冬の津軽と急行はまなす旅行記3

5時過ぎに目をさまし、カーテンをよけて外を見るとだいぶ明るくなっていた。雪は降っていない。
着替えて通路の折りたたみ椅子に座って外を眺める。夜明け前の空に照らされた陸奥湾が見えた。蟹田を通過したあたりを走っていた。

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陸奥湾が見えた。だんだん空が白んでくる。

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5時半、めいめい降り支度が始まる。

しばらくして車内の照明が明るくなった。車内放送が入る。列車は約5分遅れているとのこと。
カーテンを閉じた寝台から乗客が出てきて降り支度を始めた。
こちらはもう着替えも済んでいるし、荷物もショルダーバッグ1個だけなので窓際で外を眺める。青森もまだ春は遠いようで一面雪景色だった。

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窓にこびりついた雪。

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寝台車から見る夜明けの風景を見ると夜行列車で旅立って良かったと思う。

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終点青森に到着。列車を降りた人の群れは後方の階段へ向かう。

青森駅に降りるとすっかり夜は明けていた。5:43発の特急「つがる2号」へ乗り継ぐ人たちはホームを走る。まだ6時前、どの人も眠たそうな顔をしている。

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はまなすと並んだ青い森鉄道の電車。

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DE10型ディーゼル機関車が現れた。

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はまなすの後部で連結作業が始まる。

「はまなす」の乗客は、こんな寒いホームには長居は無用と言わんばかりにホームからいなくなった。残ったのは列車にカメラを向ける鉄道ファンばかりになった。
客車の後ろには車両基地まで回送するためにディーゼル機関車を連結する。何人かが連結作業を取り囲んで撮影していた。

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DE10が先頭に立ち、電気機関車ごと客車を青森車両センターまで回送する。

ここからは五所川原へと向かう。青森往復きっぷでは弘前まで行けるのでこのままこの電車に乗れる。
6時ちょうど発の弘前行普通列車は「はまなす」が着いた向かい側に入線していた。6両編成だが席は結構ふさがっている。
発車するとすぐに次の新青森駅に着いた。ここでほとんどの乗客が降りて行った。東京行の「はやぶさ4号」に乗り継ぐ人たちだろう。どうりでスーツケースを持った人が多いと思った。

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青森からは奥羽線の701系電車の客となる。

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車内の客はほとんどが新青森駅で下車した。

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オールロングシートは空いていれば快適だが旅情とは無縁。

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岩木山がみえてきた。津軽平野は一面真っ白。

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川部駅に到着。ここで下車する。案内看板が新しくなっていて首都圏の駅みたいになっていた。

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五能線の列車はすでにホームに入っていた。

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五能線の列車。キハ40型気動車。

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ホーローの行先票。これも最近あまり見なくなった。

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ボックス席が並ぶ車内。天井の扇風機は撤去されてかわりに冷房の吹き出し口が取り付けられていた。

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同じキハ40型でも北海道とは違い窓が二段になっている。

川部から乗ったのは五能線の鰺ヶ沢行3両編成。うち2両は五所川原で切り離されそこからは1両になる。
土曜日の早朝とあってこの車内もすいている。
ローカル線はどこもワンマンカーばかりになったが、この列車は車掌が乗務している。川部を発車すると車掌が回ってきたので川部から五所川原までの乗車券を買った。

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車内で買った川部から五所川原までの乗車券。

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川部を出るとりんご畑が続く。5月になれば花が見られるが、この時期はまだ寒々しいモノクロの世界。

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板柳駅で上り列車と交換。部活動の高校生などそこそこ乗り降りがある。

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上り列車。通学生は眠っているかスマホに夢中なのが今どきの通学列車の風景。

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五所川原に近づくとだんだん吹雪いてきた。

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五所川原駅に到着。ここも案内表示など首都圏の駅のようになっている。

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駅員がボックスに立つ改札口。ここは昔ながらの光景。

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五所川原駅前。向かいは弘南バスのターミナルの建物。

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雪が舞うJR五所川原駅。

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JRの駅舎の横の引込んだところに津軽鉄道の駅がある。左の建物は津軽鉄道の本社。

7:18に五所川原駅に着いた。ここから津軽鉄道のストーブ列車に乗る。ただ次のストーブ列車は9:21発なのでまだ2時間以上も時間がある。
はまなすを降りてからまだ何も食べていないが、こんな時間からやっている店もなさそうだしキオスクが空いていたのでおにぎりとお茶を買って待合室で食べた。待合室はドアで仕切られていてストーブが灯り温かい。

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五所川原駅の「キオスク」。弁当は置いてないがおにぎりやパンならば手に入る。

待合室でじっとしているのもつまらないので駅前を少し歩いてみた。

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弘南バスのターミナル。青森のほか東京や横浜への高速バスも発着している。

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昭和時代から時が止まっているかのような待合室の時刻表。

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雪がうっすらと積もった五所川原駅前の商店街。

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時間をつぶせるようなところは見つからなかった。

4へつづく


posted by pupupukaya at 15/03/28 | Comment(0) | 東北の旅行記
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