鹿児島も雨だった。
鹿児島での滞在時間は3時間半ほどある。最初の予定では滅多に行くことはできないだろう鹿児島の見物をするはずだった。
しかし雨は止みそうになく、これではどこに行くのも億劫だ。すっかり当てが外れてしまった。
とりあえず市電に乗ってみる。乗っているぶんには雨に濡れることもないし。
鹿児島中央駅前電停から市電に乗る。
車内にある「つぎ・とまります」の表示。
郡元で降車時に受け取った乗換券。使わないで記念に持って帰った。次の電車でまた料金を払うことになったが。
終点の谷山まで乗って、こんどは繁華街の天文館まで乗った。
そのあとアーケード街をぶらぶらと歩いて、また市電で鹿児島中央駅に戻ってきた。
雨だから仕方ないとはいえ、なんという不毛な過ごし方だ。
市電の天文館通から。この辺りが鹿児島の繁華街。
天文館付近のアーケード街。
新幹線もみどりの窓口で頼めば早い列車に替えてもらえたかもしれないが、予定通り18:03発の列車に乗ることにして、あとは駅の中で時間をつぶしていた。
新幹線の改札口。
今回の旅行最後の列車は九州新幹線で締めくくります。
●鹿児島中央 18:03発 − 博多 19:37着 さくら568号
ホームに出ると、11番線はこんど乗るさくら570号で、反対側の12番線は18:00発の新大阪行き『みずほ』号が停車していた。
みずほ号の方が停車駅は少ないし早く着く。そのかわり、特急料金は『さくら』号より若干高い。
こちらの『さくら』号は『みずほ』の3分後に発車とあってすいていた。
左が18:00発みずほ608号、右が18:03発さくら570号。
鹿児島中央駅の駅名標。
6号車グリーン車の入口。
さて、新幹線N700系のグリーン車の乗り心地はどうだろう。ちなみに新幹線のグリーン自体初めての経験だ。
九州新幹線のグリーン車の客は少ないという判断なのか、6号車グリーンも半室のみで、もう半分は普通車になっている。
半室なので狭いという印象は拭えない。
座ってみると背もたれがやけに垂直で、前かがみ気味な格好になってしまう。すこし倒すと楽な格好になった。
うーん、『つばめ』号500系の普通車の方が居心地が良かった気がする。同じ4列座席だし。
足をもたれ掛けるレッグレストもあって、座席をめい一杯倒せばグリーン車の乗り心地を満喫できるのだろうが、後ろの席に客がいるのでそれはやりかねる。
グリーン車の座席。ブルーの落ち着いた配色。背もたれは少し倒さないと窮屈。
座席の背もたれに埋め込まれた読書灯。
車内の案内が書かれた背面テーブル。
テーブルは大きくてPCを広げても余裕がありそう。
肘掛にも小型の折り畳みテーブルがある。座席を向い合せにしたときに活躍しそう。
さくら570号のグリーン指定券。
みずほ号が先に発車して、こちらもしばらくしてから発車する。やはり早く着くみずほ号の方が人気で、こっちは空席が目立ったままだ。
しばらくするとグリーン車サービスがあって使い捨てのおしぼりと飴をくれた。グリーン客のみのサービスで気分がいい。まえは在来線の特急にもあったようだが、在来線の方は車内販売と共になくなってしまった。
新幹線のグリーン車は、おしぼりと飴のサービスがある。
車端部の電光掲示板は停車駅のほかニュースが流れる。文字が大きくて見やすい。
新八代駅に停車。ここが終点だったこともあった。
車内販売が回ってきたのでビールとおつまみを買う。『おつまみセット』と銘打って520円。おつまみは竹輪にしたが、他にミックスナッツなど。
缶ビールを開けるとプシュッと車内に響く。どうも新幹線はビジネスライクでいけない。連休中でビジネス客はいないが、乗客はハイソサエティなムード。なんかアウェー感が拭えない。
やっぱり在来線の列車でのんびり行くのが性に合っているなと思った。
車内販売で買ったビールとおつまみセット(¥520)。おつまみは数種類から選べる。
しだいに日が暮れてくる。
途中駅からグリーン車に乗ってくる人がぼちぼち現れて、博多に着くころにはそこそこ席は埋まっていた。
次は博多、ここで乗客は入れ替わるのかと思ったが、博多で降りる人は意外と少なくて自分ともう1人だけだった。
博多に到着。
800系つばめと並ぶ。
博多駅筑紫口。ようやく雨も上がっていた。
今回の旅行のホテルはすべてインターネットの予約サイトを利用したのだが、今日泊まるホテルだけが最後まで取れなかった。なぜかというと5月3日と4日は有名な博多どんたくがあって、市内のホテルはどこも満室、残っているのは1泊10万円とかいう高級ぼったくりホテルばかりだった。
最初は福岡市内をあきらめて隣の久留米に泊まろうかとも検討したが、そうこうしているうちにキャンセルが出たのか、運よく駅前のホテルをゲットできた。
古さは隠せないが清潔な部屋。
ハッピーバースデイ九州パスはこれで終了。
福岡でなにかうまいものを食べようとホテルを出て駅の地下を歩いてみたがこれといった店は無かった。1人だからなんとなく入りずらいというのもある。
旅行中ずっと駅弁ばかりだったので、やっぱりラーメンが食べたくなった。全国チェーン展開している有名店だが、札幌にはまだ無いのでこの店にした。
博多の夜は一蘭のとんこつラーメンで〆。
一蘭の『天然とんこつラーメン』(¥790)。油多め、秘伝のたれ多めだったか。
ここのラーメンも一癖あっておいしい。
●5/3本日の費用
名称 | 費用 | 備考 |
パン2個(トランドール大分駅) | 441 | |
愛のスコールとお茶(大分駅自販機) | 320 | |
椎茸めし(宮崎駅) | 760 | |
ビール(宮崎駅) | 210 | |
鹿児島市電4回 | 680 | |
N700系ハシ鉄(鹿児島中央駅) | 648 | |
ビールとおつまみセット(さくら車内販売) | 520 | |
博多第一ホテル1泊 | 6,200 | クレジット払 |
ラーメン(一蘭) | 790 | |
その他食費 | 1,035 | |
合計 | 11,604 | |
本日の乗車キロ計・・・621.8km