2015年ハッピーバースデイ九州の旅6

別府 11:44発 − 熊本 14:49着 九州横断特急3号

別府での滞在時間は42分。駅前をぶらついただけでまた駅に戻った。
今度は豊肥本線経由で熊本へ行く。再び3時間を超える乗車になる。

さっき車内でかしわめしを食べたばかりのような気がするが、熊本着は15時近くになり、おそらく途中で何も買えないだろうからコンコースの土産物屋で駅弁を買った。3種類ほど置いていたが、『九州駅弁グランプリ優勝』の宣伝文句につられて買ったのが『大分豊後山海三昧』という弁当。

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別府駅の改札口。

まさか別府から満席なんてことはないと思うけど、博多発のゆふ号の大混雑があったので早めにホームへ行く。

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ホームの案内表示。特急ばかり。

今回の旅行の目的は九州の特急列車に乗りまくることとはいえ慌ただしい。
このあと熊本まで行き、博多経由でぐるっと回って今日中にまた大分へ戻ってくる。乗車する時間を減らしてその分どこか観光に充てても良かったのだが、こんなことでもないと未乗線の久大本線に乗る機会も無いだろう。

こんど乗る『九州横断特急3号』はさらに慌ただしく、人吉始発で11:38に九州横断特急2号として到着したのち11:44に再び人吉行として発車する。僅か6分の折り返し時間しかない。

人吉から5時間近くかけて到着する長距離特急なので、もしかしたら別府で別の編成に入れ替わるのかとも思ったが、11:38に到着した特急がやはり折り返しの人吉行になるのだった。

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わずか6分で折り返す『九州横断特急3号』。

車両はまた真っ赤なキハ185系ディーゼル車。
普段は指定席1両、自由席1両の2両編成だが、今日は自由席車を1両増結した3両編成だった。到着した列車からは予想外に多くの乗客が降りてきた。全員下車すると車内清掃が始まる。3両編成とはいえ僅か6分の折り返し時間で行うので、新幹線東京駅の車内清掃員に負けないほどの手際よさだ。

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列車の行先票字幕。

車内清掃はすぐに終わり、車内へと入る。別府から乗る人はやはり少なく、自由席の車内は数人だけ。大分からたくさん乗ってくるのだろうか。

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自由席の車内。がら空きのまま別府駅を発車した。

座席に座ってから、前後のシートッピッチがやけに広いのに気が付いた。
窓も各座席ごとの小さい窓が並んでいる。もしかしたらこの車両はかつてグリーン車だったのを普通車に改造した車両のようだ。シートピッチはグリーン車当時のままなのでかなり乗り得な車両だ。

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増結のキハ186型車両は元グリーン車から普通車へ改造された車両。

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車内はふんだんに木材が使われているのがJR九州の車両の特徴。

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木材の化粧板は後付けのようだ。

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デッキにある自動販売機。

ちょっと早いが、すいているうちに食べてしまおうと駅弁を出す。
『大分豊後山海三昧』とあって大分県の名物が詰められている。

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別府駅で買った駅弁『大分豊後山海三昧』。

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空いているうちに駅弁を食べてしまおう。

テーブルに駅弁を出して、真昼間から缶ビールをプシュッと開けると、いかにも列車で旅してるという気分になる。車じゃ絶対できないから。飛行機やバスの中で飲む気にはならないし、新幹線でも何となく気が引ける。やっぱりローカル特急の車内ならではの味わいである。

別府を発車すると11分で大分に着く。ここから乗ってきたが、座席を埋め尽くすほどではなく、空席が目立ったまま大分を発車した。

車掌が来たのでハッピーバースデイパスを見せる。どこまで行くか訊かれたので熊本までと答える。
少し前の席に外国人の客がいて、車掌は生の英会話でやり取りしていた。さすが観光地の特急だなあ、すごいなあと感心した。
個人旅行の韓国人や中国人の多さを考えると、観光地では英語は必須なのだろう。LCCが飛ぶようになってから安価に行き来できるようになったこともあって、旅行者も若い人が多い。

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豊肥本線は大野川に沿って走る。

この列車には車内販売があった。JR九州の特急は車内販売は廃止されたと知っていたので、しかもこんなローカル特急に残っていたのが意外だった。別府駅で駅弁を買って乗ったので、車内で買うものは特にない。あとでコーヒーでも買ってみようか。

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三重町駅に停車。もとは急行だったのを特急に格上げしたので停車駅が多い。

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黒を基調にした駅舎の阿蘇駅。ここで観光客が乗って来て車内も賑やかになった。

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どこか懐かしい感じがする阿蘇駅の改札口。

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車内から見える阿蘇山。去年噴火したが、噴煙は今でも上がっているようだ。

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国鉄時代から変わらないような赤水駅。

赤水駅を発車すると次は立野駅だが、ここで豊肥本線で一番の見どころ、スイッチバックがある。
急坂を登り降りするために線路をジグザグに敷いたところで、列車は停止してからバックで動き出す。

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立野駅の手前には有名なスイッチバックがある。坂を下る線路が見えた。

逆向きにゆっくりと坂を下って、立野駅に着いた。ここからまた前向きに進むことになる。

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バックで坂を下ってきて立野駅に着く。

立野でまただいぶ乗ってきた。1両増結のおかげで車内はまだまだ余裕がある。

車内販売のワゴンが時々通るが、あまり売れていないようだ。
せっかくなので呼び止めてコーヒーを買った。

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車内販売で買ったコーヒー(¥260)。カップにはツバメマークが描かれていた。

熊本まで来て素通りするのは勿体ないので滞在時間を1時間ほどとっていた。
車掌には熊本まで乗ると伝えていたし、そのつもりでいたが、1つ手前の新水前寺駅で降りた方がいいことに気付いた。
熊本の中心部へは熊本駅から市電に乗らねばならず、豊肥本線から熊本の中心部へは新水前寺で降りて市電に乗った方が早く時間の節約になる。

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熊本まで乗る予定だったが、1つ手前の新水前寺駅で降りた。

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高架駅の新水前寺駅。駅から歩道橋で、熊本市電の停留所につながっている。

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熊本市電の新水前寺駅前。熊本市内の中心部へはここから市電に乗り換えた方が早い。

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やってきた電車は広告電車。

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前に乗ったときは整理券を取って区間別の運賃だったが、いつの間にか150円均一になっていた。

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一部は芝生軌道になっている。環境や見た目にもやさしい。

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大きい直接制御のマスコン。

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辛島町に到着。


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辛島町電停の賑わい。

7へつづく


posted by pupupukaya at 15/07/19 | Comment(0) | 九州の旅行記
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