翌朝、鳥のさえずりで目が覚めた。午前3時過ぎ。外は既に薄明るい。
よそのブログで、この辺りは夏至の頃は3時には明るくなるとあったが本当だった。
夏至の宗谷地方は夜明けが早い。午前3:20の兜沼。
あと20分ほどで日の出になる。
3時半ごろになると普通に活動できそうなほどの明るさになった。車中泊ならばこのまま出発してしまいたいくらいだ。
しかし空は相変わらずの曇天で、温度計を見ると気温は12℃だった。
お湯を沸かしてインスタントコーヒーを飲む。
緑の中で鳥のさえずりを聞きながら飲むコーヒーもいいもんだ。
5時ごろレトルトのご飯を温めて朝食にする。
おかずはハムエッグと納豆。納豆と卵は家から持ってきた。
朝ごはんを食べていると近くで列車の汽笛と通過音が聞こえてきた。幌延始発になる稚内からの回送列車だ。
アルコールバーナーでハムエッグを作る。
ご飯はレトルト。そのうち炊飯にもチャレンジしてみたいと思う。
朝ごはんの片づけをしていると空から雨粒が落ちてきた。ついに降り出して、このまま止まないと撤収が大変だ。テントに潜り込んでしばらく過ごす。幸い小雨ですぐに降りやんだ。
6:55に兜沼駅に朝一の列車がやってくる。それに合わせてまた駅へ行った。
稚内行4321D。この列車も兜沼乗降無し。
7時過ぎ、もうここにいてもすることがないし、また雨が降ってきても難儀なのでそろそろ撤収する。
テントを畳んで撤収開始。
受付で指定ゴミ袋を買えば、ゴミはここに出すことができる。
片づけもすべて終わり、車に荷物を積んで7:40にキャンプ場を出発した。ゴミは受付で買ったゴミ袋に入れて、入口のゴミステーションに捨てる。
さて、出発したもののこれからどうしよう。晴れていれば昨日行ったサロベツ原野に改めて行こうかと思っていたがこの天気では二度も行っても仕方がない。このまま札幌に帰っても午後には着いてしまうしつまらない。
昨日キャンプ場で受付した時に豊富温泉の割引券をくれたので行ってみようか。
豊富温泉は去年行ったことがあるが、湯船に石油交じりの泥が浮かんでいて、体や着ている服に着いた臭いが車の中まで充満するといった強烈な温泉で、さすがに今回はちょっといいやと思っていた。
豊富町はどこも牧場ばかり。
豊富温泉街。温泉街というより素朴な湯治場という感じ。
日帰り客用の温泉、ふれあいセンター。
キャンプ場でもらった割引券は使える施設としてホテルがいくつか記載されていたが、前に来たことがあるふれあいセンターに行った。
入口のカウンターで割引券と350円を払って中に入る。普通ならば500円で券売機で券を買うことになる。
ふれあいセンター隣の天然ガスプラント。温泉と一緒に噴出すガスは発電や温泉の加温に利用されている。
中の浴場は一般用と油成分の濃い湯治用に分かれていて、前回は初めてだったのと話のタネに湯治用に入ったが、今回は一般用のほうに入る。
営業開始の8時半に来たのだが既に先客が結構いて混んでいる。
館内の浴場は湯治と一般の2箇所に分かれている。
一般用でも油は浮いているし、石油臭も充満していたが、上がる前によく洗ったのでそれほど石油臭は付かなかった。
2階の休憩所。ポットの冷水と漫画が置いてある。
豊富温泉からは豊富バイパスを通って稚内へ行った。
稚内へ向かう車が結構多い。稚内に遊びや買い物に行く人たちだろうか。
豊富バイパスや幌富バイパスを地図で見たときは、こんなところに高規格道路を作って誰が使うんだと思っていたが、実際は走ってみると快適で何より安全だ。
あと何年かしたら音威子府バイパスも完成し、名寄バイパスともつながって、10年後くらいには稚内から旭川まで高速道路1本で行けるようになっているかも知れない。
そうなったら便利になるし経済効果も計り知れないだろうけど、日曜日に豊富や幌延から稚内に向かっている人たちは、便利になった高速道路で名寄や旭川に行ってしまうんだろうなとも思った。
稚内まで来た。
稚内まで来てみたが、やっぱりこれといって行くところは無い。とりあえず稚内駅併設の道の駅わっかないまで行った。ここの駐車場は相変わらず混んでいてほぼ満車状態だ。
ちょうど稚内駅は10:51発名寄行普通列車の改札中だった。
改札口横の「最北端の線路」の看板の前で写真を撮る人が次から次へとやってくる。
映画館やセレクトショップ、コンビニなどが併設された立派な建物だが、稚内駅はその隅っこで間借りしているような恰好で、前の堂々とした駅舎を知る私などは白けたムードに見える。
しかし、道の駅併設となったことで、前の駅舎では見なかった車やバスの観光客が来るようになった。
稚内駅で発車を待つ名寄行4330D。ホームの石積みだけが旧駅の名残り。
北防波堤ドーム。だれもいない。フェリー乗り場も移転してから人が消えてしまった。
ドームの柱には野営禁止の張り紙があった。
せっかく稚内まできたので久しぶりに青い鳥へ。
ほかに食べたいものもあったが、朝にしっかり食べたので軽いものが良かった。
塩ラーメンが名物の青い鳥。
和風系ダシの透明度が高いスープ。
天気は相変わらずの曇り空。だんだん目的が無くなってきた。そろそろ札幌へ戻ることにする。
11時半ごろ稚内を出発した。
稚内から天塩までは道道稚内天塩線を日本海沿いに走る。右側に大きく見えるはずの利尻山は今日も隠れたままだった。
道道稚内天塩線を日本海に沿って南下する。
稚内を過ぎると天塩までほとんど人家も無く、高い木も無いので見通しが良く、直線区間などはスピード出し放題の感がある。
途中の道路わきでエゾカンゾウの見事な群落を見つけた。車だからそのまま通り過ぎてしまったが気になって引き返し戻ってきた。
自転車ならばすぐに停めれるし、花を愛でながら走ることもできるが、車は楽だけどこういう時に不便だね。
道道沿いに花の絨毯のような見事なエゾカンゾウの群落があった。
花のいのちは短い。1週間も経てば元の草原に戻っていることだろう。
このあともあちこと休み休み札幌まで戻ってきた。
おわり
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