2015年ハッピーバースデイ九州の旅8


今朝博多駅を出発して、久大本線〜豊肥本線〜新幹線とひと回りして博多に戻ってきた。片道3時間のローカル特急は自由席利用とあってかなり乗り応えがあった。

これで終わりではなく、今度は小倉〜日豊本線経由の特急ソニックで大分へ行く。

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こんどの列車はソニック43号。

博多駅での乗り換え時間が30分近くあったので、一旦改札を出てコンコースの駅弁屋へ向かった。お目当ては朝に買えなかった折尾駅の『かしわめし』。
駅弁屋へ行くと折尾のかしわめしが並んでいたので迷わず買った。
また改札口を通ってホームへと向かう。


●博多 17:19発 − 大分 19:35着 ソニック43号

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ソニック号の入線を待つ。帰宅時間帯だけあって、旅行者より用務や買い物客風の人が多い。

博多駅の特急はどの列車も入線時刻が遅い。こんどのソニック43号も発車時刻が17:19発に対して入線時刻は17:13と発車前僅か6分前の入線になる。車内に荷物を置いてからゆっくり買い物とか列車の撮影とかできないのが少々残念だ。

もっとも、ホームで入線を待つ乗客のほとんどは軽装で、旅行者や観光客風の人はむしろ少ない。
博多〜小倉間は特急が1時間当たり3本も走っていて、特急料金も510円と格安なので快速列車のような感覚で利用する人が多いのだろう。

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はかたの駅名標と883系ソニック。

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『ソニック』号はブルーの車体の883系電車。

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ソニックの車体。ステンレス車特有の線(コルゲート)が目立つ。

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グリーン車のデッキ。

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グリーン車の広いトイレ。

この883系『ソニック』(当時は『ソニックにちりん』)が登場した時はショッキングだった。なにがショッキングだったかって?
一番インパクトがあったのは座席だった。レーシングカーかジェットコースターかと思うようなデザインの座席と、耳のようなヘッドレスト。原色を織り交ぜた派手な模様の床など。また、耳のようなヘッドレストはこれまた原色に近い赤・青・緑のカラーリングがされて、とても一般の特急列車とは思えない内装だった。

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ありし日のソニックの座席よ〜ちゃんの写真館より拝借

登場した当時、私は鉄道雑誌で見ただけだったが、実際の乗り心地や居住性はどんなものかは想像もつかなかった。
そんなことから既に20年経っているわけだが、まさかこうして実際に乗ることになるとは夢にも思っていなかった。


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ソニックのグリーン車。ディズニーキャラクターを彷彿させるデザインの座席が特徴。

そんなわけで、今回『ソニック』のグリーン車に乗るのはちょっと楽しみにしていた。
乗ってみると20年前に鉄道雑誌で見たインパクトは無くなっている。派手なカラーリングは不評だったのか、黒一色の落ち着いたインテリアにリニューアルされていた。それでも基本的なつくりは変わっていない。

さて、すわり心地はというと・・・
どこかで記憶があるな、このすわり心地は。
歯医者だったっけか・・・歯医者に世話になったのは10年以上昔のことだし。
思い出した。私は喉が弱くてよく扁桃腺を腫らすのだが、その度に耳鼻咽喉科にお世話になるのだが、その椅子だ。

それでもグリーン車の座席。深くリクライニングもするし、足元にはフットレストもある。ただ座るだけなら快適だ。

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座面は黒いレザー張り。「耳」の部分は当初カラフルな色分けがされていたが、不評だったのか黒一色に変更されていた。

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想像通りあまり落ちついたすわり心地ではない。これから遊園地にでも向かうような気分だ。

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こちらは普通車の座席。同じ型の座席だがグリーン車より小ぶりになっている。

グリーン車の客はやはり少ない。博多発車時点で、自分含めて4人程。
さっき買ってきた駅弁とビールをテーブルに並べる。

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ソニック43号のグリーン指定券。

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さっそく博多駅で買った折尾名物かしわめしをいただく。

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蓋までが経木というのが実に駅弁らしい。経木の駅弁箱自体がもう絶滅危惧種といっても過言ではなくなってきた。

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じゃーん、このシンプルなところがまた良い。かしわめしは北九州地方ではこのスタイルが主流。

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味つけごはんと鶏そぼろの組み合わせはビールとぴったり。ワンカップ派でもここはビールが良い。

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黒崎の手前で筑豊電鉄の電車が見えた。

折尾から小倉まではこまめに停車するようになるが、グリーン車の乗客に動きはなく静かなものだ。

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小倉駅の手前で紫川を渡る。小倉で方向転換するので2度渡ることになる。

さて小倉着。ここで進行方向が変わるので座席を回転する必要がある。
小倉でこのグリーン車にも結構乗ってきた。新幹線からの乗り継ぎ客だろうか。

気が付くと満席になっていた。こんなに混んでいるグリーン車は初めてだ。しかし3列シートの1人掛け席に座っているのでそれほど窮屈感は無い。
むしろ今までが寂しすぎたので、たまにはにぎやかになのも悪くない。

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小倉から乗車する人が多く、グリーン車も満席になった。

小倉から進行方向が変わったことによって、グリーン車が先頭になる。
先頭の運転席後方がフリースペースのようになっているのに気が付いた。
行ってみるとベンチとテーブルがあってちょっとした展望台のようになっている。

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グリーン車の前方にあるパノラマキャビン。フリースペースになっている。

ここから見る最高速度130km/hの全面展望がちょっとした迫力だった。
しかしここに立つと乗客の注目を一身に浴びることになるので、少々勇気がいるかもしれない。

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パノラマキャビンからの眺め。


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振り子車両なのでカーブでは思い切り車体を傾ける。なかなか迫力がある眺めだ。

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だんだん日が暮れてきた。

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小駅を通過する。

18:57に宇佐を発車したあたりからだんだん暗くなってきた。一人旅って、列車なんかに乗っていてだんだん暗くなってくると心細くなってくるものだ。
終点大分では宿は予約しているので心配ないが。

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大分に到着。

大分に着いた頃には真っ暗になっていた。これで今日の行程は終了。博多〜別府〜熊本〜博多〜大分と1日で九州の北半分を1周半したことになる。
駅から予約してあるホテルまでは歩いて10分以上かかる。

時刻は20時近くだが、駅も街も人がいっぱいいる。本当に九州はどこへ行ってもパワフルな感じがした。

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大分駅は暗くなっても賑わっていた。

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夜8時近くだが大分の街は多くの人が出ていた。

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本日の宿。中心部から少し離れるが安いからここにした。

今日のホテルは大浴場がある。久しぶりに温泉に浸かって疲れをとるにはちょうどいい。
明日は大分駅7:00発となるので、また早起きになる。

●5/2本日の費用
名称費用備考
鳥栖中央軒復刻かしわめし(駅弁当博多口)
720
 
山海三昧と一番搾り(別府銘品蔵)1,538 
コーヒー(九州横断特急車内販売)250 
熊本市電(新水前寺〜辛島町・通町筋〜熊本駅)300 
折尾名物かしわめしとビール(駅弁当博多口)
1,012
 
ニューグロリア大分ホテル(1泊)
3,550
クレジット払い
その他食費
904
 
合計
8,274
 

本日の乗車キロ計・・・661.1km

9へつづく


posted by pupupukaya at 15/07/19 | Comment(0) | 九州の旅行記
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