2009年 南ドイツ・オーストリア旅行記8

2009/7/10行程  
ミュンヘン市内観光

ミュンヘン宿泊の中日としては今日が最終日になる。今日は1日トラムに乗りがてら、街中の見物をしようと思う。
中央駅で1日乗車券を買う。『タゲスカルテ(Tageskarte)』といい、有効範囲によっていくつかの種類がある。今回買ったのはリング表1〜4が有効範囲の市内(Innenraum)券、5ユーロ。買い方は自動券売機の『Single-Tageskarte(シングル・タゲスカルテ)』ボタンを押してお金を入れればよい。同時に5人まで使える『Partner- Tageskarte(パートナー・タゲスカルテ)』というのもある。

ちなみに空港までの一日券(Gesamtnetz)は10ユーロ。片道切符を買っても9.2ユーロなので、空港アクセスのほかに、市内で1回でも電車に乗るのならば1日券を買った方がお得だ。

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市内の交通を自由に乗り降りできる1日券。5ユーロ。

まずは刻印機で切符に日付を入れる。改札が無いのでホームへは自由に出入りできるが、厳密には刻印機から先は切符を持っていないと入れないようだ。

一応、ミュンヘン市内の観光という予定にしていたが、特にどこに行こうということは考えていなかった。
ただ1つ行こうと思っていたのは、ドイツ博物館の別館になる交通館。その名の通り、自動車や鉄道などを主に展示している。
博物館にしろ美術館にしろ10時にならなければ開かない。それまでトラム(路面電車)に乗っていることにする。

中央駅地下ホームからSバーンの電車でパジング駅まで行く。パジング駅はミュンヘン西側の主要駅になっていて、中長距離列車やICE、国際列車の多くが停車する。

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 ミュンヘン西郊の主要駅、パジング駅。

そんなパジング駅は駅舎は立派だが、駅前広場は狭く、駅前も場末の商店街といった印象だ。パジング駅からトラムのパジング・マリエンプラッツ電停までは200mほど離れている。
駅から電停までの通りは商店街になっていて、バス停や路駐車両が並んで雑然として、下町の雰囲気だ。ミュンヘンで最も日本らしい駅前だ。

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 パジング駅から電停までの道。

トラム19番の終点になる電停は、線路の片面にしか安全地帯が無い。着いて乗客を降ろした電車はこのまま乗客を乗せて発車し、交差点のループ線をぐるっと回って逆の方向に走り出す仕組み。

電車はなかなか来ない。電停には乗客が増えてきた。ようやく来た電車は4両連接車。運よく最後部の展望席をゲットできた。19番の終点ザンクト・ファイト通りまで乗り通す。

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 パジング・マリエンプラッツ停留所。

併用軌道がほとんどで専用軌道はあまりない。しかし多くの場所では車道と軌道部分は分離され、車が軌道内に侵入できないようになっている。お互いが邪魔し合わないように分離できるところは分離する考え方のようだ。

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 車内はクロスシートが並ぶ。低床車だがタイヤハウスの出っ張りも座席で上手く隠している。

車に妨害されることも少なく、電車優先信号のほか、チケットキャンセラー方式のため乗降時の料金収受がないので停車時間も短くて済むので結構早い。この19番のトラムは約16kmの距離を53分で結ぶ。

それでも、SバーンやUバーンの路線も数多くあるので、近距離の客が多い。パジングから中央駅南口まで23分だが、Sバーンならわずか9分で本数も多い。
中央駅までにほとんどの乗客が入れ替わっていた。もちろん終点から終点まで乗り通す客など余程の物好きかマニアくらいだろう。中央駅やカールス広場でたくさん降りて、車内は空いてきた。

終点のザンクト・ファイト通り電停からUバーンのクライラー通り駅まで電停1つ分歩いて戻る。

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 Uバーン(地下鉄)のクライラー通り駅。U2番の電車。

クライラー通り駅は新しい路線なのか、真新しい雰囲気だ。ここから2番の地下鉄に乗る。
途中の駅で5番のUバーンに乗り換えるが、この駅が良くできていて、東京の赤坂見附駅同様に同じホーム同士で乗り換えができる。 

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 『オクトーバーフェスト』会場になるテレージエンヴィーゼ。ご覧の通り、今は広大な空き地。

