から台風直撃を心配していたが、被害は東海地方のようで、東北はさほど影響は無くひとまず安心だ。だけど、明日の天気予報は宮城県も岩手県もひたすら雨マーク。

明日は新しく開通した仙石東北ラインで出発し、気仙沼まで行って1泊する予定でホテルも予約していたが、交通不便な場所だけに台風直撃を食らうと身動きが取れなくなってしまう。キャンセルも考えていたが、台風さえ去ってしまえば問題は無い。このまま予定通り旅行を進めることにした。

明日は1日雨予報だが、予報など朝になれば変わるかもしれないし、実際今日1日雨に当たっていないこともあるし、何とかなるさと思った。

3へつづく

posted by pupupukaya at 15/10/11 | Comment(0) | 東北の旅行記
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