博多から特急かもめ号に乗って長崎へやってきました。
長崎は好きな街で、何回でも行きたい所のひとつです。一番の理由は路面電車が元気に走っているからというのがありますが。
長崎といえばやはり路面電車。
駅前の歩道橋から。各系統の電車が行き交い賑やかだ。
本当は長崎では行きたい所はたくさんあったが、今回の滞在時間は3時間ほど。1〜2箇所観光して食事するくらいの時間しかない。
とりあえず路面電車に乗ろうと駅の中にあった観光案内所で1日乗車券を買った。
係りの人曰く「5回乗ればモトが取れますから」。
5回も乗れるかなと思いつつ、いちいち車内で小銭を用意するのも面倒なので買ってしまった。1枚500円。
駅の観光案内所で買った電車一日乗車券。5回乗れば元が取れるという話だったのだが・・・
3番の赤迫行の電車が来たので乗ってしまう。本当は逆方向の西浜町方向の電車に乗れば出島とか観光できたのだが、そこまで考えてなかった。終点の赤迫まで乗って、また反対方向の電車で引き返した。
終点の赤迫まで行って引き返す。
松山町で途中下車して平和公園へ。
平和祈念像でしばし平和を祈る。中国人観光客の多さに驚いた。
長崎にきたら長崎ちゃんぽんを食べようと思っていた。会社に長崎県出身の人がいて、その人から『みろくや』のちゃんぽんがおいしいと聞いたことがあった。ゆめタウン夢彩都の中に店があって、そこに行こうと電車を大波止で降りる。
ちゃんぽんにするか、皿うどんにするか悩みはまだ尽きないのだが、ゆめタウン夢彩都のレストラン街へ行くと『みろくや』の店舗があった場所には閉店の張り紙があった。残念!
あーあ無駄足をしてしまった。しかしここでめげてはいけないのである。旅の達人になると次の手をすぐに考える。ちゃんぽんがだめなら第2の長崎名物『トルコライス』があるじゃないかと迷うことなく次へ向かう。
大波止から電車に乗って今度は思案橋で降りる。
再び電車に乗る。乗客は観光客より地元の人が多かった。市民の足といった感じだ。
思案橋まで電車に乗る。
さて、トルコライスだが、いわゆるB級グルメと呼ばれている料理のひとつで、トンカツ、バターライス、スパゲティを一つの皿に盛った洋風料理で、長崎が発祥といわれる。
わが北海道の根室にも『エスカロップ』なる一皿料理があるがトンカツとバターライスの組み合わせという点は似ている。
西のトルコライス、東のエスカロップと呼ばれる(だれも呼ばないか)。
まず向かったのが、中でも老舗である『ツル茶ん』という喫茶店。
思案橋電停の近くにある『ツル茶ん』という喫茶店。大正14年創業というからかなり老舗の喫茶店だ。
もうお昼近くなので混んでるかなと思いつつ店に入るとテーブルは結構塞がっている。店の人に2階へどうぞと言われたので階段を登って行くと、2階はすいていた。
昔なつかしトルコライスとハーフミルクセーキを注文する。まわりの客を見ているとこの組み合わせの人が結構多かった。
『ツル茶ん』の店内。
1階席が混んでるせいか出てくるまで大分待ったが、レトロな店内でくつろぐのも悪くは無い。次の列車を1本遅らせても別に行程に支障は出ないので時間も心配ない。
トルコライスもいろいろバリエーションがあった。
これがトルコライス(昔なつかしトルコライス¥1080)
バターライスにカレーソースにポークカツ、まさに三重奏。カロリーを気にしちゃいけません。
昔なつかしいナポリタンがまたいい。
そして食後はミルクセーキ。ミルクセーキは普通飲み物だが(それも近年見かけなくなった)、ここのはシャーベットというかかき氷というか、アイス系の食べ物になっている。
食後のミルクセーキ(ハーフミルクセーキ¥350)。
ハーフサイズといってもけっこう大きい。さっぱりして甘さはひかえ目なので、こってりした洋食の後にはぴったりだ。かき氷のようにシャリシャリして、昔のアイスキャンデーのような懐かしい味だった。
全部食べ終わって店を出る頃には結構混んで来た。
長崎はわしの希望じゃ!
ツル茶んで長居したのであまり時間が無くなってしまった。もう1箇所くらい観光したかったが仕方がない。長崎ならばまたいつか来ることがあるだろう。
買い物客や観光客でにぎわうアーケードの商店街を少し歩いてから観光通り電停へ行き、そこから電車に乗った。
浜町アーケードと呼ばれる通り。人通りも多くて賑わっている。国道324号の標識があるが、ここは全国でも珍しい歩行者天国の国道になっている。
観光通りから電車に乗って駅へ戻る。
長崎での滞在時間は3時間と長めにとっておいたが、あっという間に過ぎてしまった。観光するにはやはり丸1日必要だろう。
電車には5回乗れたので、一日乗車券のモトは取れたことになる。