 降りたのはテレージエンヴィーゼ駅。階段で地上へ出て、10月には世界最大のビール祭り『オクトーバーフェスト』が開かれる広場を横切る。祭り開催時は大変なにぎわいになるのだろうが、今は広大な空き地になっている。

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 ドイツ博物館の別館、交通館。トラムや地下鉄の車両が多数展示。

やって来たのは、ドイツ博物館交通センター。ドイツ博物館の別館で、乗り物に関するものを展示している。自動車のほか、機関車、市電、地下鉄の車両も展示している。
精巧な鉄道模型のジオラマもあったり、昔の自転車をこれまた精巧に再現した部屋もあった。ドイツ人はこういうの好きだなあ。

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 トラムの運転台。日本のとはだいぶ違う。

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 昔のトラム電停の再現。

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 昔のUバーン(地下鉄)の車両。

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 フォルクスワーゲンのタクシー。

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 これは精巧な鉄道模型のジオラマ。

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 ジオラマは町も精巧に表現されている。

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 18番と19番のトラムが通るバイアー通り。珍しく歩道橋の上から。

博物館からは歩いてランズベルガー通りまで出る。近くの電停から乗ったトラム19番の電車は立客大ぜいの大混雑。それでも3つ目の中央駅南口でたくさん降りて行った。電車は南口から中央駅正面、カールス広場、プロムナーデ広場を通ってマクシミリアン通りへと進む。途中のテアティナー通り電停で降りる。ここはミュンヘン中心部マリエン広場までは歩いて300mほどで、最寄り電停になる。

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 テアティナー通り電停。マリエン広場へは最寄りで、乗降客が多い。

今日もマリエン広場までやってきた。相変わらず人が多い。広場のオープンカフェも混んでいる。1時近くでお腹もすいてきた。前に来たことのある市庁舎のレストランで食事することにした。マリエン広場にある新市庁舎の1階はレストラン『カンティーネ・イム・ラートハウス』(訳すと市庁舎食堂)になっていて、割と安価で食事できる。

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 マリエン広場のオープンカフェ。

kantine im rathaus(カンティーネ・イム・ラートハウス)
営業時間
月〜金:11:00〜18:30
土:12:00〜16:00

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 市庁舎の食堂カンティーネ・イム・ラートハウス。中庭はオープンカフェになっている。

ここは、セルフサービスのカフェテリア方式なので言葉が判らなくとも大丈夫だし、一人でも気軽に食事ができるのでお薦めだ。ドイツらしくビールもたくさん種類を揃えている。
ただ、味の方は・・・日本のセルフの市役所食堂のそれと同程度といったところだろうか。

トレイを持って、カフェテリアで前の人と同じものを指さしてよそってもらい、ビールも注文する。会計は最後にレジで。日本の『まいどおおきに食堂』なんかと同じシステムだ。

外の中庭にもテーブルが並んでいて、天気が良いので中庭のテーブルに着く。
料理は前の人と同じものなので名前はわからない。ソテーした鶏肉にホワイトソースのようなものをかけた一品。美味しい。私はドイツ料理に精通しているわけではないし、余程のことが無ければ何でも美味しい美味しいと言って食べる人間なので、ここで言う「美味しい」はアテにならないだろうと思う。だが、ビールの美味しさは折り紙をつけることができる。

中庭のテーブルで食事していると、やはりここは観光名所なので、観光客や団体さんが次から次へと現れて写真を撮って行く。

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 チキンのホワイトソースがけ(?)。それにビール。12.85ユーロ。

ビクトリアーリエン市場のビアガーデンはほぼ満卓の大盛況。ビールは昼間、太陽の下で飲む物のようだ。道徳的にどうとかいう話は抜きにして、明るい太陽の下で飲むビールは本当に旨いのだからしょうがない。

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 ビクトリアーリエン市場のビアガーデンは昼間からこの通りの大盛況。

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 ライヘンバック広場電停。

私も一杯飲んだらそれで終わりという人間ではないので、午後はビアガーデンめぐりをしようと思う。
まず向かうのは、英国庭園内にある中国の塔。ここにはミュンヘンで2番目の規模のビアガーデンがある。
→9へつづく

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