2014年アメリカ大陸横断鉄道旅行記8 シカゴ出発前

さて、今日はお待ちかねのカリフォルニアゼファー号に乗る日だ。
ところが昨日アムトラックからメールがきていた。シカゴ発14:00だったのが14:50発に変更になったということだった。
明後日のサンフランシスコ着が遅くなるが、運休ではないのでひとまず安心だ。


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アムトラックからメールに添付されてきた変更後のチケット。

昨夜深酒したせいか、起きたら9時過ぎだった。別に朝から予定があるわけでもないし別にいいのだが、旅行中に朝寝坊すると何だか損した気分になる。

昨日スーパーで買っておいたパンを朝食にする。
さて、これからどうしたものだろう。今日も天気が良さそうだ。

チェックアウトは12時までなので、部屋に荷物を置いてチャイナタウンの見物をしようと外に出た。

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チャイナタウン入口の門。『天下為公』とは中国の古典「礼記」の一節。

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食料品店。

今日も快晴。今回の旅行は天気には恵まれている。
ホテルのあるチャイナタウンは寝るために帰ってきたようなところだったので、改めて街中を歩いてみると本当にここは中国だな〜と思った。

通りの看板も通行人も話し声もすべて中華一色。
しかし文字はさすがに簡体字は見かけなかった。台湾や香港の雰囲気に近いんだろうか。どっちも行ったことは無いけど。

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教会も中国風。

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露天の市場。

駅へ向かう広い通り(ウエストセルマック通り)から北側は新しい建物が並んだ商店街がある。初日に雨宿りしたところで、中華料理の飲食店や食材店が並んでいる。
通りの南側は古い建物が並んだ旧中華街、こちらは新中華街といったところ。

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日本の店ではなかったが・・・。公文式の看板もある。

商店街は結構奥まで続いていて、抜けた先にはドラッグストアがあった。
なんだ、近くにあったんじゃないか。中に入ってみる。

アメリカのドラッグストアは日本と同様に食料品のほか、大体の物が手に入るので便利だ。
ここで買い物すれば良かったな、もう少し探せば良かったなと思ったが、この店は酒が置いていなかった。

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新しい商店街の一番奥にあったドラッグストアー。


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2泊したチャイナタウンホテル。


11時ごろホテルに戻ってきた。
キャリーバッグに荷物をまとめる。今のところ増えた荷物といえば、残りの缶ビール2缶とウイスキー1瓶それにビーフジャーキーとスティックチーズ。

土産物は何も買っておらず酒とつまみばかりだが、のちにこれが貴重な食料となるとは思いもしなかった。

11時半にフロントに鍵を返してチェックアウトする。鍵預かり金の20$も返金してもらった。

地下鉄に乗ってダウンタウンへ向かう。
特に行くところも無かったので、昨日行ったミレニアムパークへまた行った。

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日曜日のミレニアムパーク。銀色の物体はクラウドゲートというオブジェ。

キャリーバッグを引いて歩くのはしんどいが、駅や街中にはコインロッカーなど見当たらないので持ち歩くしかない。チャイナタウンホテルで頼めば預かってくれたのかも知れないが、またあそこまで取りに行くのは大変だ。

日曜日とあって公園は家族連れが多い。天気も良いし、平和な光景だ。 

空いているベンチに腰かけて日向ぼっこ。海外まで来てただ座ってぼーっとしているのは勿体ない気がするが、もうどこかへ行くのも面倒になってきた。

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全面鏡のようなクラウドゲート。私も写っていたり・・・。

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人の顔が映し出される『クラウンファウンテン』。ときどき表情が変わる。

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突然口から水を吹くので注意。

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日曜日のため人が少ないオフィスビル街。

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道路に映った高架鉄道の影。


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水上タクシーが行き交うシカゴ川。

ミレニアムパークからユニオン駅まで歩いて行った。
デパートがあるメインの通りは賑わっていたが、それ以外はオフィス街とあって閑散としている。

1時前にはユニオン駅に着いた。まだ発車時刻まで2時間近くあるが、それまで駅の中を見物する。

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シカゴ=ユニオン駅の入口。

アムトラックの列車の乗り方は昨日ミルウォーキーまで乗車したのでわかっている。
一旦ボーディングラウンジで係員の案内があるまでそこで待たなければならないのだが、今日の私は寝台車の客なのだ。

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ファーストクラスと寝台車利用客専用のメトロポリタンラウンジの入口。

寝台車の客は一般の乗客とは別の『メトロポリタンラウンジ』というファーストクラス用のラウンジから出発になる。
入口のカウンターで印刷してきたEチケットを見せるとマジックで日付、列車番号、室番をマジックで書いた紙をくれた。
これがボーディングチケットになるのだろうか。

よく見ると『メトロポリタンラウンジ』と書いてあるのでラウンジの利用券?
いずれにしても2枚持っていれば間違いはないようだ。

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カリフォルニアゼファー号のボーディングチケット?

