弘前でお昼ご飯にしようかと思っていたが、何を食べるかあまり調べてこなかった。弘前は「いがメンチ」というのが名物らしいが、どこで食べれるんだろう。駅ビルはデパートになっていたがファーストフードの店ばかりだった。
駅前に立つとイトーヨーカドーの看板が見えた。そこへ行けば何かあるだろうと向かった。
地下の食品売り場に惣菜であるかもしれないと探してみると「いがメンチ」があった。
イートインコーナーもあるのでそこでラーメンを注文して席に着いた。
いがメンチはイカのゲソを細かく刻んで小麦粉をまぶして揚げたもの。弘前地方のB級グルメになっている。
海老味噌ラーメンといがメンチ。ずいぶん油っこい昼食になった。次回はビールとともに頂きたい。
イトーヨーカドーを出て今度は歩いて弘前城へ行った。まだ雪に埋もれた弘前公園はほとんど人はいなかった。桜の時期は見事な景色で賑わうのだろうが、寒々とひっそりとした冬の公園だった。それでもこの時期は天守閣までは無料で行ける。
雪に埋もれる東門。
赤い欄干の下乗橋と天守閣。
冬は閉鎖していて入れないが前までは行ける。近くで見ると意外と小さく見えた。
1810年(文化7年)に弘前藩第9代藩主寧親の治世に築かれた天守閣。
弘前城からは弘南鉄道に乗るために中央弘前駅へと向かう。
中央弘前駅は弘前駅と弘前城の中間くらいの所にあってちょっと道がわかりにくい。
本町坂という坂道を下る。この辺りは歓楽街のようだ。
弘南鉄道の大鰐線はJR弘前駅から少し離れた中央弘前駅から発着する。
ここから大鰐まで行って温泉に入ってこようというわけだ。
来る前にネットで大鰐温泉について調べていると、弘南鉄道の往復乗車券と入浴券がセットになった「さっパス」という割引きっぷを見つけた。これはいいと弘前からは大鰐温泉まで往復する予定にしていた。
中央弘前駅。このあたりも昭和の感じが漂う。
中央弘前駅のきっぷうりば。
「さっパス」を買う。中央弘前−大鰐間の往復乗車券と温泉入浴券、さらに温泉内の200円分の買い物券がついて1000円ポッキリなのでかなりお得。
14:30発の電車の改札が始まる。
弘南鉄道の大鰐線は20年くらい前に一度乗ったことがあって、今回が2回目になる。
駅や駅前、それに電車も20年前と変わっていない。ここ中央弘前駅周辺だけは時の流れが止まったような世界だった。
車両はもと東急電鉄で走っていた7000系電車。
2両編成の車内。
中央弘前を発車すると電車は住宅街の中を走る。駅に停まるごとに乗客が1人2人と降りて行く郊外電車の雰囲気だ。
そんな車内の光景やつり革に残る「東急百貨店」の文字を眺めていたら、昔札幌にあった定山渓鉄道という郊外電車もこんな感じだったのかと想像した。
電車の速度は40km/hくらい。のんびりしたスピードだが、よく揺れるので実際より速く感じる。
運転台の機械。
ワンマン運行用に運賃箱と整理券発行機が置かれている。
東急車両の銘板。昭和40年製造だからもう50年前の車両だ。
車両基地のある津軽大沢駅。
後部の運転台から眺める。
奥羽本線と交差する。
中央弘前から28分、終点大鰐に到着。降りるときに運転手にさっパスを見せると行きの乗車券部分をもぎって返してくれた。
ホームに面して駅舎があるが、跨線橋を渡ってJR駅側へも出られる。
JR大鰐温泉駅の横にある改札口。昔来たときはおばさんの駅員が立って集札していたが今は無人になっている。
大鰐だからワニの人形が出迎える駅前。
お土産屋があったり温泉町の風情がある駅前。
隣にあるJR大鰐温泉駅。こちらは特急も停まる。
大鰐の町を流れる平川。
大鰐温泉の街並み。
大鰐の町中を少し歩いてから温泉の鰐come(ワニカム)へ行った。
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