受付でもらったツアーチケット。
11:30になって入口のドアが開くと全員奥のミニシアターへ通される。
上映の前に、コンダクターの男性が壇上で色々説明する。ツアーの注意点なんかだろうが当然こちらは何を言っているのかわからない。
ノリノリで時々場内には笑い声や歓声が上がった。
奥の入口が開かれミニシアターに通される。
ミラー創設1855年からの歴史が上映される。
映画の案内役はミラーガール( Miller Girl in the Moon)。
映画の内容は1855年のミラービール創設からの歴史など。
上映は15分ほどで終了、ビジターセンターの建物から工場へと移動の為に一旦外に出る。
外は快晴で気持ちが良い。カラッとしていて暑くはない。
コンダクターのあとに続いてゾロゾロと道路を歩く。たまにはツアーもいいもんだなと思った。
映画のあとは外へ。工場内は広い。
最初はパッケージ工場、廊下の工場側がガラス張りの窓になっていてそこから見学する。
コンダクターが説明しているが英語なので分からない。
窓の下のラインを箱詰めされた缶ビールが流れて行くので何の工場かはわかる。
また別の建物へ移動。
つづいて商品が積まれてフォークリフトが動く配送センターのようなところ。
その次は金属製の大きな醸造タンクが並ぶ発酵工場へ。
それぞれの工場が別の建物なので、移動するたびに外に出ることになる。
ここはビールの発酵工場。
ブルワリーツアーの参加者たち。
歴史があるレンガ造りの工場。
コンダクターの説明が理解できればまた面白いんだろうけど、工場自体はとくに見せ場があるわけではないので少々退屈してくる。移動するたびに次は試飲かな?などと考えるようになった。
発酵工場の次は何やら風格のあるところに案内される。おっ、いよいよ試飲かなとだんだん考えがいやしくなってきた。
入ったのはトンネルのようなところ。ひんやりとして肌寒い。昔は地下を利用した天然貯蔵庫として使用されていた。
全員が入ってしばらくすると照明が消されて真っ暗になる。一番奥の壁面に映像が映し出されて説明タイムとなった。
天然の地下貯蔵庫。
ここで見学ツアーのコースは終了らしい。ツアー開始からここまで約1時間。建物を出て向かいのオープンテラスに案内される。
いよいよお待ちかねの試飲ターイム!
ツアー参加者たちも待ってましたという感じだ。
受付時に手首につけられた紙のタグをカウンターのお姉さんに見せてビールを受け取る。親切におつまみの小袋も用意されている。
めいめいビールとおつまみを持ってテーブルで試飲タイムとなった。
お待ちかねのビール試飲。
無料でもらえるビールとおつまみ。
青空の下で飲むビールはおいしい。ツアーはずっと歩きっぱなしだったのでひとしおだ。
2杯目のビールをもらってくる。
しかしタダ酒というのは何となく気が引ける。ビジターセンターにあったギフトショップがこちらにもあれば何か買って行くのになあ。
試飲のカウンターには次々と人だかりが。
みなさん楽しそう。
1杯飲むごとに手首につけられたタグに印がつけられる。
試飲会場はちょっとしたビアガーデンといったところ。
試飲会場のすぐ前がバス停になっている。
ビールを何杯か飲んで30分くらいいただろうか。また次のツアーの人たちがやって来た。
1時間に1本しかないバスの時刻が近づいてきたのでそろそろおいとまする。
帰りのバスがやってきた。
帰りのバスの時刻も事前に調べておいたのでわかっている。バス停はバスのマークと系統番号が掲げられているのでわかるが、時刻表がないのは不親切だ。
20分くらいバス停で待っていると31番のバスがやって来た。行くときと反対方向なので間違いない。
15分ほど乗ってダウンタウンまで戻ってきた。
再びダウンタウンへ戻ってきた。
このあとはミルウォーキー発15:00の列車でシカゴに戻る予定である。
きれいな街だし、もう少し見て回りたいのだが、その次の列車が17:45発になってしまうので予定通りにする。明るいうちにホテルに戻りたいのもあった。
駅へは発車30分前くらいに行けば十分だろうし、1時間近くダウンタウンを散策する。
美しいミルウォーキー川の景色。
ダウンタウンを流れるミルウォーキー川の両岸はリバーウォークと呼ばれる遊歩道が整備されている。
今日はずっと快晴である。歩いていると汗ばむが、カラッとしているので川風に吹かれればすぐに乾く。
札幌の空気と似ているなと思った。
しかし、澄んだ空と爽やかな風は秋を感じた。
私は札幌の住人なので分かるが、9月も第2週に入る頃には札幌も秋風を感じるようになる。澄んだ空に夏が終わったなと一抹の寂しさを感じる季節が来るころだが、ここミルウォーキーでも同じ空気を感じた。
ミルウォーキーも札幌も同じ北緯43度に位置する都市である。
所どころにあるオープンテラス。
『ウィスコンシン州は、ミルウォーキーを含めてカトリック派のゲルマン系ドイツ系住民が最も多い。』(ウィキペディアより)
几帳面なドイツ人が作ったからなのかはわからないが、街並みが美しく整って、どこも絵になる風景だ。
川辺にはレストランのオープンテラスが並べられ、休日の昼下がりといった感じ。
ビールの街らしく、あちこちにビアレストランもあった。
ごみごみしたシカゴに帰りたくないよう。
ミルウォーキーに泊まれば良かった。
市庁舎の塔。
橋の手前にある踏切のような遮断機。
歩いていると突然橋の手前にある警報機が「チンチンチン」と鳴り出して踏切みたいに遮断機が下りた。
見ていると橋の中央部がだんだん持ち上がって行く。
これは可動橋といって、橋を動かして船の通過を可能にする橋で、日本では昔はあったが今はほとんど見かけない。
踏切のようにチンチンと鳴って遮断機が下りる。
だんだん橋が持ち上がって行く。
船がやって来た。
持ち上がった橋の下をゆっくり通り過ぎる船。
橋桁が持ち上がって通行止めになった下を、船がゆっくり通過する。
橋の両岸には開通を待つ車の列と人だかりができた。
船が通過すると、橋桁が下がって遮断機が上がった。この間5分ほど。
アメリカは歴史的な理由から、道路や鉄道よりも船に優先通行権があると聞いたことがある。だから都会のど真ん中でも可動橋が現役で使われているのだろう。
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