どげんかせんといかん

とは前の東国原宮崎県知事の言葉。ちなみに2007年の流行語大賞にも選ばれている
雨の中傘をさして中心部までやって来たが、どうしたのか見事に閑散としていた。
この雨のせいなのか、それともまだ時間が早くて、昼近くになればもっと人が出てくるのだろうか。
うーん元気がないぞ・・・どうしたのだ宮崎は。
デパートの地下食品売り場に入ってみたが、ここも見事に閑散。
行くところがないのでもう駅に戻ろうか、と思っていたら雨の降りが強くなってきた。
一つ心配事は、集中豪雨のため列車の運転見合わせにならないかどうか。最近のJRは雨や風が規定数値を越えるとすぐに止まるようになったからだ。
こりゃあ本当にどげんかせんといかん。
土砂降りの中を駅まで戻る。憎たらしいもので、駅に着いたらまた小降りになってきた。
駅の中も時間をつぶせるようなところは無く、コンコースのベンチに座って時間をつぶした。
ホームの階段ごとに別々になっている宮崎駅の改札口。
宮崎の名物といえば『チキン南蛮』で、宮崎に行ったら食べようかと思っていたが、実はもう一つ食べたいのがあってそれは宮崎駅弁の『椎茸めし』だった。これも昔からある老舗駅弁で、どうしようか考えたが結局『椎茸めし』を買って次の車内で食べることにした。
宮崎駅コンコースにある駅弁屋。
コンコースの駅弁屋で椎茸めしを買ったら、駅構内の買い物が100円引きになるサービス券をくれた。
ためしに構内にあるお土産屋でビールを買ったら100円引きの210円で買えた。
お昼を駅弁にしたことでちょっとだけ得をした。
ここもいつかは自動改札になるのだろう。
雨による運転抑止のお知らせも無かったので、列車は時刻通り発車するようだ。
発車10分くらい前にホームに行くと、『きりしま11号』は既に入線している。また787系電車だ。
編成はさっきの『にちりん1号』と同じく4両編成で1号車が半室グリーン車。
本日2番目の特急は「きりしま11号」。
また貸切状態かと思ったら、今度の乗客は自分入れて5人。意外と乗車率は高かった。
特急『きりしま』の運転区間は宮崎〜鹿児島中央間で、日豊本線の末端区間を結ぶローカル特急だと思い込んでいたし、かつてはそうだったのだろう。かつてはというのは、それまでは博多から宮崎まで鉄道で行くとなると特急で6時間もかかっていたところが、新幹線の鹿児島中央乗換え経由だと3時間台。『きりしま』もローカル特急から新幹線接続特急に様変わりした。
にちりん1号と同じ787系のグリーン車。
向こうのホームに到着した「にちりん5号」のグリーン車はハイパーサルーンだった。あっちに乗れば良かった。
宮崎の名物駅弁は椎茸めし。
基本はかしわめしで、うま煮風の椎茸が5切れ並ぶ。
味の染みた肉厚の椎茸がおいしい。鶏ガラスープで炊いたご飯もビールとよく合います。
都城駅に停車。ここは鹿児島県だと思っていたが、地図を見ると宮崎県だった。
隼人駅では特急「はやとの風」号が停車していた。
レトロ風の専用車両で運行される観光列車だ。
しかしあの車両を特急車両に改造してしまうとはJR九州もさすが。
鹿児島駅が近くなると鹿児島湾の向こうに桜島が大きく見えた。
「まもなく鹿児島」の表示に席を立ちそうになるが、終点はその次の鹿児島中央。
終点鹿児島中央駅に着いた。新幹線もこの駅から発着している。
10年前とはすっかり様変わりした鹿児島中央駅。
さあ、鹿児島中央に着いた。鹿児島に来るのはこれで3回目。前に来た時から10年ぶりになる。当時新幹線は工事中で、まだ西鹿児島駅だった。
新幹線ができたからとはいえ、駅はすごい変わりようだ。屋上には観覧車も見え、巨大なアミューズメントパークのようだ。
駅はまたあとで見物することにして、市電に乗って街を見物してくる。