今朝目覚めると雨が降っていた。天気予報を見ると雨は夜のうちだけで昼間は晴れるようだ。
雨が上がるのを待って道の駅「上ノ国もんじゅ」を7時に出発した。
まずは湯ノ岱へと向かう。
道道から見える天ノ川に架かる鉄橋。
湯ノ岱駅遠景。夏になると線路は草に覆われてしまうのだろうか。
湯ノ岱駅は昨日行ったのでまずは神明駅跡へ行った。
今にも列車が来そうな神明駅跡。木造の待合室は板で塞がれていた。
さっきまで雨が降っていたのか神明駅のホームは濡れていた。
踏切部分は撤去されているが、それ以外の線路はきれいに残っている。草があまり生えないのは山岳地帯のためだろうか。
ホームに立ってみると今にも列車が現れそうだ。でも、二度と列車は来ないとわかっているので寂しい。
神明駅は道道から400m離れていて、代替バスが神明に立ち寄るためにバス回転場が設けられた。
踏切の部品が無造作に置かれている。ただ撤去されるのを待つだけの線路。
道道江差木古内線は何回か江差線跡と交差するがそのうち1箇所は立体交差になっている。
廃線跡の陸橋のそばに線路に登って行く階段があった。階段といっても古枕木を組んで作った保線用の作業道だったのだろうが、登ってみると線路があった。
レールは錆びているが、現役の頃とそう変わらないほど線路はきれいだ。江差方向へ少し歩いてみる。稲穂トンネルまで行けるだろうか。
道道と江差線の立体交差。ここも早々に撤去されるものと思われる。
下から見上げる。
線路から道路を見下ろす。
なだれ覆いが見えてきた。この先いくつかのなだれ覆いがあって、その先に稲穂トンネルがあるはずだ。
レールを組んで作られたなだれ覆い。
天井は蒸気機関車が吐き出した煤がこびりついている。この辺りは稲穂峠にむかって25/1000という急勾配。蒸気機関車は喘ぎながら登ったことだろう。
なだれ覆いを抜けた所は・・・
線路が撤去されて、新しく作られる道道江差木古内線の工事現場になっていた。
3つ目のなだれ覆いをぬけた所で線路はぶった切られ、新しく付け替えられる道道の工事現場だった。
急カーブや急勾配の多い現道道を改良するために新たに掘られた「新吉堀トンネル」で、2016年に開通する。
線路は撤去されて、その場所には新しくできる道路の橋台が建てられていた。江差線廃止から1年ちょっとしか経っていないが、ここだけはえらい変わりようだ。道路の設計は江差線廃止を前提として進められていたのだろうか。
平日ならば重機がうごめいている工事現場なのだろうが、今日は日曜日なので誰もいない。ウロウロしている所を見つかるとあらぬ疑いをもたれそうな感じだった。稲穂トンネルはあきらめて引き返す。
工事現場の側から見ると、なだれ覆いが妖しげな坑口のようにも見える。
雨に濡れた廃線の線路。
道道に数か所あった踏切。線路は撤去されて舗装されたが、警報機はそのままになっている。
木古内川に架かる鉄橋。
まくら木の間から下が丸見えの鉄橋。
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