じゅうたんが敷かれてソファーの置かれたラウンジは高級感があっていかにもファーストクラスという感じがする。
奥にはドリンクバーがあって、コーヒーやソフトリンクが自由に飲める。

これから各地へ向かう列車が多い時間なのか、ラウンジは結構混んでいる。
空いているソファーに座ってコーヒーを1杯飲んだらまた外に出た。
やっぱりここでじっとしていてもつまらない。

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メトロポリタンラウンジはどことなくVIP感漂う。

ユニオン駅はシカゴのセントラルステーションといったところで、各地へのアムトラックの列車のほか、メトラというイリノイ州内の近郊列車の一部が発着している。

ユニオン駅とは訳すと合同駅とでもなるのだろうか。
もともとアメリカの鉄道は私鉄の集合体で、シカゴから各地に向かう鉄道も昔はそれぞれ独立した私鉄であった。
各鉄道会社がバラバラに駅を作ったために乗換が不便なため、各会社共同のシカゴ駅を作ったためにユニオン駅という駅名になった。
しかし各鉄道会社はその後旅客輸送を次々と廃止してしまい、現在はアムトラックによる運営に一本化となった。

1925年完成のメインビルディングは外見も内装も風格のある造りになっているがこちらは旧駅で、今のコンコースは道路を1本隔てた地下に設けられている。コンコースと旧駅は地下道で結ばれているが、ここから駅に出入りする人は少ない。

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1925年完成、アメリカン・ルネッサンス様式のメインビルディング。


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メインビルディングのメインエントランス。

格調高い柱や手すり。この駅が一番繁盛したのは第二次大戦頃で、1日300本の列車と10万人の利用客があったという。


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映画『アンタッチャブル』に登場する階段。

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階段の擦り減り具合に往時の繁栄をしのばせる。

中は広大なホールになっていて『グレートホール』と呼ばれている。
木製のベンチが並べられて待合室として使われているが、コンコースからホームへ行く方向とは反対の場所にあるので人は少ない。

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普段は待合室として使われる『グレートホール』。


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待合室にしておくにはもったいないほど豪華な建築だ。

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グレートホールからコンコースに向かう。

ユニオン駅はアムトラックの中心となる駅なので大きな駅かと思っていたが、じっさい歩いてみるとそれほど広くは無い。
良く言えばコンパクトで分かりやすいが、もっと広大なコンコースやホームをイメージしていたので少々拍子抜けでもある。

シカゴからアメリカ国内の各方面へ列車が発着しているが、長距離列車は1日1往復、中距離でも2〜3往復といった運転本数なのでこの程度で十分なのだろう。
アメリカの鉄道は寂しい。

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列車の発車時刻表。近郊列車を含めても1時間に3〜4本程度の本数。

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アムトラックのチケット売り場。

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あまり広くないコンコース。奥の入口は乗客のラウンジへの通路。


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こちらは一般客用のボーディングラウンジ。

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ホームへの通路。

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ホーム入口。

コンコースをあちこち見て回る途中で売店がいくつかあったのでシカゴの絵葉書を記念に求めた。シカゴ土産はそれだけ。

カリフォルニアゼファー号の寝台車客は三食付きで、ミネラルウォーターやコーヒーも車内サービスとなっている。
水や食べ物の心配はないが、酒はどうなるのだろう。駅構内の売店をいくつか回ったが、酒類は置いていなかった。
昨日買ったウイスキーの残りもあるし、足りなければ車内でも手に入るだろうと、酒のつまみにスナック菓子とナッツの袋を買った。

三食付と言っても、食堂車で他の客と相席であろう。英会話なんてさっぱりだし、相席になった人たちと仲良くやっていけるのだろうか。
心配は尽きないが、ま、何とかなるさ。

何度もの海外一人旅で今まで何とかなってきたんだし。

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